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改革的基本政策を共有する者が、連帯して政権を樹立すべきだ !
鳩山民主党・改革政権公約とは ?
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2020/09/08より抜粋・転載)
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1)2009 年の鳩山由紀夫内閣は、画期的な政権だった !
「水と油の民主党」という問題点を指摘し続けてきた。
2009年に樹立された、鳩山由紀夫内閣は、画期的な政権だった。
日本政治の基本構造を刷新しようとした。
鳩山内閣は、米国が支配する日本、官僚が支配する日本、大資本が支配する日本、を打破しようとした。
辺野古米軍基地建設の阻止、官僚天下りの根絶、企業団体献金の全面禁止、という具体策を明示して政治刷新の方向を明示した。
2)民主党内には、「隠れ自公」勢力が、潜伏していた !
しかし、民主党内には、「隠れ自公」勢力が、潜伏していた。
「隠れ自公」勢力は、政治刷新の基本方向に、賛同できない勢力である。
この「隠れ自公」勢力が、鳩山内閣を破壊した。権力を強奪したのは、菅直人氏である。
菅直人氏達は、米国隷従、官僚支配復活、大資本の政治支配に寝返った。
この「隠れ自公」路線を継承したのが、野田佳彦氏である。日本政治刷新の基本路線が破壊されて、民主党は、改革を目指す、主権者国民の支持を完全に失った。
3)改革的基本政策を共有する者が、連帯して政権を樹立すべきだ !
日本政治刷新を実現するには、基本政策を共有する者が、連帯して政権を樹立しなければならない。基本政策路線が正反対の者が党内に同居して、政権を樹立しても空中分解してしまう。
この教訓を残したのが、短命に終わった民主党政権の歴史である。
しかし、「水と油の同居」という根本矛盾は、すぐには解消されなかった。
この問題を抱え続けたのが、旧民主党・旧民進党である。
これを解決することが、日本政治刷新に必要不可欠である。
4)旧民主党・旧民進党の矛盾の大きな背景に、連合があった !
矛盾の大きな背景に、「隠れ自民党」の連合という存在がある。
連合は、1987年から1989年にかけて、創設された組織で、総評、同盟、中立労連、新産別が統一されて結成されたものである。
連合の成立が、1993年の細川内閣誕生の、背景になったことは、事実である。
この時点では、自民党による日本政治支配の構図を、打破することが、政治刷新の第一歩だった。
その目的を達成する上で、連合が果たした役割は、大きい。
5)米国のCIAが主導して、1960 年に、民主社会党を創設した !
しかしながら、連合の中核母体としての、総評と同盟自体は、「水と油」の本質を有し続けてきた。
1960年に、米国のCIAが主導して、民主社会党が創設された。
CIAが民社党を創設したのは、日本政治の社会主義化を阻止するためである。
民社党を創設は、左の防波堤を人為的に創設したものである。
左側に「隠れ自公」を創設したのである。同盟がその支援母体になった。
6)「連合」は、本来的な「労働組合」と「御用組合」の混合体だ !
この結果として、現在の「連合」は、本来的な「労働組合」と「御用組合」の混合体になっている。
ただ単に、政権交代の実現だけを目標に置く時点では、矛盾が表面化しなかったが、単なる政権交代ではなく、政治の基本政策転換のための、政治刷新を目指すことになると、この矛盾が鮮明に浮かび上がる。
現在の最重要政治課題は、憲法改変の是非、原発の是非、経済政策における弱肉強食と共生の対峙、である。
「御用組合」は、憲法破壊、原発稼働、弱肉強食推進(容認)経済政策運営を肯定的に捉える。
これに対して、本来的な「労働組合」は、これらを阻止することを、目標に掲げる。
―この続きは次回投稿しますー
(参考資料)
2009 年・衆院選・鳩山民主党・改革政権公約要旨
(www.yomiuri.co.jp:2009年7月28日より抜粋・転載)
2009年7月28日・読売新聞:政策各論
【ムダづかいを改革】
◆自公政権下の、現在の政策・支出をすべて見直す
行政刷新会議(仮称)で政府のすべての政策・支出を検証。特別会計、独立行政法人、公益法人をゼロベースで見直す。公益法人は原則廃止し、公益法人との契約関係を全面見直し。
国が行う契約を適正化。公務員OBを官製談合防止法の適用対象に▽契約の事後的検証と是正措置を行う「政府調達監視等委員会」を設置。
◆公務員制度の抜本改革の実施
☆国家公務員の天下りあっせんは、全面的に禁止 !
▽国家公務員の総人件費を2割削減。政と官の関係を抜本的に見直す。
与党議員が100人以上、大臣・副大臣・政務官等として政府入り。
◆企業団体献金、世襲を禁止
政治資金規正法を改正し、その3年後から企業・団体献金とパーティー券購入禁止▽現職の国会議員の配偶者及び三親等以内の親族が、同一選挙区から連続して立候補することは認めない。
国会議員の定数削減。衆院の比例定数を80削減。参院は選挙制度の抜本的改革の中で衆院に準じて削減。税金の使い途をすべて明らかにする。一般会計・特別会計について、企業会計に準じた財務書類の作成、国会提出を法定化。公平で簡素な税制を作る。租税特別措置の適用対象を明確にし、その効果を検証できる仕組みを作る。
【子育て・教育の改革】
出産の経済的負担を軽減、出産時に55万円まで助成。
◆子ども手当を創設
中学卒業までの子ども1人当たり年31万2000円(月額2万6000円)の子ども手当を創設(2010年度は半額)▽相対的に高所得者に有利な所得控除から、中・低所得者に有利な手当などへ切り替え。公立高校を実質無償化し、私立高校生の学費負担を軽減。
公立高校生のいる世帯に授業料相当額を助成▽私立高校生がいる世帯に対し、年額12万円(低所得世帯は、24万円)を助成▽大学などの学生に希望者全員が受けられる奨学金制度を創設。
生活保護の母子加算を復活し、父子家庭にも児童扶養手当を支給。児童扶養手当の減額制度を廃止。
◆保育所の待機児童を解消
「子ども家庭省」(仮称)の設置を検討。すべての人に質の高い教育を提供。
教員の養成課程は、6年制(修士)とする▽教員を増員▽スクールカウンセラーを全小中学校に配置。
【年金・医療の改革】
年金記録被害者への迅速な補償のため、一定の基準の下で「一括補償」を実施。
消えた年金問題に2年間、集中的に取り組む▽すべての加入者に年金通帳交付。
年金保険料の流用を禁止。
◆一元化で公平な年金制度
所得比例年金を創設▽消費税を財源とする「最低保障年金」を創設。すべての人が7万円以上の年金を受け取れるようにする。年金受給者の税負担を軽減。
公的年金控除の最低補償額を140万円に戻す▽老年者控除50万円を復活。歳入庁を創設。
◆社会保険庁は、国税庁と統合して「歳入庁」とし、税と保険料を一体的に徴収
▽税と社会保障制度共通の番号制度を導入
後期高齢者医療制度を廃止、国民皆保険を守る。廃止に伴う国民健康保険の負担増は国が支援。
医療崩壊を食い止め、国民に質の高い医療サービスを提供。
社会保障費2200億円の削減方針は撤回▽医師養成数を1.5倍に。
新型インフルエンザ等への万全の対応、がん・肝炎対策の拡充。被爆者を援護。
介護労働者の賃金を月額4万円引き上げる。
「障害者自立支援法」を廃止して、障がい者福祉制度を抜本的に見直す。
【地域主権の政治へ改革】
◆霞が関を解体・再編し、地域主権を確立
行政刷新会議(仮称)で事務事業を整理し、基礎的自治体に権限と財源を移譲▽「ひもつき補助金」を廃止し、地方が自由に使える「一括交付金」として交付。
国の出先機関、直轄事業に対する地方の負担金は廃止。
国の出先機関を原則廃止▽国直轄事業における負担金制度を廃止。それに伴う地方交付税の減額はしない。自動車関連諸税の暫定税率を廃止し、2・5兆円減税。高速道路を原則無料化。
◆戸別所得補償制度で農山漁村を再生
畜産・酪農業、漁業に対しても所得補償制度を導入。食の安全・安心を確保。
郵政事業を抜本的に見直す。日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命の株式売却を凍結する法律を成立。▽郵政事業の4分社化を見直し。市民が公益を担う社会を実現。
【雇用・経済の改革】
◆中小企業向けの減税を実施
中小企業の法人税率を18%から11%に引き下げ。中小企業憲章の制定など、中小企業を総合的に支援。月額10万円の手当付き職業訓練制度により、求職者を支援。
◆雇用保険をすべての労働者に適用
失業後1年間、在職中と同程度の保険料負担で医療保険に加入できるように、製造現場への派遣を原則禁止するなど、派遣労働者の雇用の安定を図る。
2か月以下の雇用契約は、労働者派遣を禁止。
◆最低賃金を引き上げ
すべての労働者に適用される全国最低賃金を設定(800円を想定)。景気に配慮しつつ全国平均1000円を目指す。ワーク・ライフ・バランスと均等待遇を実現。地球温暖化対策を強力に推進。
二酸化炭素等排出量は、2020年までに25%減(1990年比)、2050年までに60%超減を目標。
全量買い取り方式の再生可能エネルギーに対する、固定価格買取制度を導入。
環境に優しく、質の高い住宅の普及を促進。環境分野などの技術革新で世界をリード。
燃料電池、超伝導、バイオマスなどの研究開発・実用化▽国立大学法人など公的研究開発法人制度の改善、研究者奨励金制度の創設などで大学や研究機関の教育力・研究力を引き上げ。
エネルギーの安定供給体制を確立。レアメタルなどの安定確保に向けた体制を確立し、再利用システムの構築や資源国との外交を進める。
【消費者・人権】
消費者の権利を守り、安全を確保。危険情報公表法を制定。災害や犯罪から国民を守る。
危機管理庁(仮称)設置。取り調べの可視化で冤罪を防止。人権侵害救済機関を創設し、人権条約選択議定書を批准。
―以下省略―
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