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NHK日曜討論 市田副委員長の発言自公政治家は、「アベノミクス」を自賛、
実態は、事実が明白に破綻を示す !
(jcp.or.jp/akahata/aik15より抜粋・転載)
2016年3月20日のNHK「日曜討論」:
◆「アベノミクス」について、
☆自公は、「アベノミクス」を自賛、実態は、 事実が明白に破綻を示す !
自公政治家は、国民を騙す、ペテンシ師 !
冒頭、安倍政権の経済政策「アベノミクス」が議論となりました。自民党の溝手顕正参院議員会長は、「アベノミクス」の効果が着実に浸透していると自賛しました。
野党各党は「アベノミクス」の失敗は明白だと批判しました。市田氏は次のように語りました。
市田 景気がよくなったという実感がまったくないという方が「読売」の最近の調査で84%でした。これは世界経済の影響とか暖冬が理由ではありません。
☆大企業の利益は史上最高、実質賃金は
4年連続マイナスで5%減少 !
☆個人消費は、安倍政権になって 4兆円もマイナス !
「アベノミクス」の破綻、安倍失政と呼んでもいい。「アベノミクス」の一番の基本は「大企業のもうけが増えればやがてそれが雇用や家計や賃金にまわってくる」という考え方で、大企業を応援し、法人税の減税もしました。
結果どうなったかというと、大企業の利益は史上最高、内部留保も300兆円を初めて超えました。ところが実質賃金は4年連続マイナスで5%減っています。
年収400万円の人だったら20万円の目減りです。雇用が良くなったとおっしゃるが、増えたのは非正規雇用がほとんどです。
個人消費は、安倍政権になって4兆円もマイナスになっているわけで、「アベノミクス」は明確に破綻したことは事実が示しています。そこから切り替えて、家計を温めて暮らしと経済を立て直していくことが必要です。
◆消費税10%への増税について
国民1人あたり8.1万円の負担増――10%なんて論外
次に、来年4月の消費税率10%への増税をめぐって、安倍氏のブレーンやノーベル経済学賞受賞者のスティグリッツ氏が凍結・反対を表明したことなどが話題に。自民党の溝手氏は「税率を上げたら経済にマイナスという観点から見れば2人の言ったことは間違いない」と述べながら、「財政健全化は、最終的には正しい選択になると思う」と語りました。市田氏は次のように指摘しました。
◆暮らしも経済も景気も財政も悪くする消費税
の増税はきっぱり中止すべきだ !
市田: 暮らしも経済も景気も財政も悪くする消費税の増税はきっぱり中止すべきです。先ほど(溝手さんは)世界経済の影響で日本経済も影響を受けているとおっしゃった。
しかし、消費税率を8%に引き上げたら日本経済は破綻するとわれわれは警告していました。安倍さんは、増税の影響は一時的なもの、ワンショットだとおっしゃっていました
が、予算委員会でのわが党の追及で「家計消費の落ち込みは自分たちが予想していた以上の落ち込みで、しかも長引きの度合いも自分らが予想していた以上の想定外だ」ということをお認めになった。
☆安倍政権は、税率5%を3年間で10%に
するとしていたのを、2段階で増税計画 !
もともと税率5%を3年間で10%にするとしていたのを、一気にやると抵抗が大きいから2段階でまず8%にしました。8%の段階でもうこうなっているわけですから、10%なんて論外です。だいたい世界の国々で3年間で消費税率を倍にした国はありません。
日本の歴史の上でもない。10%になると13兆円、1人あたり8・1万円の負担増です。これはきっぱりやめるべきです。
公明党の魚住裕一郎参院会長は「税率を引き上げられる経済をつくっていくことが大事だ」と主張。参院選の前に引き上げを予定どおり行うか首相が決断した方がいいかと問われた自民党の溝手氏は「参院選前の方がよい」と答えました。
◆待機児童と保育士の待遇等の問題
☆公立の保育所を増やし保育士の待遇を
きちんと改善することが必要 !
「保育園落ちた」という匿名ブログをきっかけに大きな問題となった待機児童の問題が議論されました。市田氏は次のように主張しました。
☆公立保育所が、10年間で2400カ所減少 !
☆保育士の待遇は、一般の産業と比べると月給で11万円くらい安い !
市田 この問題で大事な点が二つあります。10年以上前から待機児童問題は深刻な問題になっていたわけで、それに必要な手だてが講じられてこなかった。一つは、公立保育所が減り続けている問題です。10年間で2400カ所減っています。運営費と整備費が一般財源化されたために、保育のために使うお金が何に使ってもいいということになったために、保育にあてられなくなった。
もう一つは、保育士の待遇です。一般の産業と比べると月給で11万円くらい安い。
保育士さんの資格をもっている人、潜在保育士は、76万人います。
☆潜在保育士は、76万人いるが、待遇が
悪すぎるために続けられない !
しかし、待遇が悪すぎるために続けられない。国の公定価格が低すぎ、補助金の単価が低いために給料が安いわけですから、公立の保育所を増やすことと保育士の待遇をきちんと改善することが必要です。
だいたいEU(欧州連合)だったら保育などにかけるお金はGDP(国内総生産)比1%ぐらいなのに、日本はわずか0・45%で低すぎます。
ここを抜本的にかえるべきです。
討論では、「本当に現在の公立中心でやるのがいいのか」(自民党の溝手氏)、「保育の形態をいろいろつくるべきだ」(おおさか維新の党の片山虎之助共同代表)などの主張が出されました。市田氏は反論しました。
☆大企業と富裕層に応分の負担をしてもらう !
税金はもうかっているところにきちんと払ってもらう !
市田: 先ほど民間にもっと任せたらという話があった。この間も、規制緩和がずっと続けられてきました。しかし、民間任せにすることによって国や自治体の関与外に置かれて、保育事故が起こったり、器だけつくってそこに人をいっぱい詰め込むというやり方は児童福祉法の精神にも反するわけです。
財源で一言いうと、やはりお金の集め方と使い方かえなければいけません。
集め方では、大企業と富裕層に応分の負担をしてもらう、税金はもうかっているところにきちんと払ってもらう。使い方では、軍事費は5兆円を初めて超えました。私たちはこれを全部削れとはいいませんが、軍事費や「思いやり予算」、政党助成金をカットするなど、使い方と集め方を変えていけばいくらでも財源はうまれます。
◆憲法と安保法制の問題☆憲法と戦争法は両立しない
9条守れの世論と結び奮闘 !
安倍首相が憲法改定を「在任中に成し遂げたい」などの発言を繰り返していることがテーマとなり、首相の発言を「評価する」が40%、「評価しない」が54%というNHK調査が紹介されました。市田氏は、次のように語りました。
☆「閣議決定」で集団的自衛権の行使を容認して、
海外で戦争できる国をつくる戦争法を強行した !
憲法違反だ !
☆安倍首相の狙いは、戦争国家、独裁国家への道 !
市田: 安倍首相自身が、改憲勢力で3分の2以上を占めて明文改憲を目指すということを公言されています。ずばり狙いは、9条です。安倍さんはこうおっしゃっている。「7割の憲法学者が自衛隊は憲法違反だといっている。だから9条を変えるんだ」と。
こういうときだけ憲法学者を持ち出す。それを言うのだったら、95%の憲法学者が安保法制=戦争法は憲法違反だと言っているわけですから、安保法制=戦争法を廃止すればいい。
ところが安倍さんは「閣議決定」で集団的自衛権の行使を容認して、海外で戦争できる国をつくる戦争法を強行しました。憲法と戦争法は絶対矛盾、両立し得ません。
憲法9条との矛盾を、解釈改憲だけでなくて明文改憲までやることによって「解決」しようとしている。いま、戦争法廃止、立憲主義回復という希望ある道か、それとも戦争国家、独裁国家への道かが問われています。世論は憲法9条を変えてほしくないというのが圧倒的ですから、そこに依拠してがんばっていきたい。
◆参院選にむけて
戦争法廃止と立憲主義回復へ1人区では、野党共闘進め、共産党の躍進へ力尽くす
最後に、夏の参院選にどう臨むか各党が一言ずつ発言しました。
☆自公とその補完勢力を少数派に追い込んで
安倍政権を退陣に追い込んでいく !
市田: 戦争法を強行した自公とその補完勢力を少数派に追い込んで安倍政権を退陣に追い込んでいく。民主主義・立憲主義・平和主義が輝く新しい政治の扉を開きたい。そのために、戦争法廃止と立憲主義回復で一致する野党がしっかり力をあわせて、1人区ではしっかりした野党共闘を進め、日本共産党自身の躍進のために力を尽くしたい。
(参考資料)
【特集】天下の愚策、消費税増税
(iwj.co.jp/wj/open/消費税増税より抜粋・転載)
「これは未来への投資だ」――。安倍晋三首相は、2013年10月1日に記者会見し、2014年4月から消費税率を現行の5%から8%に引き上げると発表した。
同時に、増税にともなう景気の腰折れを防ぐため、企業に賃上げを促す法人税減税の検討を開始するとした経済対策パッケージを発表。
「大胆な経済対策を果断に実行し、この景気回復のチャンスをさらに確実なものにすることで、経済再生と財政健全化は両立し得る。これが熟慮した上での結論だ」と説明した。
しかし、消費税率を8%に引き上げた場合の増収分が、社会保障の充実に使われるかは、不透明だ。なぜなら、安倍政権は昨年末の発足以後、生活保護基準の引き下げや医療・介護費の大幅カットなど、社会保障費の削減を進めてきたからだ。今後も、「医療制度改革」の名のもとに、高齢者医療の窓口負担が倍増すると言われている。
IWJは民主党政権の2010年から消費税増税問題の取材を敢行。経済アナリストの菊池英博氏とのトークイベントをはじめ、キーパーソンへのインタビューを行ってきた。消費税増税で本当に日本の財政は回復するのか。
大企業だけが得をし、大多数の中小企業と個人の富は吸い上げられてしまうだけではないのか――。
IWJの動画アーカイブとメルマガ「IWJ特報」を、ぜひご覧ください。
目次:岩上安身インタビュー、注目記事ピックアップ、メルマガ「IWJ特報」&「IWJウィークリー」、岩上安身インタビュー
☆水野和夫氏:資本主義が、終焉を迎えつつある !
2015/01/28 機能不全に陥った資本主義 「フロンティア」なき時代、私達はどのような社会を作るべきか 〜岩上安身による日本大学国際関係学部教授・水野和夫氏インタビュー
ソ連の崩壊による冷戦終結以後、民主国家が資本主義体制を採用するということは、自明の前提となっている。その資本主義が、終焉を迎えつつある――。
そう主張するのが、『資本主義の終焉と歴史の危機』(2014年3月、集英社新書)が昨年、ベストセラーとなった、元三菱UFJモルガン・スタンレー証券のチーフエコノミストで、現在は日本大学国際関係学部教授を務める、水野和夫氏だ。
☆水野和夫氏:先進資本主義諸国における利子率
の異様な低下に、資本主義の終焉を読み取る !
水野氏は、先進資本主義諸国における利子率の異様な低下に、資本主義の終焉を読み取る。資本を投下し、利潤を得て、資本を自己増殖させることが、資本主義の基本的な性質である以上、利潤率が極端に低いということ、すなわち、資本が自己増殖しないということは、資本主義が資本主義として機能していないことを意味する、というわけである。
2014/12/05 【大義なき解散総選挙19】「消費の停滞は増税以外の要因もある」 〜安倍政権に不都合な経済データ呈示 『アベノミクスの終焉』著者・服部茂幸氏に岩上安身が聞く
「今年4月以降の個人消費の不振は、消費増税のせいだ」――。今回の衆院選、安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」の2年間の成否を問うメディアの議論で、ほぼ毎回聞かれるのがこのセリフだ。
☆高橋乗宣氏:日本経済は、成長のための
エンジンがなくなった状態にある !
☆富岡幸雄教授:所得税と法人税の欠陥を
直せば、消費税はなくてもよい !
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