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臨時国会召集:安倍首相の所信表明、
補正予算案の成立や憲法改正に意欲 ! (上)
野党の見解・詳報は ?
(www3.nhk.or.jp:2018年10月24日 12時11分より抜粋・転載)
自民党総裁選挙で安倍総理大臣が3選を決めたあと初めてとなる臨時国会が、10月24日、召集され、安倍総理大臣は、自民党の両院議員総会で、災害からの復旧・復興に向けた、補正予算案などの、成立を目指す考えを、強調するとともに、憲法改正に改めて意欲を示しました。
一方、立憲民主党の枝野代表は、党の参議院議員総会で、参議院でも野党第1会派になり、より重い責任を担うことになるとして、野党連携も重視しながら対応していく考えを示しました。
第197臨時国会が、10月24日、召集され、午前10時から参議院本会議で常任委員長の選任などが行われました。
国会では、午後1時から、天皇陛下をお迎えして、開会式が行われたあと、衆参両院の本会議で、安倍総理大臣の所信表明演説などが、行われることになっています。
これに先立って、安倍総理大臣は、自民党の両院議員総会に出席し、「今年は、災害の多い年だったが、被災地の復興を加速させるため、一日も早く、補正予算案を、成立させなければならない。
出入国管理法の改正案など、重要法案があり、しっかりと成立させ、結果を出していきたい」と述べました。
そのうえで、「日本は、まさに今、歴史の転換点を迎えている。教育の無償化や、社会保障制度の全世代型への大きな改革、そして、戦後日本外交の総決算、また、憲法改正など、新たな国づくりに向けて共に頑張っていこう。論戦を展開しながら、平成のその先の時代に向かって、進んでいきたい」と述べました。
◆立憲民主党の枝野代表: 安倍政権は、責任を放棄している !
一方、立憲民主党の枝野代表は、党の参議院議員総会で、「『早く国会で論戦したい』と、手ぐすねを引いて待っていたと思うので、ため込んだ力を、爆発させてほしい。
参議院でも、野党第1会派になり、より重い責任を担うことになるが、野党間で、できるだけ共通項を見いだして、連携していくため、今まで以上に、力を発揮しないといけない」と述べました。
また、枝野代表は、党の両院議員総会では、「財務省の決裁文書の改ざん問題について、全くけじめがついていない中で、責任者である、麻生副総理兼財務大臣が、暴言を吐くということが起きている。
責任を放棄しているかのような、今の政治の流れに対し、課題をぶつけ、国民の期待に応えていきたい」と述べました。
臨時国会の会期は、12月10日までの48日間で、一連の災害からの復旧・復興に向けた今年度の補正予算案や、外国人材の受け入れを拡大するための出入国管理法の改正案などが審議される見通しです。
また、先の自民党総裁選挙で、安倍総理大臣が3選を決め、内閣改造を行ったあと、初めての国会となり、激しい論戦が予想されるほか、安倍総理大臣が意欲を示す、憲法改正をめぐる議論も、焦点となります。
◆菅官房長官「建設的な審議を」
菅官房長官は、臨時閣議のあとの記者会見で、「政府としては、今国会には一連の災害からの復旧・復興を中心とした、平成30年度補正予算案を本日提出したほか、法案を13件、条約を3件、提出することを予定している。
それぞれの予算、法案についてしっかりご説明するとともに、建設的なご審議をお願いしたいと思っている」と述べました。
◆自民党・二階幹事長:「一致団結して国会運営を」
自民党の二階幹事長は、党の両院議員総会で、「いよいよ始まる。一致団結して、しっかりと国会運営をしていきたい。一層の協力をお願いする」と述べました。
◆公明党・山口代表:「最大テーマは補正予算案成立」
公明党の山口代表は、党の参議院議員総会で、「臨時国会は短い会期で、安倍総理大臣や閣僚の外交日程もかなり入ってくるので、実質的な審議時間は制約を受ける中での展開になる。
最大のテーマは、補正予算案の成立を図ることだ。相次いだ災害からの復旧という極めて緊急性の高い内容なので、与党として早期の成立を図るべく頑張りたい」と述べました。
◆国民民主党・原口国対委員長「超対決の姿勢で」
国民民主党の原口国会対策委員長は、記者会見で、「数多くの災害があり、補正予算案の提出を速やかに求めていたにもかかわらず、今になり、ようやく国会が開会された。国民の命を守る立場から、政府の対応を厳しくただしていきたい。
第4次安倍改造内閣が発足したが、閣僚にその資格があるのかなど、徹底的に追及し、『超対決の姿勢』を示していきたい」と述べました。
(参考資料)
総理所信表明「美辞麗句だけを並べた演説。
質問では野党一党としての所信を示す」枝野代表
(cdp-japan.jp:立憲民主党:2018年10月24日より抜粋・転載)
第197臨時国会が、10月24日、招集され安倍総理が午後の衆院本会議で所信表明演説を行いました。これを受けて枝野幸男代表が記者団の取材に応じました。質疑応答の要約は以下のとおりです。
Q:所信表明の受け止めについて
青年の主張なら立派な青年の主張だと思います。今国民から注目されている、例えば辺野古基地の問題、消費税を来年10月からどうするのか、公文書改ざん等がいろいろ指摘されている中どうするのか。いずれも今国民から問われていることについて全く何も話していない、美辞麗句だけを並べた演説と言わざるを得ません。
また『ピンチをチャンスに』ということを何度も繰り返されました。確かにピンチをチャンスに変えて、そこから大きな成果を挙げることはありますし、それを目指すということは大事なことだと思いますが、チャンスに変えられない条件・環境にいるからピンチなのであって、そして政治の役割は、ピンチをチャンスに変えられない多くの皆さんにどう寄り添うかということであるにもかかわらず、『ピンチをチャンスに』という一言で、ピンチの中でチャンスに変える糸口もつかめずに苦しんでいらっしゃる大部分の国民の皆さんを見ていないことが明らかになった。
本当に光の部分だけをピックアップしたような演説でした。残念ながら光が強ければ強いほど、影の部分がより暗くなります。
政治の役割はその陰になっている部分に光を当てて全体を明るくすることだと、光の部分だけ強調するというのはまさに政治の責任放棄だと思います。
Q:安倍総理の所信の中で憲法改正にも触れていましたが、その部分についてはどうお考えでしょうか
総理大臣は憲法の改定について権限を持っていませんので、意味のない妄言だと思います。
Q:外国人の受入れについても言及。立憲民主党としては入管法への対応どのようにされますか
相変わらず自民党の中もまとまっていないようで、我々としては全体像を示されていません。いわゆる労働者として、幅広く受け入れるということであれば、これは移民政策に他ならない。これはまさに国全体としての大方針の転換ですから、それには相当な時間をかけて議論しなければならない。
そうでないならば、現に問題視されている技能実習生等の労働条件や人権の問題等について、法改正をして改善をし始めてまだ結果が見えてない状況をどう考えているのか。
国会で相当な議論が必要だと思っています。これを重要広範議案にしないなんてことはあり得ない話だと思っています。
Q:これに対して対案をだす考えはあるのか
まず政府案が政府与党としてまとまっていない状況。良いものなら賛成するわけですし、すこしだけ直せばいいのであれば修正案を出すわけです。相手の案が出てきてないのに答えようがありません。
Q:憲法の件、今日もそうでしたが、憲法論議をしていくことが国会議員としての責任だと安倍総理は繰り返し強調していますが、そうした主張に対しては
少なくとも内閣総理大臣に上から目線で言われるような話だとは思っていません。国会での建設的な議論を第1次安倍内閣以来、常にぶっ壊してきたのは誰か。それは安倍晋三さんその方じゃないですかと申し上げたい。
Q:今国会の争点と、どういう国会にしていきたいか
国会運営については国対委員長から話されていると思いますのでその通りです。
Q:代表質問ではどのような点を質問されるか。
党の代表としての代表質問は、私が個人で準備するというよりも、チームで準備を進めていただいています。代表質問として問いただす点も大事だと思っていますが、美辞麗句だけ並べた中身のない総理の所信に対して野党一党としての所信をしっかりと示したい。そこに力点を置きたい。
Q:先ほどの両院議員総会で近藤副代表の辞任が承認された。国対委員長から安倍内閣の閣僚の資質を問う国会にしたいとの方針を示されたが、その方針に変わりはないか
近藤副代表からも事務的な手続きの瑕疵があったようだということで調査をしているということであります。
ただ本質的な問題を抱えている安倍内閣を追及するに当たって、党に迷惑かけたくないということで申し出がありました。
まさにそれの意を受けて、より厳しく、しっかりと問題がある閣僚等については追及をしていかなければならないと思っています。
Q:総理が演説で「継続こそが力なり」と述べた。政権が長く続くことをどう感じるか。
政治の役割・仕事というのは、長いとか短いとかは、あまり意味のある議論だと思っていません。
Q:先日、麻生大臣が病気の人を差別すると受け取られるような発言をした、この発言について
今のような指摘は聞いておりますが全体像を聞いておりませんので、全体像をしっかりと認識した中で、ここから問題点は国会の中で追求していくことになると思います。
―この続きは次回投稿します―
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