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安倍政権下、NHKへの識者からの主張は ?
http://www.asyura2.com/10/nametoroku6/msg/9571.html
投稿者 青木吉太郎 日時 2018 年 2 月 09 日 21:24:28: jobfXtD4sqUBk kMKW2Itnkb6YWQ
 

NHKの国会報道が酷い ! 必ず政府答弁で終わる恣意的編集、

   安倍政権の問題点を隠しサポートする『NW9』


(www.excite.co.jp:2018年2月8日13時58分より抜粋・転載)

リテラ: ついにはじまった通常国会での予算委員会。新たな音声データや近畿財務局の記録が出てきた森友問題に、茂木敏充経済再生担当相の公職選挙法違反疑惑、沖縄で相次ぐ米軍事故と「何人死んだんだ」という暴言ヤジなど、安倍政権の姿勢を問う質疑がおこなわれた。

◆相変わらず、安倍首相は、すべての

   質疑において「真摯に」答えない !

そして、相変わらず安倍首相は、すべての質疑において「真摯に」答えることなどなく、さらにはその口からは問題発言も数多く飛び出した。

 ところが、テレビをつければ、日本相撲協会の理事長選の話題ばかりで、安倍首相の居丈高な答弁や、安倍政権の不誠実な対応は、ほとんどお茶の間に届けられることはなかった。

 なかでも酷かったのは、御多分に洩れず「安倍さまのNHK」。とくに、NHKにおける帯のニュースの看板番組である、『ニュースウオッチ9』(以下『NW9』)の報道だ。

 たとえば、予算委員会がはじまった、1月29日(月)の『NW9』のトップニュースは「週末にまた東京で雪?」。
次に大相撲問題を報じ、ロシア反プーチンデモ、仮想通貨流出とつづき、番組開始から約32分経ってようやく予算委の話題となった。

だが、そこからはじまったのは、「何人死んだんだ」ヤジについて、与党議員からも批判が相次ぎ、安倍首相も「お詫び」を述べた、というものだった。

◆ドイツのように米軍機の飛行は、政府の承認を

   条件とするよう日米地位協定を見直すべきだ !

 自民党議員が、質疑の時間を使っておこなったのは、この日、投開票日だった、名護市長選への影響を抑えるための、たんなるパフォーマンスにすぎなかった。
現に、この日の質疑では、野党議員から再三、日本と同様に米軍を置く、ドイツのように米軍機の飛行は、政府の承認を条件とするよう日米地位協定を見直すべきといった、具体的な対応が求められたが、そのことは無視。…

こんな報道では「与党も安倍首相も反省しているらしい」ということしか伝わらず、何が根本的な問題なのかがまったく見えてこない。

◆森友疑惑等で、虚偽答弁連発の 佐川・前理財局長について

 しかも、『NW9』では、安倍首相の「お詫び」につづいて、財務省前理財局長である、佐川宣寿国税庁長官が、就任記者会見も開いていないことを野党が追及、これに対して、麻生財務相が、「国税庁の所管行政以外に関心が集まっていたから実施しないと決めたと聞いている」「就任にあたっての抱負は、文書で出しているので適切な対応」と答弁した場面を流した。

◆茂木経済再生担当相の線香配布問題 !

 さらに、話題は、茂木経済再生担当相の線香配布問題に移ったが、こちらも「線香に名前は入っていない」「公選法199条の3に則っている」という茂木大臣の答弁でVTRは終わり。
スタジオはこれらの質疑についての解説、受けのコメントなどは一切なく、次のニュースに入った。

 麻生財務相の発言は「森友の質問が出るから、就任会見を開かなかった」というもので、答弁後は質問者だった立憲民主党の長妻昭議員も「びっくりした」「それで国民には『確定申告ちゃんとしてくれ』と言うとは」と反発した。

◆安倍政権ぐるみで真相隠しをやっている !

委員会後には、共産党の小池晃書記局長も麻生財務相の発言を「これは重大」「安倍政権ぐるみで真相隠しをやっていると言われても仕方がない」と記者会見で問題視している。

麻生発言がいかに国民を軽視しているのか、そこまで報じなければ意味がないではないのだ。茂木経済再生担当相の報道も同じで、小野寺五典防衛相は過去に線香配布で議員辞職まで追い込まれていること、ならびに公選法では「氏名を表示、または類推されるような方法」での寄付を禁じられているという解説が必要だが、『NW9』は茂木経済再生相の一方的な言い分を垂れ流してそれで終わってしまったのである。…

◆NHKによる、「大本営発表」の編集も問題だ !

このように、政府答弁で終わるようにVTRがつくられるという「大本営発表」の編集も問題だが、さらなる問題は、『NW9』が「重要なことは伝えていない」ということだ。

◆事前通告があった、質問なのに、安倍首相は、

「突然聞かれても私は答えようがない」と逃げた !

 この日の予算委では、森友学園と国側のやりとりを録音した、音声データに小学校の棟上げ式に「昭恵夫人が来ることになっている」という発言があり、「昭恵夫人は、棟上げ式に行くことになっていたのか」と問われた安倍首相が、事前通告があった、質問にもかかわらず「突然聞かれても私は答えようがない」と逃げた場面のほか、佐川前理財局長の国会答弁が虚偽であったこと、森友学園が受けた4つの特例が"偶然"ならば「1兆7104億4047万6128分の1」の確率になるという指摘がおこなわれていた。

◆NHKは、"安倍政権に不利益"な話題は一切、報じなかった !

 いや、この日からはじまった予算委は、質問時間配分が与党のゴリ押しで「与党2:
野党8」から「与党3:野党7」に引き上げられたというのに、自民党の堀内詔子議員は、質問時間を余らせたまま質疑を終わらせようとするという"事件"も起こった。

だが、『NW9』は、こうした"安倍政権に不利益"な話題は一切、報じなかったのだ。

◆NHKは、安倍友・山口敬之氏の準強姦

・逮捕もみ消し疑惑やスパコン疑惑を無視 !

 もちろん、この29日放送だけが酷かったのではない。
30日は、伊藤詩織さんが、傍聴席から見守るなか、山口敬之氏の準強姦・逮捕もみ消し疑惑やスパコン疑惑、さらに沖縄の基地負担問題に絡んで、安倍首相が、質問者の立憲民主党・本多議員に、「安倍政権は、負担軽減を進めていることが(野党は)よほど気に食わなかったのかもしれませんが。…

そんな顔をされている」などと言い出す場面もあったが、『NW9』は、全部無視した。
その上、キャスターは「いまの国会の焦点である、憲法改正をめぐって、今日、踏み込んだ論戦が、おこなわれました」「テーマは、憲法9条」と紹介し、「自衛隊の存在自体を、しっかり憲法に、私は明記するべきであろうと」という、安倍首相の答弁や、自民党内で起こっている、議論について報じた。

◆NHKは、安倍首相を しっかりアシストするべく補足を入れる !

 国民から、積極的に改憲の声が、あがっているわけでもないのに、一方的にまくし立てているのは安倍首相だ。NHKは、それを「いまの国会の焦点」と言い切り、VTRでは、安倍首相の主張と自民党内の議論だけを報じる──。

しかも、この週のVTR明けのキャスターのコメントはなしか、あるいは、今後の国会日程を述べるだけだったが、この日だけは、キャスターがVTRを受けて、「自民党総裁の立場で、意見を明確にされたということです」などと口にした。

こういうときだけ、安倍首相をしっかりアシストするべく補足を入れるのである。

『NW9』は、一事が万事この調子で、その上、予算委がはじまった、月曜から木曜まで、国会の話題を伝えたのは、番組開始から30分を超えてからという小さい扱い。
トップで伝えたのは、「東京で積雪か」というものと「皆既月食」の話題で、2日(金)にいたっては、番組開始から13分間も使って相撲協会の理事候補選を伝えた一方、国会の話題は、ひとつも取り上げなかった。

ちなみに、この日の衆院予算委で、安倍首相は、米軍基地の沖縄県内移設の理由を「本土の理解が得られない」と答弁した。…

◆NHK・民放は、報じられるべき、国会審議の

   内容が報じられていない現状はある !

これまでは、地政学的な理由などを挙げてきたが、沖縄に面倒を押し付けたいという、本心をついに露わにしたのだが、この問題発言は、伝えられなかったのだ。

◆NHKは、安倍政権のための放送になっている !

 NHKに限らず、民放キー局の報道にしても、相撲の話題一色で、報じられるべき、国会審議の内容が報じられていない現状はある。
しかし、先に指摘したように、とくに『NW9』は安倍首相や政府側の主張でVTRを締め、その後に国会で起こっている野党からの反論や、問題点を指摘する解説を伝えないという「安倍政権のための放送」になっている。

 他方、2月2日放送の『報道ステーション』(テレビ朝日)は、森友学園の話題を伝えたあと、ゲストの憲法学者である木村草太氏が、このようにコメントした。約1分間のコメントだが、以下に書き起こそう。

◆森友疑惑に、安倍首相・夫人が関与していない

のなら、関係者を、適切に処分すべきだ !

「会計検査院の検査などもあって、まず不適切な国有財産の管理・処分があったということはあきらかになりました。
また、佐川現国税庁長官・前理財局長が虚偽、不適切な答弁をおこなったこともあきらかになりました。
ですから、これまでも言ってきたことですけれども、首相は、財務省の関係者を適切に処分し、また、財務大臣にも責任をとらせなくてはいけない、ということになります。

もし、誰にも責任をとらせないということになりますと、首相として佐川長官の答弁であるとか、財務省がやったことを追認するということですから、安倍さんは、ご自身『土地取引にはかかわっていない』とおっしゃっているんですけれども、やったことを追認するというのは、自ら取引を指示したのとまったく変わらない責任を負うということですから、やはり、自分に責任がないと言うのであれば、きちんと関係者を、適切に処分する必要があると思いますね」

 この木村氏のコメントは、ストレートな視点から、ごくごく当たり前のことしか言っていない。…

(参考資料)

  安倍政権下、NHKへの識者からの批判論は ?

  NHKは、ただひたすら「安倍首相」の家来に堕落している !


(「植草一秀の『知られざる真実』」:2017/12/10より抜粋・転載)
────────────────────────────────────

◆放送法を読めば、首相は、NHKを

  支配し得る人事権を有しているのだ !

つまり、内閣総理大臣が、NHK経営委員会の人事権を握り、その経営委員会が、NHK会長を選出する。

そして、NHK会長は、経営委員会の同意を得て、NHK副会長と理事を任命するのだ。

これを見ると、内閣総理大臣は、NHKを支配し得る人事権を有しているということになる。

ただし、経営委員の任命を定めた第31条には、

「公共の福祉に関し公正な判断をすることができ、広い経験と知識を有する者のうちから、」の記述があり、内閣総理大臣が、この記述に沿って適正に経営委員を任命するなら大きな問題は生じないが、内閣総理大臣が、この記述を無視して、「偏向した人事」を行えば、NHK全体が偏向してしまうのである。

◆安倍政権が、家来を任命して、偏向した

   人事を行えば、NHK全体が偏向する !

また、NHKの財政運営については、第70条が次のように定めている。

(収支予算、事業計画及び資金計画)

第七〇条 協会は、毎事業年度の収支予算、事業計画及び資金計画を作成し、総務大臣に提出しなければならない。これを変更しようとするときも、同様とする。

2 総務大臣が前項の収支予算、事業計画及び資金計画を受理したときは、これを検討して意見を付し、内閣を経て国会に提出し、その承認を受けなければならない。

NHKは予算を総務大臣に提出し、総務大臣が国会に提出して承認を受ける。

国会において、与党が衆参両院の過半数を占有していれば、NHKは、与党の承認さえ得れば、予算を承認してもらえる。

 

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