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豪雨被害:124人死亡、6人心肺停止、63人が行方不明 !
記録的豪雨の原因は ?
(www3.nhk.or.jp:2018年7月10日 2時24分より抜粋・転載)
NHKが各地の警察や消防を取材してまとめたところ、今回の記録的な豪雨で、これまでに全国で124人が死亡し、6人が心肺停止の状態になっているほか、63人の安否が不明となっています。
◆死者124人
広島県では、東広島市で12人、呉市で8人、広島市で7人、三原市で6人、竹原市で4人、福山市で2人、坂町で2人、尾道市で1人、府中市で1人、安芸高田市で1人、熊野町で1人が死亡していて、今回の記録的な豪雨で、広島県内で死亡した人は、合わせて45人に上っています。
岡山県では、倉敷市が最も多く、29人で、このうちの28人が、広範囲が浸水した真備町です。
このほか、総社市で3人、笠岡市で3人、井原市で1人の合わせて36人が死亡しました。
愛媛県では、宇和島市で11人、西予市で5人、大洲市で4人、松山市で3人、今治市で、2人の合わせて25人が、死亡しました。
さらに京都府では、綾部市で3人、亀岡市で1人の、合わせて、4人、山口県では、岩国市で2人、周南市で、1人の、合わせて、3人、福岡県では、北九州市で2人、筑紫野市で1人の、合わせて、3人、兵庫県では、宍粟市で1人、猪名川町で1人の、合わせて2人、鹿児島県では、鹿児島市で2人、高知県大月町で1人、佐賀県伊万里市で1人、岐阜県関市で1人、滋賀県高島市で1人が死亡しました。
また、広島県東広島市では、避難所にいた、80代の女性が、病院に搬送されたあと死亡していて、市が今回の災害との関連について調べています。
◆心肺停止6人
さらに、広島県では、熊野町や三原市、尾道市で6人が、心肺停止の状態となっています。
◆安否不明63人
このほか、広島県で51人、岡山県で5人、高知県で2人、愛媛県で1人、京都府で1人、佐賀県で1人、奈良県で1人、大阪府で1人の安否が不明となっています。
(参考資料)
T 西日本豪雨:死者126人、不明79人 ! 平成で最悪の被害 !
(www.asahi.com:2018年7月9日22時12分より抜粋・転載)
朝日デジタル:
西日本を襲った豪雨による被害者の数は、7月9日も増え続け、13府県で死者は126人、心肺停止が2人、行方不明や連絡が取れない人は79人となっている。生存率が著しく下がるとされる「発生から72時間」を10日にかけて迎える中、捜索や救助が続いた。
◆気象庁は、今回の豪雨の名称を「平成30年7月豪雨」と決めた !
気象庁は、7月9日、今回の豪雨の名称を「平成30年7月豪雨」と決め、発表した。
死者100人以上を出した、豪雨災害は、1983年に、島根県を中心に被災した「昭和58年7月豪雨」以来で、平成に入って、最悪の被害となった。
朝日新聞のまとめでは、台風7号が九州に接近した、3日以降、9日午後10時時点の府県別の死者は、広島46人、岡山36人、愛媛25人、京都と福岡各4人、山口3人、鹿児島と兵庫各2人、岐阜、滋賀、高知、佐賀各1人。行方不明などは広島53人、岡山20人など少なくとも計79人。
大規模に浸水した、岡山県倉敷市真備(まび)町では、9日は天候の回復で水が引き、自衛隊や消防が取り残された住民を捜索。複数の遺体が見つかり、同市内の死者は29人となった。土砂崩れが相次いだ広島県内でも捜索が続いた。
梅雨前線の停滞が始まった、6月28日〜今月8日の降り始めからの総雨量は、高知県馬路村で1852・5ミリ▽岐阜県郡上市で1214・5ミリ▽愛媛県西条市で965・5ミリ▽佐賀市で904・5ミリを観測。この期間中、72時間降水量は22道府県119地点、24時間降水量は19道府県75地点で観測史上最大を更新した。
気象庁は、6日から8日にかけて、数十年に一度の重大な災害が予想される「大雨特別警報」を11府県に出し、いずれも8日午後までに解除した。2013年の運用開始以降、一つの災害で4都道府県以上に出たのは初めてだった。
国土交通省は、9日、28道府県から238件の土砂災害の報告があったことを明らかにした。このうち崖崩れが197件だった。
ライフラインへの影響も続いた。厚生労働省によると、9日午後6時時点の断水は、広島県内では呉市の約9万戸、岡山県内では倉敷市の約1万戸など計27万戸に及んだ。また、経済産業省によると、9日午後5時50分時点で、広島県内の約3100戸など約5100戸が停電していた。
◆避難者は、約1万1千人 !
総務省消防庁によると、9日午後5時半時点の避難者は、岡山、広島両県を中心に約1万1千人に上った。
U 記録的大雨の原因は ?
(www3.nhk.or.jp:2018年7月7日 1時11分より抜粋・転載)
今回、西日本を中心に各地で記録的な大雨となっている原因について、気象庁は、西日本から東日本にかけて活発な梅雨前線が停滞し続けていることに加え、沖縄付近で発生した非常に発達した雨雲の塊から大量の水蒸気が西日本付近に流れ込んだことなどを挙げています。
気象庁によりますと、台風7号が、3日前の今月4日に日本海で温帯低気圧に変わったあとの5日、梅雨前線が西日本から東日本の広い範囲にかかりました。
この梅雨前線に向かって日本の東海上にある太平洋高気圧の縁に沿うように、南西から暖かく湿った空気が流れ込み続けて前線の活動が活発になった結果、線状に連なった発達した雨雲が西日本から東日本に次々とかかって断続的に非常に激しい雨が降りました。
これに加えて、5日、沖縄付近の海上に非常に発達した雨雲の塊ができて沖縄県の宮古島や石垣島などで猛烈な雨が降りました。この雨雲の塊から暖かく湿った空気が6日の午後以降、九州北部や中国地方などに流れ込んで、各地の雨をさらに強めたとみられると分析しています。
梅雨前線が停滞し、南から暖かく湿った空気が流れ込みやすい状況は8日にかけて続く見込みで、気象庁は、今後の雨の降り方に警戒するよう呼びかけています。
V 甚大被害の原因、「バックウオーター現象」か ? …専門家指摘
(www.sankei.com:2018.7.10 06:50より抜粋・転載)
濁流が住宅街に押し寄せた岡山県倉敷市真備町地区。県などへの取材で、同地区では高梁(たかはし)川の支流で5カ所の堤防の決壊が確認されたことが分かった。
専門家は、決壊の一因として、豪雨などで水位が高まった川が支流の流れをせき止める「バックウオーター現象」が起きた可能性を指摘している。
「ここまでの洪水は経験がない」。真備町有井の会社員、小西哲司さん(47)は9日、浸水した自宅の片付けに追われながら淡々と語った。
子供のときから住んでいるが、大型とされた台風が通過した際もここまでの被害はなかった。
未曽有の被害をもたらした原因とされるのがバックウオーター現象。豪雨などで川の本流の水位が上がることで、本流に流れ込むべき支流の水が、壁にぶつかるように流れを阻害され、行き場を失ってあふれ出す現象を指す。
国交省によると、真備町では、高梁川の支流の小田川で決壊が2カ所発生。岡山県も、支流の高馬(たかま)川などで3カ所の決壊を確認しており、いずれも川の合流地点付近という。
地形的にも高梁川と小田川に挟まれてたまった水の逃げ場がなく、浸水が長引き、その範囲は約1200ヘクタールに及んだ。
今回、多くの孤立者が出た町内の「まび記念病院」一帯は、倉敷市の洪水・土砂災害ハザードマップで、高梁川などが決壊すると2階の軒下以上が浸水すると想定されていた地域。
小田川沿いでは過去にも洪水が発生し、県内で昭和47年に15人、同51年には18人の死者・行方不明者を出した。
国交省も危険性を認識し、小田川の水位を下げるため、高梁川との合流地点を下流に付け替える工事を今年秋から始める予定だった。しかし、今回の豪雨には間に合わなかった。
岡山大の前野詩朗教授(河川工学)は「高梁川と小田川の合流地点は、直後に高梁川が湾曲して川幅が狭くなるボトルネック構造で、水位が高めだった。
豪雨で水かさが一層増したことによりバックウオーター現象が起き、小田川の堤防を決壊させた可能性がある」と指摘した。
高梁川と小田川の合流地点付近は、決壊に至らなかった場所でも、かつてないほど増水したとされる。
バックウオーター現象は鬼怒(きぬ)川の堤防が決壊した平成27年の関東・東北豪雨などでも起きたとの指摘がある。
前野教授は「川が合流する地点ではどこでも起こり得る現象だ」と注意を呼びかけている。
W 「バックウオーター現象」とは ?
☆背水(はいすい)またはバックウォーター(英: backwater)は、河川や用水路などの開水路において、下流側の水位変化の影響が上流側に及ぶ現象のことである[1][2]。
☆背水(はいすい):バックウォーター、とも呼ばれ、河川の下流側の水位の高低が上流水位に影響を及ぼす現象のこと。なお、支川において、本川の高水位の影響が及ぶ範囲を背水区間という。
取水堰の上流では、堰上げによる背水の影響を受ける場合がある。
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