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豪雨被害:169人死亡、80人安否不明 !
豪雨・甚大な被害の理由は ?
(www3.nhk.or.jp:2018年7月11日 10時48分より抜粋・転載)
NHKが各地の警察や消防を取材してまとめたところ、今回の記録的な豪雨で、これまでに全国で169人が死亡し、80人の安否が不明となっています。
◆死者169人
広島県では広島市で14人、呉市で13人、東広島市で12人、三原市で8人、坂町で5人、熊野町で5人、竹原市で4人、福山市で2人、海田町で1人、尾道市で1人、府中市で1人、安芸高田市で1人が死亡していて、今回の記録的な豪雨で、広島県内で死亡した人は、合わせて67人にのぼっています。
岡山県では、倉敷市が最も多く49人で、このうち48人が、広範囲が浸水した真備町です。
このほか、総社市で3人、笠岡市で3人、井原市で、1人の、合わせて56人が死亡しました。
愛媛県では、宇和島市で11人、西予市で5人、大洲市で4人、松山市で4人、今治市で、2人の合わせて、26人が死亡しました。
さらに、京都府では綾部市で3人、舞鶴市で1人、亀岡市で1人の、合わせて5人、山口県では、岩国市で2人、周南市で1人の、合わせて3人、福岡県では、北九州市で2人、筑紫野市で、1人の、合わせて3人、兵庫県では、宍粟市で、1人、猪名川町で1人の、合わせて2人、鹿児島県では、鹿児島市で2人、高知県では香南市で1人、大月町で1人の、合わせて2人、佐賀県では、伊万里市で1人、岐阜県では、関市で1人、滋賀県では、高島市で1人が死亡しました。
また、広島県東広島市では、避難所にいた80代の女性が、病院に搬送されたあと死亡していて、市が今回の災害との関連について調べています。
◆安否不明80人
このほか、広島県で41人、岡山県で32人、愛媛県で2人、高知県で1人、京都府で1人、佐賀県で1人、奈良県で1人、大阪府で1人の安否が不明となっています。
(参考資料)
T 西日本豪雨、多くの犠牲者はなぜ逃げなかったのか ?
「自分は大丈夫」という油断が怖い
(www.j-cast.com:2018/7/10 11:43より抜粋・転載)
平成最悪の西日本豪雨で避難指示が出ていたにもかかわらず、多くの犠牲者が出た。なぜ逃げなかったのか。防災システム研究所の山村武彦所長に聞いた。
自治体が出す避難情報は3段階にある。まず、避難準備(高齢者等は避難開始)、次が避難勧告(安全な場所に避難を勧める)、最後が避難指示(緊急)。「避難が危険なばあいは自宅の上階などへ退避」という意味だ。
避難という言葉より『逃げてください、山が崩れます』
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☆羽鳥慎一(司会)「実際の時、どこの段階で避難しますか」
☆青木理(ジャーナリスト)「俺は大丈夫だと思う人が多いですよね」
☆菅野朋子(弁護士)「勧告だとなかなか、動かないのでは」
4年前にも多数の犠牲者が出た広島市安佐北区の災害対策本部では「避難準備情報をいつもの規定より早めるなど、早めの避難を呼び掛けた」といっている。
山村所長は「全体として、気象庁も自治体も適切な情報を出したと思っています。しかし、出された情報が住民にきちんと届かないところに問題があります。例えば、避難という言葉より、逃げてください、山が崩れます、という方が分かりやすいですよね」
玉川徹(テレビ朝日解説委員)「勧告や指示より命令の方が強い。しかし、命令だと強制になり、逃げない権利があると言い出しかねないところもある」
羽鳥「今回もまさか自分に起きるとは。油断していました、と思っていた人が多いと思います。どうすればいいでしょうか」
山村所長はこう述べた。
「行政だけに頼らず、我が家の避難ルールを明確にしておくことが大切ですね」
U 記録的大雨の原因は ?
(www3.nhk.or.jp:2018年7月7日 1時11分より抜粋・転載)
今回、西日本を中心に各地で記録的な大雨となっている原因について、気象庁は、西日本から東日本にかけて活発な梅雨前線が停滞し続けていることに加え、沖縄付近で発生した非常に発達した雨雲の塊から大量の水蒸気が西日本付近に流れ込んだことなどを挙げています。
気象庁によりますと、台風7号が、3日前の今月4日に日本海で温帯低気圧に変わったあとの5日、梅雨前線が西日本から東日本の広い範囲にかかりました。
この梅雨前線に向かって日本の東海上にある太平洋高気圧の縁に沿うように、南西から暖かく湿った空気が流れ込み続けて前線の活動が活発になった結果、線状に連なった発達した雨雲が西日本から東日本に次々とかかって断続的に非常に激しい雨が降りました。
これに加えて、5日、沖縄付近の海上に非常に発達した雨雲の塊ができて沖縄県の宮古島や石垣島などで猛烈な雨が降りました。
この雨雲の塊から暖かく湿った空気が6日の午後以降、九州北部や中国地方などに流れ込んで、各地の雨をさらに強めたとみられると分析しています。
梅雨前線が停滞し、南から暖かく湿った空気が流れ込みやすい状況は8日にかけて続く見込みで、気象庁は、今後の雨の降り方に警戒するよう呼びかけています。
V 甚大被害の原因、「バックウオーター現象」か ?
…専門家指摘
(www.sankei.com:2018.7.10 06:50より抜粋・転載)
濁流が住宅街に押し寄せた岡山県倉敷市真備町地区。県などへの取材で、同地区では高梁(たかはし)川の支流で5カ所の堤防の決壊が確認されたことが分かった。
専門家は、決壊の一因として、豪雨などで水位が高まった川が支流の流れをせき止める「バックウオーター現象」が起きた可能性を指摘している。
「ここまでの洪水は経験がない」。真備町有井の会社員、小西哲司さん(47)は9日、浸水した自宅の片付けに追われながら淡々と語った。
子供のときから住んでいるが、大型とされた台風が通過した際もここまでの被害はなかった。
未曽有の被害をもたらした原因とされるのがバックウオーター現象。豪雨などで川の本流の水位が上がることで、本流に流れ込むべき支流の水が、壁にぶつかるように流れを阻害され、行き場を失ってあふれ出す現象を指す。
国交省によると、真備町では、高梁川の支流の小田川で決壊が2カ所発生。岡山県も、支流の高馬(たかま)川などで3カ所の決壊を確認しており、いずれも川の合流地点付近という。
地形的にも高梁川と小田川に挟まれてたまった水の逃げ場がなく、浸水が長引き、その範囲は約1200ヘクタールに及んだ。
今回、多くの孤立者が出た町内の「まび記念病院」一帯は、倉敷市の洪水・土砂災害ハザードマップで、高梁川などが決壊すると2階の軒下以上が浸水すると想定されていた地域。
小田川沿いでは過去にも洪水が発生し、県内で昭和47年に15人、同51年には18人の死者・行方不明者を出した。
国交省も危険性を認識し、小田川の水位を下げるため、高梁川との合流地点を下流に付け替える工事を今年秋から始める予定だった。しかし、今回の豪雨には間に合わなかった。
岡山大の前野詩朗教授(河川工学)は「高梁川と小田川の合流地点は、直後に高梁川が湾曲して川幅が狭くなるボトルネック構造で、水位が高めだった。
豪雨で水かさが一層増したことによりバックウオーター現象が起き、小田川の堤防を決壊させた可能性がある」と指摘した。
高梁川と小田川の合流地点付近は、決壊に至らなかった場所でも、かつてないほど増水したとされる。
バックウオーター現象は鬼怒(きぬ)川の堤防が決壊した平成27年の関東・東北豪雨などでも起きたとの指摘がある。
前野教授は「川が合流する地点ではどこでも起こり得る現象だ」と注意を呼びかけている。
W 「バックウオーター現象」とは ?
☆背水(はいすい)またはバックウォーター(英: backwater)は、河川や用水路などの開水路において、下流側の水位変化の影響が上流側に及ぶ現象のことである[1][2]。
☆背水(はいすい):バックウォーター、とも呼ばれ、河川の下流側の水位の高低が上流水位に影響を及ぼす現象のこと。なお、支川において、本川の高水位の影響が及ぶ範囲を背水区間という。
取水堰の上流では、堰上げによる背水の影響を受ける場合がある。
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