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(回答先: 小沢一郎さん支持者の分断を図る「小沢一郎に託す会」 投稿者 鉄ちゃん 日時 2010 年 12 月 13 日 12:48:32)
http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/51694716.html
「ジャーナリスト同盟通信」の2010年12月13日「本澤二郎の「日本の風景」(628)
」から下記を転載投稿します。
=転載開始=
<平和労組指導者の非報>
悲しい知らせが入った。さる12月9日に我が国労働界の雄・連合内で、唯一ともいえる平和運動を重視するJR総連・JR東労組を率いてきたカリスマ的指導者・松崎明氏が肺炎で亡くなったという。74歳。医療事故なのか?権力の暴走に対抗、権力に屈しなかった戦闘的平和労組指導者である。しかし、彼の撒いた後継者は多い。さらなる奮起を望みたい。筆者が彼と出会ったのは、国鉄民営化後の1990年ごろである。自民党の中島源太郎元文部大臣の鈴木という秘書の紹介だった。
「連合の罪と罰」(ぴいぷる社・97年4月)を執筆した動機は、右傾化して平和運動を忘れてしまい、平和憲法を危機に落としめる連合の主流に抗して、敢然と平和運動に徹する松崎JR東労組に感銘を覚えたからだ。
数回食事をしながらの雑談で「中国との平和交流」を彼に呼びかけた。過去を忘却、歴史認識や台湾問題でぎくしゃくする右傾化政府のもとで、日本を代表する平和労組としての活躍を期待した。
<希望小学校建設>
行動的な平和労組の指導者は、9条Tシャツを中国で作った。95年にはそのTシャツを着て戦後50年8月に、50人の仲間と南京と盧溝橋へと平和の旅を敢行した。仲間の中には現在、大田区の区長や信越化学の重役をしている。忘れえぬ思い出以上の成果を上げた。JR東労組は5人のメンバーを派遣してくれた。
松崎氏は、中国が本腰を入れ始めた貧しい農山村地区の希望小学校を20いくつも再建した。組合員のカンパ活動の実績である。中国とこれほどの平和実績を積んだ日本の平和団体を、他に知らない。
同氏自ら再建した希望小学校建設の事前調査には筆者も同行した。北京郊外の万里の長城超えの場面では、山一面にスモモの桃色の花が咲き誇っていた。筆者もたった一人の友人に支援してもらい、河北省興隆県の山奥に小さな希望小学校を再建した。
<抗日戦争記念館に桜>
「中国の大警告」(データハウス)を100冊、盧溝橋の抗日戦争記念館に贈呈したことから、同記念館と交流が始まった。北京市の要人でもあった記念館幹部から、抗日資料研究のための基金集めに窮していることを知った筆者は、3か所の平和団体に協力を要請した。
JR総連とJR東労組のみ応じてくれた。彼らは100万円を寄贈した。さらに記念館内に桜を植樹した。いま春になると花が咲き誇っている。こうして日本を代表する鉄道労組は、中国の大地で大きく平和の花を咲かせることが出来た。
希望小学校と抗日戦争記念館への支援は、永久に記録されるだろう。松崎氏の指導力の成果である。彼らは、その他中国での平和の祭典に多くの若い労働者を派遣している。同氏の撒いた種は、まさしく真実・本物の平和活動家として、これからの日中民間交流の主役になるものと信じたい。
<小泉・反動に対抗>
日本の戦後の平和運動は革新政党と労働組合運動が支えてきた。財閥と天皇の官僚が、これに抗してきた。其の結果、革新的政治家は自民党の裏工作に揺さぶられ、労組指導者は財界に懐柔されて労働貴族に甘んじてしまい、右傾化の波に呑み込まれてしまった。天皇の勲章に狂喜する野党政治家と労組指導者の退廃ぶりは、いかんともしがたいほど深刻化した。
これに奮然と挑戦したのが松崎労組だった。彼の歴史的使命感は、他を圧倒していた。筆者はそんな彼を高く評価した。平和憲法を擁護・生かす戦いに駒を進めたのだ。9条連の創設である。千葉県に在住していた筆者も参加したことがある。
彼は靖国参拝を繰り返し強行、日本を反動的な軍事国家に画策する小泉内閣とも戦った。平和労組リーダーの真骨頂である。筆者は「純ちゃん、間違っていませんか」(データハウス)で抑制を試みた。年来の友情を断ち切っての執筆だった。
<悪しき公安弾圧>
当然のことながら悪しき政府権力は、松崎氏に対して公安警察に決起を促ししたようだ。労組内の「獅子身中の虫」を操作して、あれこれと揺さぶりをかけてきた。公安は週刊誌も動員、名誉棄損記事を連発、松崎イメージを崩壊させてきた。むろん、彼は屈しなかった。ここが何ともすごいところである。
権力の懐柔を断って、決して屈しない。公安は労組員のトラブルを利用して、関係者を逮捕するという暴挙に出てきた。現在は最高裁で争っている。自民党右翼片肺政権のもとでの平和活動弾圧事件である。平成の大逆罪に相当しようか。
彼を岡崎国家公安委員長は、警察官僚出身の平沢質問に対して「革マル派結成時の幹部の一人」との認識を示している。筆者の感触でしかないが、多分そうだろう。もっとも革マル派なる過激派グループの内情は全く知らないのだが。
彼との交流で、そうした極左的な言動やそぶりを感じることはなかった。若い時の活動歴の一こまに過ぎない。それを公安はあたかも現在も、と喧伝して愚かな右翼ジャーナリストを踊らせているにすぎない。間違いないだろう。
筆者は彼の部下の不義理な1件から、ここ10年ほど接触はないが、彼との年賀状は続いてきている。「医師失格」(長崎出版)を書いた際、夫人が10冊注文してくれた。彼の配慮に感謝したものである。
<沢山の松崎種>
彼の容態を知る由もないが、公安の悪しき弾圧が彼の5体を切り刻んでいたことは間違いない。恥を知れといいたい。公安警察にメスを入れる政権の交代であったはずなのだが、菅内閣にそうした対応がみられない。
そういえば、防衛費の大幅削減もしない。自衛隊員1000人の削減でお茶を濁すのだという。滑稽千万である。ワシントンに操縦される、松下政経塾傀儡政権の正体をあぶり出している。昨日の茨城県議選で惨敗した民主党の前途は危うい。油断すると、黒幕は大連立を狙っている。右翼大連合の先は恐ろしい結末が、日本だけでなく東アジアに襲いかかるだろう。
止まれ!今こそ平和運動が東アジアに求められている。確かにワシントンと東京の野望を、見抜いて行動してきたはずの松崎氏の死は痛い。しかし、彼の後継者はJR総連やJR東労組に一杯いるではないか。
現在の民主党右傾化政権には閉口するばかりだが、リベラルな鳩山前内閣や小沢を支援してきた連合内の日教組や自治労に覚醒する動きも目立つ。平和を重視する労働組合への回帰は強まるものと見たい。
東アジアの圧倒的なネット世論の動向も注目される。戦いはこれからである。
2010年12月13日記
=転載終了=
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