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   山本議員:「日本はギャンブル依存症の国 ! さらに増やすカジノ法案は論外 !」(第3回)
http://www.asyura2.com/10/nametoroku6/msg/7676.html
投稿者 青木吉太郎 日時 2017 年 2 月 28 日 17:38:32: jobfXtD4sqUBk kMKW2Itnkb6YWQ
 


「日本はすでにギャンブル依存症の大量生産国 !

さらに依存症を増やすカジノ法案は論外 !」

山本太郎・自由党・共同代表:(第3回)

ギャンブル依存症は、れっきとした病気だ !

(www.taro-yamamoto.jp:2017.02.22 より抜粋・転載)

2016.12.08. 内閣委:

◆IR法案、いわゆるカジノ法案に対しての質疑だ !
◆パチンコに夢中になり、授業もサボるようになって、
二年留年して、二十歳で高校を強制退学 !
◆ギャンブルで、多額の借金を重ね、売春をするようになって
しまった四十代の女性 !
◆ギャンブルやって、体を売って、借金が膨らんで自己破産 !
◆ギャンブルで、追い詰められた体験をしたのは、四十代の男性 !
◆借金が三千万円にも上ってしまった六十代男性の話 !
◆ギャンブル依存症:ギャンブルで金もうけするんだと
いう妄想がナンバーワンに躍り出る !
◆ギャンブル依存症は、自分と周りの人生を破壊するものだ !
◆ギャンブルの依存症に陥ってしまっている人は、
脳に機能変化が起こっている !

以上は前2回投稿済みです。以下はその続きです。

◆ギャンブル依存症が、薬物依存と同様に
脳に機能変化を来す !

ギャンブル依存症が、薬物依存と同様に脳に機能変化を来すことが明白になったのは、二〇〇〇年に入ってからだと。運動を円滑に行うために必要なドーパミン、神経伝達物質の一つが不足することで発症するパーキンソン病の治療としてドーパミン補充療法を受けた患者の中からギャンブルにはまる人が多数出てきたという報告が次々に発表され、そしてその薬をやめるとギャンブル行為が止まる。

これにより、ドーパミンを含む脳の機能異常とギャンブルが止められない行動は密接に関係していることが明白となってきたと。


◆繰り返されるギャンブル行為によって、
脳に変化が起きている !

ギャンブル依存症は、ギャンブル絡みの刺激に対しては、脳が過剰に反応する一方で、ギャンブルが絡まない刺激には、余り反応しない。
ギャンブル以外のことへの脳の反応が減っている反面、ギャンブルへの反応は、高まっているため、よりギャンブルから抜け出しにくいと考えられる。
この現象、物質依存者の場合の薬物、それ以外の刺激に対する反応に一致している、物質依存者の場合の薬物と、それ以外の刺激に対する反応に一致していると。研究の結果、繰り返されるギャンブル行為によって脳に変化が起きていることが分かる。

◆ギャンブル依存症は、れっきとした病気だ !

いかにギャンブル依存症、一度陥ってしまうとそこから抜け出せないのか。一旦依存症のレベルに達してしまうと回復には長い時間と地道な努力が掛かる。外見からは分からない病気ですよね。周囲から軽く見られがちだとか、金銭面の破綻だけではなく人間関係の破綻や人間性の破壊にまで及ぶと。外から見て分からないというのが一番きついですよね。発見してあげられない。
それは、個人の意思、人格の問題ではなく、れっきとした病気なんだと、脳機能の疾患であると認識することが必要である。依存症に関心を持って治療に当たる精神科医が極端に少ない現状があるとおっしゃるんですね。

◆ギャンブル障害は、生易しい病気じゃない !

で、ほかのお医者さんもおっしゃっている。精神疾患と捉えた方がいいと本格的な治療を訴えてきた方が、精神科医の森山成彬さん。これ、NHKの番組で放送されている中の発言を、ピックアップしたんですけれども、生易しい病気じゃないよ、ギャンブル障害になったら脳が変わるんだと。同じことおっしゃっていますよね、先ほどの方と。

森山さんは九年前、正確な実態を知ろうと患者百人に対して日本で初めてギャンブル依存症の調査を行った。平均的な姿は、二十歳でギャンブルを始め、二十八歳で依存症の兆候が出始めたりとか借金をし始める。二十歳ぐらいで、ギャンブルを始めたら、もう人によってこれは個人差あるんでしょうけどね。ところが、病院で受診したのは、十年余り、ある方の話なんですね、これはね。とにかく周囲の人が依存症の兆候にいち早く気付き本人に治療を受けさせることが重要なんだけれども、見過ごされていると。

◆ギャンブルつぎ込んだ金額が、平均1293万円、
中には、一億円超の人もいる !

この中でも、特に百人の方、いろいろ見ていったら、つぎ込んだ金額が平均一千二百九十三万円、中には一億円を超えてもやめられないという人がいたと。
先ほどの森山さんはこうおっしゃる。嗜癖でたくあんになった脳みそは二度と大根には戻らないと患者には言っている、それぐらい残る、脳の変化が、だから一生の闘い、治療と思った方がいい、そういうふうにおっしゃっている。

と考えると、これ、社会的なコストといいますか、国が負わなきゃいけなくなる責任、もう既にそういういろんな方々がいらっしゃる、はっきりとまだ深くは調べられていないでしょうけれども、まずそこに対する手当てと考えてもかなりの費用が必要になるということですね。

◆夏、パチンコ屋の駐車場に車を止めて、子供を
放置したまま、死亡させた事件が多数 !

夏場になると、いつも流れてくる悲しいニュースありますよね。パチンコ屋の駐車場に車を止めて子供を放置したまま、死亡させた件数。ちょっとこれ急に、質疑があるというんで急に国会図書館国会連絡室に連絡しまして、事務所で、二〇〇七年以降、どこか一つの新聞社で結構なので新聞記事になっているそういう事例を教えてくださいといったら、二〇〇七年以降で記事になっているので、七十三件ヒットしたと。ならなかったものもあるんですかね、よく分からないですけど。親のくせに子供から目を離して何をやっているんだと、そういう次元の話ではないということだと思うんです。

親はギャンブル依存症という立派な病気であった可能性が高いと。


◆将来を悲観し、ギャンブル依存症の長男の首を
電気コードで絞めて殺害した !

ほかにも、家族を巻き込んだ事件というのも数え切れないほどある。一番分かりやすい例を言うと、二〇一四年の十月、長男がギャンブル依存症から抜け出せず、金を無心され続けた六十五歳の父親が追い詰められ、将来を悲観し長男の首を電気コードで絞めて殺害、犯行後に本人も自殺を図った事件。長男は、病院でギャンブル依存症と診断され入院治療を試みたけれども、途中で退院してしまうなどうまくいかなかった。無心が続く。金をくれ、金をくれ、金を出せ。それによって奥様はうつ病を発症して、そんな中、金の要求は更にエスカレートした、金額は少なくとも一千四百万円に上った。


◆ギャンブル依存症で、一家離散なんて当たり前 !

ギャンブル依存症によって、離婚どころではないんだ、一家離散なんて当たり前と。最悪のケースでは家族内での命の奪い合いにまで発展するおそれがあるのがギャンブル依存症である。経済的、社会的、精神的に破壊的な問題が生ずるにもかかわらず、ギャンブル、パチンコ、スロット、競馬、競輪、競艇などを止めることができない状態、これがギャンブル依存症なんだよ。ギャンブルで勝った体験、強烈に脳の記憶にもう染み付いている、刻印されてしまっている。

繰り返しその刺激が欲しい、勝ったときの体験がもうイメージされまくって、それが強烈な要求になっていくんだと。結果として、ほかの娯楽やほかのゲームでの快感というものが余り感じられなくなって、そういうギャンブルに特異的に反応するような脳の機能変化が起きてくると。
今日って警察の方って来ていただいていましたっけ。ああ、ありがとうございます。このギャンブルに特化したといいますか、犯罪件数というのは御存じでしょうか、教えてください。

○政府参考人(中村格君): お答えいたします。
犯罪がいかなる要因によって発生したかについて、これを一概に申し上げることは困難ではございますけれども、警察庁の犯罪統計で確認できる範囲でお答え申し上げますが、
平成二十七年中に検挙いたしました刑法犯、約三十四万件ございますけれども、このうち、主たる被疑者の犯行の動機、原因が賭博をするための金欲しさなど賭博をすることへの欲求であるものの件数は、七百七件、パチンコ遊技をするための金欲しさなどパチンコ遊技をすることへの欲求であるものの件数は、九百九十五件、総計で千七百二件でございます。

○山本太郎君: ありがとうございます。

これ、二十七年というお話でしたけれども、このような、例えば何ですかね、何か事件が起こりました。その裏には何がありましたか、その背景は何ですか、例えばお金欲しさだった。で、そのお金欲しさは何だったのか。遊ぶ金欲しさだった、賭博に使うために、パチンコに使うためにというような話だったと思うんですけど、この調査というのはいつから始まったんですか。

○政府参考人(中村格君): お答え申し上げます。平成二十七年からでございます。

○山本太郎君: そうなんですよね。平成二十七年からチェック項目が増えた、アンケートボックスが増えた、何と言えばいいんですかね、チェックボックスが増えた、ごめんなさい、ちょっと適切な言い方じゃなかったら申し訳ないんですけど。

だから、結局、それまでは遊ぶ金欲しさというところでまとめられていたものが、平成二十七年から、ギャンブル、ほかにパチンコとか分からないですけど、そういうもう一つ項目が増えたということですよね。だから、実態はよくまだ分かっていないということだと思うんですね。

依存症の実態についてお伺いします。今日もたくさん出た数字だと思うんですけど、改めてもう一度出させてください。

国立病院機構久里浜医療センターの樋口進センター院長を研究代表とする研究班、WHO世界戦略を踏まえたアルコールの有害使用対策に関する総合研究で、同時に調査したギャンブル依存症の調査結果をまとめて公表しましたよね。済みません、説明が長くて。この研究で発表された日本のギャンブル依存症の数、何人でしたっけ。ギャンブル依存症の人口に対する有病率、何%、教えてください。

○政府参考人(堀江裕君): お答え申し上げます。

お尋ねの調査研究でございますけれども、平成二十五年度に行われました、厚生労働科学研究の調査結果といたしまして、この調査は、成人の男女約四千人に対してアルコールの有害使用に関する調査を行った際にギャンブルに関してもアンケートを取ったというものでございまして、有病率を推計したものではなく、依存症が疑われる方の割合を、自己アンケートを基に集計いたしまして推計したものということでございまして、それは四・八%でございます。

○山本太郎君: 済みません、じゃ、これ、五百三十六万人という数字が何かよく聞かれたりとかすると思うんですけど、それについてちょっと教えてもらっていいですか。

○政府参考人(堀江裕君): その四千百五十三人の方を対象に自己回答式のアンケートを取ったわけでございまして、そのときの結果を年齢調整いたしまして四・八%と、すると四千百五十三人を成人の人口に引き延ばしてみれば、御指摘のような数字になりますということを申し上げたものだと思います。


◆人口の五%弱がギャンブル依存症の可能性がある !

○山本太郎君: 五百三十六万人全員から依存症ですという申告を受けたわけではないんだということですね。当然のことですね。はい、ありがとうございます。

恐らくこれ全人口に当てはめていったらこういう形になっていくんじゃないかということで、
五百三十六万人ギャンブル依存症になっているようなおそれがあるような状況ではないかという話ですよね。でも、これすごい話ですよね、人口の五%弱がギャンブル依存症の可能性がある。これ本当に、もっと詳しく調べていったら違う結果がどんどん出ていく可能性もある。まあ悪い結果は余り聞きたくないけれども、でも調べなきゃ分からないですから、それは是非ともこれから進んでいくことだと思うんです。

ここでもう一枚、もう一冊の冊子の方、資料二です、色の薄い方の七ページに、国別で見たギャンブル依存症の有病率が存在していると。圧倒的にほかの国と比べて日本が高い。そうですね、これ、依存症がある可能性、その当事者だけじゃなく家族、友人、知人ということになっていくと、どれだけの人たちがちょっと苦しむことになるのかと考えると、結構被害が大きくなるなと思うんですよね。

お聞きしたいんですけれども、国内にあるパチンコ店の軒数、教えてください。

○政府参考人(種谷良二君): お答えいたします。
パチンコ営業の営業所数については一万一千三百十軒、これは平成二十七年の数字でございます。

○山本太郎君 すごいですね。もうコンビニぐらいの感じであるということですかね。コンビニといっても、例えば一つの会社のコンビニ、恐らくローソンぐらいの数はあるのかな。これ、交番とか、全国の警察署、交番、駐在所というのが約一万四千件ですから、もう至る所にあるといいますか、すごい数だなというのが分かるんですよね、全国津々浦々。そう考えると、競馬とかボートとかそういう公営ギャンブルなんかは、やっている時期が限られたりとかするけど、いつでもアクセスできるというところがそれだけ全国的にあるパチンコというのは、当然依存症という部分を深めていく原因の一つと、要因の一つと考えてもいいと思うんですよね。


◆日本で一番多いギャンブル依存症が
やっぱりパチンコ依存症だ !

現状についてお聞きします。現状です。この国ではパチンコ、スロットはギャンブルだとは認めていません。国際的に見ると、機械としては、パチンコ、スロットマシンは、イギリスのフルーツ・マシン、アメリカのゲーミング・マシン、オーストリアのポキー・マシン、ジャックポット・マシンと呼ばれるギャンブル用の電子的ゲーム機、EGMの一つとして取り扱われている。要はこれはギャンブルでしょうという話なんですよね。日本で一番多いギャンブル依存症がやっぱりパチンコ依存症だということにつながっていく。
では、日本におけるEGM、パチンコ、スロットの設置台数は一体何台あるんでしょうか。

−この続きは次回投稿します−
 

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