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(回答先: 小沢氏に事情聴取を要請へ 検察官役の弁護士(asahi.com)「小沢氏の供述は最も重要な証拠」 投稿者 赤かぶ 日時 2010 年 12 月 24 日 14:59:59)
http://ameblo.jp/aobadai0301/entry-10319090439.html
2009年08月12日(水) 07時00分38秒
国策捜査・小沢事件の裏側を描いた『わが友・小沢一郎』
テーマ:書評・映画・演劇・音楽など
この本を読みたかった。
小沢一郎前代表の側近中の側近で、
まさに「心友」と呼べる関係にあるのが、元参議院議員・平野貞夫氏である。
平野貞夫氏は、今は、日本を代表する言論人の一人といった方が適切かもしれない。
政治の中枢に長くいた彼が書いた近著「平成政治20年史」は、
自社談合政治の裏側や、
(中選挙区制で候補者調整して、自民党の万年与党化を図る)
マスコミがいかに政治権力と癒着しているか、
また、この20年間で、いかに日本の政治が地に落ちたかということを知るために、
必ず読んだ方がいい名著で、かつてブログでも紹介させていただいた。
・平野貞夫の『平成政治20年史』が相当に面白い。
・後藤キャスターは秘密組織・三宝会の世話人だった。『平成政治20年史』が相当に面白い(2)
そして、3月の野党弾圧を目的とした、明確な国策捜査である西松建設事件。
というよりも、「小沢事件」として、国策捜査の代表事例として、
いまではインターネット上で呼ばれることが多くなっている。
このときに、いったい検察や、政治権力の裏側で何があったのか。
民主党は何を考えていたのか。小沢一郎は何を考えていたのか。
マスコミはなぜ、大本営発表さながらに、
検察の国策捜査、権力の濫用を批判せずに、小沢辞任を煽ったのか、
その裏側について、ある程度、書いてくれているのが、
緊急発売された本著
わが友・小沢一郎
である。
そして、読んでみたのだが、さすがは平野氏である、
ぶっちゃけた本当の話をどんどん出してくれて、非常に面白かった。
そして、「やっぱり。。。」そこまで劣化していたかと、再認識させられることも多かった。
本来形式犯的な微罪で、そもそも罪に問えるかも疑わしい西松建設事件。
まして、贈収賄で立件されるべき自民党の政治家は捜査も逮捕もされない。
日本の民主主義は事実上、形骸化しているということを決定づけたわけで、
おそらく次の衆議院選挙で自民党が敗北する大きな理由が、
このような国策捜査が乱発されていることに、
一般国民が気づき、危機感を感じたことにあると思う。
(平野氏も、小泉政権以降、国策捜査が乱発されたと指摘している)
今回の国策捜査を行った勢力は誰か、
検察単独犯説や、
田中角栄がロッキードでつぶされた時のようにCIAが絡んでいるのか、
それとも自公政権が行ったのか、
平野貞夫氏は、官邸主導説に立っているようだ。
で、そのうえで、そのときのマスコミや、民主党内部、小沢一郎自身の様子を、
いろいろと書いてくれているので、そこは見どころである。
(さすがに鳩山代表のことは、衆議院選挙前なので書いていない)
-------
新聞やテレビが、検察からのリークと思われる異常な報道を続け、
小沢本人の取り調べが避けられない状況が作り上げられようとしていた。
私が出演したFテレビ(フジテレビ)では、
生放送のCM中に女性キャスターや司法担当解説委員が、
「特捜部の情報」と前置きしたうえで、
「小沢さんの逮捕は間違いないですよ」
と私にプレッシャーをかけて何かを引き出そうとした。
またYテレビ(よみうりテレビ)では、生放送前の打ち合わせの際に、
元東京地検特捜部長のK氏(河上和雄?)が報道局長に、
「特捜部の情報だと、昨年12月には小沢本人への捜査固めは
全部できていた。小沢本人がやられますよ」
と話すのが耳に入った。
テレビがこの調子だから、新聞に至っては
ほとんどが東京地検特捜部の「御用新聞」となっていた。
--中略--
ハプニングは、漆間巌内閣官房副長官(事務担当)が
3月5日の記者懇談の場で行った発言だ。
それは、
「西松建設の捜査は自民党関係者には波及しない」
というものだった。
漆間氏本人や政府・自民党は否定したが、
明らかに首相官邸と検察という国家権力が、
小沢秘書逮捕の背景で関わっていたことを自ら認めたものだといえる。
こうした政界に発展する重大事件の捜査は、
検察は少なくとも首相と事務担当の官房副長官には
報告して了承を得るとされている。
---
この国策捜査が行われた時、
これは直観的におかしい、と思ったが、
それをまず感じた第一の理由は、
小沢代表の秘書が逮捕されたときの、
麻生首相のぶらさがり会見で、
記者からの質問に対し、麻生の目が泳いでいたことだ。
これは絶対に、こいつは絡んでいるはずだ。それを直観した。
やっぱり理屈からいっても、
当然、麻生も漆間も知っていたのである。
というよりも、むしろ、国策捜査を無理やりに行わせたのだろう。
秘書を強制逮捕させて、
マスコミには、ナベツネあたりと話をつけて、
全社一斉にネガティブキャンペーンを行うように、
もう話はつけてあったのではないか。
また興味深いのは、民主党の中枢でも、
今回の国策捜査や、マスコミの世論工作を見抜いていたことである。
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そして3月30日、東京・紀尾井町のホテルニューオータニに、
石井氏と西岡武夫参院議員運営委員長、田中康夫新党日本代表と
私の4人が集まって協議した。
まず小沢の進退をどうするかが議題になった。
田中
「(ヤフーの世論調査を配布し)一般の新聞、
テレビの調査は作為もあり、質問の仕方にも問題がある。
政治に関心のある人、正確に説明を聞いた人はこの資料の通り、
小沢代表でなければ選挙に勝てないと考えている。
世論はいずれ理解するようになる」
西岡
「小沢代表続投でなければ政権交代をしても大改革はできない」
石井
「その通りだが、世論を甘く見てはいけない。
政権交代を絶対阻止したい勢力が今回の問題を作ったのだから、
そこであらゆね角度から分析をしておくべきだということで集まってもらったのだ。
--中略---
田中
「民主党担当の現場の記者は、問題の本質を割合、理解しています。
しかし、社のデスクたちが『小沢降ろし』の上層部に従うので、
おかしな記事になるそうですよ」
平野
「ただ、民主党議員の中から事実として、
平然と小沢辞任論と説明責任論が出ています。
2つの傾向がありまして、
ひとつは一部マスコミと結託して計画的に
『小沢降ろし』をやっているグループ。
もうひとつは何もわからずにマスコミにつられて
小沢辞任論を口にする人たちです。
前者は以前からの確信犯で、ポスト欲しさの人たちだから、
放っておくしかありません。
後者は教育すれば理解しますから、
誠実に説明をしておけばいいと思いますよ。
-------
興味深いのは、新党日本の田中代表は、
マスコミとも独自のパイプを築いて、
今回の偏向報道は、経営の指示で、現場でデスクがそのように
報道をさせているということをつかんでいるということである。
また、一連の世論調査にも、偽造、捏造の疑いが強い、
ということも理解しているのである。
私も、あの小沢辞任がらみの世論調査は、
明らかに数字をねつ造していると考えていた。
マスコミの世界で、ランキングや表彰、リサーチものほど、
うさんくさいものはない。
ランキングだって、売買されているのが世の中だ。
インターネットのほうが、よほど公正にリサーチされている。
そして、この反小沢勢力というのを、平野氏は、
仙谷由人、枝野幸男、前原誠司と名指ししている。
この三名には共通点があることも気づいた。
つまり、一連のこの国策捜査の時期に、
あいついで、田原総一郎氏のサンデープロジェクトに出演していたことである。
そして、反小沢発言を引き出そうと、
田原総一郎氏の誘導質問にあっていた。
結局、この小沢事件は、もちろん戦後最悪の野党弾圧事件で、
それは政権交代が実現すれば、
過去の数々のCIAがらみの事件であったり、
かんぽの宿問題などの郵政民営化をめぐる疑獄事件などともに、
真相は、どんどん表に出てくるはずだが、
それにしても、こういう民主主義の危機ともいえる事件を、
自分たちの利害関係に利用した勢力がいたことは情けない。
しかし、そのことで、結局、民主党のホープだった
前原副代表は、肝心の保守層の支持を失うことになる。
保守層で民主党支持の人は、総じて小沢ファンだからだ。
また、今にして思えば、
朝日新聞や、田原総一郎などのジャーナリストは、
この事件を機に、小沢一郎の勢力を衰退させて、
仙谷、枝野、前原らの勢力を伸張させようとしていたのかもしれない。
この本は、前半はこのように小沢事件の背景について書かれているが、
後半は、筆者と小沢一郎とのエピソード、
それから民主党の未来についても書かれている。
ぜひこの本は、報道されない裏側がたくさん描かれているので、
一度読んでいただくことをお勧めしたい。
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