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(回答先: 森田実『小沢氏には政敵の自民党を抹殺しなければ気が済まないような非寛容さがある。次の目標は2011年の統一地方選で…』 投稿者 仁王像 日時 2009 年 12 月 25 日 21:11:48)
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C05930.HTML
2009.12.24 森田実の言わねばならぬ【1011】
平和・自立・調和の日本をつくるために[1006]
《新・森田実の政治日誌》[「小沢独裁・鳩山無原則政治」批判(2)]小沢・鳩山強権政治下で民主党議員と中央官僚の間に広がる「面従腹背」/日本の道義の危機
「道徳は常に恐怖の産物である」(ハックスリー)
「面従腹背」についてもう少し論じてみたい。
民主党は選挙マニフェストで「政治主導」「霞が関解体」を公約に勝利し政権をとった。しかし、成立した鳩山政権は、財務省とくに主計局が主導する政権となった。日本政府の主導権をとったのは、財務省主計局である。
民主党の「政治主導」とは「財務省主計局主導」に変質したのだ。
財務省主計局主導の鳩山政権は、財務省以外の中央官庁の解体をめざしている。
とくに狙われているのは国土交通省である。国土交通省解体の先頭に立っているのが、国土交通大臣の前原誠司氏である、小沢・鳩山体制の狙いは、自民党の基盤だった建設産業を潰すことにあり、このためネオコン政治家で、強権的な前原氏を国土交通省に送り込んだのだろう。しかし、官僚は大臣に抵抗できない。ほとんどすべての官僚が自分自身の考えを抑えて首相と大臣に従わなければならない。役人のなかには、本心から小沢・鳩山・前原体制を支持する者もいるが、多くは「面従腹背」に追い込まれている。おそらく政権の主導権を握った財務省主計局以外の役人の大部分は「面従腹背」の立場に立たされている。
地方公務員の場合は、労働組合の自治労が政権をとった。自治労は 実力者の小沢一郎幹事長を支えている。小沢氏に最も近い立場にいるのは自治労出身の高嶋良充参議院議員だ。高嶋氏は民主党副幹事長に就任し、強権を行使し始めている。自治労出身の政治家が政治権力を握ったのである。
しかし、全国で労働組合運動の中心にいる自治労が、地方再生のために努力しているようには見えない。権力者の立場に立ったのは自治労の上層部だけである。大部分の地方公務員の立場が変わったわけではない。地方公務員の大部分は「面従腹背」の立場におかれている。
鳩山民主党政権が発足してから約百日が経ったが、政界、官界、経済界、マスコミ界の人々の精神の中で、急速に蔓延しているのが「面従腹背」である。
とくに深刻なのが民主党の一般の国会議員である。小沢・鳩山政権への不満は国民の間に広がっている。新人議員や当選回数の少ない議員は、小沢・鳩山体制と国民の不満の板挟みになって、面従腹背の状況に追い込まれている。
しかし、「面従腹背」は恐怖政治の産物である。表面上は道徳が維持されているようにみえるが、人間精神は劣化しているのだ。小沢強権・恐怖政治は日本の指導者の魂を頽廃させている。これはおそろしいことである。なんとかしなければならないと思う。独裁を阻止しなければならない。