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普天間基地を閉鎖し、辺野古には基地を造らないのが正しい選択だ !
戦時中・戦後沖縄の深層・真相は ?
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2018/08/09より抜粋・転載)
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1)翁長雄志知事が、逝去され、沖縄県知事選
が、9月にも実施される !
2)沖縄県民は、「辺野古に基地を造らせない」との
思いを託して、翁長氏を新知事に選出した !
3)沖縄県民の民意によって、埋め立て承認を撤回する
事ができる事を、翁長氏が何度も明言してきた !
4)翁長知事は、公益撤回できるとしながら、
本年7月に、要件撤回を行う方針を示した !
5)直ちに、辺野古基地建設反対の知事選立候補者の擁立を行うべきだ !
6)沖縄県の主権者は、改めて「辺野古米軍基地NO」の総意を明示すべきだ !
7)外務省は、「虚偽公文書」によって、鳩山首相
の普天間基地県外移設案を潰した !
8)安倍内閣が「あらゆる手法を駆使して、
辺野古に米軍基地を造る」行動をとり続けてきた !
9)安倍政権は、札束で頬を叩き、沖縄県民に
ひれ伏すことを求める行動であった !
以上は前2回投稿済みです。以下はその続きです。
10)面積0.6%の沖縄に、日本に存在する米軍施設の74%が集中している !
面積が日本全体の0.6%の沖縄に、日本に存在する米軍施設の74%が集中している。
沖縄は、1952年のサンフランシスコ講和条約発効と当時に、日本から切り離された。
沖縄は米国施政下に置かれ、日本本土の米軍基地が沖縄に移設されていった。
沖縄では「銃剣とブルドーザー」によって土地が強制収容され、島全体が要塞と化していったのである。
11)その沖縄に、日本の費用負担で、新たに米軍基地
を建設する事は間違いである !
その沖縄に、日本の費用負担で、新たに米軍基地を建設することが正当性を持たないことは明白だ。
だからこそ、沖縄県民が「辺野古米軍基地=NO」の意思を明示してきたのだ。
この、沖縄県民の総意を踏みにじるように、安倍内閣は辺野古米軍基地建設を強硬に推進している。
その大義名分として、常に掲げられるのが「普天間基地の危険性除去」である。
住宅密集地に隣接する、普天間飛行場を閉鎖するべきことは、当然のことである。
これと辺野古米軍基地建設をリンクさせることに問題があるのだ。
12)普天間基地を閉鎖し、辺野古には基地を
造らないのが正しい選択だ !
普天間基地を閉鎖し、辺野古には基地を造らないのが正しい選択である。
2020年を目途に実施されている、米軍再編で、在沖海兵隊は、司令部機構と小規模な遠征隊だけになり、主戦力はグアムへ移転する。しかも、在沖海兵隊は、1年の半分以上を、沖縄以外で、訓練しているのである。
在沖海兵隊の規模は、大幅に縮小し、辺野古に、巨大な米軍基地を建設する、必然性が存在しない。
安倍内閣は、日本の観光資源を重視して、外国人訪日者の増大を目指しているというが、辺野古の美しい海を破壊して、死の拠点である、巨大な軍事基地を建設することは、観光立国の方針に全面的に反している。
13)安倍内閣は、数々の不祥事を、権力の濫用
によって、握りつぶしている !
安倍内閣は、数々の不祥事を、権力の濫用によって、握りつぶしている。
主権者全体の4分の1の支持しか得ていないにもかかわらず、国会における議席数の多さだけを頼りに、横暴な議会運営を続け、多数の主権者が拒絶する各種政策を強引に押し通してきている。
その結果として、日本全体が暗雲に覆われる状況が出現している。
この暴政に歯止めをかける意味でも、このたびの沖縄県知事選の意味は極めて重い。
沖縄県の主権者総意を代表し、安倍内閣に厳しく対峙する、新しい知事を生み出すことが重要だ。
沖縄を、日本の暴政を糺す、新たな出発点にしなければならない。
(参考資料)
沖縄の「慰霊の日」は、沖縄戦で、犠牲に
なった人たちに、祈りをささげる日だ !
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2018/06/23より抜粋・転載)
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1)沖縄の「慰霊の日」は、沖縄戦で、犠牲に
なった人たちに、祈りをささげる日だ !
沖縄が、6月23日、日本の敗戦から73年目の「慰霊の日」を迎えた。
6月23日は、太平洋戦争末期に、おびただしい数の、住民を巻き込んだ、激烈な地上戦が繰り広げられた沖縄で、組織的な戦闘が、終わった日とされ、犠牲になった人たちに、祈りをささげる日だ。
最後の激戦地となった沖縄本島南端に位置する平和祈念公園で、6月23日正午前、追悼式が開会された。沖縄戦が始まったのは、1945年3月末であった。
2)1945年4月1日から、米軍の沖縄本島への上陸が始まった !
4月1日に米軍の本島への上陸が始まった。
この沖縄戦で、当時の県人口の4人に1人にあたる県民12万人以上が犠牲になった。
日米の軍人を合わせた死者は、20万人に上るとされる。
1990年6月23日、海部俊樹内閣総理大臣が、歴代首相として初めて、県主催の「沖縄全戦没者追悼式」に参列した。命をつないだ人々も、敗戦後の米軍占領下で、過酷な生活を強いられた。
1952年4月28日の、サンフランシスコ講和条約発効によって、敗戦後に、連合国軍の占領下にあった日本は、独立を果たしたが、沖縄や奄美は、日本から切り離された。
3)沖縄が、日本復帰するまでの27年間、沖縄は、米国施政権下にあった !
沖縄が、日本復帰するまでの27年間、沖縄は、米国施政権下にあった。
この間に米軍基地は、本土から沖縄へ移転された。
沖縄では、日本国憲法が適用されず、人権が蹂躙(じゅうりん)された。
過重な基地負担など、現在まで続く、沖縄差別の源流ともなった、4月28日は、「屈辱の日」と呼ばれている。安倍内閣は、第2次安倍内閣が発足した直後の、2013年4月28日に、政府主催の「主権回復式典」を開催し、天皇、皇后の出席を求めた。
4)日本は、サンフランシスコ講和条約に調印したその日、
日米安保条約にも署名した !
日本は、サンフランシスコ講和条約に調印したその日、日米安保条約にも署名している。
沖縄を含む南西諸島を切り捨てて、米国に従属することと引き換えに、「見せかけだけの独立」を得たのである。
5)安倍内閣が、「屈辱の日」を記念して、式典を開催し、
これを国民の祝日にする事は、米国の家来の証拠だ !
この4月28日に式典を開催した、安倍内閣は、この日を国民の祝日にする考えを併せ持っていたのだと推察される。沖縄にとっての「屈辱の日」を記念して、式典を開催し、これを国民の祝日にしようとすること自体が、安倍内閣の本質を鮮明に示している。
要するに、アメリカのポチにしか過ぎないのである。
その沖縄でいま、巨大な米軍基地建設が進められている。
6)安倍政権下、辺野古の美しい海を破壊して、
巨大な米軍基地建設が推進されている !
辺野古の美しい海を破壊して、巨大な米軍基地建設が推進されているのだ。
軍備増強、戦争法制強行制定など、戦前への回帰を強引に進める安倍首相は「東アジアをめぐる情勢は日増しに厳しさを増している」を常套句として用いてきたから、朝鮮半島の平和と安定は、安倍内閣にとっての最大の危機に映っているだろう。
対米隷属・大資本従属の安倍政権は、朝鮮半島の平和と安定が実現しては困る。
7)安倍首相の正体は、朝鮮半島の平和と安定が
実現しないように、全力を注いできた !
8)翁長知事によって、「辺野古に基地を造らせない」
との公約は、守られてこなかった !
9)辺野古米軍基地建設に向けての、「事前協議書」を、
県知事が、受理しなければ、基地建設を防止できた !
これを受理する前に「埋め立て承認取消」、「埋め立て承認撤回」の行動を取り、政府による辺野古米運基地建設本体工事の着工を阻止していれば、現時点でも辺野古米軍基地建設はほとんど進捗していない状況を確保できたはずである。
しかし、翁長雄志知事は、「埋め立て承認取消」を事前協議書受理まで行わなかった。
政府は、沖縄県への事前協議書提出をもって本体工事に着手した。
10)翁長知事の実態は、辺野古米軍基地建設を
実体として進捗させてきた !
辺野古米軍基地建設を実体として進捗させてきたのである。
辺野古の米軍基地建設を阻止する道が狭められてしまった。
そして、安倍内閣はついに、新基地建設のための、埋め立て海域の一部への土砂投入を、8月17日に開始することを通告してきた。辺野古基地建設を既成事実化するための行動である。
それでも、辺野古基地建設が、このまま一気に推し進められてしまう可能性は、極めて低い。
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