http://www.asyura2.com/10/nametoroku6/msg/13693.html
Tweet |
安倍内閣は、徹底的にPCR 検査拡大を妨害してきた !
世界各国のPCR 検査の深層・真相は ?
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2020/04/10より抜粋・転載)
───────────────────────────────────
1)3711人の乗員・乗客のうち、 約7 %のみPCR検査を実施した !
2月3日に、ダイヤモンドプリンセス号が、横浜港に帰港した。
寄港したのではない。ダイヤモンドプリンセス号は、帰港したのである。
ダイヤモンドプリンセス号は、1月20日に、横浜港を出港した。
2月4日に横浜港に帰港する予定だった。
2月1日には、沖縄県那覇港に寄港し、入国手続きと検疫を完了した。
ところが、香港で下船した乗客が、感染していた事実が判明して、2月3日、前倒しで横浜港に到着したダイヤモンドプリンセス号で、再度、検疫が行われた。
この検疫に際して、3711人の乗員・乗客のうち、273名(約7%の人数)にしかPCR検査を実施しなかった。
2)3711人が、2 週間、船内に監禁されて、感染者が増加した !
そして、3711人を2週間、船内に監禁することが決定され、ダイヤモンドプリンセス号は、コロナウイルスの海上培養皿と化した。
これがダイヤモンドプリンセスの悲劇である。
私は1月25日付ブログ記事:「常に後手に回る政策対応が日本崩壊の主因」
に「安倍内閣は利権まみれの東京汚リンピックを推進しているが、新型肺炎の感染拡大によって東京汚リンピックが開催中止に追い込まれる可能性も否定し切れない」と記述した。
安倍内閣は4月7日に緊急事態宣言を発出して、小池百合子東京都知事は「都民の命を守るために営業自粛を要請する」と叫んでいる。
しかし、両名とも、1月以降の対応に重大な問題があった。
3)安倍首相・小池都知事は、東京五輪
の2020年7月開催を優先し続けた !
安倍晋三首相、小池百合子東京都知事、森喜朗五輪組織委員会会長、武藤敏郎五輪組織委員会事務局長は3月23日まで、東京五輪の2020年7月開催を優先し続けたのだ。
ダイヤモンドプリンセスへの対応の根本的誤りは乗員乗客全員へのPCR検査を最後まで渋ったこと。
コロナウイルスへの対応の基本は「検査と隔離」だ。
WHOテドロス事務局長の上級顧問である渋谷健司氏も「感染症対策の基本原則は「検査と感染者の隔離」だ」と明言している。:https://bit.ly/3ecXPVh。
4)安倍内閣は、徹底的に PCR検査拡大を妨害してきた !
ところが、日本では政府が徹底的にPCR検査拡大を妨害してきた。
首謀者は、加藤勝信厚労相である。
「感染者と非感染者が待合室で同室にならないようにするため」が理由とされた。
しかし、検査を行わないから軽症感染者が町中で感染を拡大する結果が生まれたのだ。
日本には全国で、11万以上(11万934)の診療機関が存在するが、厚労省は二重、三重のバリアを設けて、全国で850(診療機関全体約0.77%である)しか存在しない帰国者・接触者外来にしかPCR検査を実施する権限を付与してこなかった。
5)安倍首相は、「十分な検査能力を確保する」
と述べたが、PCR検査は拡充されていない !
2月29日の記者会見で安倍首相は、「PCR検査については、検査がしたくても保健所で断られ、やってもらえないという御指摘をたくさん頂いております」と認めた上で、
「かかりつけ医など、身近にいるお医者さんが必要と考える場合には、すべての患者の皆さんがPCR検査を受けることができる十分な検査能力を確保いたします」と述べたが、現在においてもPCR検査は拡充されていない。
PCR検査拡大を行わないから、軽症の感染者が完全に放置されている。
6)PCR検査拡大をしない事が、感染を拡大させている主因だ !
PCR検査拡大をしない事が、感染を拡大させている主因である。
加藤勝信厚労相の作為は、万死に値する。
2月24日に専門家会議は「これからの1、2週間が、感染が拡大するか収束するかの瀬戸際」だとしたが、安倍首相はいまなお「瀬戸際」だと主張している。
3月9日に「瀬戸際の2週間」は満了したが、明確な見解は示されなかった。
3月19日に専門家会議が提言を発表し、安倍内閣はこれを受けて、全国の小中高の全面的な再開を宣言した。
―この続きは次回投稿しますー
(参考資料)
○PCR検査の人数、の各国比較
(www.covid19-yamanaka.com:2020年3月20日の情報)
韓国:316664人。イタリア:206886人。ロシア:143519人。オーストリア:113615人。
米国:103945人。日本:14901人。
○新型コロナウイルス:感染者の多い国や地域(7日午後2時)
(www3.nhk.or.jp:2020年4月7日 15時22分)
☆各国の政府の発表やアメリカの研究機関によりますと、感染者の数は、
▽アメリカが36万8241人、▽スペインが13万5032人、
▽イタリアが13万2547人、▽ドイツが9万5391人、
▽中国が8万1740人、▽フランスが7万4390人、
▽イランが6万500人、▽イギリスが5万1608人となっています。
☆死亡した人は、
▽イタリアが1万6523人、▽スペインが1万3055人、
▽アメリカが1万986人、▽フランスが8911人、
▽イギリスが5373人、▽イランが3739人、
▽中国が3331人となっています。
アメリカの統計は、CDCからジョンズ・ホプキンス大学のまとめになっています。
○不確実性は無視 ? 韓国で新型コロナPCR
検査が日本の18 倍も実施されるワケ ?
PCR 検査を「国の誇り」とする韓国では
議論されないデメリット
(www.fnn.jp :2020年3月19日 午後3:30)
渡邊康弘:日本の18倍 ! 韓国はPCR検査大国
多数の軽症者検査で偽陽性も多数発生…検査過多のデメリットは韓国で議論されず
他国の新型コロナを参照する際には背景含めた情報も必要
◆PCR検査の人数:
韓国:28万6716人(3月18日0時現在)
日本:1万5655人(3月17日12時現在)
日本と韓国で大きな差が出ているこの数字、新型コロナウイルスの感染の有無を調べるPCR検査の実施数だ。日本では検査数が少なすぎるとの批判から政府は検査能力の拡大や簡易検査キットの開発など、対応を急いでいる。
ソウル在住の私の周りでは「韓国の検査は世界一」「韓国の検査体制を世界中が称賛している」との自画自賛の声が大半だ。なぜ韓国では、世界でも類例を見ない程大量のPCR検査が行われているのか、調べてみると両国の検査に対する「認識」の大きな違いが見えてきた。
◆PCR検査は万能ではない
韓国の検査が多い理由としてよく上げられるのは、2015年にMERS(中東呼吸器症候群)を経験した事が挙げられる。MERSが猛威を振るった事の反省として韓国政府は以前から検査体制を充実させていたのだが、ここでは詳細を割愛する。もう一つ重要な点は、韓国ではPCR検査の判定には間違いが多いという認識が、ほとんどない事だ。
日本の複数の感染症専門医が発信している情報によると、新型コロナウイルスの感染の有無を調べる場合、PCR検査の信頼度はそれほど高くないとの評価が多い。感染している人を正しく「陽性」と判定できる割合を「感度」と呼ぶが、実際に感染者の治療を行った国際医療研究センターの忽那賢志医師は「感度は70%くらいかなと感じています」と発信している。
一方、感染していない人を正しく「陰性」と判定する割合は「特異度」と呼ばれる。これは感度に比べて相当高いようだ。はっきりした数値が出せないのは、蔓延して間もないウイルスなので、データが少ないためだろう。
前出の忽那医師や静岡県立静岡がんセンターの伊東直哉医師など感染症のプロの方々が「感度」や「特異度」について分かりやすく解説して発信しているので、詳しくはそちらを参照して欲しいが、ざっくり言えば、PCR検査の結果には不確実性があり、感染していないのに陽性判定される偽陽性や、感染しているのに陰性判定される偽陰性がどうしても出るという事だ。
さらに言えば、検査する対象を、感染が疑われる症状のある人に限定すれば偽陽性と偽陰性の絶対数は下がり、軽症者や無症状者を含む多くの対象を検査すればするほど、偽陽性と偽陰性の絶対数が上がるのだ。
◆WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長
一方、WHOのテドロス事務局長は3月16日の会見で「検査、検査、検査だ。疑わしい例は全て検査するんだ」と発言した。検査対象を広げるように呼び掛けたように聞こえるが、実はWHOはすぐさま「感染者と接触した人が症状を示した場合にのみ検査を行う事をWHOは勧めています」と表明し、軌道修正している。
軽症者や無症状者を検査せず、熱が4日続くなど感染が強く疑われる人や感染者との接触者に限りPCR検査を行う日本政府の対応は、多くの感染症専門医やWHOの方針からそれほど外れてはいないように見える。
◆韓国のPCR検査は超優秀 ?
一方韓国は偽陽性や偽陰性の問題をどう見ているのか?実は、韓国社会では殆どゼロと言っていいくらい議論されていないのだ。韓国の疾病対策本部は、韓国製のリアルタイムPCR検査キットを臨床現場で使うと発表した会見で、「キットの感度と特異度は100%だ」と高らかに宣言した。
私は厚生労働省担当記者の経験があるが、感度100%のPCR検査キットが存在するなど初耳だ。韓国メディアはこの発言をそのまま引用している。日本で議論になっているPCR検査の不確実性については、確認した限りほとんど報じられてない。
そこで疾病対策本部に「感度100%のキットが開発できたなら革新的なものだ。一体どういう仕組みなのか」と聞いてみた。しかしその回答は、「実験室で新型コロナウイルスをキットに入れたら100%反応した」というもので、臨床現場で実際に使った際の予測値ではないという事だった。
では、現場で使う際の感度と特異度はどのくらいになるとみているのかと聞いたが、質問には直接回答せず、「現在臨床データを集めて検証している。判定の正確性は95%を超えると見ている」との回答だった。95%の根拠は示されなかった。
もしこれが事実ならば「PCR検査は不確実」という日本の議論の前提が根底から覆る事になる。ただ、世の中に出てきたばかりの新型ウイルスに対するPCR検査の正確性が95%以上というのは、にわかには信じがたい。―以下省略―
▲上へ ★阿修羅♪ > ペンネーム登録待ち板6掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > ペンネーム登録待ち板6掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。