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衆院本会議:志位委員長の代表質問(上)  大企業・高額所得者優遇の自公政権の政治 !
http://www.asyura2.com/10/nametoroku6/msg/7536.html
投稿者 青木吉太郎 日時 2017 年 1 月 31 日 22:12:13: jobfXtD4sqUBk kMKW2Itnkb6YWQ
 


衆院本会議:志位委員長の代表質問(上)

自民党政権・自公政権・政府の巨額ムダ使い !

大企業・高額所得者優遇の自民党・自公政権の政治 !


(www.jcp.or.jp:2017年1月25日より抜粋・転載)

 日本共産党の志位和夫委員長が24日の衆院本会議で行った
代表質問は次の通りです。

南スーダンPKO――深刻な現実に目をつぶり覆い隠す、無責任な態度を問う
私は、日本共産党を代表して、安倍総理に質問します。

 まず安保法制=戦争法の問題です。安倍政権は、昨年11月、安保法制にもとづいて、南スーダンPKOに派兵されている自衛隊に、「駆け付け警護」などの新任務を付与しました。

重大なことは、安倍政権が、内戦状態が続き、戦闘が繰り返されている南スーダンの深刻な現実に目をつぶり、覆い隠す、きわめて無責任な態度をとっていることです。三つの点について、総理の見解を伺います。

 一つ。南スーダン政府軍によって、国連PKOに対する敵対的行為が繰り返されているという事実を認めますか。昨年12月の党首討論で、私がこの問題をただしたのに対して、総理は「南スーダンのキール大統領は自衛隊を歓迎している」と答弁しました。

しかし建前は「歓迎」でも、実態は、国連PKOに対する敵対的行為が、持続的、組織的、恒常的に繰り返されていることは、国連報告書が克明に述べていることです。

こうしたもとで「駆け付け警護」を行えば、自衛隊が南スーダン政府軍に対して武器を使用することになり、憲法が禁止する海外での武力行使となる危険性があることは明らかではありませんか。

 二つ。国連PKOに参加する陸上自衛隊幹部が、首都ジュバで昨年7月に大規模な戦闘が発生したさいの状況を記録した日報を、廃棄していたことが明らかになりました。陸自は廃棄の理由として、「上官に報告したから」と説明していますが、こういう理由で廃棄がまかりとおれば、組織にとって都合の悪い文書はすべて闇に葬られ、国民は南スーダンで自衛隊が置かれている状況について知る術(すべ)がなくなるではありませんか。

総理、日報を廃棄した自衛隊幹部の行為を是とするのか非とするのか、明確な答弁を求めます。

 三つ。昨年12月、大量虐殺を回避するために国連安全保障理事会に提出された南スーダンに対する武器輸出を禁止する決議案に、日本政府は中ロなどとともに棄権し、廃案にしてしまいました。

米国のパワー国連大使は、「棄権した国々に対して歴史は厳しい審判を下すだろう」と批判しましたが、総理はこの批判にどう答えますか。決議案に賛成すれば、日本政府が現地の危機的な状況を自ら認めることになる――これが棄権した理由ではありませんか。

自衛隊の派兵を続けるために、大量虐殺の悲劇を抑え込むための国際社会の努力を妨害するとは、理不尽きわまりないことではありませんか。

☆自衛隊への新任務付与をただちに撤回し、自衛隊を南スーダンからすみやかに撤退させ、日本の貢献を非軍事の民生支援、人道支援に切り替えることを強く求めます。

 日本共産党は、憲法違反の安保法制=戦争法を廃止し、集団的自衛権行使容認の閣議決定を撤回するために、他の野党、市民の運動と連携し、全力をあげることを表明するものです。

◆1%の富裕層・大企業のための政治でなく、

99%の国民のための政治を !


富裕層への富の集中、中間層の疲弊、貧困層の拡大が進んだという認識があるか

 次に経済政策はどうあるべきかの根本について質問します。

 まず今日までの20年間に、日本の経済社会にどのような変化が生まれたかについて、総理の基本認識を伺います。私は、三つの特徴的な変化が生まれたと考えます。

 第一の特徴は、富裕層への富の集中が進んだことです。純金融資産5億円以上を保有する超富裕層では、1人当たりが保有する金融資産は、この20年間で、6・3億円から13・5億円へと2倍以上に増えました。

 第二の特徴は、中間層の疲弊が進んだことです。労働者の平均賃金は、1997年をピークに年収で55万6千円も減少しました。政府の国民生活基礎調査では、この20年間で、生活が「苦しい」と答えた人が42%から60%と大きく増える一方で、「普通」と答えた人は52%から36%と大きく減りました。

 第三の特徴は、貧困層の拡大が進んだことです。この20年間で、働きながら生活保護水準以下の収入しかないワーキングプア世帯は、就業者世帯の4・2%から9・7%と2倍以上となりました。「貯蓄ゼロ世帯」は3倍に急増し、30・9%に達しています。

 総理、事実の問題として、今日までの20年間に、富裕層への富の集中、中間層の疲弊、貧困層の拡大が進んだという認識がありますか。その認識があるのならば、格差と貧困をただし、中間層を豊かにすることを、国の経済政策の根本に据えるべきだと考えますがいかがですか。答弁を求めます。

◆税金の集め方の改革――富裕層と大企業に応分の負担を

 日本共産党は、格差と貧困をただす経済民主主義の改革として、次の四つの改革を提案するものです。

 第一は、税金の集め方の改革です。格差拡大に追い打ちをかける消費税増税を中止し、富裕層と大企業に応分の負担を求める税制改革を実行すべきです。

 とくに、日本では、株の配当と譲渡に対する税率は20%と、欧米主要国の30〜40%と比べて著しく低い「大株主天国」となっており、年収1億円を超える富裕層ほど所得税の負担率が軽くなる逆転現象が生まれています。

 大株主優遇の不公平税制の是正は急務であります。経済同友会が昨年10月に発表した税制改革提言でも、「高所得者層の実効税率の適正化を図るためにも、株式等譲渡所得および配当所得への課税を強化する必要がある」と提言しています。

大株主優遇税制の是正は、日本共産党からいまや財界まで求める税制改革であり、ただちに実行すべきと考えますがいかがですか。

◆税金の使い方の改革――社会保障、教育、子育て、

格差是正につながる予算を


 第二は、税金の使い方の改革です。5兆1千億円と史上最高となった軍事費や不要不急の大型開発にメスを入れ、社会保障、教育、子育て支援など、格差と貧困の是正につながる予算を増やすべきです。

 自公政権が2000年代になって始めた社会保障費の「自然増」削減額は、合計3兆3千億円にのぼります。総理が、施政方針で、これを「改革の成果」と自慢したことには驚きました。「自然増」削減の一つひとつが、年金、介護、医療、生活保護など、社会保障のあらゆる分野での制度改悪の傷痕をつくり出しています。

それによる国民の苦しみの声は耳に入らないのですか。「財源がない」と言いながら、第2次安倍政権だけで4兆円もの法人税減税が行われています。一方で、社会保障費の「自然増」を削りに削って3兆3千億円、他方で、大企業を中心に4兆円もの減税バラマキを行う――これはあまりにゆがんだ政治ではありませんか。

社会保障費の「自然増」削減路線を中止し、拡充へと舵(かじ)を切り替えるべきではありませんか。答弁を求めます。

 総理は、施政方針で、給付型奨学金を創設すると表明しましたが、その規模は「スズメの涙」としかいいようのないものです。対象はわずかに2万人。住民税非課税世帯で、かつ成績優秀者に限定される。学生55人に対してたったの1人です。

私は、率直に言って、こうした制度設計を行った政府の認識が根本から間違っていると言わざるを得ません。この20年間に、奨学金は貸与額で約5倍、貸与人員で約4倍に急速に拡大し、いまや学生の2人に1人は奨学金を借りています。

総理は、その原因はどこにあるとお考えか。この20年間に、中間層の所得が減少し、貧困層が拡大し、学費の値上げもあり、若者自身が借金をしなければ大学に進学できない社会に急速に変わってしまった結果にほかなりません。

この現実を正面から直視した改革が必要ではありませんか。日本共産党は、月額3万円の給付型奨学金を70万人――学生総数の4人に1人に支給する制度をまず創設し、規模を拡大することを提案するものであります。

◆働き方の改革――8時間働けばふつうに暮らせる社会を

 第三は、働き方の改革――8時間働けばふつうに暮らせる社会への改革です。

 格差と貧困の拡大、中間層の疲弊の根底には、人間らしい雇用のルールの破壊があります。その最大の特徴は、労働者派遣法の連続改悪をはじめとする労働法制の規制緩和によって、この20年間で、非正規雇用労働者の割合が20%から37%へと急増したことです。それは、労働者全体の賃下げ、労働条件全体の悪化をもたらし、正社員には異常な長時間・過密労働の常態化を招きました。

それは働く人の体と心を深く傷つけ、過労死・過労自殺の労災認定件数は1998年度の52件から、2015年度には189件へと、4倍近くに激増しました。昨年、電通の若い女性社員(の過労自殺)が労災認定され、大きな社会問題になりましたが、こうした痛ましい出来事は個々の企業の問題にとどまりません。自民党政治がつくり出した「政治災害」といわなければなりません。総理にその自覚はありますか。お答え願いたい。

 総理は、施政方針で、「同一労働同一賃金を実現する」とのべました。しかし、政府が作成した「ガイドライン案」は、基本給の格差を容認するなど、正規と非正規との格差を固定化する危険を抱えたものとなっています。

本気で格差をなくすというのなら、労働者派遣法を抜本改正して非正規から正規への流れをつくるとともに、労働基準法、男女雇用機会均等法、パート労働法、派遣法などに、「均等待遇」「同一労働同一賃金」の原則を明記すべきです。総理にその意思はありますか。

 総理は、施政方針で、「長時間労働の是正にとりくむ」とのべました。それならば、まず、いくら残業しても残業代を一円も払わなくてもすむ制度――「高度プロフェッショナル制度」を導入する「残業代ゼロ法案」を撤回すべきです。総理は、「抽象的なスローガンを叫ぶだけでは、世の中は変わらない」「時間外労働の限度は何時間なのか、具体的に定めることです」とのべました。

日本共産党は、「残業は週15時間、月45時間以内」という厚生労働大臣告示をただちに法定化すること、インターバル規制=連続休息時間として、EUなみの最低11時間を確保することを具体的に提案しています。わが党の提案に対して、「抽象的なスローガン」でなく、具体的な答弁を求めるものであります。

◆産業構造の改革――「大企業と中小企業の格差是正」

を中小企業政策の基本に据える

 第四は、産業構造の改革です。

 大企業と中小企業で働く労働者の間には、事業所規模でみても、中規模で大企業の約6割、小規模では5割程度という大きな賃金格差が存在しています。総理は、「同一労働同一賃金」と言いますが、大企業と中小企業の間の賃金格差を解消する意思はありますか。

 1999年に改悪された中小企業基本法は、それまでの基本法が掲げていた「中小企業と大企業との格差是正」の理念を捨て去ってしまいました。「強いものを育てる」という政策のもとで、中小企業の淘汰(とうた)がすすみ、1999年には423万だった小規模事業者が、2014年には325万に、実に98万も激減しました。

「格差是正」という理念と政策目標を、中小企業政策の基本に据えなおすべきです。総理にその意思はありますか。答弁を求めます。

 日本共産党は、「1%の富裕層と大企業のための政治」から「99%の国民のための政治」へと、経済政策を抜本的に切り替えるために、全力をあげて奮闘するものであります。

−この続きは次回投稿します−

(参考資料)

T 自民党政権・自公政権・政府の巨額ムダ使い

*天下り法人への補助金:12.5兆×65年=812兆円。

高すぎる公務員給与・2割分:5兆円×20%×65年=65兆円
公共事業の割高ムダ分:2兆×65年=130兆円。
 自衛隊装備費 割高ムダ分:1.5兆×65年=97兆円。
輸出戻し税・輸出企業の消費税還付:3.5兆×24年=84兆円

★政官業癒着・自民党・自公体制下・
政府のムダ使い合計:1188兆円

U 大企業・高額所得者優遇の自民党・自公政権下、

シロアリ官僚とハイエナ栄えて国民亡ぶ国・日本

(「植草一秀の『知られざる真実』」:2015/11/26より抜粋・転載)

日本の税収構造は過去25年間に劇的な変化を示した。
25年ほど前、日本の税収構造は次のものだった。

所得税が27兆円(91年度)、法人税が19兆円(89年度)、消費税が3兆円(89年度)
これが、2015年度、所得税16兆円、法人税11兆円、消費税17兆円、になった。

所得税、法人税が激減して、消費税だけが突出して拡大しているのだ。

そして、ついに、2015年度、消費税は最大の税目になったのである。
所得税や法人税の税収が多いということは、税金の負担を、負担能力の高い者に負わせているということを意味する。

ところが、現在の税収構造は、税金の負担能力の低い国民に負わせるものになっているのだ。
所得税264兆円(24年間)、法人税200兆円(25年間)、計464兆円

★25年間の所得税・法人税の減収分概算:計464兆円


 

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