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ワクチンが有効でない変異種が出現するリスクがある !
コロナ変異種の深層・真相は ?
植草一秀氏ブログ「知られざる真実」
(第2814号:2021年02月12日 13:00)
1)〜3)は前回投稿済みです。以下はその続きです。
4)東京五輪開催でリスクを負うのは、日本の国民である !
問題は、東京五輪開催でリスク(「危険」「危険度」)を負うのは、日本の国民であることである。
選手だけで1万人以上が入国することになる。
コロナ感染が拡大し、相次いで変異種が出現しているなかで、全世界から多数の人が日本を訪れる。そのことによって変異種が日本に持ち込まれるリスクは極めて高い。
毒性の高い変異種が出現するリスクがある。
感染力の高い変異種が出現するリスクがある。
5)ワクチンが有効でない変異種が出現するリスクがある !
ワクチンが有効でない変異種が出現するリスクがある。
現在、日本では1日当たり100人以上が、コロナ感染死している。
年率換算で3万6,000人を超える。
自殺者が最大に増加した2003年でも、自殺者数は年間3万5,000人に届かなかった。
コロナ感染が判明しても放置され、そのまま放置民死に至る事例が多数発生している。
政府の第1の責務は、国民の命と暮らしを守ることである。
この基本を踏まえて、いま五輪開催を強行することが正しいのかどうかが問われる。
6)菅政権下、東京五輪は、巨大な営利事業と化している !
政官業癒着・菅政権下、東京五輪は、巨大な営利事業と化している。
この営利性=利権が五輪開催強行論の背景。
森氏が辞任しても営利優先=利権優先の五輪開催強行論が引き継がれるなら組織の問題は解消しない。責任をもつべきは政府である。
政府が国民の命と暮らしを最優先に考えて五輪開催の是非を判断する必要がある。
森氏引責辞任を五輪開催強行の原動力に仕立て上げる愚を断じて許容してはならない。
後任五輪組織委会長の第1の仕事はこの点の明確化。
森氏が発した「コロナがどういうかたちであろうと必ずやる」の言葉を否定することが、最優先責務である。
体操選手の内村航平氏が、昨年11月の体操国際大会閉会式で「『できない』ではなく、『どうやったらできるか』を皆さんで考えて、どうにかできるように、そういう方向に変えてほしい」と述べた。この言葉が組織委員会で利用されてきた。
7)内村選手発言の心情は、切実な心情だ !
内村選手発言の心情は、よく理解できる。
内村選手は、切実(この上なく適切なこと)な心情であると思う。
しかし、世の中は、五輪を中心に回っているわけではない。
オリンピズムの根本原則に、こう記されている。
2. オリンピズムの目的は、人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会の推進を目指すために、人類の調和のとれた発展にスポーツを役立てることである。
五輪のために世の中が存在するのではなく、世の中のためにスポーツを役立てることがオリンピズムの根本原則である。日本は国民主権の国である。
その主権者である国民の代表者が集う国会が国権の最高機関とされている。
―この続きは次回投稿しますー
(参考資料)
○コロナ問題:英国の変異種、50カ国・地域に感染 !
強い感染力、日本で34人確認 !
(www.chugoku-np.co.jp:2021/1/11 19:26)
中国新聞:英国で拡大し、強い感染力を持つとされる、新型コロナウイルスの変異種が少なくとも、50カ国・地域に広がったことが、各国の調べで、1月11日分かった。
日本でも帰国者や濃厚接触者計34人に、英国などの変異種感染を確認された。
空港検疫をすり抜けた例もあり、専門家は、水際対策に限界があると警鐘を鳴らす。
日本では、南アフリカで見つかった別の変異種への感染に加え、ブラジルからの帰国者にさらに別の変異種感染が確認された。
他のウイルスと同様、新型コロナも複数の変異が起きることでの、感染拡大が懸念されている。
日本での感染確認は昨年12月1日以降の帰国者らで約7割に当たる23人が無症状だった。
○イギリスと南アフリカ、それぞれの新型コロナ変異種の現在の状況は ?
(news.yahoo.co.jp:2020/12/27(日) 13:21)
◆ウイルスの変異とは?
変異とは、生物やウイルスの遺伝子情報の変化を指します。
変異が起こると、例えばウイルスが感染しやすくなったり、治療薬が効かなくなったり、ワクチンが利きにくくなったり、というウイルスの性質の変化が起こりえます。
現在、イギリス、南アフリカ共和国で新たな変異種が見つかり世界各国に広がっています。
現在の状況と、これまでに分かっていることをまとめました。
◆現在の変異種の広がりは?
イギリスの変異種 VOC 202012/01
GISAIDデータベースにアップロードされたイギリスの全分離株の中で、VOC 202012/01変異株の割合(ECDC. THREAT ASSESSMENT BRIEFより)
イギリスでは「VOC 202012/01」と呼ばれる変異種が拡大しており、特に、拡大が顕著な南東イングランドでウイルス学的調査が行われたところ、症例の半分以上が新しい変異種(VOC 202012/01)によることが分かっており、最も早い症例は2020年9月20日に確認されています。
この変異種はこれまでの新型コロナウイルスよりも感染性が高く、再生産数(R)を0.4以上増加させ、最大70% 感染性が増加する可能性が示唆されています。
したがって、この変異種が拡大することによって、新型コロナウイルス感染症の流行がますます広がることが懸念されます。
さらに、イギリス国外では、デンマーク(9例)、オランダ(1例)、ベルギー(4例) 、オーストラリア(4例)、スペイン(4例)、カナダ(2例)、アイスランド、イタリア、スウェーデンでもVOC 202012/01による感染例が報告されています。
またシンガポール、香港、ドイツでも検疫中の英国からの帰国者からVOC-202012/01が検出されたとのことですが、検疫でのみの検出であり、国内流行を意味するものではありません。
日本ではこれまでに羽田、関西国際両空港での空港検疫で5人からVOC-202012/01が検出されている他、英国に渡航歴のある30代男性ら東京都内の男女2人からも検出されています。
◆南アフリカ共和国の変異種: 501Y.V2
南アフリカ共和国における新型コロナの新規患者報告数(Worldometerより)
南アフリカ共和国では12月に入ってから新型コロナの新規患者報告数が急増していますが、12月18日、南アフリカ保健省はCOVID-19患者の急増と新規変異種(501Y.V2と命名)の割合が80~90%に増加していることを報告しました。
また、12月23日、イギリスは、南アフリカからの渡航者との接触歴がある501Y.V2の2例を報告しています。
現時点ではこの南アフリカの変異種501Y.V2は日本国内では報告されていません。
◆英国や南アフリカ共和国の変異種はどのようなものなのか?
新型コロナウイルスの系統樹 赤線で囲んでいるのがVOC 202012/01変異ウイルス(nextstrainより)
新型コロナウイルスは常に変異をしており、これまでのところ、新型コロナウイルスは月に1〜2回程度のペースで変異を繰り返してきました。
つまり、現在の新型コロナウイルスの多くは、1月に中国で見つかった新型コロナウイルスとは、約20箇所の変異が蓄積されてきている計算になります。
しかし、この「VOC 202012/01」と呼ばれる変異種は29もの変異が確認されており、これは通常想定されていた変異よりも早い速度で変異が起こったことが示唆されています。
◆なぜ変異が起こったのか?
今回のイギリス、南アフリカ共和国、ナイジェリアでの変異種の出現の原因は明らかではありません。
イギリスでの変異種の増加は、新型コロナワクチンの接種開始よりも前に観察されていることから、この変異種がワクチン接種による選択圧によって生じたものではないだろうと考えられています。
ミンクを介して誘導された変異種「Cluster 5」 著者作成
デンマークでは、ミンク由来の変異種が問題となりました。新型コロナウイルスはヒトだけでなく動物にも感染することは以前から分かっていましたが、ヒトとヒトの間で感染を繰り返すよりも、ミンクという動物の間で感染を繰り返す、あるいはヒトとミンクとの間で感染を繰り返すことで変異が誘導されやすくなることが示唆されています。
◆変異ウイルスが広がるとどうなるのか?
イギリスの変異種VOC202012/01は、これまでの新型コロナウイルスよりも感染性が高く、再生産数(R)を0.4以上増加させ、最大70%感染性が増加する可能性が示唆されています。
したがって、この変異ウイルスが拡大することによって、新型コロナウイルス感染症の流行がますます広がることが懸念されます。
それ以外の影響として、この変異ウイルスは、スパイク蛋白という新型コロナウイルスの特徴的な蛋白に変異が起こっていることから、イギリスでは、スパイク蛋白遺伝子を検出するPCR検査でこのウイルスを検出できなかった事例が報告されています。
ただし、このスパイク蛋白遺伝子を検出するPCR検査は日本国内ではあまり一般的ではなく、診断に与える影響は大きくなさそうです。
重症度に与える影響についてはまだ情報が少なく、これまでのところ、この変異ウイルスに感染した症例で重症度が高いという証拠は示されていませんが、症例の大部分が重症化リスクの低い60歳未満の人であることから、現時点でははっきりしたことは分かりません。
ただし、変異種が重症度に与える影響は変わらないとしても、感染性が増加し感染者が増えれば重症者も増えることになります。
また、小児に対してもこれまでの新型コロナウイルスよりも感染しやすいのではないかと考えられています。
変異ウイルスはヒトの細胞に結合するスパイク蛋白に関連しており、ウイルスの抗原性を変化させる可能性があります。
スパイク蛋白質が変化すると、新型コロナウイルスに対する抗体の効果が減弱する可能性がありますが、その結果として再感染のリスクの増加やワクチンの有効性の低下に影響を与えるかどうかは現時点では不明です。―以下省略―
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