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伊波氏の奮闘によって、沖縄県知事選は「辺野古反対」「県内反対」一色に染まった。結果こそ残念ではあったけれども、この状況は、伊波氏が作り出したと言って間違いない。彼ほどの確固たる信念を持った人が立候補しなければ、仲井真氏は相変わらずの鵺(ぬえ)っぷりを全開にしていたはずだ。
当落の結果は、得票率6%の差であり、菅−岡田民主党による選挙妨害がなければ充分に逆転していたものと思われる。民主党のスッカラカン一派は、胸をなで下ろしているだろう。もちろん、これから仲井真氏は主張をにょろにょろと変えていくだろう。ニュースでも、さっそく「県内移設反対とは言っていない」と解説している。
たしかに、その通りなのだが、当選するまではあたかも「県内反対」かのように見せておいて、当選した瞬間から「そうは言っていない」と言い出すあたり、早くもしっぽを出し始めたか。とは言え、辺野古推進の本音を出したとたんに、沖縄の怒りが爆発することは、仲井真氏自身が一番分かっているだろう。両親の出身地である沖縄に、敗戦直後の7歳の時から暮らしている仲井真氏は、たしかに鵺(ぬえ)であり本音は辺野古推進であっても、沖縄が他人事である菅や岡田など民主党スッカラカン一派とは違う。
違うから、伊波氏の厳しい戦いに追い込まれたし、ギリギリのゴマカシを駆使して当選した。それを自覚しているから、当選してもちっとも嬉しそうではない。伊波氏がやめた後の宜野湾市長選は、伊波氏の後継者である安里猛さんが当選した。あらゆる意味で、仲井真氏は追い詰められていくだろう。おそらくは、次の4年間を全うすることは難しいのではないだろうか。
人は、ガマンできる限界がある。それを超えると、病気になるか怒りを爆発させる。極限のガマンを長く続けると、それだけ長く後遺症が続く。異議申し立ての手段を奪われた現代の日本で、やればできるんだと思わせた政権交代。が、それに対する怒濤の反動が吹き荒れている。今回の沖縄県知事選も、その流れを止めるには至らなかったことは、本当に残念だ。けれども、悲観することはない と私は思う。
というか、悲観しないことが一番大事なんだと思う。喜んだり悲しんだりしている私たち自身が、どう感じてどう判断するか。それが、これからの歴史を決めていく。生きている私たちが、時代の実体そのものだ。そこで悲観してしまえば、残されるのはウツと自殺と過労と搾取だけだ。逆に、ネットでもリアルでもいいから、異議申し立てを始めていけば、確実に世の中は変わり始める。
私たち自身が、「世の中」そのものだからだ。そのためには、匿名でも良いけれども、できれば実体を明らかにして動いた方が良い。私もどこの誰だかすぐに分かる、政治ブログではわりと少ないリアルブロガーだ。それどころか、仕事の名刺にこのブログを記載している。それでも、別に何もないし、ちゃんと生きている。かろうじて。
どっかのブラックリストには載ってるかもしれないが、言いたいことも言えないで病気になるよりマシだ。今の世の中の息の詰まるような状態というのは、権力の弾圧と言うよりは、実体のない無言の圧力で自主規制している面が大きい。だから、思い切って言葉を発すれば、案外と平気なのだ。
「王様の耳はロバの耳!」と叫んでみることを薦めたい。そういうことをいう人なんだ、と周りから思われることで、非常に解放される。自らを縛ってきた呪縛が、するすると解けていく。そうした実体のある言葉や動きが、ある一定の量を超えたとき、世の中の呪縛が解け始める。それはきっと、革命と呼ぶにふさわしい事態だ。
私たちは今、逆風のまっただ中にいるようだけれども、実は、こんな大逆転のチャンスを握っている。伊波氏が当選できなかったことは本当に残念だけれども、落胆するのではなく、自分たちの持っているチャンスと力に、もっともっと自信を持とう。なかなか楽しそうな未来がありそうな気がする。
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