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改革等の巧言の裏の「戦争と弱肉強食」
・「弾圧」等が、安倍政治の本質である !
自公政治家・NHK等が隠蔽・誤魔化す、
アベノミクス・TPPの深層・真相は ?
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2018/04/19より抜粋・転載)
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1)〜4)は前回投稿済みです。以下はその続きです。
5)福島前議員が、TPPの問題、森友問題で厳しい追及をした事が、
今の安倍政権の迷走につながった !
昨年10月の衆院選直前の混乱の余波を受けて、福島氏は、落選の憂き目に遭遇してしまったが、TPPの問題、森友問題で厳しい追及をしたことが、1年経過して、現在の安倍政権の迷走につながっている。国会審議を有用なものにする上での、福島氏の貢献は、極めて大きなものであったと言える。
政治の現状を見ると、まさに暗澹たる気持ちになるが、私たちが意識しなければならない、最重要の事項は、「あきらめないこと」である。
6)安倍悪政を転換するために、諦めずに、 努力を継続する事だ !
「松下幸之助の選んだ物の考え方」のひとつに「成功するまであきらめない」というのがある。
そうだ。あきらめては「負け」なのである。あきらめることが「負け」なのだ。
敵は、私たちが「あきらめること」を狙っている。だから、あきらめてはだめなのだ。
3月30日の学習会に講演をしてくださった伊藤真氏は、「ピンチはチャンス」の言葉を与えてくれた。
伊藤真氏は「あわてず、あせらず、あきらめず」で、「ゆっくり急げ」と唱えている。
ゆっくり急げ=”Festina Lente”の言葉を提示されている。
一歩ずつ着実に進めば、必ず道は開けるのだ。
市民がひとつにつながれば、必ず政治を変えることができる。信念をもって邁進しよう。
7)一番大事なことは、国民が団結して、良い政治を実現することだ !
私たちにとって、一番大事なことは、良い政治を実現することだ。
誰が憎いとか、誰が嫌いだとか、そのような次元の話ではない。
私たちにとって、最善の政治を実現すること。
そのために、私たち主権者、市民が力を合わせることが大事なのだ。
「最善の政治」と言っても、いろいろな考え方があるだろう。
安倍政治が、最善だと考える人がいてもおかしくないし、そのこと自体を責めるわけにもいかない。
8)ペテン師手法を見破って、安倍政治の正体を多数
の国民に認識して貰う事が不可欠だ !
しかし、安倍政治とはどのようなものなのか、という点については、はっきりさせておく必要がある。
その上で、その考え方、方向に賛同するのか、賛同せずに、別の行き方に変えるべきと判断するのかを考える。こうした熟慮が大事なのだ。
私は安倍政治の本質を「戦争と弱肉強食」だと理解している。
かむろてつさんは、安倍政治の本質を「戦争、搾取、弾圧」だと述べられていた。
「戦争と弱肉強食」と「戦争と搾取」は、基本的に同じことを指している。
9)改革等の巧言の裏の「戦争と弱肉強食」
・「弾圧」等が、安倍政治の本質である !
そして、かむらさんが指摘する「弾圧」も、安倍政治の本質のひとつであることは間違いない。
セクハラ問題で批判されている立場でありながら、上から目線で、恫喝まがいの言葉を振りまく麻生財務相の姿は、まさに「弾圧」の言葉を想起させるものである。
「戦争と弱肉強食」が最善だと考える人もいるのかも知れない。
それはそれで、個人の思想・信条の自由だから、責め立てるわけにはいかない。
しかし、この方向に反対である主権者は、決して少なくないと思われる。
―この続きは次回投稿します―
(参考資料)
アベノミクス・TPPの正体は、大資本の利益増大を狙っている事だ !
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2018/04/13より抜粋・転載)
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◆政治が、国民の生活を直撃するから、政治が重要であるのだ !
小沢一郎氏は、「国民の生活が第一」というスローガンを掲げ、多くの主権者がこの考え方に共鳴した。現在の安倍政権は「アベノミクス」という言葉を掲げて経済政策を実行しているが、その政策によって「国民の生活が台無し」という結果がもたらされている。
◆アベノミクス・TPPの正体は、大資本の利益増大を狙っている事だ !
アベノミクスは、金融緩和、財政出動、成長戦略の三つを柱にしているとされるが、内容を吟味すると、その骨格に位置づけられるのは「成長戦略」である。
この「成長戦略」と表裏一体を為すものとして「TPP」を挙げることができる。
安倍自民党は、2012年総選挙に際して、「TPP断固反対」のポスターを、貼り巡らせて、選挙を戦っておきながら、3ヵ月もたたないうちに、TPP交渉への参加を決め、その後は、TPP推進の先頭に立った。
そして、日本国民の利益を損なう方向に、TPPを誘導し、米国に先駆けて、国会でこの条約を承認した。幸い、米国が、TPPから離脱したから、これでTPPは、消滅するはずであったが、国会での答弁を覆して、安倍政権は、TPPの見直しに突き進み、米国抜きのTPP合意に突進した。
◆安倍政権が推進する、TPPは、日本を破壊
し尽くすことになると懸念される !
このTPPが、日本を破壊し尽くすことになると懸念されるが、この問題を、反対運動の先頭を走り続けてこられた山田正彦元農林水産大臣が解説する。米、麦、大豆の主要農作物の生産を支えてきた種子の公共管理を廃絶する種子法廃止も強行された。
◆「財政出動」が、2014年に放棄され、庶民の生活
を踏みにじる消費税大増税が強行された !
◆安倍政権の「成長戦略」の正体とは、「大資本の利益の成長」なのだ !
安倍政権が提示する「成長戦略」とは、「大資本の利益の成長」なのである。
そして、「大資本の利益の成長」が同時に、「一般労働者の利益の圧縮」を意味していることが重要なのだ。
安倍政権は「トリクルダウン」の言葉を用いて、大資本の利益拡大が、やがて一般労働者の所得拡大につながると説明してきたが、そのような現実は生まれていない。
大資本利益だけが拡大し続けていて、一般労働者の実質賃金は減少し続けているのが現実なのだ。
成長戦略の柱となっているのは、
農業自由化、医療自由化、労働規制撤廃、法人税減税、特区創設の五つである。
◆成長戦略の五つの柱は、すべてが、大資本の利益増大政策だ !
これらのすべてが、大資本の利益増大政策であって、一般労働者にとっては害しか与えぬものである。
安倍政権は農家の農業を廃絶して、日本農業を大資本による農業だけで占有させようとしている。
しかし、その結果、私たちの暮らしは破壊されることになる。
食の安全は崩壊し、地産地消も崩壊する。
同時に農業を支えてきた農家が消滅し、地域の共同体文化も消滅することになる。
食料自給率はさらに低下し、主食でさえ、自給できない状況に、追い込まれることは、明白である。
◆安倍政権は、共同体が、消滅することの重大性も、完全に無視している !
◆TPP推進によって、医療難民が、大量に発生することになる !
医療の分野に、貧富の格差が持ち込まれ、米国のように、医療難民が、大量に発生することになる。
日本の主権者が、このような日本社会を望み、それを選択するのであれば、それは日本の主権者の選択ということになるが、現状は違う。日本の主権者が望んでいない方向に、日本社会の改変が強制されているのである。
もっとも深刻な影響が広範に広がると考えられるのが労働規制の撤廃である。
資本の利益を拡大させる究極の方法は単純明快である。
◆安倍政治は、労働の取り分を最小化して、
資本の取り分を最大化する事を狙っている !
経済活動の果実は資本と労働で分け合うことになるから、労働の取り分を最小化して、資本の取り分を最大化する。
これが資本の利益を最大化する方策なのである。
◆安倍政権の「働き方改革」の正体は、「働かせ方改悪」である !
その内容の実態は「働かせ方改悪」である。
過労死をもたらすような長時間残業を合法化すること。
正規労働者の処遇を切り下げて非正規労働者との格差を縮小させること。
残業代を払わない「定額残業させ放題」労働制度を広げること。
さらに、外国人労働者を大量導入して、国内賃金に下方圧力を与えること。
少額の金銭補償でいつでも簡単に解雇できる制度を構築すること。
行き着く到達点は、労働所得の最小化である。
◆「働き方改革」の正体は、資本の利益の極大化を狙っている !
これを裏から見ると、資本の利益の極大化ということになる。
民営化の推進、特区の創設は、特定の事業者に対する利益供与、便宜供与に他ならない。
公的事業の民営化は独占利潤の無償供与であり、この利権の獲得者は公的資金によって構築された事業の利益だけを無償で獲得することになる。
民営化や特区創設は、新しいかたちの「利権」そのものなのである。
◆過去27年超、大企業と超富裕層の税負担を軽減
し、国民に、税負担を転嫁してきた !
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