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中村警視庁刑事部長により、逮捕中止の命令が入り、
山口敬之氏の逮捕が見送られた !
警察官僚・検察の深層・真相は ?
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2019/12/18より抜粋・転載)
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1)東京地裁:伊藤詩織さんに乱暴した、
山口敬之氏に330万円の支払いを命じた !
元TBS記者の山口敬之氏に乱暴され、精神的苦痛を負ったとして、ジャーナリストの伊藤詩織さんが、山口氏に対して、1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が、12月18日、東京地裁で示された。
※補足説明:山口敬之氏。(やまぐちのりゆき、1966年5月4日生まれ、53歳。。慶應義塾大学経済学部卒業。日本のジャーナリスト。)
東京地裁の鈴木昭洋裁判長は、「酩酊状態の原告と合意のないまま性行為に及んだ」として、山口氏に、330万円の支払いを命じた。
☆伊藤詩織(いとう・しおり、1989年生まれ、30歳。神奈川県で生まれた。短大卒。日本のフリージャーナリスト、映像作家。)
2)伊藤詩織さんは、山口敬之氏に、ホテルの客室で、乱暴された !
訴状では、伊藤詩織さんは、2015年4月に、都内の飲食店で、山口敬之氏と会って、酒を飲んだ後に記憶をなくし、ホテルの客室で、乱暴されたとしている。
伊藤詩織さんは、警視庁高輪警察署に被害届を出し、高輪警察署は、山口敬之氏に対する逮捕状を請求した。裁判所が、山口敬之氏に対する逮捕状を発付した。
2015年6月8日、複数の捜査員が、アメリカから成田空港に帰国する、山口敬之氏を、「準強姦容疑」で逮捕するため、空港で待ち構えた。
3)中村警視庁刑事部長により、逮捕中止
の命令が入り、山口敬之氏の逮捕が見送られた !
ところが、そこに警視庁から逮捕中止の命令が入り、山口敬之氏の逮捕が見送られた。
中止命令を出したのは、警視庁刑事部長(当時)の中村格氏である。
中村格氏は、菅義偉官房長官の右腕ともいわれる人物だ。
中村格氏は、「週刊新潮」の取材に対して、山口氏に対する逮捕状執行中止命令について、「私が決裁した」と認めている。
山口氏は逮捕を免れて書類送検されたが、この事実が公表されぬまま、2016年7月に不起訴とされた。
4)山口敬之氏は、TBSを退職し、フリージャーナリストになった !
山口敬之氏は、事件を背景にTBSを退職し、フリージャーナリストになっていた。
そして、検察が山口氏を不起訴とした、2016年7月の1ヵ月前の2016年6月9日に安倍首相を礼賛する『総理』(幻冬舎)というタイトルの著書を刊行した。
2016年6月には、参議院議員通常選挙が公示されている。
安倍首相は、2016年5月末の伊勢・志摩サミットで、「世界経済の状況が、リーマンショック前に似ている」との事実誤認の説明をし、これを根拠に、2017年4月の消費税増税を、2年半延期することを決定し、参院選に臨んだ。
5)2016年、安倍首相礼賛の、山口敬之氏の著書が、公刊された !
この選挙に合わせるように、安倍首相礼賛の『総理』というタイトルの、山口敬之氏の著書が、公刊された。
伊藤詩織さんが、最初に記者会見を開いたのは、事件から2年後の2017年5月であった。
山口敬之氏に対する、逮捕令状が発付されたにもかかわらず、逮捕令状の執行中止命令が出され逮捕が見送られ、証拠不十分だとして、山口氏が不起訴処分とされたことへの不服を、検察審査会に申し立てたことを公表した。
英国の公共放送BBCは、2018年6月28日、伊藤詩織さんの事件を取材した、ドキュメンタリー番組「Japan's Secret Shame(日本の秘められた恥)」を放送した。
6)BBC:山口敬之氏は、安倍首相を好意的に描いた人物伝の著者だ !
番組は、山口敬之氏について、事件当時は、日本の有名テレビ局のワシントン支局長で、安倍晋三首相を、好意的に描いた人物伝の著者だ、と紹介した。
また、伊藤詩織氏と山口敬之氏を取材した記事を、2017年12月に発表した、米国紙ニューヨーク・タイムズのモトコ・リッチ東京支局長の、「(山口氏と安倍首相の近い関係から、)この事件に政治的介入があったのではと、大勢が指摘している」のコメントを紹介した。:https://bbc.in/2PWmemx
伊藤詩織さんは、12月18日の東京地裁判決後、集まった支援者に「ありがとうございました。
正直、勝訴と聞いても、うれしい気持ちには、なかなかならなかったんですけど…でも、このプロセスが大事だと思って。いろいろな方に支えていただいた」と涙ながらに、感謝の言葉を述べた。
―この続きは次回投稿しますー
(参考資料)
T 背筋も凍る「警察官僚」600人の正体 !
──安倍政権を護る「権力と情報の盾」
(news.kodansha.co.jp:2018年6月19日 より抜粋・転載)
朝香裕:『特権キャリア警察官 日本を支配する600人の野望』(著:時任 兼作)
◆警察官僚は、安倍政権の「最重要官庁」となっている !
次々にスキャンダルが噴出しながら、安倍政権の支持率は、なぜか急落しない。倒れそうで倒れない。それを支えているのは誰か──。本書『特権キャリア警察官』は、警察庁のわずか600名のキャリア官僚=警察官僚が、その情報力と実行部隊によって、安倍政権の「最重要官庁」となっている実態を明かす。
著者の時任氏は、あるとき、旧知の警視庁捜査二課刑事からNHK会長M氏についての情報提供を求められた。時任氏は警察取材歴が長く、この刑事と定期的に情報交換する関係を築いていたが、二課の刑事がなぜそんな情報収集をしているのか、不審に思ったという。
時任氏が尋ねると、刑事は、さる警察庁大幹部の名前を挙げた。
「偉い筋からの特命ですから。これはやりますよ」
警察庁幹部からの「特命」だと明かしたのだ。
その後、M氏についての情報を求めていたのは、実は官邸中枢だったと判明した。当時、M氏は問題発言を繰り返し、安倍政権の足を引っ張っていた。その首をすげ替えるため、警視庁を動かしてM氏に関するネガティブ情報を集めていたのだ、と時任氏は書く。
◆警察の情報が、権力に直結している !
警察の情報が、権力に直結しているのである。
警察が集めている情報はそれだけではない。時任氏によると、政権批判で有名な女性新聞記者のプライベートや、週刊文春、週刊新潮記者の情報源まで収集しているという。こうした情報がいったいどのように「利用」されているのか定かではないが、文部科学省の前次官のインタビューが週刊文春に掲載される直前、前次官が新宿の出会い系バーに通っていたと暴露されたことは記憶に新しい。
◆30万人に及ぶ警察組織を握る警察官僚・600人 !
集められた膨大な情報のうち、明るみに出るのはごく一部だが、監視された当人にとっては、恐怖以外の何物でもないだろう。こんなことができるのは、全国47都道府県、30万人に及ぶ警察組織を握る警察官僚だけだ。
その総数は、わずか600人。毎年国家公務員総合職の難関を突破した東大、京大などのトップエリートが採用され、いまや財務省、経産省などをしのぐ人気官庁という。
◆入庁すると、ほぼ全員が、いずれかの都道府県警のトップに就任 !
入庁すると、ほぼ全員がいずれかの都道府県警のトップ=本部長に就任し、数千人、ときには4万6000人(警視庁)に号令する立場となる。映画「踊る大捜査線」で柳葉敏郎が演じた室井慎次もそのひとりだが、特権を握るキャリア警察官は捜査一課や二課で刑事として働く実務はほとんど経験しない。ただ「指示・命令」する存在として採用され、組織のなかで出世を重ねていく。その過程で、政治との結びつきを強め、情報力を背景に影響力を強めていく。
◆杉田内閣官房副長官・北村内閣情報官は、警察官僚 !
現在、霞が関の高級官僚の頂点と言われる、「内閣官房副長官」の座にある、杉田和博氏も警察官僚。安倍総理にもっとも数多く会っている男と言われる、北村滋内閣情報官も然りだ。いまや警察官僚の動向は、官界のみならず有力政治家の注目の的でもある。しかしこれまで、その実態は謎につつまれてきた。
時任氏は、警察取材を中心に25年以上の取材歴を持つベテランジャーナリストで、警察組織の内部に知人も多い。その時任氏が、あまりに肥大化し、強大な権力を握った「特権警察官」=警察官僚の実情をまとめたのが本書だ。
「日本を支配する600人」は、こんな面々だった。読むと背筋が寒くなる。
U 「CIAの対日工作員」が幹部になる、米国・自民党従属が、検察の正体 !
◆歴代トップは、「全員CIAに留学」する東京地検特捜部
東京地検特捜部の歴代トップは、「全員CIAに留学」し、「CIAの対日工作員」としての徹底的教育を受け、日本に帰国するらしい。 この教育を受けた者でなければ、東京地検特捜部、そして日本の警察機構の中で、上層部に出世する事は出来ないそうだ。 防衛省・元事務次官守屋を東京地検特捜部が逮捕した理由は、表向きの増収賄等とは全く別の、米国諜報組織「CIAの対日工作」であった。
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