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厚労省の統計不正問題: 組織的隠蔽、改めて否定 ! 監察委再調査 !
統計不正への識者の見解・詳報は ?
(www.chunichi.co.jp :2019年2月28日より抜粋・転載)
中日新聞・ 朝刊:
毎月勤労統計不正で、厚生労働省の特別監察委員会(委員長=樋口美雄労働政策研究・研修機構理事長)は、二月二十七日、再調査結果の追加報告書をまとめ、一月の発表と同様に組織的隠蔽(いんぺい)を否定した。
理由として、鈴木俊彦事務次官ら幹部は、不正を認識せず、隠蔽の指示をしていなかった上、担当課レベルでも、綿密な打ち合わせや周到な準備の形跡が、なかったことを挙げた。
◆報告書は、新たに少なくとも二件の虚偽説明を認定 !
報告書は、新たに少なくとも二件の虚偽説明を認定。「公的な場で、真実に反することを認識しながら、事実と異なる虚偽の説明があった」と指摘する一方、「隠す意図までは、認められない」とした。
監察委は、厚労省で会見し、元名古屋高裁長官の荒井史男委員長代理が、「隠蔽は、積極的に隠すという、厳格な要件があるが、それには当たらない」と述べた。
◆野党:隠蔽行為を認めなかった。アウトだ !
野党は「隠蔽行為を認めなかった。アウトだ」と批判し、国会審議で厳しく追及する。
報告書は、厚労省が、二〇一八年一月に行った、調査方法変更に関し「統計学的にも十分な合理性が認められる」と明記。方法変更後に賃金伸び率が高水準となり「アベノミクス偽装」と批判する野党の見方を、監察委が否定する形となった。
◆統計部局幹部は、不正な抽出調査で
行われていたことすら認識していなかった !
根本匠厚労相は、樋口氏から報告書を提出され「信頼回復と再発防止に取り組みたい」と述べた。
報告書は、厚労省の公的統計の意義や重要性に対する意識の低さが際立っており、幹部職員の多くが統計に無関心だと指摘。しかし、統計部局トップ以外の幹部については、本来の全数調査ではなく、不正な抽出調査で行われていたことすら認識せず、不正に関与していなかったと認定した。
一方、担当課のトップを含む複数の職員が関係し、組織としての独自の判断や怠慢による不適切な取り扱いがあったとは認めた。
総務省などに全数調査と虚偽の説明をした点について「担当課トップの判断の下、部下の協力を得ながら行われたもので、課という組織としての判断」とした。
◆報告書原案も厚労省職員が、作成したことが発覚した !
不正問題について監察委は、一月二十二日、報告書を公表した。だが関係者への聴取の約七割を身内の厚労省職員が行い、報告書原案も職員が作成したことが発覚した。与野党の批判を受け、公表三日後に、根本厚労相が、再調査を表明した。
弁護士による事務局を設け、監察委は、職員ら五十九人を聴取した。
(参考資料)
アベノミクスを良く見せるための謀略として、
統計への「偽装工作」をした、疑惑がある !
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2019/02/21より抜粋・転載)
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1)統計不正問題でも、安倍政権の家来
・メディアが、事実を歪めて伝えている !
2)アベノミクスを良く見せるための謀略として、
統計への「偽装工作」をした、疑惑がある !
いまひとつの問題は、安倍内閣がアベノミクスを良く見せるために、統計に広い意味の「偽装工作」を行ってきたとの疑惑である。安倍内閣は、「隠ぺい、改ざん、偽装、ねつ造、開き直り内閣」と言われている。
公文書のねつ造、改ざんは刑法に触れる重大犯罪だ。安倍内閣が刑事司法を不当に支配しているから、この重大犯罪が適正に立件されていないが、刑事司法が適正に機能しているなら、政府関係者から逮捕者が続出し、重い刑罰を科せられていたと考えられる。
3)公文書のねつ造が実行されていたが、
さらに、公的統計の改ざん疑惑がある !
今回は公文書のねつ造ではなく、公的統計の改ざん疑惑である。
この問題は極めて重大である。
偏向メディアは、「官僚の問題」や「歴代政権の問題」などを強調して、責任追及が安倍内閣に向かわないように情報を操作しているが、問題を二つに分けて分かりやすく論じる必要がある。
基幹統計において不正が行われてきたことについては、「官僚の問題」や「歴代政権の問題」が問われるべきだが、2015年以降の実質賃金算出およびGDP算出にかかる問題は、これと切り離して、「安倍内閣の統計偽装問題」として論じる必要がある。
4)2015 年以降の実質賃金算出・GDP算出問題は、
「安倍内閣の統計偽装問題」である !
より重大なのはこちらの問題だ。
2015 年9月に、安倍首相は、「新・三本の矢」なる政策を発表した。
このなかで、名目GDPを600兆円にするとの目標が掲げられた。
このほかに、希望出生率1.8、介護離職者ゼロ、が掲げられたが、いずれも「目標」であって「手段」ではない。「三本の矢」ではなく「三つの的」だと指摘された。
安倍内閣は、あわてて官邸サイトの表記を訂正した。
5)安倍首相の「新・三本の矢」なる政策は、
ドタバタで出てきた、施策であった !
ドタバタで出てきた、施策であったことが、くっきりと浮かび上がった。
このとき、安倍内閣は、GDP600兆円を掲げたが、その背景に、統計算出方法の変更で、GDPをかさ上げすることが予め計画されていたのだ。安倍内閣の行動は、極めていかがわしい。
そして、その後のGDP統計数値を精査すると、不自然な現象が観察された。
『アベノミクスによろしく』:https://amzn.to/2tw2I5G:の著者で弁護士の明石順平氏が詳細な分析を提示し続けてきた。私も昨年12月に、週刊SPAの連載コラムで、この問題を取り上げた。
とりわけ、研究開発投資によるかさ上げ分のなかに、不可解な「その他」計数の急激な拡大が確認されている。
6)アベノミクス偽装のため、不可解な
統計数値の拡大が、観察されている !
明石弁護士は、「ソノタノミクス」と表現しているが、不可解な統計数値の拡大が観察されている。
経済統計に人為的な手を加えて、主権者である国民に偽装した数値を示していたことが事実なら、これだけで内閣は総辞職する必要がある。メディアは問題の本質、問題の重大性を主権者に伝える必要がある。官僚の問題でもなく、歴代政権の問題でもなく、人手不足の問題でもない。
7)官僚の統計不正は、安倍内閣による
「犯罪行為」である疑いがある !
安倍内閣による「犯罪行為」である疑いなのだ。
総務省は、所管する基幹統計の不適切処理を公表した今月1日に、統計の重要性をアピールする「統計の日」に向けての標語募集を始めた。
ネットでは、現実に合う統計標語が、多数掲示され、祭り状態になっている。
「お上から 鶴の一声 好景気」、「統計の 不正で作れ 好景気」、「統計は 答えを先に 決めてから」など、現実を描写する標語が、百花繚乱の状況である。
8 )公文書の隠ぺい・改ざん、統計不正の問題
を、適正に追及する事が肝要だ !
この問題を適正に追及することが肝要だ。「統計は 答えを先に 決めてから」は私に経験がある。
大蔵省で売上税導入の経済効果試算を担当した。
増税と減税の金額が同じ「レベニュー・ニュートラル」の税制改革を行ったときに、GDPの各項目がどう変化するのかに関する政府試算を担当した。
上司の命令は、「すべての項目が、プラスになる試算をせよ」というものだった。
9 )上司の命令は、良い成果のため、実行させる、
「統計は、答えを先に、決めてから」だった !
10 )失業保険給付等が、低い計数に準拠して
支払われてきたから、過小給付となっていた !
11 )2015 年10月、麻生財務相がサンプル
入れ替えに伴う計数変動について言及した !
12 )アベノミクス偽装のため、良いサンプルを、
作為的に抽出した、可能性大だ !
13 )前年同月比計数が高くなる、驚愕の
統計計数を、安倍内閣が発表していた !
14 )安倍政権下、企業収益が倍増し、労働者
一人当たりの実質賃金は、約5 %も減少した !
15 )2018 年の実質賃金前年比プラス計数にする
ため、偽装、ねつ造を行った疑いが濃厚だ !
そのために、偽装、ねつ造を行った疑いが濃厚だ。裏側で指揮を執ったのは財務省であると考えられる。主犯は官邸−財務省ラインだろう。
2015 年10月の経済財政諮問会議における麻生太郎財務相発言がこの系譜の端緒である。
16 )安倍政権下、政官業癒着の統計は、
戦時中のペテン師・大本営と同類だ !
統計計数を改ざんして、主権者に嘘のデータを示し、選挙を嘘で乗り切るという行動様式は、民主主義を破壊する行為だ。かつての大本営と同類だ。
植草一秀著『国家はいつも嘘をつく――日本国民を欺く9のペテン』(祥伝社新書)
https://amzn.to/2KtGR6k:に安倍内閣の嘘の数々を列挙して解説している。
安倍内閣を理解する基礎資料として、すべての主権者にご高覧賜りたく思う。
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