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年末に向けて、恒例の改革新党創設の話題が浮上している !
鳩山・改革政権破壊の深層・真相は ?
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2019/12/04より抜粋・転載)
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1)〜6)は前回投稿済みです。以下はその続きです。
7)日米FTAは、安倍首相の国会答弁と完全に矛盾する存在だ !
そもそも、日米FTAは、安倍首相の国会答弁と完全に矛盾する存在である。
安倍首相は、国会で「日米FTA交渉には応じない」ことを繰り返し表明してきた。
ところが、安倍首相達は、米国のトランプ大統領から指令を受けると、一切の抵抗を示さずに日米FTA交渉に応じた。
野党勢力は、まず、過去の安倍首相の国会答弁との整合性を、追及するべきだった。
8)日米FTA問題は、TPP12承認案審議の延長線上にある !
この日米FTA問題は、2016年末に国会で大論議のあった、TPP12承認案審議の延長線上にある。
安倍首相は、TPP12を確定するために、批准を急ぐのだとした。
TPP12が確定されれば、米国が、TPP12から離脱する場合には、TPP12の発効はなくなる。
そして、米国は、TPP12から離脱した。
ところが、安倍内閣は、確定したはずの、TPP12改変の先頭に立った。
米国が、TPP12から離脱しても、TPPを発効できるようにした。
9)安倍首相達は、日本の国益を失うかたち
で、米国抜きのTPP11合意制定に突進した !
そして、安倍首相達は、日本の国益を失うかたちで、米国抜きのTPP11合意を制定し、その発効に突き進んだ。
挙句の果てに、安倍首相達は、米国の要求に抗うことなく、日米FTA交渉に突き進んだ。
その日米FTAでは、日本から米国への自動車および自動車部品の関税撤廃も消滅した。
このような言語道断の対応を示してきた、安倍内閣の行動を、野党は厳しく追及するべきだ。
10 )立憲民主党と国民民主党が、日米FTA批准に協力したようだ !
ところが、現実には、立憲民主党と国民民主党が日米FTA批准に協力したと言える。
安倍政治に抗する主権者は、この現実を踏まえて、今後の対応を、全面的に見直す必要があるだろう。
野党のなかに「隠れ与党勢力」と「たしかな野党勢力」が同居している。
主権者が選択するべきは、「たしかな野党勢力」との連帯であり、「隠れ与党勢力」との訣別ではないだろうか。
11 )年末に向けて、恒例の改革新党創設の話題が浮上している !
年末に向けて、恒例の改革新党創設の話題が浮上している。
政党交付金は、年末時点の議員数を基準に支払われるから、新党の体制を整える重要な期限が、年末ということになるからだ。
立憲民主党と国民民主党の合流案が浮上しているが、現在のまま二つの勢力が合流しても、主権者の強い支持は得られないだろう。
なぜなら、それは、元の民主党・民進党への回帰を意味すると、主権者が受け止めるからだ。
12 )2009 年に、自公政権を打倒して、鳩山内閣が誕生した !
2009年に、自公政権を打倒して、鳩山内閣が誕生した。
主権者が、主権者の判断で、新しい、鳩山・改革政権を樹立させた。
鳩山・改革政権の誕生は、日本政治史上に、燦然と輝く金字塔であった。
しかし、政官業癒着・自公体制の攻撃・謀略によって、この鳩山内閣は、わずか8ヵ月余りで崩壊してしまった。
13 )鳩山内閣崩壊の最大の原因は、
民主党内に「隠れ自民党」が存在していた事だ !
鳩山内閣崩壊の最大の原因は、旧民主党内部に「革新勢力」と「守旧勢力」が同居していたことにある。
鳩山内閣は、1.米国による支配、2.官僚による支配、3.大資本による支配、を打破しようとした。
1. 普天間の県外・国外への移設、2.官僚天下りの根絶、3.企業団体献金の全面禁止、を公約に掲げた。
―この続きは次回投稿しますー
(参考資料)
政治改革を破壊した民主党悪徳10人衆
の大罪と自民党体制・自公体制の真相 !
「植草一秀の『知られざる真実』」:2014/12/25より抜粋・転載)
1)既得権益勢力は、改革阻止の「政治謀略事件」断行 !
民主党の海江田万里氏が総選挙で落選し、民主党代表を辞任した。
民主党は、年明けに新しい代表を選出する。しかし、この党に対する主権者の期待は冷め切っている。2009年に政権交代を実現し、日本政治が変革するとの期待が日本中に広がった。
(☆鳩山民主党の政策:緊密で対等な日米関係を築く。核兵器廃絶の先頭に立ち、テロの脅威を除去。国家公務員の天下りあっせんは、全面的に禁止 !企業団体献金、世襲を禁止。中学卒業までの子ども1人当たり年31万2000円(月額2万6000円)の子ども手当を創設。)
このとき、最大の警戒をもって状況を見つめたのが、日本の既得権益である。
日本の既得権益とは、米国・官僚・大資本のトライアングルだ。
別名は、ハゲタカ(巨大資本)・シロアリ(悪徳官僚)・ハイエナ(巨大資本の家来)である。
攻撃の対象とされたのは、小沢一郎氏と鳩山由紀夫氏だった。
小沢一郎氏に対しては、西松事件、陸山会事件という、戦後最悪の「政治謀略事件」が捏造された。鳩山由紀夫氏に対しては、個人献金をめぐるスキャンダルが掘り起こされ、徹底的な「人物破壊工作」を展開された。
2)「隠れ既得権益派」が普天間問題で、鳩山首相に違背 !
そして、もうひとつ見落とせないことは、政権交代の最大の功労者である、小沢氏と鳩山氏が人為的に分断されたことだ。
鳩山政権は、沖縄の普天間移設問題で、トラップ(ワナ)にかけられた。
鳩山首相が、普天間問題で追い落とされる原因を創作したのは、民主党内の「隠れ既得権益派勢力」だった。
具体的には、沖縄基地問題を担当した、岡田克也外相、前原誠司沖縄担当相、北澤俊美防衛相
の三名が、鳩山首相に対して忠誠を誓わず、横田政府=米国の僕(しもべ)として動いたのである。
このために、鳩山首相が追求した、普天間基地の県外・国外移設方針が座礁した。
3)悪徳民主党議員が「政治謀略事件」渦中の小沢氏を攻撃 !
そして、もうひとつ、2009年の政権交代が破壊された最大の理由のひとつは、小沢一郎氏が謀略によって、「人物破壊」されたことだ。2009年3月3日に勃発した、西松事件で、小沢一郎氏は不当な追及を受けた。
民主党は一致結束して、検察による小沢民主党攻撃に立ち向かう必要があったが、民主党の一部の人間は後ろから小沢一郎氏に対して弾を撃ったのである。その悪徳民主党議員が、岡田克也、前原誠司、玄葉光一郎、枝野幸男、安住淳などのメンバーである。
4)消費税増税公約破棄の提示で民主党への信頼失墜 !
そして、政権交代を実現した民主党の存立基盤が完全に粉砕される原因になったのが、公約破棄の消費税増税方針提示だった。
この背徳の政策運営が、民主党に対する期待を絶望と怒りに変えた。
その戦犯が、渡部恒三、藤井裕久、仙谷由人、菅直人、岡田克也、野田佳彦、前原誠司、枝野幸男、安住淳、玄葉光一郎の悪徳10人衆である。民主党は、「シロアリを退治して天下り機関を排して天下りを根絶する。そこから始めなければ、消費税を上げるのはおかしい」ことを公約に掲げて、2009年総選挙に臨んだ。
5)シロアリを退治なき、消費税増税提示で信頼失墜 !
その民主党が、シロアリを退治しないまま、消費税増税に突き進んだのである。
だから、民主党は、主権者から見放された。
民主党を破壊した戦犯が、民主党代表選に出馬するのだという。要するに、権力亡者なのだ。
権力亡者をトップに据えて、民主党が一刻も早くに消滅することを念願する。
6)菅・野田首相は、財務省に屈服し、消費税増税推進 !
日本政治を破壊した、民主党悪徳10人衆は、民主党解体とともに消滅してもらいたいと思う。
民主と維新の一部、生活、社民などが連携して、「主権者の党」を創設するべきだ。
民主党がいまだに、この負の遺産を引きずっているために、日本政治の未来が開けないのだ。
直接的に最大の汚点を残したのは、民主党が財務省の軍門に下ったことだ。
その主犯は、菅直人氏と野田佳彦氏だ、裏から誘導したのは、藤井裕久氏である。
菅直人氏も野田佳彦氏も、私の主張の影響を受けたのだと思う。
7)悪徳10人衆は、自分の出世、名誉欲、権力欲だけ !
二人とも、何よりも優先したことは、自分の出世、名誉欲、権力欲である。
財務省から、「消費税増税推進と引き換えに、首相ポスト獲得への全面協力」のオファーを受けて、いともたやすく、変節を遂げたのであると思われる。この変節が日本政治を破壊したのである。
―以下省略―
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