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日刊ゲンダイ報道:安倍首相の“脱傲慢”作戦が失敗 !
加計キーパーソンが逆ギレ答弁 !
NHK等が超短縮報道する、野党の見解は ?
(https://www.nikkan-gendai.com: 2017年7月24日より抜粋)
日刊ゲンダイ:
安倍首相は、「李下に冠を正さず」という言葉を何度も繰り返した。7月24日午前から始まった、衆院予算委員会の閉会中審査の質疑が実施された。
安倍首相は“腹心の友”が、理事長を務める「加計学園」の獣医学部新設計画に関し、改めて「(理事長の)加計さんは、学生時代からの友人だが、彼が私の地位や立場を利用して何かを成し遂げようとしたことは、ただ一度もない」と関与を全面否定したが、テレビ中継を意識して最も強調したのは「低姿勢」だ。
◆自民党の小野寺五典議員の質疑
質問のトップバッター、自民党の小野寺五典議員が「単刀直入にうかがう」と切り出し、加計氏との関係を問うと、安倍首相は普段のまくし立てるような答弁を控え、ゆっくりと穏やかな口調でこう釈明した。
「私の友人が関わっていることで国民の皆さまから疑念を持たれるのは当然のことだ。今までの答弁ではその観点が欠けていた。足らざる部分は認めなければいけない」
◆安倍首相:傲慢な態度が、内閣支持率暴落と反省、
しおらしい態度に努めた !
数々のゴーマンな態度が、内閣支持率暴落の要因との自覚はあるようで、安倍首相は、しおらしい態度に努めたが、それを打ち消すように感情を爆発させたのが、前文科次官の前川喜平氏から「キーパーソン」と名指しされた和泉洋人首相補佐官だ。
◆和泉首相補佐官:前川・前次官に反論、逆ギレ答弁 !
この日も前川氏は和泉氏から「総理は自分の口から言えないから自分が言う」と獣医学部新設で対応を促されたと重ねて証言。対する和泉氏は、興奮した口調でこう答弁した。
「獣医学部新設は『岩盤規制』の象徴。安倍総理は、常々『スピード感を持って進めるように』とおっしゃってきた。そのことは申し上げたかも知れないが、『総理が自分の口から』という極端なことを言えば記憶に残っているはず。その記憶はないから、言っていません」
あまりに感情的な口調に議場がざわつくと、「言っていません!」と繰り返した。
他の証言者も前川氏以外は、内部文書に残された安倍首相の“お友達”への便宜をにおわす発言を、岩盤規制突破に向けた指示にスリ替えた。
■安倍首相:「腹心の友」の学部新設「知らなかった」と答弁 !
質疑者が与党から野党に移ると、安倍首相の態度は一変。都合の悪い質問にはマトモに答えず、いつものように持論を一方的に垂れ流し始めた。
官邸の関与をめぐり、前川氏と和泉氏の主張は真っ向から対立。民進党の大串博志議員が偽証罪に問われる証人喚問を行い、真偽を明らかにするよう安倍首相に求めると、途端にのらりくらり。
「委員会から要請があった中で、松野大臣も山本大臣も和泉補佐官も藤原審議官も出席している。誠意をもって真実を話している」と何度も言い募り、「国会のことは国会でお決めいただきたい」と明言を避けた。
◆安倍首相答弁:学部新設は、今年1月20日初めて知った !
加計孝太郎理事長との関係については「政治家になるずっと前からの友人関係」と説明したものの、「獣医学部を今治市にという話は一切なかった」などと、新設計画については、知らぬ存ぜぬの一本調子。「正式に申請が認められた(今年)1月20日の特区諮問会議で知るに至った」「知り得る立場にはあったが、具体的な説明は私にはなかった」と答弁。
これには議場がどよめき、激しいヤジが飛び交った。
今治市とのパイプ役を担ったとみられている柳瀬唯夫首相秘書官(現・経産省審議官)も出席。国家戦略特区での獣医学部新設を提案する2カ月前に、今治市の課長級の担当者らを官邸に招いて面会していた疑いが浮上しているのだが、「記憶にないので覚えていない」を5回も繰り返した。
「丁寧な説明」とやらは、どうなったのか ?
(参考資料)
T 【衆院予算委】加計学園への伝達事項の
存在認める !玉木議員に松野文科大臣
(www.minshin.or.jp:2017年7月24日より抜粋・転載)
7月24日の衆院予算委員会の閉会中審査で、民進党は、3番手として玉木雄一郎議員が質疑に立った。
玉木議員は、学校法人「加計学園」が国家戦略特区で獣医学部を新設する問題について、これまで文部科学省が存否を明らかにしてこなかった「加計学園への伝達事項」という文書について、文書は「存在する」という答弁を松野文部科学大臣から引き出した。
玉木議員は国家戦略特区諮問会議の基本方針の運営に関する基本的な事項に「利害関係を有する議員については当該事項の議決に参加させないことができる。
そのことによって審議の中立性、公平性を担保していく仕組みになっている」と定められていることを示し、「認める対象が長年のお友達で、そしてそのさまざまな関係がこの間ずっと言われてきていることからすると、総理はより厳しくこの中立性、公平性について配慮すべきだったのではないか」と指摘した。
さらに、2015年4月2日に今治市の担当者が官邸に来て柳瀬元総理秘書官と何らかの話をしているのではないかという玉木議員の質問に対して、柳瀬元秘書官も安倍総理も、面談記録もなく、入館記録もないと答弁をしたことについて、「特別扱いがあったのか、なかったのか、加計ありきかどうかを判断する重要な要素である。
その大事なことについて、すぱっと説明すれば全部氷解して国民も納得するのに、記憶も記録もない、こういうことを繰り返すから今のような状況になっている」と疑惑を解消しようとしない政府の姿勢がさらに疑惑を広げていることを批判した。
玉木議員は、安倍政権が閣議決定した獣医学部を新設するための4条件に「既存の大学・学部では対応が困難な場合」と定められていることを示し、既存の獣医学部を設置している16大学に対応が困難か確認したのかを質問した。
これに対して山本地方創生担当大臣は、「規制のメリットを受けている当事者を相手方として規制改革の可能性を訪ねても、中立性を欠く恐れがあるので聞いていない」と答弁した。
これについて玉木議員は、「ちょっとひどくないか。既存の16大学は規制のメリットをぬくぬくと享受している人たちなのか」と抗議した。
本日の予算委員会に、そのことをはっきりさせるために全国大学獣医学関係代表者協議会会長の稲葉睦北海道大学教授を参考人として招致しようとしたにも関わらず、与党側の理事が参考人招致を拒否したことも合わせて強く抗議した。
国家戦略特区に獣医学部新設が決まった2016年11月9日の前日に文部科学省から加計学園に対して送られたとされている「加計学園への伝達事項」という文書について質疑をしたところ、松野文部科学大臣はこれまでその存否を明らかにしていなかったが、「その文書に関して6月15日の発表の時点においては存否応答を拒否したが、現状においてはその文書は存在する」と初めて文書の存在を明かした。
この答弁に玉木議員は、「こんな加計ありきの文書の存在が今日明らかになった。これはもう紛れもない加計ありきの文書だ」と発言した。
そのうえで、安倍総理に対して、「白紙に戻してもう一度手続きをやり直す。これが信頼を回復する一番の方法だ」と強く主張した。安倍総理は、「白紙にすることは考えていないが、しかし国民の皆さまの疑念を晴らしていくには何ができるかは、真剣に考えていきたい」と苦しい答弁をした。
−民進党広報局−
U 閉会中審査と首相・閣僚等の答弁、国民の不信の解消には程遠い !
(www.jcp.or.jp:2017年7月25日より抜粋・転載)
主張:
東京都議選での自民党の歴史的な大惨敗、マスメディアの世論調査での内閣支持率の相次ぐ大幅下落、日本共産党など野党からの臨時国会開催要求…安倍晋三政権への国民の怒りが広がる中で、衆参両院の予算委員会で国会閉会中の審査が行われています。
首相の親友が理事長を務める「加計学園」の獣医学部開設問題や、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に派兵された陸上自衛隊の日報隠しなどで、安倍首相や関係閣僚の答弁は説明責任を果たすどころか、「不正はなかった」「記憶がない」などと無責任極まるものです。国民の不信解消とは程遠い姿です。
◆「加計」問題で疑惑は深い !
都議選に先立つ通常国会の最中から大きな問題になってきた「加計」疑惑は、文部科学省が作成した文書に、開設は「官邸の最高レベルが言っている」「総理のご意向」などと内閣府側に言われたと明記されていたことが示すように、首相や官邸の関与で行政がゆがめられたことが疑われている重大問題です。
安倍首相は閉会中審査でも、「加計学園」の理事長について「彼が地位や立場を利用して、何かを成し遂げようとしたことは一度もない」と居直り、「加計学園」が獣医学部の開設を計画していたことさえ、今年1月まで知らなかったと言い張る無責任なものです。
首相官邸や内閣府から獣医学部開設の圧力を受けてきたと証言してきた前川喜平前文科事務次官は、同氏が「キーパーソン」と指摘する首相側近の和泉洋人首相補佐官から昨年9月、「総理は自分の口からは言えないから、私が代わって言う」と言われたなどと発言しました。
閉会中審査でも前後の経過を明らかにしました。ところがそれに対して和泉氏は、「記録がない」「記憶がない」と根拠も示さず全面否定です。前川氏が詳しく説明しているのに「記憶がない」で済まそうという姿勢は通りません。
前川氏は国会の証人喚問に応じることも明らかにしており、和泉氏らの証人喚問も実現すべきです。
「総理は平成30年(2018年)4月開学とおしりを切っていた」と語ったとされる文科省内の文書が残っていた萩生田光一官房副長官らも、首相の発言についても自らの発言についても全面否定です。
国会に証人として喚問し、疑惑を解明することが重要です。
「加計」疑惑をめぐっては、国家戦略特区担当の山本幸三地方創生相が、事業者が「加計」に絞られることが正式に明らかになる2カ月も前に、獣医学部の開設に反対していた日本獣医師会を訪ね、「加計学園」の名前を挙げて、開設の方針を伝えていたことも最近明らかになりました。
山本大臣は獣医師会側の「思い込み」などと発言を否定していますが、“初めに「加計」ありき”で進められていた疑惑はいよいよ明らかです。
◆臨時国会で徹底審議こそ不可欠だ !
南スーダンPKOの日報を陸上自衛隊が隠蔽(いんぺい)し、稲田朋美防衛相も了承していた疑惑についても、安倍首相は「特別防衛監察」中であることを理由に、稲田防衛相の責任を問おうとさえしません。
国民の間では「加計」疑惑などで政治がゆがめられてきたという批判が7、8割に上ります。閉会中審査でも証人喚問などで疑惑を徹底解明するとともに、野党が憲法にもとづいて要求する臨時国会の開催がいよいよ不可欠です。
V 学校法人加計学園をめぐる文書に関する
文部科学省の再調査の結果について(談話)
(www5.sdp.or.jp:2017年6月15日より抜粋・転載)
社会民主党幹事長 又市征治:
1.松野博一文科相は本日、学校法人加計学園の獣医学部開設をめぐり文部科学省内で作成されたとされる、「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」などと書かれた19の文書やメールのうち、14文書を確認したなどとする再調査の結果をようやく公表した。
当初、菅義偉官房長官は「怪文書」と呼び、5月19日に文科相も「存在は確認できなかった」と発表していたが、調査への批判の高まりや、前川喜平前文科事務次官はじめ現役の文科省職員からの証言が相次ぎ、職員がメールで共有していたとする書面の公表などから、再調査に追い込まれていた。
しかし、再三再四の野党の求めにはゼロ回答のまま、「共謀罪」法案の成立を待っていたかのように、会期末ぎりぎりにほとぼりが冷めるまで時間稼ぎをするかのような対応は極めて問題である。最初からきちんとした調査を行っていれば、貴重な審議時間を空費することもなかった。
本来、文科省も加計学園問題の当事者であり、政府の信頼性の回復のためにも、中立的・第三者的な調査を通じて、真偽が問われるべきであった。
国民の知る権利に真摯に向き合わず、政府に都合の悪いことを隠蔽しようとする安倍政権の姿勢は、断じて許されない。まず文科相はこの間の対応を深く反省すべきである。
2.安倍晋三首相の「腹心の友」が理事長を務める加計学園の計画に対し、官僚が忖度を加えたのか、首相自ら何らかの指示をしたのか、公平・公正であるべき行政がゆがめられたのではないかということが問題の核心である。安倍首相はやましいことがないのであれば、最初から徹底調査を命じるべきであったし、自ら進んで究明すべきだった。
その後、「総理は自分の口からは言えないから、私が代わって言う」という趣旨の発言をした首相補佐官や「獣医学部を設置する件について早く進めてほしいのでよろしく」と発言した内閣官房参与らの関わりも取りざたされている。
今治市職員が事前に官邸に呼びつけられ、事前に資料も渡されていたことも明らかになっている。内閣府や首相官邸について、関係者の再聴取など迅速な調査を行い、報告を急ぐべきである。
3.再調査のさなか、義家文科副大臣が、「上司の許可なく外部に流出されることは国家公務員法違反になる可能性があると認識している」として、文書の存在を証言した文科省職員を守秘義務違反に問う可能性もあると発言しているのは、到底看過できない。
職員を恫喝しながらの調査では、誰がリークをしたのかが調査の主たる目的だったのかとも疑わざるを得ず、本当に十分な調査とはならない。加計学園問題の経緯が明らかになること自体が公益に資するものであり、公益保護の観点からも、特定の職員に処分などの不利益が及ばないようにすべきである。
4.一連の疑惑の真相究明は、国会の大きな責務である。前川氏は、「文科省専門教育課がつくり、職員が内閣府の藤原豊審議官がおっしゃったことを書き留めた。100%信じられると思っている」と説明する一方、内閣府の藤原審議官は、「内閣府として『総理のご意向』などと申し上げたことは一切ない」と反論している。
実際に存在した文書について、記載された内容の真偽を確かめる必要がある。報告と検証のため、衆参予算委員会での集中審議はもとより、前川前文部科学事務次官らの関係者の証人喚問は不可欠である。
今国会中の予算委員会の開催及び関係者の証人喚問を強く求めるとともに、閉会後であっても、閉会中審査を行い、徹底的な審議を行うよう強く求める。
以上
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