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新型肺炎の問題:飛び交うデマに言論統制、消された情報こそ真実という皮肉 !
新型コロナウイルス感染症Q&Aとは ?
(www.nikkan-gendai.com:2020/02/10 14:46より抜粋・転載)
新型肺炎をめぐって中国のインターネット上でさまざまな情報が流れているが、目下、当局はデマ潰しに躍起になっている。もとより言論統制を強める習近平政権だが、今回はこの統制が裏目に出た。時間の経過とともに、「消された情報こそが真実だった」というケースが続出し、かえって社会を混乱させる事態を招いている。
振り返れば1月1日、武漢市で8人の男性がデマを流布した疑いで拘束された。8人は昨年12月30日、「SARSが出現した」とグループチャットでつぶやいた。すると誰かがこれを外部の友人に転送し、瞬く間に拡散。中国で疫病の発生などの情報を流せば、「治安管理処罰法」違反とされ、最悪の場合、7年の懲役となる。世間も「次につかまるのは俺か」とSNSの発信が静まった。
■12月30日「SARS出現」 発信の医師は「勇士」
ところが、つぶやきの直後に、この8人は武漢市の3つの医療機関にそれぞれ勤務する医師だということが発覚した。同日の30日、武漢市当局が初めての情報公開を行うが「原因不明のウイルスによる肺炎患者が増えている」とするにとどまった。
のちにウイルスは「SARSに似ている」こともわかってきた。1月20日、習国家主席が情報公開を支持すると表明したことから、新型肺炎をめぐる言論統制の空気が一変、ネット民も8人を「勇士」と呼び積極的に支持するようになる。
2月7日、ついにこのうちひとりの医師が新型肺炎で死亡。今、中国のSNSは「真実こそ命を救う」と大騒ぎだ。
それでも、中国では瞬時にして削除される記事やコメントが多い。「魔女小稀」というハンドルネームの人物により1月24日に発信された内容は、「武漢では、どの病院も患者を受け入れない」という悲惨な実態だったが、当局によりデマという意味の「假」という烙印が押されている。
しかし、現在、武漢市の病院がこうした状況にあることは、もはや周知の事実だ。「武漢市市長 職を辞してわびる」という見出しの記事もすでに削除されて読むことができない。
隠蔽体質の中国では、当局が「これはデマだ」として取り締まる発信こそが真実なのかもしれない。
(参考資料)
○新型コロナウイルス感染症Q&A T
新型コロナウイルス感染症の基礎知識
(idsc.tokyo-eiken.go.jp:i2019年12月より抜粋・転載)
Q1:新型コロナウイルス感染症とは?
A:これまでに報告されていない新型コロナウイルス(2019-nCoV)に関連する呼吸器感染症といわれています。
Q2: 症状は?
A:発熱、せきなどの呼吸器症状が報告されています。
Q3:感染源、感染経路は?
A:感染源は、現在調査中です。武漢市の市場(以下、華南海鮮城)の関係者から多数の患者が報告されており、野生動物の可能性などが考えられています。
感染経路は、現在調査中ですが、患者と濃厚に接触することによる飛沫感染、ウイルスに汚染された環境にふれることによる接触感染が考えられています。ヒトからヒトへの感染は認められるものの、感染の程度は明らかではありません。
Q4:潜伏期間は?
A:潜伏期間は現在のところ不明ですが、他のコロナウイルスの状況などから、最大14日程度と考えられています。他のコロナウイルスについては、国立感染症研究所「コロナウイルスとは」をご覧ください。
Q5:診断のための検査は?
A:患者の咽頭ぬぐい液や痰を検査材料として、遺伝子増幅法(リアルタイムPCR検査やPCR検査)等を行います。
国が決めた条件に合った患者がいた場合、医療機関から保健所に連絡があり、検査をするか検討します。検査は、地方衛生研究所や国立感染症研究所で行います。
患者又は医療機関の希望による検査は行っていません。
Q6:治療方法は?
A:有効な抗ウイルス薬等の特異的な治療法はなく、対症療法を行います。
Q7:予防方法は?
A:一般的な衛生対策として、咳エチケットや手洗いなどを行っていただくようお願いします。
また、十分な栄養と休養、人込みを避けるなども有効です。発熱や咳などの症状がある人との不必要な接触は避けましょう。接触をした場合は、十分な手洗いをしましょう。野生動物や、動物の死体に触れないようにしましょう。
現時点で予防接種はありません。
Q8:コロナウイルスとは?
A:発熱や上気道症状を引き起こすウイルスで、人に感染を起こすものは6種類あることが分かっています。そのうち、中東呼吸器症候群(MERS)や重症急性呼吸器症候群(SARS)などの、重症化傾向のある疾患の原因ウイルスも含まれています。それ以外の4種類のウイルスは、一般の風邪の原因の10〜15%(流行期は35%)を占めます。
詳しくは、国立感染症研究所「コロナウイルスとは」をご覧ください。
Q9:発生状況は?
A:最新の状況については、厚生労働省ホームページをご覧ください。
○新型肺炎、感染広がれば、日本人客もキャンセルに !
交通機関の運転手はマスク着用、こまめに消毒…
感染防止へ苦悩する観光県
(ryukyushimpo.jp:2020/1/30 10:32 (JST)1/30 より抜粋・転載)
(JST)updated・©株式会社琉球新報社:
国内で新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受け、多くの観光客と接する沖縄県内の公共交通機関は感染防止のための対応に追われている。バスやタクシーでは運転手のマスク着用を進めるが、接客業のため顔を隠すことへの抵抗感もあるという。中国の団体旅行停止の影響から、観光バスでは予約のキャンセルも出ている。
クルーズ船の乗客に対応する機会が多い県内の観光バス会社は、感染防止に向けて運転手やバスガイドにマスクの着用を呼び掛けた。担当者は「観光バスは顔が見えるサービスなので、マスク着用は難しい部分がある」と頭を抱える。乗客に状況を説明し、乗務員のマスク着用の理解促進に努めている。一方、観光バスのキャンセルは5件ほどあった。
那覇バスでは運転手に対してマスク着用を許可する通知を出した。同社は外国人客を乗せる機会が少ないので強制ではないという。乗客と接する機会が多いバスガイドには通知を出していない。同社でも観光バスのキャンセルが発生している。別のバス会社の担当者は「中国人客のキャンセルは今後さらに増えるだろう。コロナウイルスが落ち着くまで中国人客は厳しいはずだ」と見通す。
県内タクシー大手の三和交通は各営業所で消毒液やマスクを準備するなど、感染防止に取り組む。同社は中国の決算アプリ「アリペイ」や「WeChat Pay」に対応しており、中国人客に人気が高く乗せる機会も多い。担当者は「1日貸し切りも行っているため、運転手にはこまめに車内の換気をするよう指導している」と話す。
○新型コロナウイルス発症者多い年齢層とは ?
糖尿病や高血圧が症状に影響か ?
(www.fukuishimbun.co.jp:2020/1/26 09:32 より抜粋・転載)
©株式会社福井新聞社:
◆【まとめ】新型肺炎の症状の特徴や高リスクの対象者
新型コロナウイルスによる肺炎の特徴が、世界保健機関(WHO)や中国の研究チームによる分析で少しずつ明らかになってきた。発症者の7割が40歳超という報告があるなど中高年に多く、高血圧や糖尿病などの持病がある人はリスクが高いという。日本での対策を考える重要な材料となりそうだ。
英医学誌ランセットに24日掲載された、中国・武漢市での流行初期に入院治療を受けた患者41人についての報告などによると、患者の主要な症状は発熱やせき、筋肉痛など。発症後しばらくは症状が軽いが、約1週間後から悪化して入院する例が多かった。
効果的な治療薬はなく、症状を和らげる対症療法が中心。重症者には過剰な免疫反応がみられ、これは2003年に世界に広がった重症急性呼吸器症候群(SARS)との共通点という。
⇒【まとめ】感染予防対策はインフルエンザと同様
WHOによると、2020年1月22日までに中国から提出された約290人のデータでは、患者の72%は40歳を超えており、40%は糖尿病、高血圧、心血管疾患などの持病があった。こうした疾患が病状に影響を与えている可能性がある。ランセットの報告でも同様の傾向が見られたが、WHO幹部は「若い患者は心配ないということを意味するものではない」と指摘している。
感染者は全員発症するわけではないことも判明。別の中国チームの報告によると、深セン市の男児(10)は、発熱やせきなどの症状がないにもかかわらずウイルスを保有していた。
県ハイヤー・タクシー協会の東江一成会長は「運転手の感染防止のためマスク着用を呼び掛けたいが、乗客の中には運転手のマスク着用をよく思わない人もいる。そのためマスク着用は運転手の判断に任せている」と説明する。
県が感染防止のためのガイドラインを作成することも必要と感じている。東江会長は「国内で感染が広がれば、日本人客の旅行もキャンセルになるだろう。その場合、観光への影響は大きい」と不安視した。
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