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「少年は閉廷後、『判決を受け入れたい』と話した」=大人たちは、加害者少年のこころを、いのちを、どうしようというのか
http://www.asyura2.com/10/senkyo100/msg/526.html
投稿者 一隅より 日時 2010 年 11 月 26 日 22:27:41: PnbUj1IYwR18o
 

(回答先: 裁判員裁判で少年に初の死刑判決 仙台地裁 石巻3人殺傷 (共同47ニュース) − 宮崎地裁でも求刑がありました 投稿者 一隅より 日時 2010 年 11 月 26 日 01:06:45)

大人たちは、加害者少年のこころを、いのちを、どうしようというのか。
報道にあらわれた様子と、投稿者の考えるところをまとめてみました。

1. 検察
検察側は「一片の人間性も見られず、もはや更生の可能性はない」として死刑を求刑・ ・・「身勝手で自己中心的」と非難・・・「犯罪性向は根深く、更生可能性は全くない」 と指摘した。
http://www.jiji.com/jc/c? g=soc_30&k=2010111900654


2. 被害者遺族
大森実可子さん(当時18歳)の両親が生前の思い出や娘を失った悲しみを語り、「加害者に未来があるのは不公平ではないでしょうか」と意見陳述した。傍聴席ではすすり泣く声やおえつが響き、裁判員も涙をぬぐった。

(ご遺族や友人、知人の言葉は、以下にもいくつか引かれています。)
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20101120ddlk04040161000c.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101126-00000050-mailo-l04


3. 弁護側
弁護側は最終弁論で、「少年の犯行は周到に計画されたものではなく、殺意も現場でとっさに抱いた」と主張。不遇な成育環境にはくむべきものがあるとして、死刑を避けるよう訴えた。
http://www.asahi.com/national/update/1119 /TKY201011190392.html

少年自身も、「頭が真っ白になって」、といっています。

少女の姉の南部美沙さん(当時20歳)と友人の大森実可子さん(当時18歳 )を殺害した際、「(少女との)交際を邪魔 されていると思い、頭が真っ白になって刺した」 と証言。
http://www.47news.jp/CN/201011/CN20101119 01000305.html


4. 少年のこころはゆれ動きます。大人の望むままにいうこともあるでしょう。大人にことさらに反発することだってあるでしょう。

審理の最後に少年は「僕みたいなことをしてしまう人がもう現れないように、厳しく処罰して下さい」と述べた。
http://www.asahi.com/national/update/1119 /TKY201011190392.html

被告人質問では、男性裁判員が「たとえ死 ぬことになっても受けきれるか」と質問。少年はすすり泣きながら「受けきれます」と答えた。
http://www.jiji.com/jc/c? g=soc_date1&k=2010111900378

被告人質問で少年は「僕も被害者の立場なら、犯人に極刑を求めたと思う」と話した。

殺害された大森実可子さん=当時 (18)=の父親が・・・「自らの命をもって償う気持ちはあるか」 と厳しい表情で少年に問うと、少年はしばらく考え込み、「あります」とゆっくりと答えた。
http://www.47news.jp/CN/201011/CN20101119 01000305.html

被告人質問で少年は「自分のしたことを絶対忘れないで、一生償っていきたい」と涙ながらに語った。
・・・被害者への思いを聞かれると、「身勝手な考えで、命を奪ってしまい、本当に申し訳ないと思っている」と声を震わせた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20 101118-OYT1T00867.htm

(なお、この「4.少年のこころ」の部分は、投稿者自身の既投稿の焼き直しです。投稿者はそのときある願いを込めて投稿したのでしたが、その後、判決は極刑でした。
http://www.asyura2.com/10/senkyo99/msg/81 5.html)


5. 母親
母親の証人尋問もあり、男性裁判員が「どういう刑を希望するか」と尋ねると、約30秒間すすり泣き、「2人もあやめてしまいましたが、それでも大切な息子です」と答えた。弁護人の問いには、「今後、何があっても息子を見捨てません」と述べた。
http://heartsmile.blog.so-net.ne.jp/2010-11-19-1(11月18日毎日新聞より抜粋。オリジナルはフォローできませんでした。)


6. 判決
「犯罪性向は根深い。他人の痛みや苦しみに対する共感 が全く欠けている」
http://www.tokyo- np.co.jp/article/column/editorial/CK20101 12602000069.html

「犯行の残虐さ、被害の重大性からすれば、極刑をもって臨むほかはない」
「執拗かつ冷酷で、残忍さが際立っている」
少年が語る反省の言葉などについては「表面的」「深みがない」と判断。「更生の可能性は著しく低い」と断じ、極刑を回避する理由は見当たらない、という結論に至 った。
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nat ion/20101126-567-OYT1T00116.html


7. 裁判員
閉廷後の記者会見には裁判員経験者2人が出席。うち30代の男性会社員は「(判決を 出すことが)怖かった。一生悩み続けると思った」と振り返った。
http://www.tokyo- np.co.jp/s/article/2010112501000651.html

裁判員のかたの言葉はたとえば以下にもあります。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101126ddm041040178000c.html


8. 問題点
 投稿者は、死刑制度の是非、裁判員制度の是非とともに、とくに、「少年のかかわる事件を裁判員裁判の対象とすること」の問題を、再考すべきだと考えます。

 警察や検察は容疑者が少年の場合、まず家裁に送致する。家裁は非公開で処分を決める が、その重要資料として家裁調査官や収容先の少年鑑別所が成育歴や家庭の事情、調査を 踏まえた意見を記した「社会記録」を作る。 内容は、少年の問題点と立ち直りへの道筋を示したものとなる。
 16歳以上が故意に人を死なせた場合は原則として検察に逆送されるが、刑事裁判でも社会記録は改めて証拠とされ、従来の裁判官だけの裁判では重要な資料の一つとされた。
 裁判員裁判でも証拠とされるが、一般市民が多くの書面を見ることはできず提出されるのは一部となる。今回の仙台地裁の裁判では、家裁調査官の「児童期に家庭が崩壊し思いやりが育っていない」との意見と、鑑別所の 「裁判で罪の意識を自覚させることが重要で 、矯正は相当な時間を要する」との所見が出された。
 家庭環境が事件の一因と指摘し少年の未熟さを示したとも言えるが、判決は更生可能性を示すものと評価しなかった。それよりも法廷での少年の態度や発言を重視し、逆に「反省には深みがなく母親の監督も期待できない」と結論づけた。
 少年事件に詳しい弁護士は「社会記録は全文を読んでもらうべきで、一部だと誤った判 断につながる恐れがある」と話し、少年の弁護側は「裁判員裁判で更生可能性を判断するのは限界がある」と語った。今回の裁判は、少年事件の審理の在り方について議論を呼ぶ可能性がある。 (毎日新聞 北村和巳)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/2010 1126ddm041040096000c.html


 浮かび上がった課題もある。五日間の公判で、少年の成育歴について、三十分程度の読み上げに終わったことだ。どのような家庭環境で育ったかなどを理解するために、家庭裁判所が作成する調査票で、成育歴が心理学的 、社会学的な視点で記載されている。社会記録と呼ばれる。今回の裁判では、その一部分が、法廷で取り調べられたにすぎない。
 これは短期審理で、わかりやすさを求める裁判員制度導入時から指摘されていた問題でもある。
 高度なプライバシー情報を含んでいるだけに、確かに法廷での取り扱いは難しい。だが、未成熟な少年ゆえ、成育歴などの情報提供が丁寧になされないと、少年を扱う裁判の根幹が揺らぐ危惧(きぐ)を抱く。
 裁判員らにモニターで詳しい活字情報を読んでもらったり、法廷を非公開にして、家裁の調査官に証言してもらうなどの方法も考え られよう。悔いを残さぬため、少年の背負った事情を深く掘り下げるよう、裁判の工夫も要するのではないか。 (東京新聞)
http://www.tokyo- np.co.jp/article/column/editorial/CK20101 12602000069.html


9. 気がかりなこと

「厳罰化傾向」
 最高裁が06年にまとめた調査では、被告が少年の場合、9割以上の裁判官が刑を「軽くする」と回答した。これに対し、一般市民の半数は「重くも軽くもしない」と答え、「軽くする」と答えた市民は4分の1にとどまった。
少年犯罪に対する市民の厳しい見方の表れだろう。
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nat ion/20101126-567-OYT1T00116.html


「裁判員裁判で下された判断への控訴」
(先日の別の裁判です。下記の被告人自身の判断は重いものであり、傍からうかつなことはいえません。でも、もしも「控訴しない」という判断に、それが裁判員裁判で下された判決だからということがいささかでも影響しているなら、憂慮すべきことと思います。)
 ↓
初の死刑判決の被告、控訴の意向なし 横浜 の裁判員裁判 (朝日ドットコム 2010年11月25日23時27分)
http://www.asahi.com/national/update/1125 /TKY201011250553.html?ref=goo

 殺人や強盗殺人などの罪に問われ、横浜地裁で、裁判員裁判として初の死刑判決を受け た池田容之(ひろゆき)被告(32)の弁護 団が25日、「被告は控訴する意向はないと 話している」とする文書を発表した。弁護団は控訴するよう説得を続けるとしている。控訴期限は今月30日。
 文書によると、22日の弁護団との接見で 被告は「裁判は遺族のためにできる限りの事実を明らかにするためのものだった」と説明 。「遺族の意向を無視できず、控訴することはそれを傷つけることになる恐れがある。いかなる判断も受け入れると決意していた」と話したという。
 この裁判では、朝山芳史裁判長が言い渡し 後の説諭で「裁判所としては被告に控訴する ことを勧めたい」と述べていた。


10. そして少年も、判決後、
少年の弁護団によると、少年は閉廷後、「判決を受け入れたい」と話した。弁護団は、事件当時の年齢を重視すべきだなどとして、控訴を促す方針。
http://www.tokyo- np.co.jp/s/article/2010112501000651.html


私(投稿者)は、どちらの事件も、さらに審理がされるべきではないかと考えます。
 

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コメント
 
01. 2010年11月27日 17:47:58: gHiV8TR9Ws
こういう事件は殺人罪(死刑の適否)のみならず法の下の平等に関する議論が不可欠だがメインになっているとは言えない。少年事件の意義を明らかにし周知する必要があるのかもしれない。

02. 2010年11月30日 08:57:54: ZPcAyZ31J6
「判決を受け入れたい」というコメントが正直な心情であることを前提にして感想を述べれば、この少年が命の重さなど全く理解できていないということ。自分の命も彼にとってどうでもいいもの。

人間はどこで命の尊さを学べるのか?家族への情愛を始まりとしてその後の社会的環境におけるコミュニケーション。直接体験だけでなく読書などからも学べるだろうが、本を手にするきっかけさえ家庭環境や周囲の大人たち(教師など)との触れ合いがあって初めて成立する。

彼について何も知らずにコメントする危うさを感じるが、少年であることを考慮すれば、もっと時間をかけてあげるくらいしてやりたい。今の彼にとってはそれさえ煩わしく、法廷で質問に答えなければならないことからも逃げ出したい一心だろうが、このまま刑を確定させてしまうのは余りにも冷たすぎる。
勿論、われわれすべてが。


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