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(回答先: 「小沢氏きちんと説明を」 秘書ら逮捕、県民に波紋 【岩手日報】 投稿者 愚民党 日時 2010 年 1 月 17 日 19:57:04)
岩手日報 論説
石川議員ら逮捕 沈黙は政治不信を増す
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西松建設による巨額献金事件が帳簿に記された「表のカネ」なら、今回の事件は記録がない「裏のカネ」。表向きの性質は異なるが、これまでの捜査の流れを見れば、共通して検察側が疑っているのは建設業界からの裏献金との関係性に違いない。
当時、小沢一郎民主党幹事長の私設秘書として同氏の資金管理団体「陸山会」の事務を担当していた石川知裕衆院議員が逮捕された。
加えて、西松事件で公判中の公設第1秘書大久保隆規容疑者、元私設秘書池田光智容疑者と、小沢氏の政治活動を支えてきた3人の秘書経験者が逮捕されるに及んでは、真実がどこにあるのか、小沢氏が無言で通すことは政治上、あるいは道義上、問題なしとは言い難い。
検察側は、石川容疑者逮捕直後の記者会見で「今日まさに、身柄を取らなければならない必要性があった」などとした。通常国会召集直前の現職議員逮捕は極めて異例。開会中の逮捕には衆院の許諾が必要だ。民主党が絶対多数の中で、認められる可能性は低いとみたのが一点だろう。
さらには、容疑者自殺の恐れを問う記者の見方も否定しないなど、ことさらに「緊急性」を強調した。
直接の容疑は、陸山会が2004年10月、小沢氏宅に近い東京都内の土地を3億4千万円で購入したのに、同年の政治資金収支報告書に記載しなかったという政治資金規正法違反の虚偽記載だ。
当初は、不記載で在宅起訴の可能性も伝えられていた事件である。「自殺の恐れ」はいざ知らず、逃げも隠れもしない現職の国会議員の身柄を拘束する罪状としては軽すぎる印象を受ける。
東京地検特捜部は先ごろ、小沢氏の個人事務所や陸山会などの関係先を一斉に強制捜査。小沢氏側ならずとも、これほどの捜査をして規正法違反に問うだけでは、検察の横暴との批判こそあれ、世論は納得しないだろう。
一方、政権交代と相まって「政治とカネ」に国民の目線が厳しさを増しているのは事実。政治が世論をバックにするのと同様に、検察も世論と無縁でいられないことを勘案すれば、政治資金にかかわる摘発方針は厳格さを増しているとも言える。
押収資料を分析する中で、捜査側が想定しているに違いない「裏のカネ」の出所や流れを暴くことができるかどうか。ともに「権力」を有する立場で、今後の推移にはそれぞれの浮沈がかかる。
捜査の行方は見通しが利かないが、政治への影響は疑いようがない。鳩山由紀夫首相の虚偽献金と相まって、一連の事件は、政権が交代しても変わらない旧来型の「政治」の姿を強く印象づけた。
16日の民主党大会は、検察との全面対決を宣言する場となった。与党幹事長の名誉は政治の名誉とも言えようが、その是非を国民が判断する材料は乏しいのが現状。小沢氏には、自らにかかる疑問に明快に答えてほしい。
遠藤泉(2010.1.17)
http://www.iwate-np.co.jp/ronsetu/y2010/m01/r0117.htm