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安倍首相の発言:拉致問題解決「金正恩氏の大きな決断が必要 !」
「最終的に私自身が会談しないといけない」
小泉首相とは大違いで、安倍首相は「圧力」一転張りで、
拉致問題は、15年超停滞したまま !
(www.nikkei.com:2018/6/16 12:28より抜粋・転載)
日本経済新聞:
安倍晋三首相は、6月16日、読売テレビの番組に出演し、北朝鮮による日本人拉致問題の解決に向け「金正恩(キム・ジョンウン)委員長の大きな決断が必要だと発言した。
強く期待している」と述べた。その上で「最終的に私自身が金正恩氏と日朝首脳会談を行わないといけない」と首脳会談の実現に向けた決意を改めて示し、「北朝鮮と信頼関係を醸成していきたい」と語った。
安倍首相(左)は金正恩委員長との会談開催は拉致問題の解決に資することが条件になると強調した
=正恩氏の写真は新華社・共同
安倍首相は、首脳会談の開催は拉致問題の解決に資することが条件になると改めて強調した。
開催時期などについては、明言を避け「北朝鮮の反応を待ちたい」と語った。
北朝鮮の非核化に向け、査察などへの資金拠出の用意があることも表明した。
「核の脅威がなくなることによって、平和の恩恵を被る日本が、負担するのは当然だ」と述べた。
国際原子力機関(IAEA)による、査察費用を支援する方針だ。
安倍首相は、「例えば、核廃棄をする機構を、つくって進める」と述べ、国際社会が、資金拠出する枠組みをつくる、可能性にも言及した。国際的な枠組みであれば、北朝鮮を、直接支援する形にはならないためだ。「拉致問題が解決されなければ、経済援助はおこなわない」とも強調した。
トランプ米大統領と金正恩氏の米朝首脳会談は、「両国が交渉を始める、土台になったのは間違いない」と評価した。トランプ大統領が表明した、米韓合同軍事演習の中止については、「米国が北朝鮮との信頼を醸成するための善意だ。
北朝鮮が、しっかりと受け止めて行動を示すことが重要だ」と述べ、理解を示した。
安倍首相は、9月の自民党総裁選への出馬を決断する時期については「東京近辺で、セミの声が相当にぎやかになってきたころ」と述べた。
7月下旬ごろを、念頭に置いた発言とみられる。拉致問題など「まだまだやるべきことがたくさんある。私自身の責任で、解決しなければいけない」と強調した。
(参考資料)
小泉首相とは大違いで、安倍首相は「圧力」
一転張りで、拉致問題は、15年超停滞したままだ !
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2018/06/13より抜粋・転載)
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1)米朝首脳による、歴史的な会談が、
シンガポールで実施された !
2)5人が帰国してから16年経過、第2次安倍政権発足から、
5年半だが、拉致問題は、停滞したままだ !
2012年12月の第2次安倍政権発足から、5年半の時間が流れるが、拉致被害者の家族が指摘するように、拉致問題は、1ミリも動いてこなかった。
*補足説明:
金正日総書記が日本人拉致を認めた、2002(平成14)年9月、小泉純一郎首相(当時)と金総書記の首脳会談が実施された。
帰国した拉致被害者:地村保志・地村(浜本)富貴恵夫妻・蓮池薫・蓮池(奥土)祐木子夫妻・曽我ひとみ。
3)小泉首相とは大違いで、安倍首相は「圧力」
一転張りで、拉致問題は、15年超、停滞したままだ !
安倍首相は「圧力」一転張りで、「最大限の圧力」とだけ繰り返してきた。
韓国で文在寅氏が大統領に就任して、積極的に「対話」を呼び掛け始めたことに対して、安倍首相は
「対話のための対話には意味がない」と批判を展開した。
平昌五輪開会式に出席しないとしていた安倍首相は、出席するべきであるとの主権者の声、自民党内の声に屈服して五輪開会式に出席したが、文在寅大統領との会談では、安倍首相が「米韓軍事演習を実施するべきだ」と述べた。
4)対話を重視する、文大統領は、安倍首相の
圧力重視発言は、内政干渉にあたると批判した !
5)米朝首脳会談中止・米朝首脳会談開催の両方で、
安倍首相は、その都度、トランプ氏を支持した !
6)安倍晋三氏は、トランプ大統領に隷従しているだけ
の悲しい、首相である !
単に、権力者であるトランプ大統領に隷従しているだけの悲しい現実がある。
単なるトランプ大統領の太鼓持ちに成り下がっているのである。
米国の軍産複合体にとって東アジアの平和と安定は一大惨事である。
軍産複合体にとって死活問題であるのは、戦争の火種が消えてしまうことである。
現代の戦争は「必然」によっては生じない。「必要」によって生じているのである。
7)「戦争」は、巨利を獲得して、軍事産業が存続するために、
人為的に創作されている事が多い !
8)米国・安倍政権の家来・NHK等は、米朝首脳会談
に対して、極めてネガティブな報道をしている !
9)朝鮮半島の統一が実現する事は、世界がもろ手
を挙げて、歓喜するべき事である !
10)圧力一点張りでは、問題解決は、動かなかったが、
南北首脳会談・米朝首脳会談で、平和と安定が推進した !
安倍首相はこれまで、「東アジアをめぐる情勢は、日増しに厳しさを増している」と言い続けてきた。
これを盾に取って、軍備増強、憲法解釈変更強行、戦争法制制定強行などに突き進んできたのである。
この行動を強行する上で、東アジア情勢の緊迫化が、「必要」だったのである。
この必要性から、東アジア情勢が「緊迫している」という、一種のフェイクニュースが流布され続けてきた。
*補足説明:フェイクニュースとは、虚偽の情報でつくられたニュースのこと。
11)韓国と違い、安倍政権下、明日にも、戦争が
起こるような話が流布されてきた !
韓国の株価指数を見ると、昨年初来、株価は急騰し、高値推移を続けている。
ウォン円レートの推移を見ても、韓国ウォンが、堅調を維持している。
つまり、韓国では、昨年も金融市場が、戦乱リスクを想定してこなかったのだ。
日本では、明日にも、戦争が起こるような話が流布され、小学校では、子供たちが防空頭巾をかぶって、机の下に隠れるというような、お笑いバラエティーのような光景が政府によって強制実施されてきた。
12)昨年の総選挙実施では、暴走・安倍政権は、
「国難突破選挙」等というウソフレーズさえ使用した !
13)安倍首相の「圧力一点張りの言動」で、拉致問題は、
15年超、大幅後退を強いられてきた !
14)文路線をプーチン大統領・習近平主席・
トランプ大統領が評価し、米朝首脳会談が実現した !
日本の主権者は、この現実を冷静に認識する必要がある。
もちろん、米朝首脳会談の実現は、あくまでも問題解決のためのスタートであって、大きな果実を実らせることができるのかどうか、先行きの見通しは不透明である。
しかし、文在寅大統領、トランプ大統領が積極的に行動し、これに金正恩委員長が呼応して大きく広がりつつある問題解決の道筋を、けなすのではなく、鼓舞することが重要だ。
15)NHK等は、米国内でのトランプ大統領を
評価する声も報道するべきなのだ !
16)過去の大多数の米国大統領は、巨大資本勢力
の支配下の人物だった !
17)トランプ大統領は、自前資金で選挙を戦ったため、
巨大資本勢力の支配下にない !
トランプ大統領は自前資金で選挙を戦ったため、巨大資本の完全支配下に移行する必要がなかった。
これが、トランプ大統領がメディアの総攻撃を受け続けている主因なのだ。
北朝鮮問題の解決には、まだ紆余曲折があるだろう。
しかし、この問題の解決がいま、トランプ大統領、金正恩委員長、文在寅大統領、そして、習近平主席の4人の政治家に委ねられようとしている。
18)巨大資本に従属せずに、各国首脳同士の対話を重視して、
平和と繁栄を構築すべきだ !
この4名の尽力による問題解決を、日本の主権者は、強く希求するべきである。
安倍首相は残念ながら孤立した状態にあるが、せめて、問題解決への事態進展の妨げにならぬように最大の留意をするべきである。北朝鮮問題の解決なくして拉致問題の解決もないのである。
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