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安倍首相の会見を、官僚作成の台本なしに変えるべきだ !
政官業癒着・自民党政権・自公政権下、官僚の深層・真相は ?
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2020/05/25より抜粋・転載)
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1)緊急事態宣言が解除されても、
再び感染が拡大する恐れは、消えていない !
コロナ感染拡大が一段落して、緊急事態宣言が解除される。
「これで行動抑制は必要なし」と人々が判断すれば、再び感染が拡大する恐れは、消えていない。
ゴールデンウイークは、行動抑制が徹底された。
しかし、ゴールデンウイーク明けは、通勤も再開されているから、人と人の接触は、拡大したと見られる。行動抑制が消滅すれば、人と人の接触が、急拡大する可能性もある。
2)感染者数の増加として表れるの
は、2週間先になるから、予断を許さない !
しかし、人と人の接触の急拡大の影響が、感染者数の増加として表れるのは、2週間先になるから、予断を許さない。
5月25日には、緊急事態宣言の全面的な解除が決定されるから、首相記者会見が行われる可能性が高いが、安倍首相は、コロナ以外の問題について、見解を示す必要に迫られる。
官邸での首相会見の進行を務めるのは、長谷川栄一氏である。
長谷川氏の進行が偏向し切っている。
3)安倍首相の記者会見の実態は、単なる学芸会である !
安倍首相の記者会見が、単なる学芸会であることが明らかにされている。
事前に質問が提出され、首相の答弁も事前に官僚によって用意されていることを安倍首相自身が認めたからだ。
安倍首相の発言原稿はプロンプターと呼ばれる透明のアクリル板に映し出される。
安倍首相は官僚が書いた原稿を読み上げるだけ。
4)事前に質問が提出されて、官僚が、安倍首相・答弁を用意している !
LeaderではなくReaderだが、漢字によみがながないと、正しく読めないからReaderも務まらない。
質疑応答も、事前に質問が提出されて、官僚が安倍首相・答弁を用意している。
用意された原稿を読むだけなのだ。あまりにも批判が強まり、最近になって、一部、事前通告のない質問を少数受け付けるようになったが、安倍首相がまともに答弁できないため、極力、自由質疑の部分が少なくなるように運営されている。
5)NHKの報道では、安倍万歳の
岩田明子記者が、首相礼賛の解説を付す !
NHKは、自由質疑に移る前に中継を終了して、安倍万歳の岩田明子記者(安倍首相の家来)が、首相礼賛の解説を付す。大本営あるいは台本営と呼ばれている。
自由質疑でも、厳しく追及する可能性の高い記者は、指名されない。どのような質問が出ても、自分の言葉で適切に説明する能力を持たないから、このような「やらせ会見」が横行する。
6)安倍首相が、会見で、回答しなければならない問題は、黒川問題だ !
5月25日の会見が注目されるが、安倍首相が回答しなければならない問題は黒川問題である。
三つの問題が残っている。
第一は、黒川氏の違法勤務延長閣議決定の取り扱い。
第二は、黒川氏に対する懲戒処分問題。
第三は、賭博罪、常習賭博罪が明らかになった犯罪事案の捜査方針。
いずれも重大な問題で、日本の主権者は、安倍内閣の対応を批判している。
―この続きは次回投稿しますー
(参考資料)
「失敗から学ぶ」「失敗学」で「官僚」の「無謬神話」をつぶせ !
国の巨額債務は多すぎる官僚の高給と天下りが原因 !
(logs.yahoo.co.jp:2006/9/14より抜粋・転載)
1)「部分最適・局所最適」は「全体最悪」を招く !
素晴らしいコラムを読んだ。9月7日の日経夕刊<明日への話題>。筆者はアドバンテスト相談役の大浦溥さん。タイトルは「失敗学」―――。ー中略ー畑村洋太郎先生の『失敗学』との付き合いが始まり、先生には会社の研究開発拠点の一つ群馬R&Dセンタで講義をして頂いた」と始まる。
「豊富な事例をもとに『失敗には許される失敗とそうでない失敗がある』『<局所最適>は<全体最悪>を招く』『一つの失敗の陰に29の<中失敗>があり、その裏には3百件のヒヤリハットする<小失敗>がある』など、聞く人の心を離さない貴重なお話をお聞きした」と続く―――。やはり素晴らしい。
2)タテワリ、横並びの官僚組織、
「省益」「局益」「課益」への固執 !
ここまでに<ヒヤリハット>ならぬ<ヒカリパット>するダイヤモンドのような<金言>がある。<ダイヤ>のような<金>です。<部分最適>は<全体最悪>―――。みなさんは何を<連想>しますか。<想像力>の問題。<創造力>はこれで決まる。
この連想が<ヒヤリハット>を<ピカリパット>にする。火山が<連想>したのは<霞ヶ関>です。<タテ>ワリで、しかも<横>並び―――。
その結果、何が起こっているか。各省庁がそれぞれの<権益>を主張、絶対に自分のところの<省益><局益><課益>を譲らない。結果として予算カットやリストラが全然進まない。そのくせお役人のみなさん、例の<無謬神話>です。
我々は絶対正しい。絶対<誤り>を犯さない。
つまり<部分最適>―――。
3)国と地方の借金合計約1400兆円、歳出削減せず民間の2 倍の高給を貪る !
天下り、渡りの法人へ年間12.1兆円歳出 ! 65 年間で約787 兆円の出費 !
だが国と地方を合わせた借金はなんと<1061兆9000億円>(日経・2005年1月3日)(2015年度は約1400兆円)―――。その後も減ったという話を聞かない。GDP(国内総生産)の2倍超。
先進諸国中の最悪。歳出カットは全然進まないのに民間に比べ<倍>近い<高給>を貪る。自民党の中川秀直政調会長ですら、憤然と「給料は半分でもよい」とテレビで絶叫する。火山は3回もテレビで観た。つまり<全体最悪>―――。
民間だったら会社が<破産状態>だったら、給料カットは当然起る。それが<民間の掟>。だが<お上>は<無謬>―――。
4)マスコミは大部分インペイしているが官僚の汚職・腐敗は蔓延 !
しかも最近の社会保険庁の不正・腐敗を筆頭に過去、財務省、外務省、厚生省、防衛庁など「汚職・腐敗のオンパレード」である。日経朝刊のコラム<春秋>も9月5日、「このところ公害や薬害の裁判で国が負け続けている。
肝炎、基地騒音、原爆症、水俣病、じん肺―――。政策判断を誤り、無策のまま放置して被害を広げ、被害の認定基準は合理性を欠く。こんな行政の責任を司法が厳密に判断すれば、当然、国に勝ち目はない。(中略)国家賠償の費用も国が裁判の投じるカネも、同じ税金である。
『役所は絶対間違わない』などという今どき誰も信じない、「官僚の無謬神話」を守るために、これまでどれほど「ムダな訴訟費用」を費やしてきたことか」と書いたばかり。<部分最適>を主張するから<全体最悪>―――。
公務員の「腐敗事例」は事欠かない。岐阜県庁の<裏金><17億円>。梶原拓前知事は4期16年も務め、その前は県企画部長、副知事も務めた。それでも「知らなかった」「やましいことは何もない」と言い切って見せた。
火山は「トップの責任はその問題が<予見>されたであろう時点に遡る」という米国ATT前社長F・R・カッペル「企業成長の哲学」(ダイヤモンド社)の言葉が好きだ。企業の教育担当として「管理職研修」の教材にずっと使ってきた。
5)「権限委譲」は「責任放棄」ではない、「知りませんでした」で責任逃れ !
「結果として…」―――。不祥事で官僚や企業のトップが謝罪会見をすると、必ずといってよいほど飛び出す<決まり文句>。こんな言葉「カッペルの<辞書>にはない」―――。「知りませんでした」というのも同じ。「権限委譲」は「責任放棄」ではない。逆だ。<委譲>すればするほど<責任>は重くなる。
それこそがトップの<器>―――。「知りませんでした」など、恥ずかしくて口にできる言葉ではない。「失敗学」に話を戻そう。「先生は技術、設計分野で研究し始めた『失敗学』を経営のジャンルまで敷衍し、『波長のための失敗学』も上梓された。『失敗学の方法論は全て同じだ。必ず自分なりに観察して一つの仮説を立てる。
次にそれを実証する。そこでもう一度仮説を作り直す。この繰り返しである』という考えは説得力をもつ」―――と続く。何を言っているか。カッペルと一緒。「トップの責任はその問題が<予見>されたであろう時点に遡る」だ。<予見>とは<仮説>なのだ。
火山の「管理職研修」は<問題解決>学。。問題を分析、<仮説>を立てる。それを<検証>する。そうして<問題>を解決する。そうやって<仮説><設定能力>を高めていく。<戦略>とは<仮説>―――。<先手必勝>とは<仮説>で<状況>を分析、環境に秘められた<好機>と<脅威>を<予見><洞察>する。
そして自分の<強み>と<弱み>を掴み<必勝条件>を整える。もう一度<失敗学>…。「日本の社会全体が成果主義といって、結果だけを見て誤った賞賛や誹謗をし、その成功や失敗から学ぶことを怠る。挙句の果てに、失敗そのものを恐れて何もしない風潮を作り出していることを大いに憂うべきだ」―――。ここからは火山の意見。
お役人の<無謬神話>―――。<神話>とはウソという意味。むしろ<誤謬>だらけ。<腐敗><不正>だらけ。でも<無謬>だから<失敗から学ぶ>こともない。ナンタルチーア。断固<官僚>リストラだ。豪腕維新の小沢一郎に期待したい。
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