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石破元自民党幹事長や自民党議員が
安倍首相の独裁的政治姿勢を批判 !
香山リカ・精神科医:安倍総理と「傲慢症候群」
T 石破元自民党幹事長、安倍首相の独裁的政治姿勢を批判 !
「党内の積み上げを無視だ」
(headlines.yahoo.co.jp:2018年2/18(日) 16:23より抜粋・転載)
朝日新聞デジタル:
石破氏、首相の政治姿勢を批判 「党内の積み上げ無視」
自民党の石破茂元幹事長:
自民党の石破茂元幹事長は、2月18日のラジオ日本の番組で、「憲法もそうだが、党内で積み上げたものを無視した形で、『自分はこうなんだ』とやるのが時々ある」と述べ、安倍晋三首相の政治姿勢を批判した。
憲法9条改正をめぐり、1、2項を維持した上での自衛隊明記案を掲げる安倍首相に対し、石破氏は2012年の党改憲草案に沿って、交戦権を否認する2項の削除を主張。党内論議を積み重ねた草案を重視する姿勢を打ち出しており、改めて首相の政治手法に疑義を呈した形だ。
昨年の衆院選で、安倍首相が消費増税の税収増を使った教育無償化を打ち出したことについても、石破氏は「車のラジオで聞いて、ひっくり返って驚いた。
そんな話は聞いたこともない」と、安倍首相の政治手法に首をかしげた。番組は6日に収録された。
U 安倍首相、自民党議員への裏切り行為
…ワンマンプレーに党内の「安倍批判」
(biz-journal.jp:2017.07.30より抜粋・転載)
安倍晋三首相へ: 国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。
学校法人「加計学園」の獣医学部新設などをめぐる問題で、安倍晋三首相と和泉洋人・首相補佐官が出席した、閉会中審査が、7月24日に衆議院、25日に参議院の予算委員会で行われました。
国会閉会中とはいえ、国民の関心は高いようで、審議の様子はNHKで放送される「テレビ入り」となりました。
しかし、これで数々の“疑惑”は晴れたのでしょうか。答えは「ノー」だと思いますが、読者のみなさまのご意見はいかがでしょう。
◆安倍首相の方針転換で、自民党が大混乱、ため息も
こうした公の場での疑惑解明はもっと早く行うべきでしたが、安倍首相は、完全に判断を間違えてしまったと思います。
それに、野党から要求された、閉会中審査に応じるとした、タイミングも最悪でした。
◆安倍首相は、現場の自民党議員たちの労力を、
無視するかたちだった !
せっかく、自民党国会対策委員会が、安倍首相を守ろうと忖度(そんたく)して、野党の要求を突っぱねたのに、その日の夜に突然、「閉会中審査は、やるべきだ」と、安倍首相が発言したのです。
現場の自民党議員たちの労力を、無視するかたちになり、身内からもため息が聞こえてきました。自民党総裁である安倍首相が「応じる」と答えてしまったため、現場は大混乱となったのです。
さらに、予算委員会の日程を協議する理事懇談会は各党の駆け引きによってなかなか開かれず、正式に行われたのは19日。
それまで、質疑時間の配分をめぐって自民党と民進党の筆頭理事間でかなりもめていたのです。
◆急に安倍首相自身が、方針転換するんだから、まいるよね !
現場の自民党議員の1人は、「こっちは必死で、安倍首相(岸信介元首相の孫)を守るために、野党の要求を突っぱねてきたのに、急に首相自身が、方針転換するんだから、まいるよね。
しかも、我々には事前になんの連絡もなく、トップダウンで。だから、疑惑解明のために、せめて俺たち与党からも存分に質問させてもらいたい」という気持ちになったそうです。
結局、世間からさんざん非難を浴びながらも、いつも通り「与党3:野党7」の時間配分で決着。自民党だけが損をした感のある日程協議でした。
◆加計学園問題の本当の“闇”とは ?
民進党は、参考人として安倍昭恵氏や加計孝太郎(岸信介元首相の孫)氏の出席も要求していましたが、かないませんでした。
神澤からすれば、この2人も堂々と出席して、国民の前で発言するべきだったと思います。
神澤たち秘書団は、「今回の加計学園の疑惑については、安倍首相への忖度があったに違いない!」と思っています。そもそも、事前審査は結論が決まっている状態でなければ省庁も対応しないからです。
しかし、神澤を含めた永田町の住人の多くは、それ自体は問題とは思っていません。加計学園しか積極的に獣医学部新設の準備を進めていなかったのですから、検討するのは当然です。
それに、大学ができれば学生にも研究者にも地域にもメリットがあり、最終的には国益にもつながるので、反対する理由はないのです。
問題があるとすれば、「腹心の友」・加計孝太郎が関わっている案件なのに、「関係ない」と言っていたこと、前川喜平・前文部科学省事務次官の証言や、閉会中審査の要求などに、きちんと対応しなかったことでしょう。
友達が関わっていれば、怪しまれるのは当然ですし、当事者の証言が「記憶にない」ばかりでは、国民のみなさんもあきれてしまいます。
いずれにしろ、一度下がってしまった内閣支持率を取り戻すのは難しいでしょう。
(文=神澤志万/国会議員秘書)
(参考資料)
安倍総理と「傲慢症候群」=“権力中毒” !
香山リカ・精神科医の主張 !
(webronza.asahi.com:2015年07月25日より抜粋・転載)
◆組織や社会を「死に至らしめる病」、
一刻も早く“権力中毒”から覚めよ !
香山リカ 精神科医、立教大学現代心理学部教授
傲慢症候群|安倍政権|権力中毒
(かやま・りか、1960年7月1日生まれ )
自民党勉強会での百田尚樹氏の発言についてイギリスの政治家で神経科医でもあるデービッド・オーエン氏が提唱した「傲慢症候群」の概念を用いて解説したところ、多くの反響があった(「“百田発言”と『ヒューブリス(傲慢)症候群』 とりかえしのつかない失敗に突き進む危険性も」)。
◆「安倍総理と傲慢症候群」=“権力中毒” !
今回は、さらに一歩、踏み込んで「安倍総理と傲慢症候群」について語ってみたいと思う。
安倍総理は、5月の衆院平和安全法制特別委員会での審議で、質問していた民主党の辻元清美議員に「早く質問しろよ!」とヤジを飛ばした(後に民主党が抗議したため、総理は陳謝)。
また2月の衆院予算委員会では、旧大蔵省出身の民主党議員の質問の最中、「日教組どうすんだ!日教組!」と繰り返しヤジを飛ばし、委員長からたしなめられる一幕もあった。
ヤジは国会につきものではあるが、現役総理とは思えないほど品位もなく、傲慢無礼な態度だと言える。 これは、安倍総理のもともとの性格ゆえなのだろうか。どうもそうではないようだ。
私は、安倍総理は「傲慢症候群」と名付けられた一種の“権力中毒”に陥っているのではないか、と考えている。
この5月『週刊ポスト』に集中連載されたジャーナリスト野上忠興氏によるノンフィクション「安倍晋三『沈黙の仮面』」には、今の姿からは想像つかない少年時代、青年時代の“人間・安倍晋三”が描かれていた。
◆安倍首相が陥った、「傲慢症候群」とは ?
ここで、「傲慢症候群とは何か」について改めて説明しておこう。
簡単に言えば、これは「権力の座にある者に起きる特有の人格の変化」だ。
一般のパーソナリティ障害が人生の早期からその特徴が見られる半ば生得的なものであるのに対し、傲慢症候群が発生するのは、あくまで権力を手にした後である。
この概念を生み出したデービッド・オーエン氏も、自著の論文に「獲得された(後天的な)パーソナリティ障害なのか?」という副題をつけている(Owen D. Hubris syndrome: An acquired personality disorder?.Brain 2009;132)。
だとしたら、ほかのパーソナリティ障害に比べてこの傲慢症候群は軽症と言えるのだろうか。
そうとは言えない。この症候群にかかるのは権力者であるがゆえに、その影響は甚大なのだ。
とくに深刻なのは政治家の場合だ。オーエン氏は先の論文でこうも言っている。
「政治家の傲慢症候群は、彼ら自身の指導力にとっても、われわれの世界の適切な統治にとっても、一般的な病よりはるかに大きな脅威となるのである。」
オーエン氏が、この症候群の存在に気づくきっかけになったのも、長年の政治家としての経験の中でであった。
自らも大臣経験者であるオーエン氏は、謙虚だった同僚が、首相を始めとする要職につくと次第に尊大になり、「聞き役」だったはずがいつの間にかいっさい人の話を聞かずに自分の功績やビジョンを一方的に話しまくるようになる、という実例を目の当たりにしてきたのだ。
傲慢症候群の特徴として、オーエン氏があげているのは、次の14項目だ。ここでは、企業CEOのケースなどをあげながらこの傲慢症候群についてくわしく紹介した今年3月15日の朝日新聞デジタルの記事から、14の特徴をそのまま引用させてらもらうことにしよう(「傲慢トップは経営リスクか 『人格障害』ビジネス界注目」)。
ちなみにオーエン氏の別の論文では、このうち3つないし4つがあてはまれば傲慢症候群と考えてよい、と記されていた。
◆傲慢症候群の特徴 !
@自己陶酔の傾向があり、「この世は基本的に権力をふるって栄達をめざす劇場だ」と思うことがある
A何かするときは、まずは自分がよく映るようにしたい。Bイメージや外見がかなり気になる。
C偉大な指導者のような態度をとることがある。話しているうちに気がたかぶり、我を失うこともある。
D自分のことを「国」や「組織」と重ねあわせるようになり、考えや利害もおなじだと思ってしまう。
E自分のことを王様のように「わたしたち」と気取って言ったり、自分を大きく見せるため「彼は」「彼女は」などと三人称をつかったりする。F自分の判断には大きすぎる自信があるが、ほかの人の助言や批判は見下すことがある。
G自分の能力を過信する。「私には無限に近い力があるのではないか」とも思う。
H「私の可否を問うのは、同僚や世論などのありふれたものではない。審判するのは歴史か神だ」と思う
I「いずれ私の正しさは歴史か神が判断してくれる」と信じている
J現実感覚を失い、ひきこもりがちになることがある
Kせわしなく、むこうみずで衝動的
L大きなビジョンに気をとられがち。「私がやろうとしていることは道義的に正しいので、実用性やコスト、結果についてさほど検討する必要はない」と思うことがある
M政策や計画を進めるとき、基本動作をないがしろにしたり、詳細に注意を払わなかったりするので、ミスや失敗を招いてしまう
たしかにこのような人といっしょに仕事をするのは、部下や秘書としては愉快なことではないだろう。
しかし、問題はそれだけではない。傲慢症候群のリーダーを仰ぐ側の人々にとって最も重要なのは、上記の特徴のLやMだ。彼らはあまりにひとりよがりな成功物語にとらわれて現実を見失い、細部に目が行かなくなるため、結局、その統治は破綻に終わるのである。
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