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  安倍政治を刷新するためには、改革的政策連合が不可欠である !
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投稿者 青木吉太郎 日時 2019 年 12 月 06 日 21:52:05: jobfXtD4sqUBk kMKW2Itnkb6YWQ
 


 安倍政治を刷新するためには、改革的政策連合が不可欠である !

     鳩山民主党・改革政権の政策とは ?


(「植草一秀の『知られざる真実』」:2019/12/04より抜粋・転載)
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1)〜13 )は前2 回投稿済みです。以下はその続きです。

14 )鳩山改革政権は、自公体制を根底から刷新しようとした !

鳩山改革政権は、日本政治の基本構造=自公体制を根底から刷新しようとしたのである。

しかし、このことが、守旧勢力=政官業癒着・自公体制の激しい抵抗を生み出す原因になった。

そして、鳩山内閣の崩壊は、民主党内部=隠れ自民党の「造反」によって引き起こされた。

鳩山首相による普天間の県外・国外移設方針に対して、岡田克也外相、前原誠司沖縄担当相、北澤俊美防衛相、平野博文官房長官は、実質上の面従腹背だった。

15 )実質上の面従腹背によって、鳩山首相の

    普天間の県外・国外移設方針は、破壊された !

そのために、鳩山首相の普天間の県外・国外移設方針は、破壊された。

「天下りを根絶しない限り、消費税増税を認めない」の方針は、財務省の全面的な抵抗に直面した。

財務省は、菅直人氏、野田佳彦氏などを、増税推進派に転向させる工作活動を展開した、と見られる。

企業団体献金全面禁止方針に、徹底的に抵抗したのが、岡田克也氏である。

改革を目指した、鳩山内閣が破壊され、転向した菅直人氏が、権力を強奪した。

16 )菅直人氏は、2010 年6 月、唐突に

    消費税率の10 %への引き上げを提示した !

菅直人氏は、権力を強奪した直後の2010年6月17日の参院選公約発表の場において、唐突に消費税率の10%への引き上げを提示した。本年10月の消費税率10%を、初めて公約として提示したのが、菅直人氏であったことを、私たちは見落としてならない。

菅直人氏と野田佳彦氏は、鳩山内閣が提示した、日本政治抜本改革の基本路線を全面的に破壊した。

菅直人政権と野田佳彦政権によって、日本政治は、元の、1.対米隷属、2.官僚による支配、3.大資本による支配、の構造=自公体制に逆戻りした。

17 )菅直人内閣と野田佳彦内閣は、自公政治に逆戻りさせた !

この「逆戻り」を実現したのは、安倍晋三内閣ではない。

菅直人内閣と野田佳彦内閣が、すべてを元の米国支配、官僚支配、大資本支配の構造に戻したのである。このために、菅直人・野田佳彦・民主党は、主権者の支持を、全面的に喪失した。

民主党は、このために凋落の一途を辿って、現在に至っている。

その主因は、旧民主党内部に「革新勢力」と「守旧勢力」が同居していたことにある。

旧民主党の「水と油の混合状態」が、解消されない限り、主権者の支持は回復しない。

18 )2017 年10 月、旧民進党が分裂し、

   「立憲民主党」が「革新勢力」と見なされた !

2017年10月総選挙に際して、旧民進党が分裂した。

創設された「立憲民主党」が、主権者の支持を集めたのは、この「立憲民主党」が、旧民主党のなかの「革新勢力」の純化であると、受け止められたからだ。

しかし、その立憲民主党が、再び「守旧勢力」の色合いを強めている。

この状況を踏まえると、いま立憲民主党と国民民主党が再合流しても、主権者の高い支持を得るとは考えにくい。

19 )主権者の支持を得るには、明確な

    「改革政策路線の明示」が、必要不可欠だ !

両党が合流して、主権者の支持を得るには、明確な改革政策路線の明示が、必要不可欠だ。

安倍政治を刷新するために、重要なことは、「革新勢力」の総結集を図ることだ。

共産党、「れいわ新選組」と旧民主党勢力の「革新勢力」が結集するなら、主権者国民の強い支持を得られるだろう。

20 )改革的政策路線を基軸にした、

    野党の大結集が求められている !

単なる数合わせではなく、改革的政策路線を基軸にした、野党の大結集が求められている。

オールジャパン平和と共生が掲げている「政策連合」は、1.政策を基軸に、2.党派の壁を越えて、3.主権者が主導して、大きな連帯、大同団結を実現することである。

安倍政権を打倒するためには、改革的政策連合の構築が、最重要の課題である。

(参考資料)

   2009 年・衆院選・鳩山民主党・改革政権公約要旨

(www.yomiuri.co.jp:2009年7月28日より抜粋・転載)

2009年7月28日・読売新聞:政策各論

【ムダづかいを改革】

◆自公政権下の、現在の政策・支出をすべて見直す

行政刷新会議(仮称)で政府のすべての政策・支出を検証。特別会計、独立行政法人、公益法人をゼロベースで見直す。公益法人は原則廃止し、公益法人との契約関係を全面見直し。

国が行う契約を適正化。公務員OBを官製談合防止法の適用対象に▽契約の事後的検証と是正措置を行う「政府調達監視等委員会」を設置。

◆公務員制度の抜本改革の実施

☆国家公務員の天下りあっせんは、全面的に禁止 !

▽国家公務員の総人件費を2割削減。政と官の関係を抜本的に見直す。

与党議員が100人以上、大臣・副大臣・政務官等として政府入り。

◆企業団体献金、世襲を禁止

政治資金規正法を改正し、その3年後から企業・団体献金とパーティー券購入禁止▽現職の国会議員の配偶者及び三親等以内の親族が、同一選挙区から連続して立候補することは認めない。

国会議員の定数削減。衆院の比例定数を80削減。参院は選挙制度の抜本的改革の中で衆院に準じて削減。税金の使い途をすべて明らかにする。一般会計・特別会計について、企業会計に準じた財務書類の作成、国会提出を法定化。公平で簡素な税制を作る。租税特別措置の適用対象を明確にし、その効果を検証できる仕組みを作る。

【子育て・教育の改革】

出産の経済的負担を軽減、出産時に55万円まで助成。

◆子ども手当を創設

中学卒業までの子ども1人当たり年31万2000円(月額2万6000円)の子ども手当を創設(2010年度は半額)▽相対的に高所得者に有利な所得控除から、中・低所得者に有利な手当などへ切り替え。公立高校を実質無償化し、私立高校生の学費負担を軽減。

公立高校生のいる世帯に授業料相当額を助成▽私立高校生がいる世帯に対し、年額12万円(低所得世帯は、24万円)を助成▽大学などの学生に希望者全員が受けられる奨学金制度を創設。

生活保護の母子加算を復活し、父子家庭にも児童扶養手当を支給。児童扶養手当の減額制度を廃止。

◆保育所の待機児童を解消

「子ども家庭省」(仮称)の設置を検討。すべての人に質の高い教育を提供。

教員の養成課程は、6年制(修士)とする▽教員を増員▽スクールカウンセラーを全小中学校に配置。

【年金・医療の改革】

年金記録被害者への迅速な補償のため、一定の基準の下で「一括補償」を実施。

消えた年金問題に2年間、集中的に取り組む▽すべての加入者に年金通帳交付。

年金保険料の流用を禁止。

◆一元化で公平な年金制度

所得比例年金を創設▽消費税を財源とする「最低保障年金」を創設。すべての人が7万円以上の年金を受け取れるようにする。年金受給者の税負担を軽減。

公的年金控除の最低補償額を140万円に戻す▽老年者控除50万円を復活。歳入庁を創設。

◆社会保険庁は、国税庁と統合して「歳入庁」とし、税と保険料を一体的に徴収

▽税と社会保障制度共通の番号制度を導入

後期高齢者医療制度を廃止、国民皆保険を守る。廃止に伴う国民健康保険の負担増は国が支援。

医療崩壊を食い止め、国民に質の高い医療サービスを提供。

社会保障費2200億円の削減方針は撤回▽医師養成数を1.5倍に。

新型インフルエンザ等への万全の対応、がん・肝炎対策の拡充。被爆者を援護。

介護労働者の賃金を月額4万円引き上げる。

「障害者自立支援法」を廃止して、障がい者福祉制度を抜本的に見直す。

【地域主権の政治へ改革】

◆霞が関を解体・再編し、地域主権を確立

行政刷新会議(仮称)で事務事業を整理し、基礎的自治体に権限と財源を移譲▽「ひもつき補助金」を廃止し、地方が自由に使える「一括交付金」として交付。

国の出先機関、直轄事業に対する地方の負担金は廃止。

国の出先機関を原則廃止▽国直轄事業における負担金制度を廃止。それに伴う地方交付税の減額はしない。自動車関連諸税の暫定税率を廃止し、2・5兆円減税。高速道路を原則無料化。

◆戸別所得補償制度で農山漁村を再生

畜産・酪農業、漁業に対しても所得補償制度を導入。食の安全・安心を確保。

郵政事業を抜本的に見直す。日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命の株式売却を凍結する法律を成立。▽郵政事業の4分社化を見直し。市民が公益を担う社会を実現。

【雇用・経済の改革】◆中小企業向けの減税を実施、◆雇用保険をすべての労働者に適用

◆最低賃金を引き上げ

【消費者・人権】

【外交】◆緊密で対等な日米関係を築く。◆東アジア共同体の構築を目指し、アジア外交を強化

◆核兵器廃絶の先頭に立ち、テロの脅威を除去

 

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