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2010年11月26日(金)「しんぶん赤旗」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2010-11-26/2010112615_01_1.html
旧新生党やその支部が1994年に解党した際に残した資金のうち、3億7千万円が15年後の昨年、民主党の小沢一郎元代表の政党支部に資金移動をしていたことが25日、岩手県選挙管理委員会が公表した2009年分の政治資金収支報告書でわかりました。政党が使い残した“公金”をなぜ小沢氏が一人占めにできるのか―。(「政治とカネ」取材班)
巨額の資金移動がわかったのは、小沢氏が支部長となっている「民主党岩手県第4区総支部」です。
政治資金収支報告書によると、同支部は09年に「改革フォーラム21」(総務省届け出)から3億7千万円にのぼる巨額の寄付を受けていました。
改革フォーラム21は1993年に新生党関連の政治団体として発足。歴代の代表や会計責任者には、小沢氏の側近だった故八尋護氏や平野貞夫元参院議員、樋高剛衆院議員らが務めました。
1994年12月に小沢氏が代表幹事を務めた新生党が、解党し新進党に合流した際、改革フォーラム21には新生党本部と新生党岩手第4支部など10支部から、総額9億2526万円が寄付されています。
多額の旧新生党マネーが集められた改革フォーラム21は、96年以降、大きな資金移動もなく、7億円前後の資金を持ったまま推移してきました。
ところが今回判明した第4区総支部への3億7千万円もの突然の資金移動。政党が集めた金の特定政治家の政党支部への不明朗な移動は、道義的問題も浮かんできます。
こうした巨額資金を小沢氏側はどのように処理しようとしたのか、注目されます。
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