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(回答先: 早くも菅政権の“次”をにらんで亀井代表が小沢氏と連携か?/週刊現代 投稿者 赤かぶ 日時 2010 年 12 月 09 日 12:41:40)
http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/51693129.html
「ジャーナリスト同盟」本澤二郎の「日本の風景」(625)2010年12月09日
から下記を転載投稿します。
=転載開始=
<大連立の黒幕決起>
読売のナベツネが12月8日に自民党本部で谷垣総裁と会見、民主党との大連立工作を働きかけた。「老害の執念」と感心する向きもあるようだが、もはや本気で相手にする政治家はいるのか。ナベツネ王国も内部反乱で揺れ出している。せいぜい中曽根秘書から自民党議員、現在は飛び出して「はぐれガラス」のような与謝野馨くらいがまともに聞く程度と見られている。彼は仙谷と鳩山由紀夫にも売り込んだとも。社民党が民主党軍拡論に釘を刺したことに驚いて羽ばたいているようだ。お笑いである。
筆者はナベツネが読売新聞政治部長の前任者の多田実と親しかった。彼は「ワタツネ」と呼んでいた。「児玉誉士夫とつるんで新聞社の階段をかけ登った悪辣な左翼からの右翼転向組」と断じて、全く評価しなかった。
彼の恥ずべき素行をいくつか聞かされてもいる。彼を現在、日本テレビの氏家と共に読売に保証人として押し込んだ人物というと、平和軍縮派の巨頭・宇都宮徳馬である。彼の名誉のために言わせてもらうと、読売を中曽根右翼新聞に変身させ、あろうことか改憲への世論誘導をするナベツネに「忘恩の徒」といって、かつての弟子を切り捨てたものである。
読売政治部記者から河野一郎秘書をステップに政界入り、衆院議長になった伊藤宗一郎も、ナベツネの知られざる正体を打ち明けてくれた。会ったことなどないが、ナベツネのことは彼の同僚より詳しいのかもしれない。
宇都宮は「ジャーナリストは権力に屈してはならない。したがってリベラルでなければ、ジャーナリストは務まらない」と口を酸っぱくして語っていた。右翼に転向したナベツネ新聞の配下を、宇都宮はジャーナリストとみなしていなかった。
読売新聞と日本テレビの記者に対して、これほど強烈な皮肉もないだろう。とうとうその一角からほころびが表面化した。
筆者は、中曽根と児玉、以前は関東軍参謀の瀬島隆三らと組んで、政界を改憲軍拡の好戦的国家主義潮流へと棹さす危険極まりない永田町を「平成の妖怪・大勲位中曽根康弘」(健友館)で分析、世に問うた。恐ろしいほどの弾圧を受けてしまったが、かつて政界の事情通の元産経新聞A政治部長なども多田と共に高い評価をしてくれた。それで満足した。
<狙いは改憲軍拡>
ナベツネは日米産軍複合体と関係している、と筆者の目には映る。三菱など軍需財閥との結びつきは、中曽根や児玉、瀬島ら右翼連合との深い人脈から推測可能である。憲法の9条解体にかける彼の野望は、中曽根の影響か、それとも児玉なのか?興味あるところである。
筆者が「アメリカの大警告」(データハウス)を書いたのも、90年代初頭のワシントンとナベツネの関係を知ろうとしたことも、執筆の契機となった。アメリカ通の第一人者・宮澤喜一が絶賛してくれたものだ。
経過を探ってゆくと、いえることはナベツネの9条敵視論は、ワシントンの指令以前からである。ワシントンが公然と改憲を求めるのは、かのジョージ・ブッシュの時代、特に海軍OBの国務省高官の地位を手にしたリチャード・アミテージだ。
中曽根の周囲にはいつもCIA要員が絡みついていることは、彼の言動から承知している。ナベツネも、と推測可能である。
「中曽根は戦前の大日本帝国に郷愁を抱いている」と仰天するような真実を教えてくれた人物は、大平正芳や鈴木善幸の総理時代のブレーンだった安田正治だった。安田は自民党派閥間の交流から、中曽根の正体を知った。ちなみに彼が関係した派閥は、右翼暴力団を寄せ付けなかった宏池会である。右翼は中曽根・岸・福田派に集中していた。中曽根への警戒心と彼の動向に監視の目を向けるようにさせてくれたのは、中曽根が政権を担当するようになってからであるが、それも実を言うと京都新聞OBの安田だった。
<財閥・ワシントンの手先?>
自衛隊の活用について興味を抱いているのは、今やワシントンの闇の勢力(産軍複合体)であることは明白だが、日本の財閥はもっと以前からだ。戦前回帰だ。仙谷のいう暴力装置をビジネスに利用して何が悪いという観念の持ち主である。資本の論理の怖い点である。
民衆の平和志向など財閥に存在しない。平和運動家は財閥動向に警戒心を持つ必要があるのだ。
読売と財閥の関係では、前者が改憲世論誘導に必死になることに後者は評価している、という図式が成立している。それ以前、財界右翼によって運営されていると見られた産経新聞の専売特許を、ナベツネの読売が難なく奪ってしまったと指摘されている。
改憲世論誘導には周辺に緊張が存在しなければならない。北朝鮮はすぐに貢献してくれるが、平和・安定志向の中国は動いてくれない。ならば「緊張をつくればいい」との思いが、改憲派に存在している。
南北朝鮮問題や尖閣問題の報道をつぶさに見聞すれば、読売の改憲狙いが浮き彫りになるはずである。
<蟻の一穴>
そうしたナベツネ、さらに言うと彼の盟友である日本テレビの氏家を直撃するスキャンダルを、日本テレビの菱山元政治部長が大学の学術論文で公表した。
具体的な生々しい二人の言論人失格の素行が活字になった。内部からの事実の暴露は、恐らく珍しい例である。初めてかもしれない。こんな場合、相手かまわず名誉棄損で訴えるナベツネが動かない、動けないのだ。氏家も。
元日テレ政治部長の指摘は創作でも、ためにする内容でもない。「ジャーナリスト失格・言論人失格」を二人に突きつけている。読売新聞と日本テレビの報道とそこで働く記者に対して警鐘を鳴らしている。それだけではない。日本新聞協会・日本記者クラブを牛耳るという、ありえないような異様事態に覚醒を求めているのだ。
ナベツネと氏家に引きずられる改憲右翼の報道姿勢に唯々諾々と従っている朝日新聞や毎日新聞、共同通信、時事通信に対しても、である。「恥ずかしくないのか。国民に奉仕する報道機関なのか」と問い詰めているのである。
その論文を週刊新潮が一部転載して波紋が広がっている。元政治部長の勇気に感謝したい。仮に圧力があれば、筆者の場合と異なり、直ちにそれは週刊誌メディアで取り上げられるだろう。
蟻の一穴である。しかし、すぐに大きくなろう。議会が幕を閉じ、社民党が武器輸出政策を押しつぶすや、ナベツネはバタバタと動き出して、改憲狙いの大連立工作を開始したのだから。
<堕ちた言論人>
元政治部長論文を読むと、ナベツネと氏家と中曽根の醜い正体が暴かれているのに驚かされる。およそジャーナリストとはいえない。中曽根の門番を任じている。言論の自由を自ら潰しているのである。
真実の報道に徹する姿勢は皆無である。自らの都合のよい報道に部下を使っている。報道に携わっている記者をジャーナリストとして扱っていない。自らの手足となるエセ記者を重用している。
あるジャーナリストがナベツネを「堕ちた言論人」と評している。其の通りである。政界の黒幕である。児玉レベルではないか。国民に奉仕するマスコミ人ではない。
その醜い壁に穴が開いたのだ。権力に屈しない言論人・真実を報道するジャーナリストになれる好機でもあろう。全てのマスコミ人に対して、今回の蟻の一穴は「覚醒せよ」と警鐘を鳴らしている。リベラルでなければ、真のジャーナリストにはなれない。
2010年12月9日記
=転載終了=
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