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東京地裁へ出頭(上):ゴーン容疑者はやつれた印象も
存在感は法廷でも健在 !
(news.livedoor.com:2019年1月8日16時00分より抜粋・転載)
産経新聞:ざっくり言うと、ゴーン容疑者は8日、勾留理由の開示手続きのため東京地裁に出廷した。
傍聴人で満席の東京地裁425号法廷に現れた容疑者は、やつれた印象も。
しかし、存在感は健在で、今後何を話すかは、世界中が注目しているという。
ゴーン容疑者出廷詳報 弁護人「検察官はジュファリ氏の取り調べを行っていない」
2つの特別背任容疑をめぐる主張 !
■やつれた印象も、カリスマ健在
はっきりした口調で「カルロス・ゴーン・ビシャラ」 容疑を否認 !
《日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン容疑者(64)が私的な投資の損失を日産に付け替えたなどとされる特別背任事件で、裁判所が公開の法廷で勾留理由を説明する手続きが8日、東京地裁(多田裕一裁判官)で始まった。
世界的なカリスマ経営者が逮捕され、世界に衝撃を与えた「ゴーン・ショック」から1カ月半余り。ゴーン容疑者が初めて公の場に立つことになり、その発言に注目が集まっている》
《勾留理由の開示手続きは、裁判所が容疑者や被告の勾留を認めた理由を公開の法廷で説明する手続き。
ゴーン容疑者の弁護人を務める元東京地検特捜部長の大鶴基成弁護士(63)によると、ゴーン容疑者が損失を日産に付け替えた際、「会社に損失を与えない」と記載された取締役会の議事録の存在が明らかになったとし、「犯罪が成立しないことが判明したため勾留理由の開示を請求した」と説明する》
《勾留理由の開示手続きが注目されるのも異例だが、勾留理由開示の法廷で傍聴券の抽選が行われるのも極めて異例だ。
わずか14の一般傍聴席を求めて、1122人の希望者が列を作り、倍率は、約80倍にも達した。
傍聴席の抽選は、通常、開廷のおよそ30分前に整理券の交付が締め切られるケースが多いが、この日は、混雑回避などのため、開廷1時間40分前の午前8時50分に締め切られた》
《午前10時30分。傍聴人で満席の東京地裁425号法廷に、ダークスーツに白いワイシャツ姿のゴーン容疑者が入廷した。
ゴーン容疑者の息子、アンソニー・ゴーン氏(24)は、6日付の仏日曜紙ジュルナル・デュ・ディマンシュのインタビューで、「父は、真っ向から自己弁護しようとしている。
反論に集中し、非常に冷静だ」と話し、勾留中に「10キロ程度やせた」と明かしていたが、実際、かなりやせている。ほおもこけ、やつれた印象だ。多田裁判官が、開廷を告げる。
ゴーン容疑者が席を立つと、多田裁判官は、女性通訳を介して、氏名や生年月日、住所などを尋ねた。いわゆる「人定質問」だ》
裁判官:「始めに、被疑者本人の出頭を確認したいと思います。その場で立っていてください。名前を言ってください」
《女性通訳がゆっくりと英語に訳した》
ゴーン容疑者:「カルロス・ゴーン・ビシャラ」
《ゴーン容疑者は眉間(みけん)にしわを寄せつつ、はっきりした口調でこう語った》
裁判官:「生年月日は」
ゴーン容疑者「1954年3月9日」
裁判官「日本国内の住所は勾留質問の時に伺った港区元麻布の住所で変わりないということでいいですか」
《ゴーン容疑者は時折、通訳を見つめ、聞き入る》
ゴーン容疑者「イエス」
裁判官:「職業は会社役員とありましたが、それで間違いないですか」
ゴーン容疑者:「そのとおりです」
《経営危機に陥った日産を大胆なリストラでV字回復に導いたカリスマ。慣れない勾留生活でやせこけたとはいえ、その存在感は法廷でも健在だった。
傍聴席にいた記者たちが速報を伝えるために慌ただしく法廷を後にする。ゴーン容疑者はこの後、世界が注目する法廷で何を語るのか》
◇ ◇ ◇
《事件は異例ずくめの展開をたどった。ゴーン容疑者は、側近で前代表取締役のグレゴリー・ケリー被告(62)=金融商品取引法違反罪で起訴=と共謀し、平成22〜26年度のゴーン容疑者の報酬を約48億円過少に有価証券報告書に記載したとして、金商法違反容疑で昨年11月19日に逮捕された。さらに27〜29年度分についても約42億円過少に記載したとして12月10日に同容疑で再逮捕された》
《事件が大きく動いたのはその10日後だった。東京地裁は同20日、東京地検特捜部が求めたゴーン容疑者とケリー被告の再逮捕容疑での勾留延長を認めない決定を下した。
これを不服とした準抗告も棄却。ゴーン容疑者らが保釈される可能性が高まった。検察の威信を懸けた特捜事件では「異例中の異例」(検察幹部)の事態だった》
《事件をめぐっては海外メディアから「長期勾留」「取り調べに弁護士が同席できない」などと日本の刑事司法制度への批判が日増しに高まっていた。
それだけに、裁判所の新たな判断の背景には国際社会への気遣いもあったのではないかとみる向きもある》
《だが、事件は翌21日、急転直下の展開を見せる。特捜部がゴーン容疑者の3度目の逮捕に踏み切ったのだ。
容疑は会社法の特別背任。内容は2つあり、第1は20年10月、新生銀行と契約した通貨のデリバティブ(金融派生商品)取引で生じた約18億5000万円の評価損を日産に付け替えたというもの。
当時、リーマン・ショックによる損失の拡大で銀行側から約10億円前後の追加担保を求められたゴーン容疑者の窮地を救ったのが、サウジアラビアの実業家、ハリド・ジュファリ氏だった。
ジュファリ氏が約30億円を担保に外資系銀行から信用状を発行したため、ゴーン容疑者は追加担保を免れることができたという》
《第2が、そのジュファリ氏が経営する会社に21〜24年、日産子会社「中東日産」(アラブ首長国連邦)から計1470万ドル(現在のレートで約16億円)を入金させた疑いだ》
《ゴーン容疑者は、損失付け替えについて、「日産の信用力を借りるため、一時的に契約者を日産に変更しただけだ」と供述。
約16億円の支出については「投資に関する王族へのロビー活動や現地有力販売店とのトラブル解決などへの報酬だった」と供述、いずれも容疑を否認している》
■裁判官「罪証隠滅の恐れあり」勾留理由を説明
《日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン容疑者(64)が逮捕後、初めて公の場に立った。私的な投資の損失を日産に付け替えたなどとされる特別背任事件で、裁判所が公開の法廷で勾留理由を説明する手続きが東京地裁で続く。
裁判官が氏名や生年月日、住所などを尋ねる「人定質問」が終わると、裁判官は女性通訳を介して、立ったまま人定質問に応じていたゴーン容疑者に語りかけた》
裁判官:「それじゃあ座ってください」
《ゴーン容疑者の着席を確認した裁判官は「被疑事実」と呼ばれる容疑内容の要旨を読み上げ始めた》
裁判官:「まず勾留の理由を開示したいと思います。被疑事実の要旨はこれから述べる通りです。
えーっと、被疑者は日産自動車の代表取締役兼最高経営責任者として、日産の業務全般を統括し、日産およびその子会社に損害を与えないように忠実に職務を行う任務を負っていた。これが前提です」
《女性通訳がゆっくりと英語に翻訳していく。ゴーン容疑者は時折、視線を下に落としながら、じっと通訳の言葉に耳を傾ける》
裁判官:「第1として、自己の資産管理会社が新生銀行との間で締結していたスワップ契約において、多額の評価損が生じたため自己の利益を図る目的で平成20年10月…」
《被疑事実の要旨の読み上げが続く。東京地検特捜部がゴーン容疑者の3度目の逮捕に踏み切った容疑は会社法の特別背任だった。
内容は2つあり、第1は20年10月、新生銀行と契約した通貨のデリバティブ(金融派生商品)取引(スワップ取引)で生じた約18億5000万円の評価損を日産に付け替えたというもの。
当時、リーマン・ショックによる損失の拡大で銀行側から約10億円前後の追加担保を求められたゴーン容疑者の窮地を救ったのが、サウジアラビアの実業家、ハリド・ジュファリ氏だった。
第2は、そのジュファリ氏が経営する会社に21〜24年、日産子会社「中東日産」(ア
ラブ首長国連邦)から計1470万ドル(現在のレートで約16億円)を入金させたという疑いだった》
《多田裁判官は、ゴーン容疑者の勾留が必要な理由について、述べ始めた》
裁判官:「被疑者の関係者や日産関係者らへ働きかけにより、罪証隠滅の恐れがあると認められる。また、本件事実の内容から海外への逃亡の恐れがあるため、勾留の必要性があることが認められる」
《女性通訳人がゆっくりと英語に訳していく。弁護人が勾留理由の具体的内容の説明を裁判官に求める手続きに入った》
裁判官:「弁護人から求釈明があるようですが」
弁護人:「はい、求釈明を申し上げます」
弁護人:「第1事実については新生銀行関係者の供述によると、スワップ取引の当事者を変更する契約締結が日産取締役会に提案された際、『no cost for the company』との記載に基づいて行われた。
そのため、仮に差損の支払いが生じても、ゴーン容疑者が日産に同額を支払うことが日産、容疑者、新生銀行の3者間で合意されていたことが明らかである」
《ゴーン容疑者の弁護人を務める元東京地検特捜部長の大鶴基成弁護士(63)は事前の取材に対し、ゴーン容疑者が評価損を含む契約を日産に付け替えた際、「会社に損失を与えない」と記載された取締役会の議事録の存在が明らかになったとし、「犯罪が成立しないことが判明したため勾留理由の開示を請求した」と説明していた》
弁護人:「容疑者について、評価損を負担すべき義務を日産に負わせたことを具体的に明らかにしてほしい」
弁護人:「第2事実について申し上げる。支払いを受けたとされるジュファリ氏側は当時、中東地域での販売不振の解決と販売網を立て直したことや、工場建設の許認可をサウジ政府から得たことへの正当な対価だと述べている」
弁護人:「また、ジュファリ氏側への1470万ドルについて、日産の中東、アフリカ担当の関係者はサウジアラビアでの販売網立て直しにジュファリ氏が尽力したことへの対価であることを述べている。
どのような根拠で取締役としての任務に背くとして勾留状が発行されたのか具体的に明らかにされるよう求める」
《この後、法廷でゴーン容疑者に許された発言時間は10分間。弁護側は事前に陳述内容をまとめた書面を準備しており、ゴーン容疑者は書面を見ながら英語で意見を述べ、法廷通訳人が一文ずつ日本語に通訳していく。
通訳人の発言時間は持ち時間に含まれない》
■「日産のため全力で合法的に業務推進」
《日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン容疑者(64)が私的な投資の損失を日産に付け替えたなどとされる特別背任事件で、裁判所が公開の法廷で勾留理由を説明する手続きが東京地裁で続く》
《多田裕一裁判官が勾留理由について説明をする中、傍聴している報道機関の記者らが、速報するため慌ただしく、出入りする。ゴーン容疑者は、落ち着かない様子でその様子に目をやりながら、通訳の言葉に耳を傾ける》
裁判官:「関係者の供述によると、自己の利益を図る目的で(約18億5000万円の損失を含む)スワップ契約を日産に付け替えた。第1の勾留に、十分な理由が認められた」
《多田裁判官は、第2事実についても捜査の必要性を指摘した上で、こう述べた》
裁判官:「詳細な理由は現に捜査中であることから、釈明することはできないと判断した」
裁判官:「裁判所からの釈明は以上です。意見陳述となりますが、本人からでよろしいでしょうか」
弁護人:「まず本人から」
《これを聞いた、ゴーン容疑者は立ち上がり、紙を手に証言台へと向かう》
裁判官:「おかけになってください」
《いすに座ったゴーン容疑者は、はっきりとした口調で話し始める》
ゴーン容疑者:「公判廷で発言の機会を許していただきありがとうございます。捜査機関にかけられている容疑がいわれのないものであると明らかにしたいと考えています」
ゴーン容疑者:「最初に話したいのが、日産に対し心からの親愛と感謝の気持ちを持っている。
日産のために全力を尽くして公明正大かつ合法的に社内の所管部署から必要な承認を得た上で、合法的に業務を推進してきた。もっとも尊敬される企業の地位を回復させるため、ひたすら目指してきました」
ゴーン容疑者:「それでは私にかけられている容疑について説明します」
―この続きは次回投稿します―
(参考資料)
カルロス・ゴーン氏のプロフィール
(ウイキペディアより抜粋・転載)
◆役職:
カルロス・ゴーン(Carlos Ghosn、1954年3月9日 - )は、フランスの自動車会社ルノーの取締役会長兼CEO(PDG)にして、日産自動車の会長、三菱自動車工業の会長[2]。またルノーと日産は、2010年以降全世界自動車市場の約10%のシェアを保っているが[3][4]、ゴーンはルノー、日産自動車、三菱自動車工業の株式の相互保有を含む戦略的パートナーシップを統括する「ルノー・日産・三菱アライアンス」の社長兼最高経営責任者(CEO)をも兼務する。
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