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小沢流選挙/川上から川下へ(EJ第2762号)「風に頼った選挙はするな」-やはり小沢氏と小泉氏は正反対
http://www.asyura2.com/10/senkyo81/msg/348.html
投稿者 JAXVN 日時 2010 年 2 月 26 日 23:00:00: fSuEJ1ZfVg3Og
 

(回答先: 小沢はなぜ選挙を重視するのか(EJ第2761号)-「小沢氏は選挙ばかりで政策への関心が無い」という批判は正しいか? 投稿者 JAXVN 日時 2010 年 2 月 26 日 22:52:34)

「小沢流選挙/川上から川下へ(EJ第2762号)

 「風に頼った選挙をやるな」――これは小沢の選挙についての
信条なのです。2007年夏の参議院選で、大接戦を演じていた
一人区の民主党候補者に小沢自身が送った檄文の一部をご紹介し
ましょう。
――――――――――――――――――――――――――――─
 緩めば負ける。必死で戦え
 参議院選挙は、早くも勝敗を決する中盤戦に入ります。今のと
 ころ確かに国民生活を顧みない安倍政治に対する国民の怒りが
 「風」となり、我々に追い風になっています。しかし、「風」
 は一瞬にして変わる。変わるからこそ「風」なのです。我々が
 油断をして隙を見せると、「風」はすぐ変わる。今のように気
 が緩んだまま投票日を迎えれば、下馬評とは逆に、我々は敗北
 してしまいます。(中略)幸運の女神は前髪しかないといいま
 す。女神の先に回り込み、その前髪をつかんだ人だけ、女神が
 微笑みます。私が先頭を走ります。ともに女神を追い抜き、勝
 利を手にしようではありませんか。        小沢一郎
                ――野地秩嘉/小塚かおる著
      『小沢選挙に学ぶ/人を動かす力』/かんき出版刊
――――――――――――――――――――――――――───
 小沢が民主党の代表になった直後の千葉七区の補欠選挙――こ
の選挙では太田和美氏が当選したのですが、この選挙ほど小沢選
挙の凄さを民主党議員に知らしめた選挙はなかったのです。その
ときの民主党は、「偽メール問題」の後遺症があり、党内はガタ
ガタの状態であり、選挙どころではなかったのです。
 告示は、2006年4月11日でしたが、直前の7日に小沢が
民主党の代表に就任したのです。このとき、小沢は、全国国会議
員に千葉県入りを命じるとともに、千葉県に住んでいる親戚縁者
や企業関係者の名簿を出すよう要請したのです。
 これに対する自民党は、この選挙に勝利して小沢に土をつける
ことによって、メール問題で傷ついた民主党にさらなる打撃を与
えるべく、武部幹事長自ら陣頭指揮をとり、小泉チルドレンを動
員して街頭に立たせたのです。
 しかし、小沢の選挙は完全に自民党の虚を衝くものであったの
です。全国からやってきた国会議員にはいっさい街頭に立たせる
ことはせず、全議員から提出させた千葉県関連の名簿を基に徹底
的に水面下で活動させたのです。街頭演説をするべきだと主張す
る議員に小沢はこういっています。
―――――――――――――――――――――――――――――
 あなたたち国会議員のことなんか、だれも知らない。マイクな
 んか持ってもしかたない。   ――野地秩嘉/小塚かおる著
      『小沢選挙に学ぶ/人を動かす力』/かんき出版刊
―――――――――――――――――――――――――――――
 そして弁護士出身の議員には、徹底的に選挙区内の弁護士事務
所を訪問させたのです。当時弁護士会は完全に自民党の勢力下に
あったのですが、弁護士バッジをつけた人間が同業者を訪ねれば
必ず会ってくれることを小沢は知っていて訪問を命じたのです。
 そして小沢がはじめて選挙区内に入って行った先は、太田和美
候補の事務所ではなく、千葉県の最北で田園風景が広がる関宿町
(現・千葉県野田市)だったのです。そして、その関宿町に本籍
がある鈴木貫太郎――第42代内閣総理大臣の記念館の前で演説
したのです。茨城と埼玉に囲まれた小さな町ですが、小沢が来る
というので、200〜300人も集まったのです。こういう場所
で小沢一郎という政治家はとても人気があるのです。そのとき、
小沢はビール箱の上に立って演説をしています。上から目線にな
ることを小沢は嫌うからです。
 現在、マスメディアでは70%の国民は幹事長を辞めるべきだ
としていますが、地方に行くと今でも根強い小沢人気があり、大
勢の人が集まるといいます。
 小沢が二度目に選挙区入りをしたのは流山市なのです。選挙区
の中では中くらいの規模の街ですが、このとき小沢は候補者の太
田とともに自転車で遊説をしているのです。当然のことながら、
マスコミはこの遊説風景を撮ってテレビで放映したのです。その
とき小沢が自転車に乗れるのを見てびっくりした有権者がいるほ
どです。自転車遊説は小沢のような有名人がやるからこそ報道ネ
タになることを小沢自身がよく知っているのです。
 そして小沢が三度目に選挙区に入ったのは、最も人通りの多い
新松戸駅前だったのです。ようやく繁華街にやってきたのです。
これこそ小沢流選挙の真髄である「川上から川下へ」の鉄則なの
です。『小沢選挙に学ぶ/人を動かす力』の著者は、これについ
て次のように書いています。
―――――――――――――――――――――――――――――
 川の下流で問題が起こるとき、その原因の多くは上流にある。
 それと同じで、「川下の票を効果的にとるためには、まずは川
 上を押さえよ」というのが「小沢選挙」の鉄則なのだ。川上は
 高齢者が多く、人口も少ない。しかし、親世代の声は、必ず川
 下の子どもや孫へ伝播するというのである。 ――前掲書より
―――――――――――――――――――――――――――――
 小沢の来る前の民主党であれば、真っ先に新松戸駅前を遊説場
所に選んだはずです。代表がわざわざ行くのだから、人が少なけ
れば話にならないと考えるわけです。むしろ、それが常識ではな
いかと考える人が多いのです。
 ちょうど小沢が関宿町に入った日、自民党候補、斎藤健氏のた
めに小泉首相は松戸市の大手スーパー前や野田市役所前で演説を
しています。そのとき、小泉は党本部からまわした大型の選挙カ
ーの上から演説をしています。完全に有権者を見下ろすかたちで
演説を行っているのです。選挙の考え方、やり方が自民党と小沢
民主党ではまるで違うのです。
 テレビで報道される小沢の演説では、大型選挙カーで有権者を
見下ろすかたちで選挙演説をしている姿はほとんどみられないの
はこのためです。        ―――[小沢一郎論/38]


≪画像および関連情報≫
 ●民主党・太田和美氏(衆院千葉7区補選)の勝因分析
  ―――――――――――――――――――――――――――
  今回、民主党の太田和美氏が当選した要因として、様々な見
  方がされています。「小沢効果・小沢旋風」、「小泉自民党
  にあまり勝たせ過ぎたという有権者の思い」、「小沢流のド
  ブ板選挙手法の効果」、「『格差拡大社会の是正』の主張が
  受けた」、「小泉チルドレンの大量投入に有権者が飽きた」
  「武部勤考案の『ジャンケンパフォーマンス』が逆に反感を
  買った」、「小沢一郎が自転車に乗った」等々・・。どれも
  当てはまると思いますし、選挙というのは様々な諸事情が複
  雑に絡み合ったゆえに出てくるものなのだと思います。
  http://soy-cerveza.at.webry.info/200604/article_7.html
  ―――――――――――――――――――――――――――」
http://electronic-journal.seesaa.net/article/142168217.html  

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コメント
 
01. 2010年2月26日 23:24:32
小沢一郎ほど日本人の自立の無さに絶望している政治家はいない。
だが小沢一郎ほど日本人の原風景には民主主義の萌芽は絶えずあるのだと信じて
政治に取り組む政治家もいない。


02. 2010年2月27日 00:57:18
>01さんの嘆きであり、小沢さんを思いやる一文ですね。
加えて、まつりごとの真髄に触れてしまった小沢一郎に民の願いが沸き起こる様を
実現したいものです。

03. 2010年2月27日 01:00:06
私は小沢シンパではありませんが、長い孤独な道を歩まれている大政治家、小沢氏の志が必ず現実となるまで、くれぐれも身辺に注意を払い、心身共に留意されますよう国民の一人として心から応援しています。

04. 2010年2月27日 07:50:45
いっちゃん風頼み上から目線な無党派層頼みで脳味噌筋肉バカは麻生さんじゃなくて
日狂とgataroがもたらす政治家不信なんじゃが

05. 2010年2月27日 17:35:23
わかりやすく言うと下記の通りです。

小泉純一郎:空中戦が得意
小沢一郎 :地上戦が得意

短期決戦型なら、空中戦が有利ですが、
長期の戦いなら、地上戦が有利です。

小沢一郎は、地上(地面)に「根」をはりめぐらせ
長い時間をかけて強固な地盤を作り上げて来たのです。
その結果が去年の衆議院選でした。

今、自民+マスゴミは大規模な空中戦を仕掛けて来て
いますが、そう簡単には「根っこ」を取る事はできませんよ。


06. 2010年2月27日 21:12:20
個人の意地とか思い入れにのぼせあがることなく何処までも共生社会の具現化を願い実践するというのは、なかなか簡単には出来ないと小生のささやかな経験からも納得できます、小沢先生の意思の強さとそれへの願いの強靭さには唯頭がさがります、二十五年も与党の主流派の中心にいて自等その後野党暮らしを十五年も過ごされ今の有り様が有るという事は、普通の人間にはとても出来ません、誰が極楽にいてわざわざ他人の為に地獄に潜入する人がいるでしょうか。是非とも今後も引き続き日本国の為に頑張って頂きたいです。

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