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志位委員長と五十嵐教授の新春対談(第5回・完)
志位委員長:「多様性」をプラスにという発想で !
五十嵐教授:各政党は、違うから一致点で協力しあう !
鵺(ぬえ)・民進党の解体なくして、安倍政治
の改革・政権交代はできない !
(www.jcp.or.jp:2017年1月1日より抜粋・転載)
○テーマ:日本と世界の今、野党連合政権の展望など !
◆安倍政権は、いたるところで矛盾 !
◆志位さん: 強権政治の歯止めがなくなった
◆五十嵐さん: 後ろ向きの暴走が始まっている
◆志位さん: 世界の動きが目に入らない「安倍外交」
◆五十嵐さん: 世界はあぜんとしたと思う
◆志位さん: 領土棚上げにした日ロ首脳会談
◆五十嵐さん: クリミア併合問題でも逆方向
◆五十嵐さん: 正義を軽視したら政治家失格
◆志位さん: 戦後処理の不公正の是正を求めよ
◆野党連合政権へのジャンプの年
◆志位さん: 格差と貧困ただす経済民主主義の改革を
◆五十嵐さん: 政治転換の機は熟した
◆志位さん: オスプレイ撤去の国民的運動を
◆五十嵐さん: 日米安保が本格的に問われる年に
◆志位さん: 南スーダンPKO派兵の無責任
◆五十嵐さん: 事実に対して真面目さがない、自民党 !
◆五十嵐さん: 政治変革の波が世界で起こっている !
◆志位さん: 世界と日本が響きあっている !
以上は前4回投稿済みです。以下はその続きです。
◆志位さん: 「多様性」をプラスにという発想で !
◆五十嵐さん: 各政党は、違うから一致点で協力しあう !
五十嵐: 私は修士論文のテーマが統一戦線の問題で、これが研究者生活の出発点でした。その研究課題が40年ほどたって実践の課題に変わる時代がやってきた。本当に感慨無量ですね。
統一戦線結成の展望が生まれてきているなかで、「共産党を除く」という「壁」が崩れた。
これは非常に大きな画期的な前進だったと思います。それを生み出した力は、草の根の市民の力、安倍暴走に対する強い憤り、大きな危機感であり、それに対して人々が「ノー」を言うために立ち上がった行動力だったと思います。
◆総選挙で野党と市民の共闘を発展させるためには、
三つ課題がある !
志位: 始まった共闘を、来たるべき総選挙で、さらに発展させたいと決意しています。総選挙で野党と市民の共闘を発展させるためには、三つ課題があると私たちは言っているんです。
第一は、共通政策を豊かで魅力あるものにすることです。
安保法制=戦争法の廃止は「一丁目一番地」の政策として大事にしつつ、暮らしの問題、民主主義の問題、原発の問題など、国民から見て「まかせてみたい」「1票を入れよう」と思っていただけるような魅力ある共通政策のパッケージをつくっていきたい。
第二は、参院選挙のときは、最初の野党共闘のチャレンジでしたので、1人区で党候補のほとんどすべてを降ろすという対応をやりました。
しかし総選挙は、相互推薦・相互支援で、互いに応援しあう、一緒になって選挙をたたかうという共闘を実現したい。これはどうしても必要です。
第三は、政権問題での前向きの合意をつくることです。私たちの提案は「国民連合政府」ですが、野党連合政権の問題で前向きの合意をつくっていきたいと思います。
ただ、政権問題は、現在のところ、野党間で合意がないですから、総選挙の選挙協力の協議に入る条件にはせず、協議のなかで合意が得られるように努力したいと思います。
共闘を発展させるさい、「政党間の共闘とはそもそも何か」という基本を踏まえることが大切だと思うんですね。「綱領、理念、政策が違うものとは協力できない」という議論がありますが、「綱領、理念、政策」が一緒だったら同じ政党になってしまう。
それが違うからこそ、それぞれの政党をつくっているわけです。綱領や理念、目指す将来像が違っても、当面の国民の願いにこたえた一致点で、力を合わせる――これが当たり前の政党間の共闘です。それは、選挙協力だけでなく、政権協力でもそうです。
お互いの違いを認め合って、お互いにリスペクト(尊敬)し、一致点で協力するという態度で、ぜひ発展させたいと思っているんです。
五十嵐 ええ。その通りです。
志位: 沖縄県では知事の翁長雄志さんを先頭に「オール沖縄」のたたかいを発展させているわけですが、翁長さんのとても印象深い言葉があるんです。「これからは保守は革新に敬意をもち、革新は保守に敬意をもち、お互いに敬意をもってやっていきましょう」。
けだし名言です。とても素晴らしい言葉です。
お互い違いがあっても、認めあい、一致点で協力する。むしろ野党の間に違い――「多様性」があってもいいのではないか。
まったく「多様性」がゼロ(笑い)の安倍政権に比べたら、よっぽどこっちの方がいいですよ(笑い)。「多様性」をプラスにするという発想で、野党の側はやったらどうかと考えています。
五十嵐: そうですね。いま言われた統一戦線の「そもそも論」ですが、考え方や政策が異なる政党や団体、個人が手を結ぶのは、異なっているからです。異なっていなければ、手を結ぶ、結ばないとか、一致点を探る、探らないとかは問題になりません。違うから一致点で協力しあうという関係が出てくるわけですよね。
対立や葛藤があるのは当然で、それ以上に力を合わせる必要性が生じた場合に統一できる。いまは安倍暴走をいかにストップさせるのか、戦争法をいかに廃止して平和を守るのか、そして生活や生業(なりわい)を守っていくのかという、違い以上に実現しなければならない切実な要求が明らかになってきています。
それを達成しようと思えば、一致できるところで行動を統一するのは当然のことです。
それと、いま言われた「多様性」というのは、私は決してマイナスじゃないと思うんですよ。自民党だって、昔はもっと多様で柔軟だったもの。(笑い)
志位: そうそう。(笑い)
五十嵐: いま「安倍1強」のもと、従来、自民党に働いていた「振り子の論理」のようなものが党内で働かなくなってしまった。
この「振り子」は自民党の枠を超えて野党共闘に振れる可能性が生まれてきていると思うんです。
志位: 野党の側が「多様性」を自らのなかに包み込んで、「多様性」のなかで統一する。「多様性の統一」を追求したいと思います。そういう流れを本当につくっていくことができれば、国民のみなさんの信頼もさらに広がっていくんじゃないでしょうか。
「毎日」の世論調査では、野党共闘で候補者を一本化することに賛成が39%で、野党支持率の合計よりもずっと多い。野党がまとまって別の選択肢、対案を出してほしいという気持ちがあるんですね。
五十嵐: 「今度は政治が変わるかもしれない」という期待感が生まれるような形で、選択肢を提起することが重要だと思います。そうすれば、今まで投票に行かなかった人も、今度は自分が投票すれば政治が動くかもしれないということで投票所に行く。新潟県知事選の場合は投票率が10ポイントほど上がっていますし、参院選挙の場合も、1人区でかなり投票率があがった選挙区がありましたから。
◆志位さん: 党大会に初めて野党代表が
◆五十嵐さん: 共産党の前進が野党共闘でも力になる !
志位: 今年は野党と市民の共闘の前進とともに、日本共産党自身の躍進を必ず勝ち取りたいと思っています。
ここまで野党共闘が発展した一つの要因として、日本共産党が2013年の参院選挙、
14年の総選挙、15年の統一地方選挙と、連続的に躍進したことがその貢献になっていることは間違いないと思います。
この力があったから、「国民連合政府」の提案も無視されないで、一定の広がりをつくり、情勢を動かすことに貢献したと思います。日本共産党自身が躍進するということが、次の局面を開く上でも支えになると思いますので、野党と市民の共闘の前進、日本共産党の躍進――これを両輪で実現していきたい。
比例代表で「850万票、15%以上」が目標なんですが、比例代表は、第3党までいこうと、どこの党を抜くかは言いませんが(笑い)、第3党までいくぞというのが、私たちの目標です。
それと、日本共産党の小選挙区当選議員は、沖縄1区の赤嶺政賢さん1人
だけなんです。
野党と市民の統一候補に、日本共産党の候補もたくさんしていただいて、「比例を軸」にしながら、小選挙区でもたくさんの風穴をあけるたたかいをやって、議席を増やしたい。日本共産党をさらに伸ばして、次の局面を支える力にしたいと決意しています。
第27回党大会が15日からあります。この大会は、野党と市民の共闘の発展という「日本の政治の新しい時代」が始まるもとで、内外情勢の分析、わが党の任務を全面的に明らかにする大会になります。民進党、自由党、社民党、参院会派「沖縄の風」の4野党・会派のみなさんに、あいさつに来ていただけることになりました。
五十嵐: 初めてのことで、たいへん歴史的な出来事ですよね。
志位: ええ。党大会に他党の代表をお迎えするというのは、95年の党の歴史で始まって以来のことです。とてもうれしいことです。それから国民運動、市民運動を一緒にやってきた方々に、新しい仲間も、古くからの仲間も(笑い)、ごあいさついただけるので、大会そのものが、新しい日本の政治の姿を示すものになると思います。
五十嵐: 市民と野党の勢ぞろいの場になるんじゃないでしょうか。共産党が国政で野党第2党になって、無視できない力を得たというのは本当に大きかったと思います。野党との関係でも、民進党が野党共闘に踏み切きっていくうえで大きな力になった。
これから共産党がさらに力を強めていくことが、野党共闘の前進にとっても大きな推進力になるんじゃないかと思います。
最後に、「しんぶん赤旗」について一言。マスメディアが全体として萎縮し、批判精神を失い、退廃しているもとで、反権力でタブーをもたない「赤旗」の役割には極めて重要なものがあります。政党の機関紙にとどまらない、本来あるべき真のジャーナリズムとして、いっそう大きな役割を発揮してもらいたいと思います。
志位: 「赤旗」に対するエールまで送っていただき、ありがとうございました。今年をさらに大きな希望が開けてくる年にするために、大いに頑張ります。
(参考資料)
鵺(ぬえ)・民進党の解体なくして、安倍政治
の改革・政権交代はできない !
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2016/12/18)
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1)〜3)は省略−
4)安倍政治打倒の図式が完成していない、
その最大の問題は、鵺(ぬえ)・民進党だ !
次の総選挙まで時間があるなら、「安倍政治を許さない !」主権者勢力にとっては、大いなる恵みになる。「常在戦場」の気持ちで、いつ総選挙があっても勝利できるように備えておかねばならないが、残念ながら、現時点では、安倍政治打倒の図式が完成していない。最大の問題は、民進党だ。
代表の蓮舫氏は、12月7日の党首討論で「カジノ法案」を徹底攻撃した。
その民進党が、参議院の委員会で、カジノ法案の採決を先導して、カジノ法の制定を実現させたのである。
*鵺(ぬえ):つかみどころがなくて、正体のはっきりしない人物・物事。
5)民進党は、参議院の委員会で、カジノ法案の採決を先導
して、カジノ法の制定を実現させる体たらくだ !
6)安倍政治を転換するためには、民進党を解体し、
汚れた部分を切り離す事が最重要だ !
それは、具体的には、民進党を解体することだ。
民進党を解体し、汚れた部分を切り離すことだ。これが最重要だ。
民進党が自発的に解党できないなら、外から手を入れるしかない。
総選挙までの時間が確保できるなら、これを断行することが俄然容易になる。
この問題を乗り越えずに、真の政権交代実現は難しい。
次の総選挙での政権交代実現を目指す際に、最大のモデルケースになるのが、
「新潟県知事選メソッド」である。
7)政権交代実現のため、政策を軸に、党派を超えて、主権者
が主導して、オール改革派を形成することだ !
−以下省略−
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