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野党が共闘に成功しないため、安倍内閣が長期化している !
「日本の支配者」の謀略とは ?
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2019/12/11より抜粋・転載)
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1)2012年12月、安倍内閣を誕生させた
最大の功労者は、野田佳彦元首相だ !
2012年12月の総選挙で、第2次安倍内閣が誕生した。
このときから丸7年の時間が経過する。
安倍内閣を誕生させた最大の功労者は、野田佳彦元首相である。
野田佳彦氏は、主権者を裏切った。
2009年8月15日に、野田佳彦氏が、街頭で声を張り上げた姿は、いまも主権者の目に焼き付いている。
1.2009年7月14日野田佳彦氏衆院本会議討論
https://www.youtube.com/watch?v=-3wVwe8a_8c
2.2009年8月15日野田佳彦氏街頭演説
http://www.youtube.com/watch?v=y-oG4PEPeGo
2)2009年8月の街頭演説は、「野田佳彦のシロアリ演説」である !
2の2009年8月15日の街頭演説は、「野田佳彦のシロアリ演説」として、広く知られるようになった。
2012年1月に本ブログ読者が教えてくださったものを本ブログで紹介し、一気に拡散した動画である。
2009年に誕生した、鳩山由紀夫内閣は、消費税増税を封印した。
「シロアリ(=悪徳官僚)を退治しないで、消費税を上げるのはおかしい」と明言した。
官僚の天下りを根絶することなく、消費税を引き上げない。
これが、野田氏が宣言した、民主党公約だった。
3)菅直人氏・野田氏は、官僚の天下りを
根絶することなく、消費税・増税を主張した !
この公約を最初に破壊したのは、菅直人氏だ。
菅直人氏は、2010年6月に首相の座を強奪するやいなや、消費税率を10%に引き上げることを参院選公約に掲げた。
この「シロアリ退治なき消費税増税」を法律として、強行制定したのが、野田佳彦氏である。
菅直人氏・野田佳彦氏は、鳩山内閣を誕生させた主権者を、完全に裏切った。
その野田佳彦氏が、2012年12月に、衆院総選挙を挙行した。
4)小沢新党を潰すため、野田佳彦氏が、
突然、2012年12月、総選挙を挙行した !
民主党の自爆解散である。「自爆テロ解散」ではない。単なる「自爆解散」だった。
テロなら敵に打撃を与えるが、単なる自爆だから、民主党政権が壊滅しただけで、自民党の大勝利を大援護しただけに終わった。
野田佳彦氏が、年内総選挙にこだわった、最大の理由は、小沢新党を潰すことにあった。
消費税増税封印の公約を堅持する、真正民主党の人々が、民主党を離脱して、小沢新党が創設された。小沢新党は、50名規模の大政党だった。
5)小沢新党が、政党交付金を受領する事
を阻止するために、野田氏は、突然総選挙をした !
この小沢新党が、新年を迎えれば、相応の政党交付金を受領する権利を確保したはずだった。
小沢新党が、政党交付金を受領する権利取得を阻止するために、野田佳彦氏は、年内選挙を強行したのだ。
2012年12月、突然の解散総選挙で、民主党が壊滅的崩壊を演じることは自明だった。
かくして野田佳彦氏が、安倍晋三氏に大政を奉還し、現在、丸7年が経過するのである。
6)野党が共闘に成功しないため、安倍内閣が長期化している !
安倍内閣が長期化しているのは、安倍内閣の業績によるものではない。
野党が、民主党政権崩壊の総括を、いまだに実行できていないからだ。
誰が、民主党政権崩壊をもたらしたのか。その総括ができていない。
年末に向けて、野党合流が叫ばれているが、民主党政権破壊に寄与した功労者が、主導権を握る幹部に加わっているようでは、展望が開けない。安倍政権は、2012年12月からの7年間継続した。
―この続きは次回投稿しますー
(参考資料)
「日本の支配者」は、対米・大資本隷属体制を固定化するため、
人物破壊工作と「保保二大政党体制」構築を目指している !
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2017/09/04より抜粋・転載)
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1)野党再編が論議の焦点は、「保保二大勢力体制」
か、それとも「保革二大勢力体制」かである !
野党再編が論議の対象になるが、焦点は、「保保二大勢力体制」か、それとも「保革二大勢力体制」
かということになる。「保保」というのは、現在の自公政権の基本政策と類似した、基本政策を掲げる政治勢力が、自公勢力と類似した規模に、拡大する状況である。
米国の共和・民主二大政党体制と類似した政治状況である。
2)「日本の支配者」は、「保保二大勢力体制」を
目指しているが、「保革二大勢力体制」を構築しない
と、安倍政治の刷新はできない !
「日本の支配者」(=悪徳ペンタゴンの巨大資本・米国CIA)が、目指しているのが、この政治状況=「保保二大勢力体制」である。*公明党は1998年以前は、反自民党・改革政党だったが、1999年から大変節して自民党従属・自公連立の政党になった。
これに対して「保革」は、現在の自公政権が示す、基本政策方針と対峙する、基本政策方針を明示する政治勢力が、二大政党体制の一翼を担う体制である。
かつての英国の保守党・労働党の二大政党体制が、ひとつの類型である。
3)鳩山政権は、自公政権の基本政策路線と、
明確に対峙する政策方針を、明示した !
日本では、2009年に、鳩山由紀夫民主党が、政権を樹立した。
鳩山政権は、既存の政権の基本政策路線と、明確に対峙する政策方針を、明示した。
その基本政策方針の転換とは、対米隷属 VS 対米自立、官僚支配 VS 官僚利権廃絶、大資本支配 VS 大資本支配排除というものだった。
この基本路線転換を象徴する具体的な政策提言が、普天間基地の県外・国外移設方針、官僚天下りの根絶、企業団体献金の全面禁止の三つであった。
1948年に、芦田内閣が破壊されて以来、初めて樹立された、本格的な革新政権が、この鳩山政権であった。
4)対米自立、・官僚利権廃絶・大資本支配排除を
目指した、鳩山政権を、「日本の支配者」は破壊した !
「日本の支配者」が、本格的な「革新政権」をいかに恐れているのかは、鳩山政権の命運をたどれば、鮮明に浮かび上がる。鳩山政権を誕生させた主役は、小沢一郎氏と鳩山友紀夫氏(名前表記を首相辞任後に変更)の二人である。
この二人の盟友に対して「日本の支配者」が苛烈で卑劣な人物破壊工作を仕掛けたことは周知の事実である。小沢一郎氏に対する攻撃は、2006年4月に、小沢一郎氏が、民主党代表に就任した時点から、本格化した。
「日本の支配者」は、なぜ、これほどまでに小沢−鳩山民主党を警戒したのか。
5)小沢一郎氏・鳩山由起夫氏が主導する政治は、
日本の既得権政治を、根底から改革する可能性大だった !
その理由は単純明快である。
この小沢−鳩山・二人が主導する政治が、日本の既得権政治を、根底から破壊=改革する惧れが高かったからだ。「日本の支配者」は、小沢−鳩山民主党を破壊するための、激しい人物破壊工作等活動を展開するとともに、これと並行して、「害のない」もうひとつの政治勢力を構築するための工作活動を展開してきた。
これが、いわゆる「第三極」と称された、新政治勢力創出の試みである。結論を急ぐ。
6)「日本の支配者」は、対米隷属体制を固定化するため、
人物破壊工作と「保保二大政党体制」構築を目指した !
「日本の支配者」は、自公と類似した政策方針を示す、もうひとつの政治勢力を創出しようとしているが、これは、対米隷属・日本の体制を固定化するためのものである。
日本の主権者の多数が、「安倍政治を許さない !」との判断を保持する以上、二大勢力の一翼を担う政治勢力を、「革新勢力」にする必要がある。
この「革新勢力」が、政権を奪還して初めて、日本政治の刷新が実現する。
安倍政治刷新のためには、「保保二大政党体制」ではなく、「保革二大政党体制」を目指すことが不可欠である。
7)反安倍政治・「革新勢力」が、政権を奪還して
初めて、日本政治の刷新が実現する !
これが、当面の野党再編論議で、認識しておくべき、最重要事項である。
「日本の支配者」と表記してきたが、具体的に言えば、米国を支配する、巨大資本のことである。
米国政治、米国政府を支配しているのも、この巨大資本である。
この「支配者」が、米国の政治経済金融制度を構築した。
政治制度における、共和・民主両党による二大政党体制は、どちらに転んでも、巨大資本の利益が損なわれない制度であり、事実上、政治路線は、固定されている。
8)「保保二大政党体制」が構築されれば、
「二党独裁制」になってしまう !
9)「日本の支配者」の実行部隊の中核を担って
きたのが、米国・CIAである !
10 )「人物破壊工作」・隠れ自民党つくり等、
すべてが、CIAによる工作である !
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