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「沖縄県議選」・「東京都知事選」は、重要な選挙である !
日本の支配者の謀略の深層・真相は ?
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2020/06/03より抜粋・転載)
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1)〜6)は前回投稿済みです。以下はその続きです。
7)現実に生じるあらゆる現象には、裏があると考える事が重要だ !
このことを踏まえるならば、現実に生じるあらゆる現象には、裏があると考える習慣を、身に着けておくことが重要になる。ただし、立証は、容易でない。
多くの推論は確論ではなく、あくまでも「仮説」である。
「仮説」を事実であると、断定する根拠を得ることは、困難である。
しかし、複数存在し得る仮説のなかから、もっとも説得力のある、仮説に絞り込むことは、不可能ではない。そのことによって、「知られざる真実」に、肉薄することができる。
8)デモが暴徒化する背景が、 存在する事を考慮すべきだ !
香港の問題にしろ、米国の問題にしろ、デモが暴徒化する背景が、存在することに着目することが、重要である。デモ暴徒化の背後には、何らかの「謀略工作」が存在するかも知れない。
しかし、他方で、デモが暴徒化することを、正当化はせずとも、現実の可能性として、排除し切れない鬱積した問題が、存在すること自体に、目を向ける必要がある。
9)米国には、長年、「重大な人種差別」が、厳然として存在し続けている !
香港においては、自由と民主主義に対する、強い制約が拡大してきたこと、米国においては、実態上の「重大な人種差別」が、厳然として存在し続けていることが、重大な問題なのである。
諸問題に対する批評においては、問題がはらむ、多面的な側面を切り分けて、考察することが重要になる。私たちは、それぞれに理想を思い描くが、現実と理想には、大きな乖離がある。
理想を追い求めても、現実化しなければ、意味を持たない側面が、あることも事実である
理想を追い求めることは重要であるし、尊いことであるが、理想が理想のまま現実化せずに終わるのでは、現実においては、意味を持たない。
10 )少しでも理想に近づけるように、一歩ずつ歩みを進める事が重要だ !
絶望と感じられる現実を、目のあたりにしたときに、少しでも理想に近づけるように、一歩ずつ歩みを進めることも、取り得る一つの方法である。漸進主義と呼んでもいい。
ベストを実現することは、難しいが、一歩ずつ、ベターな現実を獲得してゆく、というアプローチである。現実の問題として、私たちの目の前に、二つの重要な選挙がある。
11 )「沖縄県議選」・「東京都知事選」は、重要な選挙である !
6月7日に投票日を迎える、「沖縄県議選」と7月5日に投票日を迎える「東京都知事選」である。
さらに、来年秋までに、衆院総選挙が実施される。この選挙にどう取り組むのか。
それがまさに、私たちの現実を定めることになる。
7月5日に投票日を迎える、東京都知事選には、小池百合子知事が出馬するだろう。
自民党は、独自候補の擁立を断念して、小池百合子氏(安倍首相・麻生副首相と同様の右翼派の人物)の支援に回る方針を固めた。小池百合子氏の圧勝の予測が並ぶ。
12 )東京都知事選で、堀江氏と宇都宮氏が、出馬の意向を表明した !
東京都知事選で、堀江貴文氏と宇都宮健児氏が、出馬の意向を表明した。
東京都知事選には、他にも出馬を表明する者が、登場している。
堀江氏が出馬して、小池氏と得票を食い合う構図が、生まれれば、宇都宮氏が勝利する可能性が浮上する。この意味で堀江氏の出馬は、歓迎されるものである。
―この続きは次回投稿しますー
(参考資料)
「日本の支配者」は、対米・大資本隷属体制を固定化するため、
人物破壊工作と「保保二大政党体制」構築を目指している !
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2017/09/04より抜粋・転載)
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1)野党再編が論議の焦点は、「保保二大勢力体制」か、
それとも「保革二大勢力体制」かである !
野党再編が論議の対象になるが、焦点は、「保保二大勢力体制」か、それとも「保革二大勢力体制」
かということになる。「保保」というのは、現在の自公政権の基本政策と類似した、基本政策を掲げる政治勢力が、自公勢力と類似した規模に、拡大する状況である。
米国の共和・民主二大政党体制と類似した政治状況である。
2)「日本の支配者」は、「保保二大勢力体制」を目指しているが、
「保革二大勢力体制」を構築しないと、安倍政治の刷新はできない !
「日本の支配者」(=悪徳ペンタゴンの巨大資本・米国CIA)が、目指しているのが、この政治状況=「保保二大勢力体制」である。*公明党は1998年以前は、反自民党・改革政党だったが、1999年から大変節して自民党従属・自公連立の政党になった。
これに対して「保革」は、現在の自公政権が示す、基本政策方針と対峙する、基本政策方針を明示する政治勢力が、二大政党体制の一翼を担う体制である。
かつての英国の保守党・労働党の二大政党体制が、ひとつの類型である。
3)鳩山政権は、自公政権の基本政策路線と、
明確に対峙する政策方針を、明示した !
日本では、2009年に、鳩山由紀夫民主党が、政権を樹立した。
鳩山政権は、既存の政権の基本政策路線と、明確に対峙する政策方針を、明示した。
その基本政策方針の転換とは、対米隷属 VS 対米自立、官僚支配 VS 官僚利権廃絶、大資本支配 VS 大資本支配排除というものだった。
この基本路線転換を象徴する具体的な政策提言が、普天間基地の県外・国外移設方針、官僚天下りの根絶、企業団体献金の全面禁止の三つであった。
1948年に、芦田内閣が破壊されて以来、初めて樹立された、本格的な革新政権が、この鳩山政権であった。
4)対米自立、・官僚利権廃絶・大資本支配排除を
目指した、鳩山政権を、「日本の支配者」は破壊した !
「日本の支配者」が、本格的な「革新政権」をいかに恐れているのかは、鳩山政権の命運をたどれば、鮮明に浮かび上がる。鳩山政権を誕生させた主役は、小沢一郎氏と鳩山友紀夫氏(名前表記を首相辞任後に変更)の二人である。
この二人の盟友に対して「日本の支配者」が苛烈で卑劣な人物破壊工作を仕掛けたことは周知の事実である。小沢一郎氏に対する攻撃は、2006年4月に、小沢一郎氏が、民主党代表に就任した時点から、本格化した。
「日本の支配者」は、なぜ、これほどまでに小沢−鳩山民主党を警戒したのか。
5)小沢一郎氏・鳩山由起夫氏が主導する政治は、
日本の既得権政治を、根底から改革する可能性大だった !
その理由は単純明快である。
この小沢−鳩山・二人が主導する政治が、日本の既得権政治を、根底から破壊=改革する惧れが高かったからだ。「日本の支配者」は、小沢−鳩山民主党を破壊するための、激しい人物破壊工作等活動を展開するとともに、これと並行して、「害のない」もうひとつの政治勢力を構築するための工作活動を展開してきた。
これが、いわゆる「第三極」と称された、新政治勢力創出の試みである。結論を急ぐ。
6)「日本の支配者」は、対米隷属体制を固定化するため、
人物破壊工作と「保保二大政党体制」構築を目指した !
「日本の支配者」は、自公と類似した政策方針を示す、もうひとつの政治勢力を創出しようとしているが、これは、対米隷属・日本の体制を固定化するためのものである。
日本の主権者の多数が、「安倍政治を許さない !」との判断を保持する以上、二大勢力の一翼を担う政治勢力を、「革新勢力」にする必要がある。
この「革新勢力」が、政権を奪還して初めて、日本政治の刷新が実現する。
安倍政治刷新のためには、「保保二大政党体制」ではなく、「保革二大政党体制」を目指すことが不可欠である。
7)反安倍政治・「革新勢力」が、政権を奪還して
初めて、日本政治の刷新が実現する !
これが、当面の野党再編論議で、認識しておくべき、最重要事項である。
「日本の支配者」と表記してきたが、具体的に言えば、米国を支配する、巨大資本のことである。
米国政治、米国政府を支配しているのも、この巨大資本である。
この「支配者」が、米国の政治経済金融制度を構築した。
政治制度における、共和・民主両党による二大政党体制は、どちらに転んでも、巨大資本の利益が損なわれない制度であり、事実上、政治路線は、固定されている。
8)「保保二大政党体制」が構築されれば、「二党独裁制」になってしまう !
9)「日本の支配者」の実行部隊の中核を担ってきたのが、米国・CIAである !
10)「人物破壊工作」・隠れ自民党つくり等、すべてが、CIAによる工作である !
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