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早いもので、これが今年最後の「菅政権考」だ。すっかり忘れてしまっていたが、平成22年が始まったころは「鳩山政権考」だった。実際は、「鳩山政権考」と言いながら、小沢一郎元代表(68)のことばかり考えていたし、「菅政権考」になってからも、仙谷由人官房長官(64)のことが頭を離れなかった。別に、鳩山由紀夫(63)、菅直人(64)両氏のことを全く考えなかったわけではないが、小沢、仙谷両氏にはすっかり考えさせられた1年だった。
新年こそは、両氏のことを考えないで済む政治になってほしいと願うばかりだが、年の瀬も押し詰まった現在、民主党内はまたも「小沢問題」で持ちきりだ。小沢氏を国会に呼ぶの呼ばないのとか、党を出ていけ、いやそっちが出ていけとか、とにかく大騒ぎだ。今度こそ最後になることを期待しつつ、1年の締めくくりに小沢氏のことをいま一度、考えてみたい。
■一兵卒の十八番
菅首相が再選を決めた9月の代表選以降、敗れた小沢氏はことあるごとに、自らを「一兵卒」と称してきた。今月18日、地元・盛岡市の会合でも「私は一兵卒の身でありますので、予算編成に関わる立場でも、行財政改革に携わる立場でもありませんが…」とあいさつしている。よほど、この肩書きが気に入っているようだ。
自らを「一兵卒」と謙遜し、「将校」たちの政策を批判するというのが、最近の小沢氏の十八番になっている。そして、誰もが反論できない「挙党一致」を唱え、支持を訴えるパターンも確立している。
その行間には、代表選後に仙谷氏らが主導した「脱小沢」路線の転換、露骨に言えば「仙谷切り」の要求がにじみ出ていることは否めないが、小沢氏は党内融和を訴えることで真の狙いをオブラートに包んできた。
その小沢氏が牙をむき始めたのが今月8日の鳩山由紀夫、邦夫(62)兄弟と舛添要一・新党改革代表(62)との会談だ。「自分を切って、政権浮揚しようとしている。協力しようにも、協力しようがない」と不満を漏らし、政権への敵意を示した。
■普通は「懲戒免職」だが…
小沢氏はさらに、組織的には上司にあたる菅首相の要求を蹴った。20日の直接会談で、衆院政治倫理審査会への出席を求める首相に「出る必要性がない」と真っ向から拒否した。
企業で言えば、ヒラ社員が社長の命令(社命)を無視した格好で、常識的には懲戒処分は免れないところだ。処分に不満があれば労働組合に相談するか、いっそのこと「依願退職」すなわち「離党」という道を選ぶべきなのかもしれない。
一方の首相も、この多くの問題を抱える一兵卒の扱いに苦慮してきた。国会招致問題についても「岡田克也幹事長(57)の努力を見守りたい」と専務任せの姿勢に終始してきた。専務が説得に失敗したため、ようやく重い腰を上げて直談判に乗り出したが、命令を無視された。組織の長としての威信が問われるところだろう。企業なら、役員報酬のカットくらいはあるかもしれない。
■民主党の本質
つい、一般企業の論理で考えてしまったが、今起こっていることは紛れもない政争だ。そもそも、現在の小沢氏は、民主党内では無役に過ぎず、形式的にはヒラ社員にたとえられるとはいえ、実際には専務も社長も経験した実力者だ。しかも、別の会社で抜群のキャリアを重ねた上で、三顧の礼を持って今の会社(民主党)に迎え入れられた経緯もある。
「まず、小沢さんに接近し、突然離れるという人を私はたくさん見てきた。磁石のNとSが、NとNになってすごい勢いで離れてしまう」
岡田氏が22日の講演で指摘したように、民主党という政党は、「親小沢」か「反小沢」かという論争を果てしなく続けている集団だといえる。新しい年はいろんな意味で、「脱小沢」政治を実現してほしい。(政治部 船津寛)
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101225/stt1012250701001-n1.htm
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