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3・24、長妻代表代行記者会見
「民進党」の結党・新党の人事等について
安倍総理と民主党とでは、基本的思想の違い
というのは、相当大きいものがある !
(www.dpj.or.jp:2016年3月24日より抜粋・転載)
代表・代表代行・幹事長・政調会長等の記者会見
党役員会見に関する基本的な方針について
長妻昭代表代行記者会見
2016年3月24日(木)16時00分〜16時31分
編集・発行/民主党役員室(項目ごとに編集しました)
★会見の模様を以下のURLで配信しています。
http://www.youtube.com/watch?v=EkHA2V2YXFQ
■冒頭発言
新党「民進党」の結党に向けて
■質疑
新党の人事について
共生社会創造本部の中長期経済政策案「共生イレブン」について
衆議院TPP特別委員会の設置について
社会保障と税の一体改革について
新党の人事について
■冒頭発言
○新党「民進党」の結党に向けて
【長妻代表代行】
民主党(代表代行)として私の会見はこれが最後となると思いますが、大変に感慨深いのは、私自身も1996年の旧民主党の時から民主党で活動し、1998年には新しい民主党に私も合流いたしました。
一番初めは新党さきがけで、1996年の選挙は落選をしましたが、2000年に当選して、今の民主党で第1期生のような形で、同期には細野豪志さんや山井和則さんとかもいらっしゃいますが、活動してまいりまして、党が変わるということに感慨深いものがあります。
ただ、しっかりと大きな選択肢を国民の皆様に提示していくことができたのかと。そしてさらに大きな選択肢として国民の皆様の期待をいただければ政権を担っていく、こんなような準備が整ったと考えております。
順調に新党の準備が進んでおりまして、昨日は党名や綱領、規約などなど、あるいは「98年方式」と呼んでいる離党・入党の手続も(両院議員総会で)合意・了解をいたしまして、いよいよ27日の結党大会を待つばかりとなっております。
☆新党結成後、補欠選挙が2ヵ所、参議院選挙
等で、成果を上げていきたい !
ただ、事務的には、藤本祐司参議院議員を中心に、広報や、あるいは印刷物や、機関紙などなど、事務方あるいは担当する議員の仕事は多忙を極めることになると思いますが、思いを一致させて、今の政治を大きく変えていこうと一丸となって取り組んでいきたいと考えています。
何とか27日に新しい党ができて、まずは、当然、国会論戦もありますが、補欠選挙が2ヵ所。そして4月・5月と政府のからもいろいろな政策が出てくる、我々のほうも政策をぶつけていく。
そして参議院選挙、あるいはダブル選挙かもしれません、そこで我々の成果を力強く残していくことで成果を上げていきたいと考えております。
■質疑
○新党「民進党」の人事について
【共同通信・比嘉記者】
本日、一部報道で民進党の新たな人事が流れたが、代表代行自身は、岡田克也代表から何か話があったりしたか。
【長妻代表代行】
特に私自身は、話がありません。
【朝日新聞・菊地記者】
政調会長の人事に山尾志桜里さんの名前が報道で出た。人事についてはもちろん代表の権限かと思うが、山尾さんの名前が出たことに対して長妻さんの考えがあれば伺いたいのが1点。
あと27日に結党大会を開いて新たなスタートを切るわけだが、人事は、特に役員人事
は継続して続けるのがいいのか、それともやはり一部刷新されるのがいいのか、お考えを伺いたい。
【長妻代表代行】
党大会を控えて、間もないわけで、今は“口チャック”であります。
“口チャック”と申し上げましたが、人事については、「代表の専権事項」であり、申し上げられないというのをご理解いただければと思います。
○共生社会創造本部の中長期経済政策案
「共生イレブン」について
【共同通信・比嘉記者】
先日発表された共生社会創造本部の、特に「共生イレブン」(共生社会創造に向けた民主党11の提案)だが、代行自身が指摘しているように、最近とみに自民党のほうが同一労働同一賃金であったり、「共生」という言葉を使ったりと、ダブル選をにらんでいるのかどうかわからないが、争点をなくすような動きが見える。この点について改めて伺いたい。
【長妻代表代行】
☆民主党の主張・「共生イレブン」・同一労働同一賃金について、安倍政権は
、
必要性に気づいてきつつある !
「共生イレブン」ですが、「共生社会」ということを安倍総理もおっしゃったり、同一労働同一賃金の法制化、あるいは昨日のニュースを見ておりましたら、労働時間、残業時間、これは、我々が考えて既に発表しているものとほぼ同じような、つまり「三六協定」を結んで残業を労使で合意しても、そこに特別条項というのがありますから、事実上、残業の上限がないということで、我々もその特別条項を削除して、事実上、残業の上限を法的に確定させると。
民主党共生社会創造本部が、既に提言しておりましたが、全く同じことが昨日(政府が)発表されました。
これは悪いことではないと私は思っています。向こう(政府)もやるべき政策というのが、民主党が言っている、これから民進党が言う、そういうところが必要なんだなという必要性に気づいてきつつあるということだと思います。
やはり本当に短期な経済政策は成長戦略とか金融緩和とか財政出動とかあると思いますが、我々は中長期で経済政策を考えた時に、それは社会政策と表裏一体であるという思いがあり、「共生社会」というのは社会政策であると同時に、結果として中長期の経済政策でもあると。そういうことを政府・総理も感じつつあるのではないか。
☆安倍政権の公約は、 看板倒れに終わるのではないか ?
ただ、どう考えても大きな懸念となるのは、看板倒れに終わるのではないか。
選挙前の争点つぶし、抱きつき作戦ではないですが、選挙が終わればケロッと忘れてしまって、「憲法改正だ」というような話になるのではないかという懸念があります。
慣れないことを総理がやり出したから山尾志桜里さんにこれだけやられてしまう。看板倒れの部分については突っ込みを入れて、本当の本物の改革を実行していただくように、我々も詰めていきたいと思います。
ただ、おっしゃったからにはこれを取っかかりに、向こうがこちらの土俵と同じ土俵をつくっていただいたわけですので、それを取っかかりに本物に変えていく役割が我々にありますので、みんな張り切っているわけです。
【「FACTA」・宮嶋記者】
「共生イレブン」と具体的に出てきた。ただ、「共生」というのはスローガンとしては実は非常に難しい言葉で、「共生」って何だと言われると、異種類のものが共存しているとか共に生きているという状況を言っているわけだが、方向性がどこまで出ているのかという思いもある。長妻さんが代表選の時もおっしゃっていたのは「格差是正」という言葉で、その辺はどういう整理になっているのか伺いたい。
【長妻代表代行】
☆多様性をそのまま認めていく、格差を是正 するなどして、支えられ、
そして支える 関係をお互いにどんどん広めていく !
「共生」という言葉の意味・意義をさらに説明していかないと、と思っております。
私の承知しているのは「共生社会」、「共生」というのは、もともとは、障害をお持ちの方とそうでない方が分け隔てなく暮らしていく。
こういところから言葉ができてきたと思います。それがどんどん広がって、そうではなくて、もう一人ひとり人間は違う。その多様性をそのまま認めていく、これがまず一つ。そして認めた上で、格差を是正するなどして、その人たちの支え合う力を育んでいって、支えられ、そして支える関係をお互いにどんどん広めていく。
つまり多様性をきちっと確保する、多様な価値を認めていくというのが一つ。
もう一つ大きいカテゴリーは、支え合う力を育んで、お互いに支えられ、そして支える、その関係性を広めていく。政策的には、支え合いを支える仕組みをつくっていく。こんなようなことが「共生社会」。
「共生社会」は、ある意味ではそういう支え合いということですから、全てを社会保障や行政に頼るということではなくて、それぞれの地域でそういう支え合いのネットワーク、「新しい地縁」とも呼んでおりますが、そういうものをつくり上げていくということです。
☆日本がこれから持続可能な社会を実現する
には、「共生社会」の構築が不可欠だ !
海外のことを引用するわけではありませんが、いろいろ著名な、ノーベル賞を受賞されている学者や、IMFやOECDや、「インクルーシブ・グロース」というような国連の考え方にも(我々の考え方と)非常に合致するレポートが、どんどん出てきて、我々も意を強くしている。
やはり、日本がこれから持続可能な社会を実現するにはそういう考え方以外にないと考えており、「共生社会」は結果として、社会政策と同時に、中長期の本質的な経済政策でもある。そのことをもっとわかりやすく、選挙の大きな争点にもしていきたいと思います。
【「FACTA」・宮嶋記者】
民主党がよく、これも理念的だが「分厚い中間層」という言葉を使っている。すると、「共生」「格差是正」を含めて、その最終的な目標にしている社会の構造というのは、やはり「分厚い中間層」なのか。
「共生」というのは、今おっしゃった助け合いとか支え合いとか、やはり状況だが、どういう社会、どういう租税構造とか、どういう感覚なのかなと。自民党との違いですよね。自民党はやはり“日本党”だから、ある意味で支え合いみたいなところがもともと本質的にはあると思うが、自民党との切り分けで言うと、どういう社会を目指しているのか。最終的に目指している社会構造は「分厚い中間層」ということになるのか。
【長妻代表代行】
☆安倍総理は、格差拡大の認識がなく、格差
を是正するという問題意識が根底にない !
安倍総理と先月も予算委員会で議論しましたが、やはり格差は拡大しているかどうかという認識については、安倍総理は、基本的には横ばいであるという発想だ。
そして、格差を是正するという問題意識が根底にないと私は理解をしております。そういう意味では、いまだにいわゆるトリクルダウンと言いますか、GDP600兆円ありきで、それに対して、みんなが働いてくれと。600兆円を目標にみんな働け、と言わんばかりの発想だ。
そういう発想であると「分厚い中間層」がバラけて、今、社会が二極分化しているというのが我々の問題意識であり、相対的貧困率を見ても、子どもの、あるいはひとり親を見ても、富む者と貧しい者、持てる者と持たざる者が、二つの社会に分離してきていて、中間層がバラけている。
☆自公政権下の悪政で、「分断社会」となり、
相互不信も起こりつつある !
こういうことで、相互不信も起こりつつあるのではないか。「分断社会」という感じもしているところであります。東京のある区では、小学生の3人に1人が私立小学校に行っている。
これはいいことです。ただ、貧困・格差のない世界に生きる方。しかし同じ区では、公立中学校の3人に1人は就学援助を受けている。これは貧困・格差だらけのところにいらっしゃる方々もおられて、それがお互いに想像力が働いていくのかどうかという問題意識も持っております。
☆安倍総理と民主党とでは、基本的思想の違い
というのは、相当大きいものがある !
そういう意味では我々は分断していかないような、もう少し中間層が厚くなるような、つまり格差を是正する結果としてそういう社会を取り戻していきたいというのが一つの大きな考え方です。
そういう問題意識が根底にあって、政策を打ち出すのと、失礼ながら、安倍総理のように「1億総活躍」「600兆円がまず目標」という前提で、同一労働同一賃金とか、いろいろな政策を打ち出していくことの根底に流れる基本的思想の違いというのは、私は相当大きいものがあると感じております。
ただ、それを国民の皆様方にわかりやすい言葉で、実例も交えながら打ち出していくことを今後、選挙を控えて取り組まなければいけないと思います。
―この続きは次回投稿します―
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