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既得権勢力は、鳩山氏と小沢氏に対する、「人物破壊工作」を展開した !
民主党悪徳10人衆の深層・真相は ?
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2020/09/04より抜粋・転載)
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1)利権の維持・継続にかける、自公の執念はすさまじい !
利権の維持・継続にかける、自公の執念はすさまじい。
2009 年に自公は政権を失った。
2009 年に樹立された、鳩山内閣は、日本政治の根幹を変えようとした内閣だった。
それゆえに、鳩山内閣は、既得権勢力の総攻撃を受けた。
鳩山内閣は、日本政治の何を変えようとしたのか。
米国が支配する日本、大資本が支配する日本、官僚が支配する日本、この構造を、鳩山内閣は、変えようとした。
2)2009 年に樹立された、鳩山内閣は、自公政治の根幹を変えようとした !
2010 年夏の参院選で、小沢−鳩山ラインの民主党が、勝利を重ねて、衆参ねじれを解消していれば、日本政治の根幹の変革が実現したと思われる。
ところが、鳩山内閣は、この参院選直前に、民主党内部の造反活動によって破壊された。
既得権勢力とつながる勢力が、民主党内に潜んでおり、この「隠れ自公勢力」が、鳩山内閣を内部から破壊した。
3)既得権勢力は、鳩山氏と小沢氏に対する、「人物破壊工作」を展開した !
日本の既得権勢力は、鳩山内閣樹立の牽引者であった、鳩山由紀夫氏と小沢一郎氏に対する、卑劣で不正な「人物破壊工作」を展開した。
鳩山内閣は、8ヵ月で破壊され、既得権勢力の傀儡政権が、樹立された。
菅直人内閣と野田佳彦内閣は、辺野古米軍基地建設を推進し、消費税増税の大方針を定めた。
菅直人内閣と野田佳彦内閣は、企業団体献金全面禁止の公約も闇に葬った。
鳩山内閣に対する、負のイメージが植え付けられたが、実態は違う。
4)2009 年の鳩山内閣こそ、「真の意味の改革政権」だった !
鳩山内閣こそ、日本政治の基本構造を、刷新しようとした、「真の意味の改革政権」だった。
日本の既得権勢力は、二度とこの過ちを繰り返してはならないと誓った。
米国による日本支配、大資本による日本支配、官僚による日本支配こそ、戦後日本政治の根幹を為すものである。
本当の革新政権が樹立されれば、この基本構造が、破壊される。
この恐怖を、日本の既得権勢力が身をもって体感したのが、鳩山内閣の樹立だった。
5)菅直人首相は、消費税率10 %を掲げて自爆した !
既得権勢力にとって、正真正銘の「悪夢」だった。
2010年7月参院選で、菅直人氏は、消費税率10%を掲げて自爆した。
民主党が、直ちに党首を菅直人氏から小沢一郎氏に後退させていれば、巻き返しは十分可能だった。これを阻止するために、卑劣で不正な「人物破壊工作」が展開された。
菅直人内閣は、野田佳彦内閣に引き継がれ、民主党は、自ら政治刷新の道を破壊した。
6)2012 年12 月の自爆解散によって、
野田内閣は、大政を自民党に奉還した !
そして、野田佳彦内閣による、2012年12月の自爆解散によって、大政を安倍自民党に奉還したのである。
既得権勢力が支配する、日本政治の構造を、永遠に維持するには、日本の二大勢力体制を、自公と第二自公の二大勢力体制にすることがもっとも有効である。
自公と第二自公の二大勢力体制であれば、政権交代が生じても、政治の基本構造は変わらない。
米国の共和・民主二大政党体制が、これと同様である。
―この続きは次回投稿しますー
(参考資料)
○政治改革を破壊した民主党悪徳10人衆
の大罪と自民党体制・自公体制の真相 !
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2014/12/25より抜粋・転載)
1)既得権益勢力は、改革阻止の「政治謀略事件」断行 !
2009年に政権交代を実現し、日本政治が変革するとの期待が日本中に広がった。
このとき、最大の警戒をもって状況を見つめたのが、日本の既得権益である。
日本の既得権益とは、「米国・官僚・大資本のトライアングル」だ。
別名は、ハゲタカ(巨大資本)・シロアリ(悪徳官僚)・ハイエナ(巨大資本の家来)である。
攻撃の対象とされたのは、小沢一郎氏と鳩山由紀夫氏だった。
小沢一郎氏に対しては、西松事件、陸山会事件という、戦後最悪の「政治謀略事件」が捏造された。鳩山由紀夫氏に対しては、個人献金をめぐるスキャンダルが掘り起こされ、徹底的な「人物破壊工作」を展開された。
2)「隠れ既得権益派」が普天間問題で、鳩山首相に違背 !
そして、もうひとつ見落とせないことは、政権交代の最大の功労者である、小沢氏と鳩山氏が人為的に分断されたことだ。
鳩山政権は、沖縄の普天間移設問題で、トラップ(ワナ)にかけられた。
鳩山首相が、普天間問題で追い落とされる原因を創作したのは、民主党内の「隠れ既得権益派勢力」だった。
具体的には、沖縄基地問題を担当した、岡田克也外相、前原誠司沖縄担当相、北澤俊美防衛相
の三名が、鳩山首相に対して忠誠を誓わず、横田政府=米国の僕(しもべ)として動いたのである。
このために、鳩山首相が追求した、普天間基地の県外・国外移設方針が座礁した。
3)悪徳民主党議員が「政治謀略事件」
渦中の小沢氏を攻撃 !
そして、もうひとつ、2009年の政権交代が破壊された最大の理由のひとつは、小沢一郎氏が謀略によって、「人物破壊」されたことだ。
2009年3月3日に勃発した、西松事件で、小沢一郎氏は不当な追及を受けた。
民主党は一致結束して、検察による小沢民主党攻撃に立ち向かう必要があったが、民主党の一部の人間は後ろから小沢一郎氏に対して弾を撃ったのである。その悪徳民主党議員が、岡田克也、前原誠司、玄葉光一郎、枝野幸男、安住淳などのメンバーである。
4)公約破棄の消費税増税提示で民主党への信頼失墜 !
そして、政権交代を実現した民主党の存立基盤が完全に粉砕される原因になったのが、公約破棄の消費税増税方針提示だった。
この背徳の政策運営が、民主党に対する期待を絶望と怒りに変えた。
その戦犯が、渡部恒三、藤井裕久、仙谷由人、菅直人、岡田克也、野田佳彦、前原誠司、枝野幸男、安住淳、玄葉光一郎の悪徳10人衆である。民主党は、「シロアリを退治して天下り機関を排して天下りを根絶する。そこから始めなければ、消費税を上げるのはおかしい」ことを公約に掲げて、2009年総選挙に臨んだ。
5)シロアリを退治なき、消費税増税提示で信頼失墜 !
6)菅・野田首相は、財務省に屈服し、消費税増税推進 !
7)悪徳10人衆は、自分の出世、 名誉欲、権力欲だけ !
二人とも、何よりも優先したことは、自分の出世、名誉欲、権力欲である。
財務省から、「消費税増税推進と引き換えに、首相ポスト獲得への全面協力」のオファーを受けて、いともたやすく、変節を遂げたのであると思われる。
この変節が日本政治を破壊したのである。
自分の権力欲、出世欲だけで政治家稼業を営んでいるのだ。野田佳彦氏は、なおひどい。
2009年8月15日の大阪街頭での「シロアリ演説」がネット上に流布されて、それでも総理の椅子にしがみついて、消費税増税に突き進んだ。
それほどまでに厚顔無恥なのである。
野田氏は、鳩山政権発足時に無役だったが、財務省OBの藤井裕久氏が、野田氏を財務副大臣に引き上げた。これを契機に、野田佳彦氏は、完全に財務省に取り込まれた。
自分自身の利害得失で、主権者との約束を放り出したのである。
財務省の支援なくして、野田政権の誕生はなかった。
8)改革や国民との約束無視、私利私欲だけの政治屋
要するに、官僚の前に膝を屈して、ひたすら自分自身の個人的な利益だけを追求したのである。
日本財政で最大の問題は、消費税増税の前提である「シロアリ退治」が何ひとつ実践されていないことだ。財務省こそ、増税の前に、「天下り利権」の放棄を宣言するべきだ。
しかし、財務省は、天下り利権を放棄するどころか、天下り利権の全面奪還に動いている。
我が身を切る改革ではなく、我が身を肥やす膨張を実行しつつ、一般庶民に悪魔の税負担を強制している。これで日本が良い国になるわけがない。
9)自公・第二自公勢力は、米国・官僚・大資本に従属 !
安倍政権は、消費税再増税を、2017年4月に延期したが、本質は変わらない。
ハゲタカ、シロアリ、ハイエナのための政治を推進し続けている。
そして、現在の民主党に、増税推進の悪徳10人衆残骸が潜んでいる。
したがって、第二自公にしかならない野党勢力の再編ではなく、自公勢力に正面から対峙する主権者勢力を代表する新党の創設が必要不可欠なのだ。民主党が代表選を通じて分裂することが望ましい。
この意味で、今回の民主党代表選に期待される最大の事項は、民主党分裂とその後の主権者政党の樹立である。―以下省略―
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