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日曜討論:日本学術会議の任命問題や組織の在り方めぐり与野党が議論 !
野党の見解・詳報は ?
(www2.nhk.or.jp:2020年10月25日 11時59分)
菅内閣発足後、初めての本格論戦の舞台となる臨時国会の召集を前に、与野党の幹部が討論。
国会論戦にどう臨むのか?学術会議をめぐる問題は?コロナ禍で必要な経済対策は?
【出演者】柴山昌彦,福山哲郎,石井啓一,馬場伸幸,小池晃,岸本周平,
【司会者】伊藤雅之,中川緑
「日本学術会議」をめぐり、NHKの「日曜討論」で、立憲民主党は26日召集される臨時国会で、会員候補6人を任命しなかった理由などの説明を政府に求める考えを示したのに対し、自民党は政府の対応は適切だったとして、組織の在り方を見直す必要があると主張しました。
立憲民主党の福山幹事長は「なぜ6人を任命しなかったか、菅総理大臣は全く理由を説明していないし、法解釈を変えたかどうかも分からず、国会ではしっかり説明してもらいたい。学術研究や学問に政治はもっと謙虚であるべきで、今回の問題をきっかけに会議の在り方を、さも当たり前のように議論するのはすり替えで、筋が悪い」と述べました。
日本維新の会の馬場幹事長は「任命をなぜ見送ったのか、丁寧な説明はお願いしたいが、会議の運営には税金10億円が投入されている。税金が原資になっていることを踏まえ、改革をスタートしてもらいたい」と述べました。
共産党の小池書記局長は「『総合的、ふかん的に判断した』では説明になっていない。学術会議の見直しも政府にたてつく組織は許さないと脅迫するようなやり方で、二重三重に学問の自由を脅かし、非常に卑劣だ」と述べました。
国民民主党の岸本幹事長代理は「6人は総合的、ふかん的な活動ができないかただと言わんばかりで、名誉に関わる問題だ。学術会議の在り方も自主的な議論で決めていくべきだ」と述べました。
これに対し、自民党の柴山幹事長代理は「公務員である会員の選定に政府が一切関われないというのは妥当ではない。候補者の過去の実績や活動などに鑑みて、総合的、ふかん的な観点から適切な任命措置がなされた。会議の硬直性の問題などにスポットを当てる好機であり、政府から独立した形で助言する機関として生まれ変わることができるのかなど、あるべき姿について検討していきたい」と述べました。
公明党の石井幹事長は「任命にあたっての基本的な考え方はきちんと説明すべきだ。総合的、ふかん的ということばは国民には理解しにくく、納得しやすい説明に努めてもらいたい。役割をさらに発揮できるような改革や組織形態も、まずは、みずからで検討してもらいたい」と述べました。
(参考資料)
○「政府答弁はゼロ回答。日本学術会議で 選任が見送られた6 名をすみやかに
任命し、違法状態を解消すべき」枝野代表
(cdp-japan.jp:立憲民主党:2020年10月7日)
枝野幸男代表は7日、衆院内閣委員会で閉会中審査が行われ、新型コロナウイルス対策とともに、日本学術会議会員の選任問題が取り上げられたことを受け、国会内で記者団の取材に応じました。
枝野代表は、日本学術会議会員選任問題の審議について、「この間、野党合同ヒアリングで事務方から説明にならない説明はなされてきたが、今回、国会での正式な議論ということで若干の期待をしたが、残念ながらその期待は裏切られたと言わざるを得ない。
過去の政府、しかも当時の総理大臣が国会で答弁をしていた答弁内容と今回の対応やそれについての説明が明らかに食い違っていることを指摘されても、(政府は)『解釈は変わっていない』と強弁した。変わっていないことの理由の説明はまったくなされていないに等しい」と批判しました。
また、6人の学者を任命しなかった理由を問われた政府の答弁について「何ら具体的な答えはなかった。安倍政権においても答弁の矛盾とか、説明不足ということが少なからずあったが、今回、(法律の)解釈の変更についても、任命をされなかった理由についてもまったくのゼロ回答。
何も説明しない、何も答えない、言い訳すらしようといないという政府の姿勢には強い憤りをもって受け止めている」とし、8日の参院内閣委員会でも引き続き説明を求めていくと表明しました。
さらに、「これは学者の世界に限ったことではない。ルールに反すること、法に反すること、何の説明もなく勝手に恣意的に行う。日本はいつから独裁国家になったのか、という強い危機感をもってこの問題にあたって行きたい」と述べました。
主な質問とその回答(要旨)は次のとおりです。
Q) 説明が不十分ということだが、任命権者の総理大臣に対して今後どのような説明を求めていくのか。
☆枝野代表) 結局、誰が推薦者から6名を外したのか、その当事者の話を聞かなければどうにもならないということは、今回、改めて明らかになった。いずれ、遠からず、国会で説明をしていただく。それも任命権者は総理であることを政府自身が繰り返しお答えになっている訳ですから、その任命権をもっていらっしゃる総理に具体的な説明をいただかなければいけない。具体的なやり方については国対の方で相談してくれると思う。
Q) 今日の政府答弁の中で、公務員の選定罷免権が国民固有の権利であるということを明言していた。そう言いながら、その行使について(政府が)国民に十分な説明をしない点は矛盾しているように思われるが、どう考えるか。
☆代表) 公務員の選定罷免権があるのならば、法律に基づいた手続きで任命をしなければならないということだ。国民の代表である国会が決めた法律に基づいて、あるいは国会に説明をしてきた解釈に基づいてやっていかなければならない。
そもそも、憲法の規定を根拠にしていること自体がまったく論理的ではない。国民の公務員の選任権に戻すのであれば、ご指摘のとおり、当然のことながら何故この6人だけ外したのか、説明をしない理由はまったくないと思う。
Q) 政府は無理やり解釈の変更をしたり、6人の任命をしない理由を説明しないが、どのような理由でそうしていると思うか。
☆代表) この国が法治国家であることを理解しておられないのではないか。どこかの独裁国家と一緒で、いま権力を持っているから何をしようと自分の勝手だという勘違いをされているとしか思えない。
Q) 昨日の野党ヒアリングで提示された2018年の内部文書の内容についての評価は。憲法の所々を継ぎはぎでつなげているように思えるが。
☆代表) あえて申し上げれば、何の説明もなされていない。説明が不十分なのではなくて、説明になっていない。その憲法の規定は、中曽根総理が答弁をしていた時代にも存在をしていた憲法の規定で、(今と)一緒なのだから。その時の説明の仕方と変わっているというのであるならば、根拠にそもそもなっていない。なり得ないものを根拠にしている。
Q)政府答弁は説明になっていないということだが、今後どのように追及していくか。
☆代表)まず、違法状態が続いているので、これは日本学術会議からも要請、要望されていると思うが、6名が速やかに選任をされることで、1日も早く違法状態を解消すべきだ。その上で、こうした違法状態が続いた、生じたことについての責任を追及したい。1日も早く、まずは違法状態を解消させたい。
Q) 政府・与党内から日本学術会議のあり方自体に論点を移しているような動きがあることへの考えは。
代表)どこかのツイッターにどなたが呟いていたが、「信号無視して捕まった人が、こんなところに信号機が建つのがおかしい」という言い訳をしているようなものだ。まったく論外。まずルールに基づいてちゃんとやれというのが大前提。
○卑劣な論点そらし、恫喝を許すな !
学術会議「行革」対象、志位委員長が批判
(www.jcp.or.jp:共産党:2020年10月11日)
日本共産党の志位和夫委員長は、10月10日、高松市での街頭演説のなかで、日本学術会議が推薦した会員候補6人の任命を拒否した菅義偉政権が同会議を「行政改革」の対象にするとしたことに、「卑劣な論点そらしであり、恫喝(どうかつ)だ。
いま問われているのは菅首相が『やったこと』であり、『今後のこと』ではない。桜を見る会で疑惑にふたをしたまま中止を決めたのと同じ手口だ。許してはならない」と厳しく批判しました。
さらに、菅首相が、日本学術会議側が作成した105人の推薦者名簿を「見ていない」とのべたことについて、「見ていないでなぜ『総合的・俯瞰(ふかん)的』な見地から6人の任命拒否ができるのか。支離滅裂だ」と指摘。「違憲・違法の任命拒否は撤回せよとの声をあげていこう」と呼びかけると、聴衆が拍手で応えました。
○国会審議とヒアリングで菅首相の説明は破綻
学術会議問題:田村政策委員長が批判 !
(www.jcp.or.jp:共産党:2020年10月10日)
日本共産党の田村智子政策委員長は9日、国会内で記者会見し、日本学術会議が推薦した会員候補6人の任命を菅義偉首相が拒否した問題で、国会審議や野党合同ヒアリングの中で、菅首相の「総合的、俯瞰(ふかん)的観点」で任命を拒否したとの説明は「一切が破綻した」と述べ、「違法、違憲であることが明らかになった」と主張しました。
田村氏は、同日の野党合同ヒアリングで広渡清吾、大西隆両元会長が、縦割りの研究活動にならないよう、研究分野を横断した課題ごとの分科会をつくってきたなどの発言を紹介し、「いかに日本学術会議自身が総合的・俯瞰的な観点での活動に努力してきたかが示された」と指摘。
学術会議は推薦候補の名簿に、大学研究者だけでなく、民間で業績のある研究者やジェンダー平等の視点にたった候補を入れてきたなどの説明があったと述べ、「いかなる基準で首相は選考をおこなったのか。拒否理由が明らかにされなければ、学術会議の活動は法にのっとったものにならない」と強調しました。
田村氏は、納得できる説明ができないなら「今の違憲・違法状態を解決する道はただ一つ、6人に対して任命を行うことだ」と述べました。
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