投稿者 戦争とはこういう物 日時 2010 年 2 月 25 日 21:33:20: N0qgFY7SzZrIQ
(回答先: 鳥取強盗殺人、検察は死刑を諦め無期懲役を求刑か?!(死刑に反する裁判員の前例回避?) 投稿者 戦争とはこういう物 日時 2010 年 2 月 25 日 21:17:42)
恐らく検察の初めのシナリオでは、「金目当ての2人強盗殺人をアピール」→「被害者遺族が死刑を求める」→「死刑求刑に裁判員は応じる」との計画だったろう。まさか被害者の問題が次々現れたり、遺族が「死刑を望まない」発言をするとは思わなかったのではないか。
これで死刑を求刑して裁判員に減刑されれば「素人でも出来る死刑判決」が遠くなる。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~(引用ここから)
鳥取地裁法廷詳報
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/02/2010022501000777.htm
鳥取地裁で25日開かれた強盗殺人事件の裁判員裁判第3回公判の法廷詳報は次の通り。(裁判員は法壇に向かって左から順に1〜6番と表記、1〜4番が男性、5〜6番は女性、補充裁判員は1人解任され3人に)
【被告人質問】
午前10時開廷。背広の中にセーターを着込んだ影山博司被告(55)が法廷中央の証言席へ。被告は勤務していた会計事務所の経営者石谷英夫さん=当時(82)=と同居人の大森政子さん=同(74)=を殺害したことは認め、検察側主張の「強盗目的」を争っている。
検察官「殺害目的は石谷さんの預金だったのではないですか」
被告「そうではありません。年中束縛され、奴隷みたいな状態でした」
検察官は、取り調べの際の供述調書では金銭目的だったことを認めているとして、たたみかけるが、被告は「供述した覚えはありません」とやや早口できっぱり。
裁判員3番は検察官を見詰め、4番はメモを取っているようだ。
被告は前日、調書には検察官の誘導や自分が検察官に迎合した部分があると述べたことから、検察官はこの日「わたしがどうやって誘導するというんですか」と語気を強める場面もあった。
裁判員が質問する。まず1番。「石谷さんだけで目的を達したのではないですか。なぜ2人目まで」。「2人は一体。合わせて1人としか見ていませんでした」と被告。
事務所の経営が逼迫していたため、経理担当の被告は個人で借金し、資金繰りに回していた。
2番「以前に退職願を出した際、周囲に相談しなかったのですか」
被告「していません」
6番「犯行後、石谷さんの預金をどういう気持ちで下ろしたんですか」
被告「防犯カメラに映ってどうせ捕まると思っていたので、大胆に何度も引き出せました」
ここで直接質問できない補充裁判員の1人が裁判長にメモを渡す。「すぐ自首しようとは思わなかったんですか」と裁判長。被告は「思ったが家族のこととか考えて…」
5番が手を挙げ「被告にとって家族は何だったんですか」とただす。被告は「起訴後に接見し、あらためて大切さを知りました」と述べた。
1番が「これだけは教えて」と前置きし、石谷さんが事務所の経営状態を認識していたかどうかを確認すると「従業員の借り入れは知りません」と被告。裁判長に「知らなかったんですか」と問われ、「うすうす知っていたとは思います」と言い直した。
裁判長が被告の取り調べ段階の供述調書を証拠採用すると告げ、検察官が「預金を引き出して借金を返済しようと考えていました」などと調書の内容を朗読した。
【証拠調べ】
事実関係の審理が終わり、ここから情状(刑を決める際に考慮すべき事情)の審理に。弁護人が証言席のところで、被告の母が警察官に供述した内容を読み上げる。
「おとなしく、きちょうめんな子。毎週木曜に自分の元に来てくれた。毎週日曜には、一緒に夫(被告の父)の墓参りに行き、近所の人から『孝行息子だね』と言われていた。どうして相談してくれなかったのか」
裁判員3番が弁護人をじっと見ている。
続いて弁護人は被告の妻の「事件は許されないことだが、追い詰められた精神状態を思うと、やり切れない。事件後、親子3人の名前が書かれた玄関先の表札から(被告は)自分の名前だけ消していた」とする陳述書の内容も紹介した。
【証人尋問など】
被告の長男(20)が証人として出廷。両手を握り締めている。
弁護人の質問に「被害者の方に謝罪したい」とまず答え(1)常に自分のことを気にかけてくれる父だったこと(2)親せきの養子になり、姓を変えたらどうかと持ち掛けられたが、父と同じ名字がいいので断ったこと―などを、涙で声を詰まらせながら証言した。
最後に「立派な大人になります」と長男。証言の間、約2メートル離れたところに座る被告はハンカチで何度も目をぬぐった。裁判員や補充裁判員のうち何人かの目も潤んでいるように見える。
被害者参加制度に基づき、検察官の隣に座っていた大森さんの息子が被告の長男に尋ねる。
「わたしは被告に死刑を望んでいます。もし死刑が確定したら、わたしを恨みますか」
裁判長が「不適当な部分もあるので、ご遺族はそれほどの気持ちだということについて、どう思うか答えてください」と“意訳”し、長男は「そう思われても当然だと思います」と述べた。
弁護人が石谷さんの3人の子供のうち、長男と次女は被告が謝罪の気持ちを記した手紙と賠償金を受け入れたことを明らかにし、石谷さんの長男が証言席に座る。弁護人の質問に、はっきりとした口調で次のような内容を答えた。
「約6年、父と一緒に仕事をしたが、給料が払われず、借金を重ねた。お金に追い詰められた人間は考え方が変になる。今回の事件は、単純に加害者、被害者と割り切れず、複雑な気持ちだ」
女性の検察官は首をかしげ、長男の証言を聞いている。
弁護人「被告にどんな刑を望みますか」
長男「終身刑を望みますが日本にはない。死刑か無期懲役かと言われれば無期しかありません。死刑はあまりにもあっけない。命は重いが、それで終わりというのは遺族としてやり切れない」
裁判員2番が顔を上げ、長男に目をやった。
弁護人が陳述書などを朗読し、石谷さんの長女が「死刑ですぐ命を終わらせるのではなく、一生かけて償ってほしい」と望んでいること、次女は「死刑は望みません。むしろ生きる方がつらいと思います」と考えていることが明らかにされた。
最後の証人尋問は大森さんの息子。被告が凶器の工具を用意した時期を「覚えていない」と供述していることについて「都合の悪いことは忘れたふりをしている。それが罪を償おうとする人の態度ですか」と述べた。声が大きく、裁判員は一斉に息子を見た。
「死をもって、やったことの責任を取ってほしい。死を与えた者は死の恐怖を味わうべきです」と息子。被告はじっとうつむいていた。
弁護人が被告の同僚や石谷さんの親族から出された減刑嘆願書3通を読み上げ、被告が拘置所で書いた写経のコピーも紹介した。午後3時50分すぎ、3日目が終わった。
2010年02月25日木曜日
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~(引用ここまで)
関連:
■裁判員裁判:米子の強殺事件、始まる 緊迫の32号法廷 傍聴券求め混雑(御目当ては死刑判決?)
http://www.asyura2.com/10/senkyo81/msg/240.html
投稿者 戦争とはこういう物 日時 2010 年 2 月 25 日 01:51:51: N0qgFY7SzZrIQ
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