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広島・「原爆の日」: 野党・識者の見解・詳報は ?
T 【広島】核兵器禁止条約、唯一の戦争被爆国として
リーダーシップを発揮すべき !
枝野代表が平和記念式典等に参列
(cdp-japan.jp:立憲民主党:2019年8月7日より抜粋・転載)
枝野代表は、8月6日、被爆74年目を迎える広島を訪問し、広島市が主催する「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式(平和記念式典)」、広島県動員学徒等犠牲者の会が主催する「原爆死没者追悼式典」、そして広島県原爆被害者団体協議会(被団協)が主催する「原爆死没者追悼慰霊式」に参列しました(写真上は、被団協主催の原爆死没者追悼慰霊式であいさつする枝野代表)。
平和記念式典では、はじめに原爆死没者名簿が奉納されました。本年奉納されたのは5,068名分で、昨年までと合わせて、31万9186名となりました。
平和宣言を行った松井一實広島市長は、「今世界では自国第一主義が台頭し、国家間の排他的、対立的な動きが緊張関係を高め、核兵器廃絶への動きも停滞しています。このような世界情勢を、皆さんはどう受け止めますか」と切り出し、世界大戦を二度経験した先人たちの平和への誓いをもう一度思い出し、理想の世界を目指す必要性を訴えました。
さらに、当時5歳だった女性が詠んだ「おかっぱの頭から流るる血しぶきに 妹抱きて母は阿修羅に」という歌を紹介し、後世の人たちにこのようなことを体験させてはならないと強調したうえで、核兵器禁止条約への署名・批准を求める被爆者の思いをしっかり受け止めていただきたい旨、日本政府に強く求めました。
また、湯崎英彦広島県知事は、「なぜ、核兵器を保有し、ことあらば使用すると脅すことを許される国があるのか。それは、広島と長崎に起きた惨劇を繰り返してもいいということではないか。
核兵器の取り扱いをめぐる間違いは現実に数多くあり、保有自体が危険だという証言もある。『これが国際社会の現実だ』というのは、『現実』という言葉の持つ賢そうな響きに隠れた現実逃避ではないか」と問いかけ、責任ある現世代が勇気をもって核廃絶に向けて行動することを呼びかけました。
続けて、原爆ドームの隣に位置する動員学徒慰霊塔で行われた原爆死没者追悼式典では、第二次世界大戦中に、増産協力など、いわゆる勤労奉仕に動員されている最中に原爆死を遂げた学徒の追悼が行われ、井上公夫副理事や学生代表などのあいさつに続き、枝野代表も献花を行いました。
被団協による原爆死没者追悼慰霊式では、植田雅軌副理事長があいさつに立ち、「私は中学4年の時に工場で被爆した。先輩が『助けてくれ』と叫んでいたが、その後ろから火が迫っており、助けてあげられないまま逃げた。今でも夢に出てくる」と語りました。さらに、米露間のINF条約の失効で世界が冷戦状態に逆戻りすることを危惧し、各国間の相互不信感を払しょくするための努力を呼びかけました。
立憲民主党からは、枝野代表はじめ、被爆二世でもある塩村あやか参院議員、若林新三広島市議も参列しました。枝野代表は、核兵器禁止条約に日本が署名していないことに触れ、「唯一の戦争被爆国として、強いリーダーシップを発揮していかなくてはならない重い責任がある」と語り、「残念ながら、今世界では、紛争が増えつつある。
一方で、日本で当時直接被害を受けた方がどんどん少なくなり、戦争体験を直接聞いたことのある若者が減っている。次の世代に戦争の恐ろしさをしっかり語り継いでいただき、核のない世界に向けて、皆さまとともに歩いてまいりたい」と言葉を強めました。
慰霊式後、枝野代表は記者団の取材に応じました。質疑応答の概要は以下の通り。
Q.核兵器禁止条約に関して、式典で総理のあいさつでは言及がなかったことについて
唯一の戦争被爆国として、日本は、独自のリーダーシップを発揮していかなくてはならない立場にある。もちろん同盟国との関係もあるが、少なくとも、わが国の署名、批准、そして発効に向けた動きを、日本政府としては明確に示していかなくてはならないと考えている。そのことを求めていく。
Q.INF条約が失効し、また米露の冷戦みたいになるのではないか。日本政府はどういうリーダーシップをとるべきか
これは当事国にとどまらず、世界の中で「核拡散やむなし」という空気が残念ながら一部に広がっていのではないかと危惧している。こういう時だからこそ、より強く、広島、長崎の悲劇を世界に伝え、核拡散をどう防ぎ、核軍縮をどう進めていくのか、明確なメッセージを出し続けていくことが重要だと思っている。
Q.憲法9条の改正について。自民党案が自衛隊の存在を明記するとあるが、これに対して改めて枝野代表のお考えは
今の集団的自衛権行使容認という間違った憲法解釈のもとで自衛隊を明記すれば、自衛隊という名前の、世界中で戦争ができる普通の軍隊を認めることになる。そんなことは到底許されるべきことではない。断固戦う。
Q.昨日の国民民主党への会派の呼びかけについて。国民民主党はあの後役員会を開き、衆参一緒でお願いしようという方針を決めた。衆参一緒でも受ける考えをお持ちか
今日は8月6日の広島なので、原爆関連以外についてコメントする場ではない。また、この問題について、あまり途中経過でさまざまなことを申し上げるのは避けるべきだと思っている。
U 【広島】「尊い命奪われた方々に心から哀悼の誠捧げる」
玉木代表らが 広島の平和記念式典に出席 !
(www.dpfp.or.jp:国民民主党:2019年8月6日より抜粋・転載)
広島市長:
■平和記念式典(広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式)
米国の原爆投下から74年となる6日、広島市内の平和記念公園で「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式(平和記念式典)」が開かれ、玉木雄一郎代表は、国内外からの多くの参列者とともに、原爆死没者への慰霊と世界平和への祈りを捧げた。同式典には玉木代表のほか泉健太政務調査会長、広島県選挙区選出の柳田稔、森本真治両参院議員らが参加した。
同じく平和記念公園内で開かれた「広島県動員学徒等原爆死没者追悼式」では、党の広島県連代表の森本真治参院議員らとともに献花。
同市内のホテルで広島県原爆被害者団体協議会(広島被団協)が開いた「原爆死没者追悼慰霊式」では、国民民主党を代表し、平和創造への決意を語った。
玉木代表は「尊い命を奪われた多くの方々に、あらためて心から哀悼の誠を捧げたい。そして今なお苦しんでいる方々に、心からお見舞いを申し上げたい。令和の時代になり、8月6日が一体何の日かも知らない人も増えているようだ。しかし私たちはこの原爆、そして原爆の被害の歴史と記憶を後世代に引き継いでいかなければならない。
しかし今、世界を見渡すと、北朝鮮の核開発、またアメリカやロシアが中距離核戦力廃棄条約(INF条約)から抜けるなど、核軍縮や非拡散の流れにむしろ逆行する、そんな時代になってきている。
けれども、だからこそ日本は唯一の戦争被爆国として、核軍縮や非拡散に向けたリーダーシップを発揮していかなければならない。私たち国民民主党は仲間と力を合わせて、核なき世界の実現に向けた努力を引き続き積み重ねていくことをあらためて皆さまにお誓い申し上げる」とあいさつした。
■ぶら下がり記者会見
玉木代表は核兵器禁止条約等について「今、安倍政権が核兵器禁止条約を批准しない、協力もしないという態度については、厳しく批判してきた。これは日本として批准すべきだということを働きかけていきたい。
アメリカやロシアが中距離核戦力廃棄条約(INF条約)から離脱するということは、新たな緊張、新たな冷戦を生み出すことになり、大変危惧をしている。
中国も核保有国として、さまざまな兵器を開発している。ここはまさに唯一の戦争被爆国としてリーダーシップを発揮し、米ロのみならず中国も巻き込み、核兵器を制約する新たな国際的枠組みを作っていくべきだ。」と、記者団に語った。
また自民党の憲法9条改憲案については、「いわゆる安倍改憲案(9条)については、私たちは明確に反対だ。自衛隊組織の名前だけ書く、任務や権限については一切変わりがないという説明が行われてきたが、これまでに比べ明らかに自衛権の範囲を大幅に拡大する中身になっている。それを何も変わらないと言って、要はうそをつくような9条改憲案については、われわれは反対だ」と語った。
V 核兵器のない世界に進む1年に
(www.jcp.or.jp:共産党:2019年8月7日より抜粋・転載)
志位委員長語る:
日本共産党の志位和夫委員長は6日早朝、広島平和公園で献花を行ったさい、メディアの取材に対して、次のようにのべました。
「この日にこの場に立ち、人類史上最悪の非人道的兵器によって命を奪われた多くの方々の無念を思い、深い追悼を申し上げます。
今年から来年が、核兵器禁止条約を発効させるとともに、2020年のNPT再検討会議で核兵器5大国に条約の義務(核軍縮)を果たさせ、核兵器のない世界に進む1年となるよう、力をつくしたいと決意しています。
わが党は、これまでもNPT再検討会議、核兵器禁止条約の国連会議に代表団を派遣するなど、世界に被爆国の声を伝える活動をしてきましたが、国際舞台での活動を強めるとともに、唯一の戦争被爆国・日本の政府が、核兵器禁止条約に背を向けている恥ずかしい状況を変えるべく奮闘したい。とくにヒバクシャ国際署名をさらに大きく広げる活動の一翼をになって頑張る決意です」
W 2019年・国民平和大行進、平和記念公園
に到着、広島・集結集会300人
(www.jcp.or.jp:共産党:2019年8月5日より抜粋・転載)
5月から全国各地をスタートした2019年原水爆禁止国民平和大行進が4日、ゴール地点である広島市の平和記念公園に到着しました。炎天下、集結集会には、300人が参加。
「核兵器のない平和な世界を実現するためにこれからも歩き続けよう」とアピールしました。
現地実行委員会を代表してあいさつした神部泰・広島県労連議長は、「平和を願うすべての人たちに支えられて、今日のゴールを迎えられました。核兵器禁止条約の発効をめざして、さらに共同を強めていきましょう」とのべました。
原水爆禁止2019年世界大会運営委員の長尾ゆり・全労連副議長は、禁止条約発効へ向けた動きが各国で進んでいることを紹介し、「核兵器廃絶の願いは、立場を超えて一致できるものです。さらに行動していきましょう」と訴えました。
通し行進者や国際青年リレーに参加した人らも発言。富山―広島コースを歩き通した山田太枝(たえ)さん(74歳)は、「一歩一歩、平和をアピールしながら歩けたことを光栄に思います。若い人はもちろん、もっと多くの人が参加してもらいたい」とのべました。
松井一実広島市長、山田春男広島市議会議長からメッセージが寄せられました。
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