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2010.1.13(その2) 森田実の言わねばならぬ【28】
平和・自立・調和の日本をつくるために[28]
《新・森田実の政治日誌》[マスコミ報道に問題あり(9)]小沢独裁大権力に擦り寄る哀れな言論人、ジャーナリスト、新聞記者たちの論理「民主党を批判することは自民党政権に戻れと言うのか!」の妄言を嗤う/「小沢独裁」の批判者が求めているのは民主党内革命であり民主主義政党への生まれ変わりである
「権力という魔法にかかった小部屋の中では、そのランプはどの人の顔も同じ色になってしまって、賢明な人も愚かな人のようである」(ランドア)
最近、いままで自民党を支持し応援してきた新聞記者・フリージャーナリスト・政治評論家が、小沢幹事長を賛美しているという話をよく耳にする。昨年8月30日の総選挙のあとで、ジャーナリストや学者の大転向が始まっていることは知っていた。最近の新聞記者やフリージャーナリストの中に政治権力に擦り寄る人が多いのは、困ったことである。
新聞記者やジャーナリストは木鐸でなければならない。少なくとも木鐸になるべく努力しなければならない。新聞記者やジャーナリストは、少なくとも政治権力に対して自立していなくてはならない。批判者でなければならない。しかるに、最近の新聞記者、ジャーナリストの中に政治権力にへつらう者が目立つのは、憂慮すべきことである。
最近、私はこんな体験をした。二つある。
一つは、2009年8月30日の総選挙までは自民党政権を擁護し、民主党批判を繰り返していたジャーナリストが、一転して「小沢一郎さんは政治の天才である。鳩山首相のリーダーシップはすばらしい」と発言したのを耳にした。その振幅の極端さに驚かされた。
もう一つは、テレビで活躍しているあるジャーナリストが「民主党の小沢・鳩山体制を批判することは、もう一度自民党に政権を戻せということだ」と発言したのを直接耳にした。これと同じ発言を聞いたことがあった。民主党政権の広告塔の役割をつとめている某ジャーナリストのテレビでの発言である。小沢エピゴーネンのジャーナリストは、この論法を使って、小沢民主党体制を擁護しているのであろう。
しかし、これは妄言である。いまの自民党の衆議院における議席数は定数の4分の1以下である。いまの自民党が政権を握る条件は事実上ないのである。「自民党よしっかりしろ!」と言っているのは、「小沢一郎の平家の落人狩りのような徹底的な自民党つぶしに負けるな」という意味なのだ。ただそれだけなのである。
民主党の小沢体制を批判している人は少数だが、今すぐ自民党政権が復活できると考えている者はほとんどいないだろう。
小沢・鳩山体制への批判者が求めているのは民主党の自己改革である。民主党内から小沢独裁・鳩山無責任政治を批判し、党内革命が起こることを望んでいるのだ。いまの政界に一番大切なことは民主党の自己改造による小沢独裁体制からの脱却と民主主義政党への回帰なのである。