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米国・中間選挙後に、米国経済政策運営のヤマ場が到来する !
トランプ大統領のプロフィールは ?
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2018/11/07より抜粋・転載)
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1)米国中間選挙:共和党は、上院で過半数議席を
維持するが、下院では、過半数議席を失う !
2)上院と下院のねじれ・選挙結果は、トランプ大統領に試練を与えるものである !
3)トランプ氏への大統領弾劾が成立する可能性は、極めて低い !
4)米国は、巨大資本に従属しない、トランプ大統領
の登場によって、完全に分断された !
5)トランプ大統領は、小さな政府、自己防衛権尊重
を、重視する立場を鮮明にしている !
6)貿易政策について、トランプ氏は、米国利益第一主義への転換を、明確にした !
7)支持率低迷の背景にあるのが、トランプ大統領の「米国分断路線」である !
8)2020 年の大統領選で、民主党が、有力な
大統領候補を、擁立できるか否かが、大きな焦点だ !
9)トランプ政権下、米国経済は、いま、
胸突き八丁に差し掛かっている !
以上は前2回投稿済みです。以下はその続きです。
10 )トランプ大統領は、あえて、イエレンFRB議長
の交代に踏み切った !
もともと、トランプ大統領は、大統領選挙期間中に、イエレンFRB議長を強く批判していた。
「利上げが必要なのに、利上げをしない」ことを、強く罵っていたのだ。
「利上げをしないのは、大統領選を、民主党に有利にするためである」との判断を有し、FRBは、そのような政治的行動をせずに、利上げを断行するべきだ、と再三主張していた。
大統領に就任したら、イエレン議長を、くびにするとまで言っていたのである。
しかし、大統領就任後は、発言を全面的に修正した。
イエレン議長は、2018年2月まで、FRB議長職にとどまった。
11 )トランプ氏は、大統領就任後、1年間は、
イエレン議長の在職を認めた !
大統領就任後、1年間は、イエレン議長の在職を認めたのである。
そして、その過程で、トランプ大統領は、イエレン議長に対する評価を激変させた。
イエレン議長を、極めて有能なFRB議長であると、賞賛したのである。
トランプ大統領は、良くも悪くも、前言に囚われない。
大統領選挙期間中に、イエレン議長を強く非難したのは、トランプ大統領の当選戦略にとって、FRBの政策運営が、マイナスであると判断したからである。
FRBの政策運営そのもの是非を、論じていたわけではないのだ。
大統領に就任したあとは、適切な金融政策運営が、最優先されることになり、この視点で、イエレン議長の政策運営を、評価するに至っただけのことなのだ。
このあたりの割り切り方が、トランプ流であり、それを、とやかくあげつらったところで、意味はない。
ただ、トランプ大統領は、「大統領は、人事に自分の印を残したがるものだ」と発言した。
この視点で、イエレンを退任させて、パウエル議長を抜擢した。
12 )トランプ大統領が、FRB議長に選出
したのは、パウエル氏だった !
最終的に5人の候補者が残ったが、私は、2018年版のTRIレポート:『あなたの資産が倍になる』(ビジネス社):https://amzn.to/2JKtZsm:において、イエレン議長を続投させぬ場合には、パウエル氏起用が、次善の策になることを明記した。
実際、トランプ氏が選出したのは、パウエル氏だった。
この意味で、トランプ大統領は、極めて冷静、適正な判断力を有している、と言える。
イエレン氏を退任させるなら、パウエル氏を起用するのが、もっとも合理的な選択であったと評価できる。
13 )パウエル氏は、FRB議長就任以来、
米国金融政策運営の「難局」を切り回してきた !
そのパウエル氏は、2018年2月のFRB議長就任以来、米国金融政策運営の「難局」をつつがなく切り回してきた。
未知数であった政策運営能力について、市場の不安心理を払拭する、実績を上げてきたと言える。
しかしながら、今後においては、金融政策運営の舵取りが、さらに困難さを増す局面に差し掛かる。
その正念場の局面で、トランプ大統領とパウエルFRB議長との間の「調和」が維持されるのかどうか。この問題は、トランプ政権が、対中国貿易戦争への基本姿勢を、現状維持のまま突き進むのかどうかにも左右されることになる。
14 )トランプ氏が、大統領再選を実現するには、
米国の経済金融市場の堅調推移が絶対条件だ !
2020 年大統領再選を実現するには、米国の経済金融市場が、堅調推移をたどることが絶対条件になる。この意味で、米国の経済金融政策運営が、まさにこれから、正念場を迎えることになるわけだ。
2020 年の大統領再選を目指すのであれば、2019 年は、いったん金融市場を波乱に陥れておいた方が、逆に有利になるとの、戦術の立て方もあるかも知れない。
上掲の新著には、2019年を展望するための視点を、網羅しているので、関心がある向きには、ぜひご高覧賜りたく思う。
(参考資料)
トランプ大統領のプロフィールは ?
ドナルド・ジョン・トランプ(Donald John Trump、1946 年6月14日 - )は、第45代アメリカ合衆国大統領。シャドー・バンキング隆盛期にアメリカ合衆国で知られた実業家。
シティグループから融資を受け[3]、みずから設立したカジノ・ホテル運営会社トランプ・エンターテイメント・リゾーツを経営。1990年代の事業再建にロスチャイルド、ウィルバー・ロス、そしてフィデリティ・インベストメンツを参加させた[4][5]。 政治家として2000年の大統領選挙に出馬したが一時撤退した。
2017 年1月20日、第45代アメリカ合衆国大統領に就任。不動産会社トランプ・オーガナイゼーションの会長兼社長も務めている。2018 年上半期にドッド・フランク法を緩和した。
○プロフィール
生い立ち:ニューヨーク・ミリタリー・アカデミー時代(左から2人目/1964年)
トランプは裕福な家庭の第四子としてニューヨークに生まれた。父のフレッド・トランプは、1885年にドイツのラインラント=プファルツ州カルシュタット(ドイツ語版)からアメリカに移民したドイツ人フレデリック・トランプの子で、ニューヨーク州クイーンズ区の不動産デベロッパー。母のメアリー・アンは、スコットランドのルイス島生まれで1930年にアメリカに渡った慈善家・主婦。トランプの両親は1936年に結婚し、5人の兄妹をもうけた。
少年期のトランプは、クイーンズ区ジャマイカ・エステートのミッドランド・パークハイウェイ沿いで暮らし、13歳までは父が運営委員を務めるフォレスト・ヒルズ地区の学校に通っていたが、素行不良のためニューヨーク・ミリタリー・アカデミー(英語版)(陸軍幼年学校の1つ)に転入させられた[15]。
◆青年時代:
1964年からブロンクス区のフォーダム大学に2年通ったのち、不動産の専門学科があった大学であるペンシルベニア大学の経営学部(ウォートン・スクール)に転校し、1968年に経済学士号(BS〈ECon〉)を取得して卒業した[16][17]。
卒業後に父親が経営するエリザベス・トランプ・アンド・サンに入社して、仕事を通じて不動産管理や投資などの知識を身につける[18]。
◆不動産王:
ロナルド・レーガン大統領とイヴァナとともに(1985年)
父親からの支援を受けて、1970年代からニューヨーク州などのアメリカ東海岸を中心としたオフィスビル開発やホテル、カジノ経営などに乗り出し、1971年には父フレッドから同社の経営権を与えられ、社名を現行の「トランプ・オーガナイゼーション」に改めた。
以来トランプは、ニューヨークやアトランティック・シティのホテルやカジノ、ゴルフコースその他諸々の不動産を建設して行くことで1980年代には、ロナルド・レーガン政権下における景況感の回復を背景に大成功を収め、「アメリカの不動産王」と呼ばれることになる。
なおこの頃、「赤狩り旋風」で悪名をはせた弁護士のロイ・コーンを顧問弁護士としている。
そして、1977年にはチェコスロバキア人でモデルのイヴァナと結婚し、「広告塔」としてインテリア関連会社やホテル、カジノの運営を任せることで、メディアからの注目を浴びた。
◆自己顕示欲:トランプ・タワー トランプ・タージマハール:
自己顕示欲が旺盛であり、代理人を使い各種メディアに積極的に露出し「ニューズウィーク」や「フォーブス」、「ニューヨーカー」などの有名誌の表紙に取り上げられたり、記事にされることを好んだ。
また、自らが所有するホテルでボクシングの世界タイトルマッチを行う際は、ジャック・ニコルソンやモハメド・アリなどの有名人をゲストとして招き、マスコミの前で親しい間柄を見せつけると同時に、必ずリング上で自ら挨拶を行っていた。
さらに自らが開発・運営する不動産に「トランプ・タワー」、「トランプ・プラザ」、「トランプ・マリーナ」、「トランプ・タージマハール」など、自分の名前を冠している。
またゴーストライターを使い自伝を出版したり、自らの名を冠したボードゲームを販売するなど、自らの名を様々な形で露出することを好んだ。
なお、過去に代理人に対して、自分の名を記事に掲載する際には、必ず「億万長者(The Billionaire)」とつけるように指示していた。
なお、自らの名前を冠した不動産の1つである「トランプ・タワー」は、1983年に、ニューヨーク五番街(ミッドタウン・マンハッタンの目抜き通りである)に建設された。金ぴかの内装を持つ1980年代のトランプの代表作として知られ、高級アパートメントとショッピングモール、オフィスエリアを擁する複合施設で、自宅もこのビル内に置いている。
1980年代にはスティーヴン・スピルバーグやマイク・タイソンといったセレブリティが入居しており、現在もビル・ゲイツ、ハリソン・フォード、ビヨンセなどの有名人が住む。ミス・ティーンUSA、ミスUSA、ミス・ユニバースの優勝者が共同生活していることでも有名である。
◆異業種進出 !
トランプ・シャトルのボーイング727-200型機
1983年には、新興のプロアメリカンフットボールリーグであるUSFLのニュージャージー・ジェネラルズのオーナーとなった。1985年には、春夏制であったスケジュールをNFLと同じ秋冬制にし、NFLとの合併を目指すよう他のオーナーたちを説得する。だがNFLを反トラスト法で訴えた裁判は実りなく、USFLは1985年をもって消滅することになった[19]。
それまでも、自身が所有するアトランティック・シティのカジノまでの間のヘリコプター会社も経営しているなど航空業界にも進出していたが、1989年には、当時経営不振に陥っていた大手航空会社の1つであるイースタン航空のニューヨーク発(ラガーディア空港)のシャトル便路線網を買収して、自らの名を冠した「トランプ・シャトル」を興すなど他異業種への展開を進めた。
また、ニューヨークを代表する最高級ホテルの1つでもある「プラザ・ホテル」を1988年に買収し、イヴァナに経営を任せた。
―以下省略―
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