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(回答先: 民主党内では小沢氏の主張に呼応するように、虚偽記載を軽視する言動が見られるが、鳩山、小沢を庇う民主党議員は彼らと同罪だ! 投稿者 TORA 日時 2010 年 1 月 25 日 15:40:34)
沖縄タイムス
社説
[小沢氏聴取]「政治とカネ」にメスを
政治 2010年1月24日 10時00分
(35時間28分前に更新)
民主党の小沢一郎幹事長が資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる収支報告書虚偽記入事件で、東京地検特捜部の事情聴取を受けた。
約4時間半の聴取、その後の記者会見で、小沢氏はあらためて身の潔白を訴えた。
政治資金規正法違反容疑で逮捕された元私設秘書へ渡した土地購入の4億円の原資については、個人資金から「貸し付けた」と説明。水谷建設などゼネコンの裏献金が土地代に充てられたのではという疑念を、「不正な金は一切もらっていない」と否定した。
収支報告書の虚偽記入に対する認識や了承の有無についても、「記載は全く把握していない」と主張。「職責を全うしたい」と幹事長を続ける考えも示した。
しかし、それでも、疑問は残った。
「4億円もの大金をたんす預金とする、なぜ」「そもそもどのように、そのお金が積み立てられたのか」「政治団体に不動産が必要なのか」「説明がころころ変わる不自然さ」
疑惑解明に向けて国民が納得できる説明だったとは言い難い。
政権与党の幹事長が捜査機関の事情聴取を受けるのは極めて異例なことで、検察は刑事責任追及もにらみながら、慎重に捜査を進めるとみられる。
小沢氏が「形式的なミス」とし、検察と「断固として戦う」姿勢を貫くのであれば、その根拠を国民にも分かるように、懇切丁寧に説明する必要がある。
国際政治上の危機分析を専門とする米調査会社が、注目すべき世界の指導者の3位に民主党の小沢幹事長を選んだ。オバマ米大統領に次ぐ順位で、鳩山由紀夫首相の方はランク外だった。
選挙や資金面で党を引っ張る小沢氏は、党の幹事長という立場以上に大きな力を持つ。何よりも先の政権交代の一番の立役者であり、今、最も政界に影響力を持つ人物だ。
その小沢氏の「政治主導」という、強いリーダーシップに国民は期待を寄せたのだが、同時に「剛腕ぶり」の裏で見え隠れする古い自民党的体質に、危うさも抱いてきた。
小沢氏が政治の師と仰いだ田中角栄元首相はロッキード事件で逮捕され、後を継いだ、竹下登元首相はリクルート事件で退陣に追い込まれた。
「クリーンな政治」を掲げる民主党に変革を託したのに、相も変わらず「政治とカネ」をめぐる問題にはがっかりさせられる。
政治資金の透明性を確保するための政治資金規正法は、問題が起こるたびに改正を重ねてきた。しかし違反はなくならない。
野党は国会で「政治とカネ」問題の集中審議と小沢氏の参考人招致を求めている。積極的に事実解明を進めるとともに、今度こそ対症療法ではない抜本的な改革で、政治の闇にメスを入れてほしい。
政権奪還を目指す野党にとっても、政権への影響を心配する与党にとっても、業界との癒着やカネで権力を操る古い政治手法から、新しい政治のスタイルを確立する試金石となる国会だ。
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-01-24_1991/