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ペテン師・安倍首相は、選挙後、公約違反
して、TPP交渉への参加を発表・推進した !
スティグリッツ教授:国際企業の最悪な利己性
が強調される、TPPは悪い貿易協定だ !
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2016/09/12より抜粋・転載)
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1)臨時国会での最大の争点が、「日本収奪
の最終兵器」・TPPになる !
臨時国会は、9月26日に召集され、11月末までの会期が設定される見込みである。
この臨時国会での最大の争点がTPPになる。
11月末までの批准を実現するために安倍政権は10月末までの衆院通過を目指すことになるが、事はそう簡単には進まない。
安倍政権与党は衆院の3分の2勢力を有し、参議院でも多数議席を占有している。
しかし、自民党は2012年12月総選挙で、「TPP断固反対 !」、「TPP交渉への参加に反対 !」
のポスターを貼り巡らせて選挙戦を展開した。
主権者の多数が、自民党が「TPP反対」であることを前提に投票している。
2)ペテン師・安倍首相は、選挙後、公約違反
して、TPP交渉への参加を発表・推進した !
「暴走」、「狂走」だ !
ところが、安倍晋三首相は、選挙から3ヵ月も経たない、2013年3月15日に、TPP交渉への参加を発表した。「ペテン政治」の本領を、ここでも発揮したのである。
しかも、自民党は2012年12月の選挙に際して、「6項目の公約」を明示した。
この公約を遵守してのTPP交渉参加であるなら、主権者の理解もある程度は、得られるかも知れないが、安倍政権が、今、推進しているTPPは、この6項目の公約をことごとく踏みにじるものである。
これを「暴走」、「狂走」と言わずして何と言えるだろうか。
TPPについては、二人の代表的識者が、必読の書を公刊されている。
3)山田正彦元農林大臣と鈴木宣弘教授が、
TPPの真実を、著書に記述した !
山田正彦元農林水産大臣と鈴木宣弘東京大学教授である。
山田正彦氏の新著、『アメリカも批准できないTPP協定の内容は、こうだった !』
(山田正彦著、株式会社サイゾー、税込1620円):http://goo.gl/55q17O
は、安倍政権が臨時国会で強硬批准しようとしているTPP最終合意文書について、その問題点を、具体的事例をふんだんに盛り込みつつ、分かりやすく解説した書である。
日本の主権者すべてにとって必読の書になっている。
東京大学の鈴木宣弘教授は、農水省官僚を経て、東大教授に就任した、行政の表裏を知り尽くした、この分野の第一人者である。
4)鈴木教授は、日本が、TPPに参加すべきでない
ことを、的確に指摘し続けてきた !
TPPの問題点を、当初から的確に指摘し、日本が、TPPに参加すべきでないことを、的確に指摘し続けてきた。
その鈴木宣弘氏が、『悪魔の食卓』(角川書店、1404円):http://goo.gl/LY3Pn2:を刊行された。
副題には、「TPP批准・農協解体がもたらす未来」とつけられている。
5)堤未果氏もTPPの真実を、著書に記述した !
堤未果氏が著された、『政府はもう嘘をつけない』(角川新書):https://goo.gl/u7rBXl:
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2016/08/post-c2f5.html
と合わせてTPPを正確に理解するための三部作となっている。
さらに、山田正彦氏や弁護士の和田聖仁氏、PARCの内田聖子氏、食健連事務局長の坂口正明氏などによる、TPP分析チームが取りまとめたブックレット:『このまま批准していいの?続・そうだったのか!TPP 24のギモン』:http://notppaction.blogspot.jp/2016/08/tppq.html
が広くTPPの問題点を理解してもらうための決定版である。
6)ブックレットは、広くTPPの問題点を
理解してもらうための決定版である !
ネットから無料でダウンロードすることができ、1部100円で取り寄せることもできる。
申込フォームは、http://notppaction.blogspot.jp/2016/08/tppq.html。
素晴らしい資料であるので、この資料を日本全国に拡散することがまずは必要だ。
臨時国会でのTPP批准を阻止するために、10月5日から毎週水曜日夕刻に「国会前水曜行動」を実行する予定である。
衆議院議員会館内で「情勢共有集会」を開き、国会議員からの情勢報告を受けたうえで、国会前街頭で「国会前水曜行動」が実行される。
7)主権者が行動し、この主権者を不幸に
するTPP批准を阻止すべきだ !
主権者が行動し、この主権者を不幸にするTPP批准を阻止しなければならない。
また、10月15日(土)正午から、東京都港区「芝公園23号地」において「TPPを批准させない!10.15一万人行動」:http://nothankstpp.jimdo.com/スケジュール/:が実施される予定である。
臨時国会最大の争点になる、TPP批准を、力を合わせて阻止しなければならない。
山田正彦氏の新著、『アメリカも批准できないTPP協定の内容は、こうだった !』
http://goo.gl/55q17O:の内容をアマゾンサイトから紹介させていただく。
「このままでは日本は破滅する !
国民は本当のことを知らされていない ! !
このままでは日本は破滅する !
国民は本当のことを知らされていない ! !
8)山田元農林大臣は、チームで、安倍政権が
隠蔽する、6300頁のTPP協定文書を精査した !
TPP反対派の急先鋒である、元農水大臣の山田正彦氏が、専門家たちによる分析チームを結成して、6300ページにわたるTPP協定文書を精査した。
政府の説明や既存の報道とは、大きく異なる、TPPの恐怖や問題点を、「農業」「漁業」「医療」「食の安全」「公共事業」など、分野別に解説。
2人の米大統領候補までもが揃って反対し、秋の国会では大きな争点になるであろうTPP批准論争を前に、国民が知るべき情報をまとめた一冊。」まさに国民必読の書である。
アマゾンブックレビューから、一部を紹介させていただく。
9)日本国民に、TPP協定の内容が知らされて
いない事が大きな問題点だ !
「「内容はこうだった!」というタイトルの通り、まず、第一に「日本国内、日本国民にTPP協定の内容が知らされていない」ことが大きな問題点であると指摘している。
何しろ膨大である上に、日本語版がないっ !!!
保険契約の約款などのように「長すぎて難し過ぎて読む気を無くさせて、さっさと判を押させる」という手法まんまであるが、ここで判を押すのは内国の法律上の決め事でもなく、ましてや最高法規たる日本国憲法をも凌駕する「国際条約」であるという点だ。
ウォール街の巨大資本がバックに見え隠れする、米国多国籍企業の利益を代弁するロビイスト・弁護士・会計士達が巧妙に作り上げた長大な文章群。
−この続きは次回投稿します−
(参考資料)
スティグリッツ教授:
国際企業の最悪な利己性が強調される、TPPは悪い貿易協定だ !
(mainichi.jp 毎日新聞2016年4月18日 東京朝刊より抜粋)
TPPの漂流=山田孝男の主張:
◆TPPは、国民にとって本当にいいことなのか ?
TPP(環太平洋パートナーシップ協定)の最重要の論点は、それが国民にとって本当にいいことかという問いに尽きる。
政府は「GDP(国内総生産)が増え、みんなハッピー」と言うが、「潤うのは国際企業とエリート層だけ」という不信が、国の内外に根強くある。
地震・火山列島、ますます鳴動の時、TPPは誰を助けるしくみなのか、問い直す意味はあろう。
☆ジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大教授は、
安倍政権のTPPでみんなハッピー」説と反対の主張 !
日本政府の「TPPでみんなハッピー」説と鋭く対立し、問題を浮き彫りにしてみせるのが、ノーベル経済学賞受賞、ジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大教授(73)である。
この人、先月、安倍晋三首相(61)に消費税率の据え置きを進言して注目を浴びたが、同じ日、東京・渋谷の国連大学で講演し、こう断言していた。
☆国際企業の最悪な利己性が強調される、
TPPは悪い貿易協定だ !
「TPPは悪い貿易協定である。国際企業の最悪な利己性が強調される。欧州はそれを理解して非加入を選んだ。日本が入れば、劣った、二流の協定に縛られることになる」
TPPはなぜ悪いか。スティグリッツの新聞・雑誌寄稿を集めた「世界に分断と対立を撒(ま)き散らす経済の罠(わな)」(徳間書店、2015年刊、原題 The Great Divide)から拾うと、
「このような協定が国際貿易を統制すれば、国際企業は(理論上は)1970年の自動車排ガス規制、72年の水質汚濁規制、直近の世界金融危機(リーマン・ショック)以前の活動に戻ることさえできる」 ことになり、暴走する可能性があるからだ。
☆TPPは、あらゆる人々の犠牲のもとに、米国のごく
一部の最富裕層と、世界各国のエリート層が恩恵を得る !
その結果、「あらゆる人々の犠牲のもとに、米国のごく一部の最富裕層と、世界各国のエリート層が恩恵を得る、という状況が築きあげられてしまう危険を秘める」からである。
スティグリッツは分配の平等、公平を重視する点において、左派に分類される経済学者である。
ノーベル賞の経済学者が全員、TPPを批判しているわけではない。
☆共和、民主両党の指名を争っている主要候補
のすべてがTPPに反対している !
だが、米大統領選の予備選を見よ。格差是正が争点になり、共和、民主両党の指名を争っている主要候補のすべてがTPPに反対している。米議会でもTPP承認は難しいというのが今日の現実である。 TPPは環太平洋12カ国の貿易協定である。
農産物、自動車、医薬品などの関税から金融、サービス、投資の自由化、知的財産、電子商取引のルールづくりまで内容が広く、評価は一様ではない。
日米豪を含み、中露韓は除くので、安全保障同盟の性格も帯びている。
2010年、民主党政権が、参加検討を表明した。
成長優先、同盟重視の安倍政権は迷わず参加を決め、今年2月、署名。今月5日からTPPの承認案と農業対策など関連法案の審議が衆院で始まった−−というのが、これまでの流れである。
☆前農林相が、秘密情報で書いた、内幕本
のゲラが流出する間抜けさは、おかしい !
熊本で大地震が起きる直前、国会は「のり弁当みたいな黒塗り文書」や、時機が悪過ぎる西川公也(こうや)衆院TPP特別委員長(73)=元農相=の「交渉内幕本」で紛糾した。
外交交渉記録の開示が、制限されること自体は、やむを得ない。
秘密情報で書いた内幕本のゲラが流出する間抜けさはおかしいが、それをはやし立てるだけでは建設的でない。
TPPは誰を幸福にするのか。参加へ道筋をつけた民進党(旧民主党)は、今はどう考えるのか。格差是正を問う論戦に集中してもらいたい。(敬称略)=毎週月曜日に掲載
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