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今年から、日本政治刷新を一からやり直すべきである !
日本の支配者の戦略とは ?
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2019/03/27より抜粋・転載)
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1)〜12 )は前2 回投稿済みです。以下はその続きです。
13 )後継の菅直人内閣、野田佳彦内閣は、日本の既得権勢力に寝返った !
後継の菅直人内閣、野田佳彦内閣は、日本の既得権勢力に寝返った内閣だった。
菅直人首相は普天間の辺野古移設を全面推進し、シロアリ退治なき消費税増税を参院選公約に掲げた。民主党内の論議を一切せず、突然、消費税増税の方針を、2010年参院選公約に掲げたのだ。
そして、この路線をさらに強行推進したのが、野田佳彦氏である。
14 )後継の菅直人内閣、野田佳彦内閣は、既得権勢力に従属した !
「シロアリを退治しないで、消費税を上げるのはおかしい」
と叫んだ野田佳彦氏が、「シロアリ退治なき消費税増税」を、強行制定したのだ。
菅直人内閣と野田佳彦内閣の行状により、民主党政権に対する評価は地に墜ちた。
これこそ、日本の既得権勢力=米官業政電の利権複合体が希求した状況である。
15 )野田首相は、消費税増税法を強行制定して、安倍自民党に大政を奉還した !
野田佳彦氏は、消費税増税法を強行制定して、安倍自民党に大政を奉還した。
そして、安倍内閣が6年続いて現在の惨状がもたらされたのである。
米官業の既得権勢力による日本支配を打破することは容易でない。
2009 年の政権交代成就から、その後の完全転覆の経緯を詳細に検証すれば、この事実がくっきりと浮かび上がる。
この経緯を踏まえて、日本政治刷新をやり直さなければならない。
その際、重要なことは、既得権勢力を排除して日本刷新の勢力を一本化することだ。
2009 年の鳩山内閣には、既得権勢力が隠れ潜んでいた。
16 )民主党政権は、「悪徳10人衆」によって、内側から破壊された !
私はこれを「悪徳10人衆」と表現してきた。
民主党政権は、民主党内に潜む「隠れ既得権勢力」によって、内側から破壊されたのだ。
この失敗を繰り返してはならない。
17 )鳩山内閣が掲げた改革路線は、菅内閣、
野田内閣によって、完全に闇に葬られた !
鳩山内閣が掲げた三つの改革基本路線は、菅内閣、野田内閣によって、完全に闇に葬られた。
「官僚天下り根絶」の看板はどこに行ったのか。
「企業団体献金全面禁止」の公約はどこに行ったのか。
そして、「米国に対してものを言う」姿勢はどこに行ったのか。
すべての原点に立ち返り、日本政治刷新をやり直さねばならない。
そのための政治勢力の結集と、政治刷新を主導するリーダーの発掘を急がねばならない。
(参考資料)
「日本の支配者」は、対米・大資本隷属体制を固定化するため、
人物破壊工作と「保保二大政党体制」構築を目指している !
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2017/09/04より抜粋・転載)
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1)野党再編が論議の焦点は、「保保二大勢力体制」か、
それとも「保革二大勢力体制」かである !
野党再編が論議の対象になるが、焦点は、「保保二大勢力体制」か、それとも「保革二大勢力体制」
かということになる。「保保」というのは、現在の自公政権の基本政策と類似した、基本政策を掲げる政治勢力が、自公勢力と類似した規模に、拡大する状況である。
米国の共和・民主二大政党体制と類似した政治状況である。
2)「日本の支配者」は、「保保二大勢力体制」を
目指しているが、「保革二大勢力体制」を構築しない
と、安倍政治の刷新はできない !
「日本の支配者」(=悪徳ペンタゴンの巨大資本・米国CIA)が、目指しているのが、この政治状況=「保保二大勢力体制」である。*公明党は1998 年以前は、反自民党・改革政党だったが、1999年から大変節して自民党従属・自公連立の政党になった。
これに対して「保革」は、現在の自公政権が示す、基本政策方針と対峙する、基本政策方針を明示する政治勢力が、二大政党体制の一翼を担う体制である。
かつての英国の保守党・労働党の二大政党体制が、ひとつの類型である。
3)鳩山政権は、自公政権の基本政策路線と、
明確に対峙する政策方針を、明示した !
日本では、2009 年に、鳩山由紀夫民主党が、政権を樹立した。
鳩山政権は、既存の政権の基本政策路線と、明確に対峙する政策方針を、明示した。
その基本政策方針の転換とは、対米隷属 VS 対米自立、官僚支配 VS 官僚利権廃絶、大資本支配 VS 大資本支配排除というものだった。
この基本路線転換を象徴する具体的な政策提言が、普天間基地の県外・国外移設方針、官僚天下りの根絶、企業団体献金の全面禁止の三つであった。
1948 年に、芦田内閣が破壊されて以来、初めて樹立された、本格的な革新政権が、この鳩山政権であった。
4)対米自立、・官僚利権廃絶・大資本支配排除を
目指した、鳩山政権を、「日本の支配者」は破壊した !
「日本の支配者」が、本格的な「革新政権」をいかに恐れているのかは、鳩山政権の命運をたどれば、鮮明に浮かび上がる。鳩山政権を誕生させた主役は、小沢一郎氏と鳩山友紀夫氏(名前表記を首相辞任後に変更)の二人である。
この二人の盟友に対して「日本の支配者」が苛烈で卑劣な人物破壊工作を仕掛けたことは周知の事実である。小沢一郎氏に対する攻撃は、2006 年4月に、小沢一郎氏が、民主党代表に就任した時点から、本格化した。
「日本の支配者」は、なぜ、これほどまでに小沢−鳩山民主党を警戒したのか。
5)小沢一郎氏・鳩山由起夫氏が主導する政治は、
日本の既得権政治を、根底から改革する可能性大だった !
その理由は単純明快である。
この小沢−鳩山・二人が主導する政治が、日本の既得権政治を、根底から破壊=改革する惧れが高かったからだ。「日本の支配者」は、小沢−鳩山民主党を破壊するための、激しい人物破壊工作等活動を展開するとともに、これと並行して、「害のない」もうひとつの政治勢力を構築するための工作活動を展開してきた。
これが、いわゆる「第三極」と称された、新政治勢力創出の試みである。結論を急ぐ。
6)「日本の支配者」は、対米隷属体制を固定化するため、
人物破壊工作と「保保二大政党体制」構築を目指した !
「日本の支配者」は、自公と類似した政策方針を示す、もうひとつの政治勢力を創出しようとしているが、これは、対米隷属・日本の体制を固定化するためのものである。
日本の主権者の多数が、「安倍政治を許さない !」との判断を保持する以上、二大勢力の一翼を担う政治勢力を、「革新勢力」にする必要がある。
この「革新勢力」が、政権を奪還して初めて、日本政治の刷新が実現する。
安倍政治刷新のためには、「保保二大政党体制」ではなく、「保革二大政党体制」を目指すことが不可欠である。
7)反安倍政治・「革新勢力」が、政権を奪還して
初めて、日本政治の刷新が実現する !
これが、当面の野党再編論議で、認識しておくべき、最重要事項である。
「日本の支配者」と表記してきたが、具体的に言えば、米国を支配する、巨大資本のことである。
米国政治、米国政府を支配しているのも、この巨大資本である。
この「支配者」が、米国の政治経済金融制度を構築した。
政治制度における、共和・民主両党による二大政党体制は、どちらに転んでも、巨大資本の利益が損なわれない制度であり、事実上、政治路線は、固定されている。
8)「保保二大政党体制」が構築されれば、
「二党独裁制」になってしまう !
9)「日本の支配者」の実行部隊の中核を担って
きたのが、米国・CIAである !
10 )「人物破壊工作」・隠れ自民党つくり等、
すべてが、CIAによる工作である !
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