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(回答先: 森田実『小沢・鳩山体制への批判者が求めているのは民主党の自己改革である』 投稿者 仁王像 日時 2010 年 1 月 14 日 12:17:46)
森田の言う
「小沢・鳩山体制への批判者が求めているのは民主党の自己改革である。民主党内から小沢独裁・鳩山無責任政治を批判し、党内革命が起こることを望んでいるのだ。いまの政界に一番大切なことは民主党の自己改造による小沢独裁体制からの脱却と民主主義政党への回帰なのである。」
は一見正論のように思えるが、実はとんでもない落とし穴が待っている論法である。
自民党は、このまま小沢が逮捕されようが、鳩山が辞任しようが、復活の目はない。
こちらはさほど心配しなくとも良いだろう。
では、森田の言うように民主党の自己改革が進み、小沢と鳩山が政界から退いたらどうなるだろうか。
残るのは何か?
国民には何が残されるのか?
それは現実と理想、具体的な理念と偏執的な観念を取り違えた若手議員の面々しかの残らないのではないか。
言い換えれば、烏合の衆の国会議員しか残らないのではないか、ということだ。
最悪の事態として、岡田、仙石、枝野、蓮舫といった議員しか残らなかったらどうなるか(桝添や渡辺も参加するかもしれない)。
ある意味幼稚で、すぐに足下をすくわれそうなメダカの幼稚園のような議員しか残らないことになる。
一歩間違えば視野狭窄に落ち入っているのではないかと見まがうような烏合の衆であり、それぞれが自分の立場を主張し、あっという間に四分五裂することは目に見えている。
それを一番喜ぶのは、官僚とアメリカということだ。
もちろん自民党系の議員が復活する心配はないのだが、官僚、アメリカ、マスゴミの思うがままの、表面的にはポピュリズム政治、深層では自民の抜けた悪のペンタゴンの思うがままの政権、国会与党ができかねないということだ。
こんな連中が政権を握ったら、再び国民の手に政治が戻るまで相当数の時間を必要とし、大多数の国民は辛酸をなめることになる。
官僚とアメリカは今なお絶大な勢力として、日本国民の財産を絞りつくそうとしている。
森田は、小沢や鳩山がいない民主、あるいは国会で、本当に官僚やアメリカと対抗できると考えているのだろうか?
こうした強力な、国民にとっての敵対勢力に対しては、清濁併せ持とうとも、粉骨砕身、国民のための政治を理想とする政治家が必要ということだ。
現状、その大役を託せるのは、小沢一郎(鳩山も加えていいかもしれない)しかいない、というのがわたしの結論である。
いずれ制度改革が進み、巧妙に張り巡らされた各種利権の解体、剥奪などにより官僚の力も弱まり、アメリカとも対等につきあうことが当たり前のになれば、そのときこそ、民主党の新しい政治家に日本の未来を託せばよい。
しかし、今はそのような時期ではないこと。
森田が本当に、本気で小沢独裁体制からの脱却などという寝言を唱えているとしたら、現状認識がとてつもなく狂ってきているか、現実を直視できなくなっているというほかない。
森田の主張は、古いことわざで言えば、角を矯めて牛を殺すことになりかねない。
あまり考えたくないことだが、誰かの指示で、あえてこのようなことを言っているとしたら、本当に救いがないのだが。