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敵は外ではなく、内に在り(上)
2011/1/2(日) 午前 11:13
「外政は内政の延長」はクラウゼビッツの名言だが、緊張した昨年の朝鮮半島情勢の本質を言い当てている。
敵を求めて攻撃的になるのは、実は、内に深刻な敵を抱えていることの裏返しなのである。北朝鮮、韓国、米国、中国、日本いずれも例外ではない。
まず北朝鮮の金正日政権だが、延坪島を砲撃して民間人を死傷させ、核兵器による反撃を公然と口にするのは常軌を逸した過剰反応である。
解放直後に南朝鮮に進駐して軍政を実施し、南北分断の原因を作り、核兵器を配置して圧迫してきた米国に対抗して一歩も引かない姿勢にはそれなりの歴史的な大義が認められるものの、権力の三代世襲を重ねいまだに自国民を満足に食べさせることが出来ないでいる統治の正統性が、根底から揺らいでいる。
そうした国内矛盾を外に向けるために、言動が過激化している側面があることを看過できない。
他方の韓国の李明博政権も、金大中政権以来10年築き上げた南北融和に背を向け、米国との軍事演習を朝鮮半島周辺で繰り返して緊張を煽ってきた。
韓国の主権を無視する北朝鮮の傲慢不遜な態度に怒るのは理解できるが、極度に感情化し、米国などの外部勢力の支援を当てにした「吸収統一」を口にし、親米事大的な李承晩政権の専売特許であった「北進統一」を彷彿させるのは明らかに限度を超えている。
4大河川整備事業や格差拡大などの国政混乱と党内抗争による政権のレームダック化を防ぎ、政権浮揚の便法として北朝鮮への敵愾心を煽り、「国民団結」を叫んでいる側面があるのは遺憾である。
半島の分断に責任を負うべき米国が、南北を対立させ、漁夫の利を得ようとしていることは最も非難されるべきであろう。
1990年のイラク戦争、2003年のイラク侵略などブッシュ政権二代の覇権主義的な対外政策が冷戦後の世界を混乱させ、朝鮮半島情勢まで巻き込んだことは否定できない。
それは軍事的財政的な重圧となって米国に覆い被さり、リーマンショック後の金融破綻で世界最大の対外債務国の矛盾が噴き出している。
衰退する米国が朝鮮半島と周辺地域の権益と覇権確保のために、「北朝鮮の脅威」を利用し、韓国、日本を「米韓日三国軍事同盟」に引き込み、財政的軍事的な補完勢力に仕立て上げようと画策している危険な新冷戦的側面から目を背けることは許されない。
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敵は外ではなく、内に在り(中)
2011/1/3(月) 午前 10:21
19日に胡錦涛主席が訪米してオバマ大統領と会談するが、朝鮮半島でこれ以上緊張を激化させないある種の手打ちが行われると読める。
金正日総書記はリチャードソン知事を招いて幾つかの重要なメッセージを託したが、核心は、米国に敵対する意思がないことを明確にしたことにある。だが、韓国への領土的野心を捨てたかは依然として曖昧である。
他方の李明博大統領は「吸収統一」を名分にして北朝鮮への領土的野心を隠そうとしない。
中米首脳は、南北に対話を促しながら、中国が北の金政権に、米国が南の李政権に対して半島の現状を維持する方向で影響力を行使することを約することになろう。
南北が対立するほど、民族的な主体性を喪失し、外部の大国の干渉を招くのは朝鮮半島史の教訓である。
日本には「軍事的挑発を続ける北朝鮮をかばう姿勢は国際社会の中で異様に映る。・・・しかし、中国抜きの世界がもはや考えられなくなった以上、この国を国際社会との協調へ導くことが隣国としての責任でもある」(毎日新聞社説1・3)との見方があるが、これはアジアの辺境からの視点に映った中国の一側面に過ぎない。
ピョンヤン、ソウル、パリ、バグダッド、リオデジャネイロ、カイロから見た中国は、それとはかなり異なっている。
むしろ、多くの米軍基地を国内に抱える日本の追米的姿勢の方が異様に映っていることであろう。
http://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/42049786.html
中国は北朝鮮を第二のイラクにしてはならないと考え、米国を牽制している。
また、北朝鮮の地政学的位置からして、北朝鮮の現体制維持は中国の国益に直結する問題でもある。
北朝鮮との同盟強化は、韓米、日米同盟の強化と正比例している現実を直視しなければならない。
日本には「普天間基地移設問題の迷走が日米同盟を弱体化し、北朝鮮、中国、ロシアに付け込まれた」とする見方が広がっているが、これも臆病な追米論者の被害妄想に近い。
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敵は外ではなく、内に在り(下)
2011/1/4(火) 午後 1:48
イラク戦争の共犯者であるジャパニーズ・ネオコンが次期首相にと密かに目論む前原外相がまた、思い込み暴走癖を出した。
2日の韓国紙の毎日経済とのインタビューで「韓国と安全保障分野でも同盟関係を結ぶことを希望する。訪韓して金星ファン外交通商相と議論したい」と述べ、韓国側の反発を引き起こした。
慌てた外務省は3日、「そのような趣旨のことを述べた事実はない」と否定したが、韓国では「南北対立に付け込んだ」「独島への野心を隠して何が同盟だ」との批判の声が収まらない。
尖閣での中国漁船拿捕を命じ、中国の強烈な反撃に遭うと釈放へと豹変した先の失態をまた繰り返しているのである。
外務官僚に入れ智恵され、韓国への十分な認識も無く、場当たり的な功名心に駆られて勇み足をしたと見られるが、これが日本の外交の現状である。
その背景には、あと10年は持たないとされる世界最大の累積財政赤字に苦しみ、「長い停滞の時代」に沈む国内事情がある。
こうした時期には地に足の付いた堅実な政策が必要なのだが、政治は与野入り乱れた権力闘争の様相を帯びて迷走し、「円を大量に刷ればデフレも、財政赤字も一挙に解消」との魔法の一手まで実しやかに流れ、世人を惑わしている。
外交も腰が据わらず、「せめて外交だけでも元気に!」とナショナリズムに訴える人気取りに流れるが、その内実たるや、対米依存を強め、せいぜい朝鮮南北の対立に付けこむ程度の貧弱な発想しか浮かばない。
日本外交は環境の変化に適応できないでいる絶滅危惧種を思わせる。
かつて米国の裏庭と言われた中南米やアフリカでは米国の存在感は陽炎のように薄くなり、欧州でも脱米国は確実に進展している。
「日米同盟の深化」といった時代錯誤の言葉が政界やマスコミで幅を利かしているのは、世界でも日本くらいであろう。
3日の読売新聞はトップに「日米同盟重み増す」とのタイトルを掲げ、「(日米)安保は世界の公共財」(ナイ元国防次官補・ハーバード大教授)と甘言を弄する主張を紹介しているが、「米国についていれば繁栄も安全も保障される」との幻影から抜け出せない旧世代の悲しい郷愁と言うべきであろう。
http://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/42049786.html
韓国でも韓米同盟強化が言われるが、任期が2年を切ろうとしている李明博政権時代のハプニングに終わりそうである。
民主党など野党勢力が政権を奪回すれば太陽政策復活は確実であり、与党の朴クネ政権誕生でもリセットは避けられない。
その時日本は、孤立感と恐怖感から米国の軍事力にますますすがり、東アジアのイスラエルになってしまう可能性が高い。核に頼ろうとする「第二の北朝鮮化」傾向も顕著になるだろう。
これは考えられる最悪のシナリオである。
読者諸賢、明けましておめでとうございます。
今年も侃侃諤々の議論を闘わせて共通の理解を深め、世直しのために微力を尽くしましょう。
(新世紀人コメント)
河さん 新年早々 冴えてます。
「米韓日三国軍事同盟」…正しく戦前の日本国家破滅の再来となるでしょう。
世界相手の追い詰められた戦い。世界から追い詰められた米国の”お小姓”の如く日韓は敗北を約束された合戦へと向かうのです。しかも自らの国土を戦場に提供するのです。
米国指導部ははるか離れた本陣(本国)で”観戦”であり、ハイパー・インフレを起こして米国民の不満を戦争危機で忘れさせて合衆国体制解散へと軟着陸させ得る訳です。
第二次朝鮮戦争はソ連崩壊のシナリオのターボ(加給機)として作用したチェルノブイリ原発事故(テロ)と同様の性格を持たされる訳です。
「日本の将来が東アジアのイスラエルになってしまう危険性」…全くあり得ないことではありませんね。ただ、それは日韓含めて共にそうなってしまう危険性と言う事になります。
そうなると米韓日三国軍事同盟は日韓を押さえつける鎖の役割とアラブへのイスラエルの軍事的脅威と同様の役割を東アジアで果たす事になる訳です。
その時、米国は日韓両国に対し、「核武装」をさせる可能性が出てきます。
イスラエルの300発?の核弾頭がアラブ・イラン・EU・ロシアへの脅威であると同様の役割を日韓の核兵器はに担わされる事になる訳です。
もしもその計画があるのならば、北朝鮮の核武装推進拡大を米国は密かに望んでいると言う事になり、そのことへの疑いの目を向けてゆく必要があります。
日韓核武装化を推進するには北の核武装は好都合の条件を提供してくれるからです。
日韓の国民が愚かでなければ、破滅的ファシズム三国軍事同盟を再来させる事はないでしょうが、日本の糟塵(マスコミ)は戦前体制の生き残りであり、同様の生残りである官僚組織と共にファシズムの再来を画策する破滅志向の勢力であり国家と国民の敵であります。
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