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安倍1強政権の傲慢・幼稚が、政治の腐敗と堕落を加速中 !
(下・完)
(blog.livedoor.jp:2017年5月26日より抜粋・転載)
◆安倍1強政権の傲慢・幼稚が政治の腐敗と堕落を加速中だが,
加計学園問題は収まらず,安倍御用記者の準強姦事件は日本の女性たちを敵にまわす !
◆山口記者暴行疑惑に沈黙する野党と大手メディアを疑う !
◆安倍総理の家来・山口敬之(やまぐち・のりゆき)強姦事件もみけし !
◆元文科省OB・加計学園理事の内閣官房参与が前川・前次官と面会
◆前川喜平・文部科学事務次官と会って獣医学部の新設を求めたか ?
◆内閣府の特区の担当者とは会ったか ?
◆「総理のご意向」など,文科省内で作成されたとされる文書が明らかになった !
◆独裁政治を、安倍政権・権力の上にあぐらをかいたかっこうで,
思いどおりにやりたい放題の状況だ !
以上は前2回投稿済みです。以下はその続きです。
c) ネットで広がる「TBS圧力」説はまったくのデマ!
さらにほとんどのマスコミが一切報じていないのが,捜査つぶしへの
官邸の関与だ。
せいぜい『モーニングショー』でコメンテーターの青木 理氏が,「安倍政権に近いということで仕事をしてきた」「政権への忖度があったのか」「官邸に相談していた疑惑もある」など,山口氏と安倍政権の近さやそれが捜査に影響した可能性に触れたくらいで,ほとんどのメディアがそこを避けてとおっていた。
それどころか安倍応援団,ネトサポの連中はまるで予防線をはるかのように「安倍首相関係ないだろう,潰したのはTBS」「TBS記者時代の事件なんだから,TBSが警察に圧力をかけて捜査を潰したのでは」とわめいている。
たしかに山口氏はTBS在職中にその職権をちらつかせて女性と会っており,TBSに説明責任があることはいうまでもない。しかし,TBSが捜査をつぶしたというのはあまりにも「ありえない」話だ。
たしかに,テレビ局や新聞社の社員が起こした事件を握り潰すということが昔は横行していたが,それは過去のもの。
メディアが直接的な警察批判に踏みこむようになったここ20年あまりは,警察はマスコミ関係者の事件に甘くないし,むしろ積極的に情報を流しているほど。
現に,ここ10年でもNHKのアナウンサーや放送技術局制作技術センターの職員,日本テレビの『恋のから騒ぎ』プロデューサー,テレ朝のコンテンツビジネス局社員らの強制わいせつ罪や,フジテレビ営業局社員の女性宅住居侵入など,NHKと民放キー局社員が逮捕されたニュースは数え切れないほどある。
また,山口氏が所属していたTBSにいたっては,1999年に報道制作局長が痴漢行為で現行犯逮捕されたのをはじめ,報道局社会部記者が住居に侵入して入浴中の女性を盗撮した事件や,さらに別の社員も痴漢で捕まるなど逮捕が相次いだ。
よもや,TBSが警察から出ている逮捕状にストップをかける力などもっていない。むしろ,所轄が逮捕寸前に警視庁刑事部長が指揮して逮捕を潰し,その後,不起訴にもっていった今回の経緯は,よほど大きな力がなければなしえないものだ。
週刊新潮2017年5月18日号目次山口敬之事件
註記)『週刊新潮』2017年5月18日号目次。
そして,前述したように「菅〔義偉〕官房長官の片腕」としてしられる当時の警視庁刑事部長・中村 格氏本人が,逮捕をストップさせたことを言明しているのだ。
さらには,山口氏が今回の報道を「安倍首相の右腕」たる北村内閣情報官に相談していたと思われる “誤爆メール” の存在も明らかになっている。捜査潰しに関与していたのは,明らかに官邸なのである。
ところが前述したように,ほとんどのマスコミはこの「官邸による捜査潰し」疑惑を避けている。それどころか,TBSのせいだなどという的外れな陰謀論が跋扈し,官邸の介入により捜査がつぶされたという重大疑惑が隠蔽されようとしている。
共謀罪で権力に都合の悪い人間を恣意的に検挙できるようになる一方,政権に近い人間であればレイプをしても逮捕されない。まさに,法治国家の根幹を揺るがす事態が進行している。メディアと野党はこの問題を徹底的に追及しなければならない。(編集部)
この記事は共謀罪のところに結論部の話をもってきている。独裁政権の一大特徴は,ここに書かれているように「政権に近い人間であればレイプをしても逮捕されない。まさに,法治国家の根幹を揺るがす事態が」当たりまえとなり,日常的な生活における事象として頻発するところにある。
ネット紙の『リテラ』は「メディアと野党はこの問題を徹底的に追及しなければならない」と強調してはいるものの,すでに触れたように読売新聞や産経新聞は『安倍晋三の応援団(団長とそのチアガール)みたいな言論機関』であり,権力側に協力することを自社の任務・仕事と思っている新聞社である。
この2紙にはなにも期待できないどころが,時代に対して反動を形成する反「社会の木鐸」の機能を存分に果たしている。それでも,詩織事件の問題が日本社会のなかにしられ,とくに女性たちの反発・批判を本格的に呼び起こすことになれば,安倍晋三〔政権〕の命運に影響が出ないとはいいきれない。
いずれにせよ,現在における日本の民主主義の状態は最悪になっているが,独裁政治のありようとしては,さらに「まだまだ進歩の余地」が残っていそうである。とくに安倍晋三君の意識では,そのように考えているはずである。
C 古賀茂明『日本中枢の狂謀』2017年5月31日発売
昨日〔2017年5月31日〕に発売された古賀茂明『日本中枢の狂謀』(講談社)は,こう広告・宣伝されている本である。目次も添えておく。
「報道ステーション」生放送中の告発の裏には,驚愕の事実が隠されていた !!
☆改革とみせかけ,「戦争国家」を作る,悪魔のシナリオをすべて暴く !!
少しあとの段落になるが,そこにかかげた画像資料は,2015年3月27日のテレビ朝日「報道ステーション」に古賀茂明が出演したさい,放送中にゲリラ的にもちだしたフリップであった。古賀はこの行為に関連して,こう述べていた。
そこで私が伝えたかったのは非常に重要なニュースが,いま日本では報じられない,報じられても非常に小さくしか報じられない,そういうことが日本では起きています。その例を挙げようとしました。
古賀茂明は,本書『日本中枢の狂謀』の刊行にともない,出版元によるインタビュー記事を提供していた(2017.05.10)。長くなるが,その内容を全文引用する。
1)安倍総理の政治哲学−−「国民は馬鹿である」
◆『日本中枢の「崩壊」』に続いて,本作は「狂謀」。
このタイトルには,古賀さんのどのような思いがこめられているのでしょう。
◇ 古賀 最初は『日本中枢の陰謀』というタイトルで進めていたんです。
でも,「陰謀」というのが,いまひとつピンとこなかった。いまの日本中枢の人びとは,はかりごとをそんなに隠れてやっているわけでもないですからね。それで「陰謀」に代わる言葉をずっと考えていて,その中に「狂謀」という案もあったのですが,原稿を書き進めるうちにそれが一番合っていると思うようになったんです。
強いタイトルにすると,左翼の人は興味をもつかもしれないけれど,そうではない人には「偏った本じゃないの?」とみられてしまう可能性もあります。でもそれくらい強い言葉を使ったほうがいいと考えました。最近,アメリカのトランプ政権を批判している人たちの間で流行っている言葉に「insane(インセイン)」というのがあって,「sane」は正気とか健全という意味だから,「insane」はその反対。
そんなトランプ政権と同じように,「そこまでやるか?」ということを安倍政権は平気でやっているわけです。安保法制や武器輸出三原則の撤廃,特定秘密保護法などをみるにつけ,「日本は後戻りできなくなる段階を過ぎつつある」という危機感を私は募らせています。だから多少強いメッセージでもきちんと伝わるタイトルにして,読んでもらえた人のなかから評価が出てくることで,だんだんと広がっていけばいいのかなと思っています。
◆ その強い危機感を抱き始めたのは,いつごろでしょうか ?
◇ 古賀:「安倍政権はいままでと質が違う」ということは,だいぶ前から感じていました。かつては自民党政権の問題というと,既得権益層と癒着して利権を守り,国民が犠牲になっているという,主に経済構造の問題だったんです。対して,安倍総理は「改革です!」と叫んでいますが,実際はほとんどなにもやっていない。そのうえ,「日本はもっと強くならなきゃいけない」ということを全面的に押し出してきたわけですね。
日本はずっと平和主義で,アメリカから「湾岸戦争に来い」といわれても恥を忍んでいかないという国でした。武器の輸出もしませんし,防衛費はGDPの1%以下。自分でタガをはめて,危ないところには極力近寄らない政策だったのが,安倍政権はことごとくそれらを覆そうとしている。
私がその危機感を深めたのは,2015年に起きた後藤健二さんの事件でした(国際ジャーナリストの後藤健二さんがイスラム国の捕虜となるなか,安倍総理は中東歴訪中のエジプトで,イスラム国を刺激するスピーチをおこなった)。
2)2015年3月27日「報道ステーション」出演
◆ 古賀さんは当時,テレビ朝日の「報道ステーション」にゲストコメンテーターとして出演されていて,「I am not ABE」と書いたフリップを番組内で提示したのが大きな反響を呼びました。
I am not ABE:
そこで私が伝えたかったのは非常に重要なニュースが,いま日本では報じられない,報じられても非常に小さくしか報じられない,そういうことが日本では起きています。その例を挙げようとしました。
◇ 古賀: 「報道ステーション」はあの日が最後の出演になったわけですが,この本の第1章は番組を降板してすぐのころにできていました。〈総理大臣の陰謀〉と題した章で,イスラム国人質事件をめぐって官邸がなにを狙ってどのように動き,そこから安倍総理のどんな政治哲学が浮かび上がってくるのかを書いたんです。
安倍さんの政治哲学とは,嚙み砕いていえば,国民は「すごく怒っていても,時間が経てば忘れる」「ほかのテーマを与えれば気がそれる」「嘘でも断定口調で叫びつづければ信じてしまう」,つまり「国民は馬鹿である」ということです。
私たちはそんなに馬鹿なのだろうか,いやそんなことはないと思いながらこの本の原稿を書き進めたのですが,予想外の選挙(2014年12月の衆院解散総選挙)があったり,選挙後に情勢が変わったりして書き直すうちに,完成が今日まで延びてしまいました。
◆〈「報道ステーション」の闇〉と題された第2章を含め,
メディア支配の深層に迫り,安倍総理の「改革路線」や「積極的平和主義」「アベノミクス」などの嘘を徹底的に暴いていきます。
◇ 古賀: 日本を成長できない国にしたことの罪も大きいですね。たとえば,日本の再生可能エネルギーの技術は,いまやとり返しがつかないくらい欧米に遅れをとってしまっている。その中で安倍政権は「原発完全復活」を目論んでもいます。
『日本経済新聞』2017年6月1日朝刊スリーマイル島原発廃止 補注)本日〔2017年6月1日〕の『日本経済新聞』に興味ある原発関連の記事が出ていた。昨日〔5月31日〕は原発問題を記述していたが,本日の記事は「米の原発・石炭 苦境鮮明 スリーマイル発電所閉鎖 シェール革命,脅威に」(『日本経済新聞』2017年6月1日15面「企業2」)という見出しを付していた。ここでは右側に図表のみ引用しておくけれども,とくに原発の不要・無用が読みとれる図解である。
そのように日本経済の問題点を分析したり,昨〔2016〕年の東京都知事選をもとに民進党の実情を明かしたりと,この本は間口がたいへん広い。それぞれの章は関連していますが,ひとつの章をとり出して読んでも面白いと思ってもらえるようにと考えて構成しました。目次をみて「ここが面白そうだ」と思ったら,そこから読んでもらっていいと思います。
3)改革はするが戦争はしない
◇ 古賀 実は,書きたいことをすべて書いたら500ページを超える分量になってしまったんです。担当編集者に「いくらなんでも長過ぎますよね」と自白して(笑)短くしたのですが,100ページ分くらい削ったところで,「これ以上短くしたら,本当に書きたいことが書けなくなる!」と思ったんです。
そうしたら担当編集者も「面白いからこれでいいですよ」といってくれて。ちょっと長い本ですが,事件や騒動の裏話も交えて書いているので,興味をもって読んでもらえると思います。
◆ 古賀さんは「改革はするが戦争はしない」を基本理念にかかげる
市民のプラットフォーム「フォーラム4」を主宰するなど,精力的に
活動を続けています。
この本のエピローグでは「フォーラム4」に触れながら,いま本当に必要な改革とはなにか,どうすれば市民に優しい国を実現できるかを説いています。
◇ 古賀:単に安倍政権を批判して終わりではないし,本を読んでもらえばわかりますが,民進党のことも相当書いています。よく言われるんです,「せっかく野党が固まってがんばろうとしているのに,古賀さんはいつも水を差す!」と。だけど,いまのままでは,民進党はじり貧ですよね。
まず,考え方をきちんと整理して,メッセージを出すことが大切だと思います。2015年春に「フォーラム4」は「改革はするが戦争はしない」という基本理念を発表しましたが,そういうメッセージを発している党はいまの日本にはありません。
私たちがいう「改革」とは,「格差を縮小し,働く人びとと真の弱者のための改革」です。この基本理念のもとに人びとが集まれば,後戻りできなくなる段階を過ぎつつある日本であっても,その危機的状況から脱することができるのではないか。私はそう思っているんです。
4)「性弱説」にのっとって考える
◆『日本中枢の崩壊』を書かれたとき,古賀さんは現役官僚だったわけですが,当時とくらべると環境も大きく変わったのではないでしょうか。
◇ 古賀 だいぶ違いますね。当時は経産省のなかのホットな雰囲気を感じながら書いていました。自分がそれまでに経験したこと,しったことをそのまま書けば済んだところがあるかもしれません。経産省を辞めてからはそうはいきませんが,それでもいろいろな情報が集まってきます。
たとえば経営再建中の東芝の案件も,「どう思いますか?」と各メディアから取材が来るなかで,私は自分の見方を伝える。すると記者から「この人はこういうことを言っていたんですが,どういう意味ですかね?」というふうに質問されるんです。そのようにして集まる情報も多いですね。
また,経産官僚のころから政治家のアドバイザーをやっていたことがあるので,役人の見方だけでなく,「政治家はおおむねこう考える」というのがわかるようになりました。政治というのは「心理」が大きく関係してきます。
経済はもちろんそうですが,政治という分野でプレイする人たちも,組織だけではなく個人の利益を考えながら動いているんですね。経済全体の流れがこうなっているから,官僚の損得から考えるときっとこうなって,その結果,この政治家はこのように動くだろう……。そんな「政治心理学」とでも呼べそうな要素が,大きく影響すると考えています。
◆「狂謀」が推し進められてしまうなかで,正しいことを貫こうとする力
が働かない要因のひとつとして,「人間は弱いからだ」と書いているの
も印象的です。
◇ 古賀 性善説でも性悪説でもなく,私は「性弱説」にのっとって物事を考えています。たいていの人は悪い人ではなくて良い人だし,ほとんどの場合,良いことをしているんです。でも,いざ自分の損得がかかわってくるとなったら,「やっちゃってもいいかな」となってしまう。つまり弱いのです。
ただそのとき,「外からみられているかどうか」というのがひとつのポイントになってきます。みられていたら,たいていの人は躊躇しますよね。卑近な例を挙げると,夜道に1万円札が落ちていたとき,あたりを見渡したら誰もいない。警察までいくのにはちょっと遠い。そうしたら「もらっちゃおうか」となりやすい。
でも,後ろからコツコツ足音がしてきてみられていると思ったら,「警察に届けなきゃ」となるでしょう。そういうことだと思うんです。みられているということが,すごく大事なんですね。
◆ そういった意味でも,「ちゃんとみているぞ」と警告するこの本は,
とても意義深いですね。
◇ 古賀 隠れてやっているつもりでも,みている人がいるよということですね。嘘をついてだまそうとしても,気づく人がいる。マスメディアが本当のことをなかなか書けなくなっているいまだからこそ,そういう環境をきちんと作っておかないと危ないんです。
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