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新春スペシャル鼎談「再発見 !日本共産党」
日本共産党書記局長、小池晃さん(下)
小池書記局長のプロフィールとは ?
(www.jcp.or.jp:共産党:2020年1月3日より抜粋・転載)
前2回の続きです。
ワタナベ: 共産党が入らなかったら、「民主党政権の悪夢」といわれてしまいますね。
☆ 小池: それが、安倍首相が野党を攻撃する時の決まり文句です。それに対する最も効果的な反撃は、今つくろうとしている政権は、かつての民主党政権の復活ではない。
「市民連合」との13項目の政策合意を土台にした、自民党政治とは全く違う政権であり、その最大の担保は共産党がそのなかにいること。立憲民主党や国民民主党の人には、共産党と一緒にやっていることをもっとアピールしたらと言っているんです。
◆世界は変わってきている―一握りの
大国が支配する時代は終わった
ツルシ: 外交に関してですが、アメリカ、中国、ロシアなどの大国主義、覇権主義とどうつきあっていくのか興味があるんです。
☆ 小池: 世界は本当に変わってきていると思うんですよ。一握りの大国が世界を支配する時代が終わり、一つひとつは「小さな国」が、国際政治の舞台で実に大きな力を発揮しています。
国連の会議に、志位さんは2回参加していますが、1回目の2010年のNPT(核不拡散条約)再検討会議ではフィリピンの外交官が、2回目の核兵器禁止条約を採択した会合(2017年)ではコスタリカの外交官が議長を務めていました。
それぞれ、決して「大きな国」ではありませんが、世界政治を動かしていました。
それに比べて、日本政府は大国に対してまったくモノが言えず、世界での存在感ゼロ。トランプ米大統領にも、ロシアのプーチン大統領にも、中国の習近平主席にもペコペコするばかり。こんな外交でいいのかが問われています。
ワタナベ: 「赤旗」を読んで、国際面にはびっくりしましたね。一般紙と明らかに視点が違う。世界は市民の力で動いているというのが、「赤旗」の国際面を読めばすごくよくわかる。
☆ 小池: いま国連の会議では、政府だけではなく、NGO(非政府組織)などが「市民社会」の代表として、大きな役割を果たしています。こうしたことを伝えるのも「赤旗」の大きな役割です。
実は、共産党が国連会議に参加する際も市民社会の一員として参加しているのです。
そして、他国の政党とは、共産党だけではなく、与党であっても野党であっても、世界の平和と民主主義のために共通する課題がある党とは、対等平等の立場で交流しています。
◆人間の豊かな個性が
全面的に花開く未来社会へ
ワタナベ: 若い人たちに、共産党が考えている未来社会とはどういうものかと聞かれますよね。小池さんはどう説明されますか。
☆ 小池: 私たちは、未来社会について、「かくあるべし」という「青写真」を描いて未来の世代をしばることはせず、これから直面する世代が解決する問題だと考えています。
今言えることは、私たちが取り組んでいる一つひとつのたたかい、たとえば人間らしく働けるルールをつくることとか、税や社会保障の制度を、暮らしを守る仕組みに変えていくとか、そうした一つひとつのたたかいが、未来社会をつくることにつながるということです。
そうしたたたかいを進めていく中で、資本主義の仕組みのもとでは、どうしても解決できない問題が出てくるでしょう。
党大会に提案している綱領の一部改定案でも述べているのですが、貧富の格差拡大や、地球規模で深刻になる気候変動などです。
もちろん資本主義のもとでも解決できるし、解決しなければならない問題はたくさんあります。しかし、企業のもうけを最優先する資本主義のもとでは、限界もあります。
そうした時に、そこからもう一歩踏み出して新しい社会になれば、抜本的な解決がはかれるのではないか。
もちろん、資本主義社会のもとで築かれた価値ある成果は、すべて受けつぎます。
とりわけ、発達した資本主義国から社会主義・共産主義に踏み出す場合には、「高度な生産力」や「経済を社会的に規制・管理するしくみ」「国民の生活と権利を守るルール」「自由と民主主義の諸制度」、そして「人間の豊かな個性」などが受け継がれ、さらに発展するでしょう。資本主義のもとでの成果が全面的に花開く社会が、私たちのめざす未来社会です。
ワタナベ: いまAI(人工知能)がかなり問題になっていますけれど、悪い社会状況のもとでは戦争とかに悪用されますが、政治の力でいいように利用すれば社会づくりに貢献できますね。
☆ 小池: 高度に発達した科学技術を、企業の利潤追求のためだけではなく、みんなの幸せのために使うためにも、資本主義という枠組みから抜け出すことが必要になる時が、必ず来ると思います。
ツルシ: 世界史のなかでも、前人未到の道を進むと…。
☆ 小池: 日本のように高度に発達した資本主義国が、そこから一歩すすんで新しい社会に向かうという経験を人類は持っていないので、まさに「未踏の領域」ですよね。
でも、いまの資本主義のままで人類の歴史は終わりなんでしょうか。
私はそんな寂しいことにはならないのではないかと思うのです。
そこから一歩抜け出せば、人類がかかえるさまざまな問題を、根本的に解決できる社会が実現するのではないか。 そういう希望ある未来をご一緒につくりましょう。―終わりー
(参考資料)
小池晃書記局長とは ?
(ウイキペディアより抜粋・転載)
来歴:1960 年6月9 日に東京都世田谷区で生まれる。59 歳。
武蔵野市立大野田小学校、第四中学校を卒業。
東京教育大学附属駒場高等学校、東北大学医学部医学科卒業[1]。
大学在学中の1984年(昭和59年)、全国医学生自治会連絡会議(医学連連)委員長として全日本医学生自治会連合(医学連)の再建に努める。
翌1985年、全日本学生自治会総連合(全学連)副委員長、国際部長を務める。
1987年の大学卒業後、健康文化会小豆沢病院、山梨勤労者医療協会甲府共立病院へ就職する。
医療法人社団北病院を経て、1997年(平成9年)10月から代々木病院に勤務する。
1998 年(平成10年)、全日本民主医療機関連合会(全日本民医連)理事に就任した。
1998 年(平成10年)7月、第18回参議院議員通常選挙に日本共産党公認で比例区から出馬し、38歳で初当選。―以下省略―
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