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臨時国会が閉会した3日、閣僚や民主党幹部から、平成23年度予算案を審議する来年1月召集の通常国会での菅直人政権の運営をにらんで、自民党や公明党との連立を期待する発言が相次いだ。
予算案や法案を円滑に成立させるためにも、参院で与党が少数の「ねじれ状態」を解消させたいためだ。しかし、自民党は菅政権打倒を掲げ、公明党も首相を突き放す態度を取るなど、菅政権下での新たな連立は厳しい状況にある。(佐々木美恵、今堀守通)
「人心一新だけで、果たして通常国会を乗り切れるかというと、なかなか厳しい」
前原誠司外相は3日の記者会見で、内閣改造の可能性について聞かれるとこう述べた。閣僚の顔触れをかえるだけでは窮地を脱することはとてもできず、国会での「数の補強」が必要との認識を示したものだ。
玄葉光一郎国家戦略担当相は自民党との大連立に踏み込んだ。同日の会見で大連立の可能性を問われ、「局面の打開は当然必要だ。首相を中心に国会を閉じたらよくよく熟慮しなければならない」と、首相に暗に決断を促した。
先の民主党代表選で首相を支持した前原、玄葉の両氏が自民党との連携を口にするのは、国会の円滑な審議への期待や、首相が参院選で打ち出した消費税の増税などの政治課題も大きく前進させることができるからだ。首相に距離を置く小沢一郎元代表を支持する勢力に頼らなくても、安定した政権運営をできるとの読みも透けて見える。
衆参のねじれは、公明党との連携でも解消できる。
菅政権のご意見番、渡部恒三最高顧問は3日、記者団に「公明党の皆さんとは、福祉とか、生活優先とか、政策的にほとんど共通している。むしろ連立するのが当然だと思うな」と述べ、同党に秋波を送った。
しかし、首相を支持する藤井裕久元財務相は、3日夕のTBSテレビの番組収録で、大連立について「(戦前の)大政翼賛会だ。二大政党的にしないといけない」と強く反発した。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101203/stt1012032300009-n1.htm
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